りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年05月01日
XML
カテゴリ: オレとボク
今日の日記

今日の日記2 (スラムドッグ$ミリオネア」と私の中のインド)


「アイツとオレ26」



ほとんど男ばかりで、女はその中に6人いる程度だった。
うち二人は派遣社員。

オレに風当たりが強かったのも最初のうちだけで、
そのうち、周りも、オレが本音だけを言う人間だと思うようになったらしい。
まあ、仕方無いよな。

「これどう思う?」
って、聞かれたから、

「オレなら買いません。」
って、言っちゃってたんだから。

でも、
黙々と言われた通りの単調な仕事を、
残業してでもやり遂げたことから、評価が上がったらしい。

まあ、最初は、
「こんなにやるんですか?!」
って、言っちゃったんだけどね…。

一度やり始めたら、特に文句言わなかったから、
それが意外だったんだろうか?
会社はよくわからない。

女子社員ばかりが取っていた、電話を取ってやったのも良かったのかな?

車内の電話は、鳴る前に、番号のランプが点滅する。

それを察知して、サッと事務の女子社員が取るんだけど、
その時は、女子社員が一人しかいなくて、
他の電話に出てたから、
オレが受けた。

それで、
「この伝言の仕方でいいんですか?」
って、
電話のプロみたいな、その女子社員に聞いたら、
意外そうな顔して、
「はい。…大丈夫です。すみませんでした。ありがとうございます!」
って。

以来、誰もいなくて、大変そうな時は取っていた。
オレは、まだ仕事で使えない時期だったので、
どっちが早く取るか、その人と競争したりした。

お陰で、その人と仲良くなった。
オレの4つ年上なんだけどね。
よく聞いたら、派遣社員だった。

それが間違いの始まりだったかもしれない。

いや、間違いって言い方はおかしいかもしれないけどな…。

多分、逃れられなかったと思う。


会社の飲み会の時に、
その派遣社員の女性は、
男ばかりの飲みの席に来ていた。

みんなにビールをついでまわってたり、
居場所が無いのか、オーダーを店の人にしたりしていた。

女は3人いたんだけど、
そのうち2人は社員で、その一人と仲が良いみたいだった。

で、たまたまオレの隣にいた先輩が、
彼女に話をふったから、
彼女がオレたちのテーブルに酌をしに来た。

サキと違って、ニコニコと愛想がいい人だった。
顔もカワイイし。

そんな人が、オレを頼ってくるんだよ。
「赤木さん、これ、注いでもらってもいいですか?」
って。
他に男が沢山いるのにさ。

ちょっと、悪い気しないよな?

で、
一次会が終わって、
ちょうどみんなが、二次会の場所へ先に歩いて行ってしまった時に、
オレは後ろの方を歩いていた。

ちょっと、歩みが遅い彼女に合わせていたからで、
後ろの方を振り向くと、

「赤木さん、私、ちょっと、ココで休んでから帰ります…。」

彼女は、ファミレスを指さした。
オレは気分良く酔ってたから、じゃあ、オレ付き合いますよ~!って。

彼女は、悪いからいいですって、断ったんだけど、
かなり真っ赤な顔してたし、
放っておけなかった。

で、二人でお茶を飲んだ。
その時に、彼女は結婚してるって聞いた。
年上だってことも。

じゃあ、大丈夫か。
と、オレは思った。

独身の女の子だと、何を勘ぐられるかわからないし、
社内恋愛とかって、噂になりかねない。

オレの中では、既婚者は恋愛の世界から、はずれている。
既婚と聞いて、ホッとしたくらいだった。
しかも姉より一つ上だ。

「タカダさんて、年上なのに、
年下のオレにも、キチンとした言葉使ってるんですよね。
ずっとそうなんですか?」

オレは、ずっと気になっていた、彼女の言葉遣いのことを聞いてみた。

「派遣ですから。
会社って、そんなもんじゃないですかね?」
彼女が笑った。

「何だか変ですよ~。オレ新人だし、タメ語でいいッスよ~!」

オレは酔っていたので、適当にくだけて言った。

「そんなのダメですよ。赤木さんは、社員さんなんですから。」

彼女が、ちょっとおどけたように言う。

「そうですか?どうもスミマセン。」

「あ…、こちらこそ、ごめんなさい。」
彼女はペコリとお辞儀をした。

顔を上げて、二人で笑った。
困ったことに、彼女はオレの好みのタイプだった。

でも、いいよな。
カワイイって思うくらい。
結婚してるんだし、お互い、そういう対象じゃないだろ。

それから会社の話をして、電車に乗って帰った。
オレが唯一読む作家の本を、
彼女が読んでいることがわかった。

彼女の方が先に下りて、
オレの方を見て、ペコっとお辞儀をした。
オレもお辞儀をした。

翌日メールが来た。

「昨日はどうもありがとうございました。助かりました。
赤木さんは、ジェントルマンですね。
私のせいで、二次会行けなくなってしまって、すみませんでした。」

その言葉が可笑しくて、オレは返事を返した。

「いえいえ。大丈夫です。気にしないで下さい。」

それが始まりで、オレと彼女は社内メールで世間話をするようになった。

この時は、そんなこと、たいしたことじゃないと、オレは思っていた。

思ってたんだけどな…。



続きを読む

前の話を読む

最初から読む

目次





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年03月27日 16時25分21秒
コメントを書く
[オレとボク] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

りらっくままハッシー!^o^

りらっくままハッシー!^o^

カレンダー

コメント新着

りらっくままハッシー!^o^ @ Re[2]:アカデミー賞授賞式(03/11) ゆうけんのままさんへ 一年ぶりになってし…

バックナンバー

2026年08月

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: