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再三、マリーナ・べイ・サンズはリゾートホテルだと書いてきた。確かに広いし、眺めは良いし、ロケーションは抜群だし、値段もそれなりに結構する。でも、なんだか落ち着かないのはなぜ。実はウサギはこちらに泊まりたかったなあと思うのである。↓ラッフルズホテル。シンガポールの創設者の名前を取ったこの歴史的コロニアル建築の白亜のホテルは全室執事付きと言う豪華さを誇る。泊まってはみたいが、要は全くお呼びじゃないということなのだ。敷地内の土産物などが有るラッフルズアーケードは自由に入れるし、ハイティのあるティフィンルーム等は宿泊者でなくても予約すれば入れるが、宿泊者が何物にも邪魔されずゆったり過ごすことが出来るように、玄関ロビーから続く空間はしっかり宿泊者のために隔離されているのである。玄関外には伝統的なインドの制服を着たボーイがいて、ロビーさえうかがい知ることは出来ない。そこでせめて、歴史ある同じ建物のティフィンルームでハイティをと思って予約した。やっぱり入り口は正面からは入れず、アーチ形のテラス側からの入場になっていた。それでもちゃんとドレスコード有り。ハイティとはイギリス式のアフタヌーンティにシンガポール独自の「もうちょっと食べたい」を付け加えたもの。アフタヌーンティの3段式のお皿は最初に運ばれてくるが、その他にブッフェ形式で飲茶やスイーツをお代わりできるシステム。ハープの演奏の中で。お茶もお菓子も確かにおいしかったけど、アフタヌーンティはやっぱりスコーンとサンドイッチと一皿のケーキだけの方がゆったりできるかな。ブッフェのために立ったり座ったりは落ち着かない。アフタヌーンティの後は、シンガポールに長期出張していたことが有る婿殿に、「ラッフルズホテルのカレーパウダー」をと頼まれていたので、それをお土産に買って、マリーナベイサンズに預けてあったスーツケースを取りに戻ってタクシーで空港に向かったのであった。やっと終わったシンガポール旅行記。お正月前に終わってほっ!
December 24, 2013
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リトルインディアから帰って、ホテルで集合し、シンガポールチキンライスを食べてから、タクシーでマリーナベイサンズに向かった。フロントにはタクシーがどんどん到着し、ベルボーイがいっぱい待機していて、どんどん荷物を下ろし、運んで行ってしまう。スーツケースと引き離されたわたし達は身一つで、フロントの列に並んでチェックインする。何しろ280室ぐらいある巨大なリゾートホテルだ。3棟が繋がったロビーの大きな空間をぽかあーんと眺める。部屋はグレードアップしてくれて、洗面所のシンクも2つ、バスタブも有って、シャワールームも有って、トイレもちゃんと個室。ダブルベットが2つ入ってもゆったりしているから、やれプールに行くから水着に着替えるからとか、クラブレストランで予約してあったチョコレートブッフェに行くからワンピースに着替えなきゃなんて、靴やらショールやらバックやら出し入れ面倒だからスーツケースを広げっぱなしでも部屋にはまだ余裕が有る。でもホテルはあくまでリゾートホテル。大型ショッピングモールや、カジノや美術館やら併設していて、プールに行く宿泊客が水着の上にガウンでうろうろするロビーを宿泊客でない人たちも歩いている。宿泊棟のタワー2から、ロビーを通って屋上に上がるタワー1に行くのにガウンや水着や部屋着でうろうろするのはちょっと日本の温泉宿を浴衣でうろうろする気分。ウサギは賑やかなロビーに出る度にたくさんの人々に集中力が飛んで困った。チェックインしてからチェックアウトするまでほぼ20時間一歩もホテルを出ずに、プールに行って、泳いでショッピングモールに行ってチョコレートブッフェに行ってプールから日の出を見てまた泳いで屋上から景色を眺めながらゆーくり朝食ブッフェを楽しんだのだった。貧乏性だからね、高いホテルに行くと、元を取らなきゃと思うのである。
December 19, 2013
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ナイトサファリの翌日、朝起て、前日予定持越しムスタファセンターに。先ずは「腹が減っては戦が出来ぬ」とばかり、リトルインディアの東の端のファーラーパーク駅で降りたら、インド式ファストフードで朝食を取る。日本ではほとんど行かないファストフードだが、インド人の文化の一端を知ることが出来て興味深い。もちろん神聖な牛のハンバーガーなどない。カレーとナンとか、風船のように膨らんだパンのようなものとカレーなどが何種類かのセットで用意されていた。周りを観察すると、左手は机の下、右手で綺麗にまとめてご飯を食べている。さて、朝カレーが済んだら、ウサギはトモちゃんと別れて別行動。その日の朝、提案したのだった。ムスタファセンターで買い物をしたいのはトモちゃんで、ウサギはあまりスーパーでは買いたいものが無いのである。それにウサギがいては広い店内で迷子になったり、足手まといになるだろう。「昼食は一緒に食べるから、12時にホテルで集合しよう」トモちゃん考えて、それじゃ買い物の時間が足りないと思ったのだろう。「1時で良いですか」「良いよ」大きなバックを抱えてトモちゃんはムスタファセンターへ出陣。ウサギは、リトルインディアの東の端から、西の端まで2日前とは逆のコースを、2日前とは違ってゆっくりとぶらぶらとお店を出たり入ったり、眺めたり冷やかしながら歩いたのだった。こういう街歩き好きなのよね。お店の人と会話する。成り行きで好きなものがあったら買う。そんなふうに現地人に紛れ込むのが好きなのだ。洋服屋のおばさんが言う。「あなたいくつ?へえ、若く見えるわよ。この赤い服が似合うわよ」「ありがとう。あなたはいくつ、あなたの方が若く見えるわよ。私は赤が好きじゃないのよ」そして来年の暑い夏、家の中で着てもいいかなと、安いワンピースを買った。インドの音楽が流れるCD屋で立ち止まったり、無愛想な目の鋭いインド人男性店員が「それはストールだよ」と私が手に取るものすべてを教えてくれる間口より奥がずっと長いサリーの生地屋さんに入ったり。沢山のきれいな花をレイのように繋ぎ合わせて売っているお店で、花を買う人を眺めたり。宗教儀式に使うのだろうか。小さな食料品店に現地の人のように籠を手に取って入り、棚の調味料や食料品を見る。小さいお店なので品物が良くわかる。カレーのスパイスと、ティマサラを籠に入れてレジに行くと、私のティマサラの箱を見て店主、「買ったの?これ良いよ」と言った。そして、2日前にやってきたリトルインディアアーケードのジュータン屋さん。まだ、そこに有りました有りました、「へロメの象」のクッションカバー。手に取って象と再会していると、どこかに行っていた店員さん帰って来て。「40シンガポールドルを28で良いよ」おや?2日前より安くなった。しかしここで簡単に買ってはおもしろくない。「私、2日前にも来たんだけど、その時もっと安かったと思う」鎌をかける。「いいや、あの時は30だった」お店の人が言った。ありゃああ、ちゃんと覚えていたか。私の完敗。ここはそれ以上の値引きは潔く諦めるべし。そしてついに「へロ目の象」をゲットしたのであった。戦利品を持って10m先の違う店に入ると、同じような柄で手作りだから少しだけ違った色合いの「ヘロ眼の象」がいた。手に取って眺めていると、さっきの女店員がどこからともなくやって来た。「もう一枚買わない?」私が聞く。「ここもあなたのお店?」「そうよ。2軒あるの。安くするわよ」追伸: 我が家にやって来た「へロ目の象」はお土産にもらった夫に殊の外喜ばれ、毎日夫と目を合わせ、ソファーの上で夫の頭の下や背中に押しつぶされたりしながら可愛がられている。
December 17, 2013
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なぜでしょう。ナイトサファリは動物が驚くからカメラのフラッシュを焚けない。フラッシュを焚かなければ夜の森の中で動物を写せないのであるからして端から写真撮るのを諦める。バスがナイトサファリに到着する少し前、バスの中で車掌がチケットを売りに来た。サファリの入場券をバスの中で買うか、ついでに帰りのバスのチケットも買うか聞いて歩いている。この際、我らはその後のナイトショッピングのために時間を節約しなければならない。そこで、バスの中で、入場券と帰りのバス券を前もって買った。帰りのバスは11:00だと耳はその英語を聞いた、ような。降りた場所、サファリ場外の1番バス停と教えられた。道路を渡って園内に入る。チケット買ったのに、サファリには門などない。そのまままっすぐインフォメーションに行き、園内を回る日本語トラムを予約するが30分ほど後のしか乗れなかった。インフォメーションの人が馬鹿みたいに簡単な案内図を書いて、1番乗り場からトラムに乗れと教える。ロス時間を有効に使うために待ち時間を園内で、ご飯を食べて過ごすことにした。そして5分前にトラムの乗り場に行く。1番バス停。うん?いいのかな。なんで園内めぐりのトラムに乗るのに園外に出るのか?喉に骨が刺さったような矛盾を感じながら、街から来て降り立った園外のバス停に向かった。その時ほとんど頭の中にこれは違うなと言う予感がして速足になっていた。間違ったら取って返さなければならない。時間が無い。そしてやはり、1番バス停には誰もいないのであった。トラムもいない。さっと踵を返し、園内のインフォメーションに走る。インフォメーションの案内人に園内の正しい1番乗り場を告げられるが、その言葉も終わらないうちにもうダッシュした。時間が無い。乗り場は思いのほか遠い。人混みをかき分け走った。息も絶え絶えに発車寸前のトラム乗り場に到着した時は心臓はバクバクだった。そして走り出したトラムの上でしばし放心状態。年寄だからね。走っているようで実は走れていない。息だけ切れているのである。真っ暗闇の森の中を日本語トラムが走る。途中2か所ほど駅が有るけれど、日本語トラムは止まらない。なぜ森の中に駅が有るか?森の中には電灯の無い動物がいるところ、ところどころの仄かな明かりで、かろうじて道がわかる程度の歩く事が出来る何本かの道が有って、時々、真っ暗闇の森から人が出て来てトラムの道を横切っていた。英語トラムは森の中の駅で、乗り降り出来るのである。森の中にはライオンもハイエナも鹿の集団もみんな動いたり吠えたりしている。夜は動物の行動時間なのだ。20分ほど走って、トラムは人々の歩く散策路の範囲外の領域に出て行った。そこには大型の象や、カバや虎や狼たちがいた。檻が無いのに、どうしてトラムはそれらの動物に襲われないか?動物がうろうろする広いテリトリーの外には少し深めの堀がそれとわからないように掘って有って、目を凝らすと、確かに細い1本の線が張ってあるのだった。おそらく微弱電気が流れているのだろう。あっという間に40分の日本語トラムは終了して、また、元の1番乗り場に帰って来たのだった。そして、トモちゃんが言った。「ああ、楽しかった。 ここで帰ったらもったいない。あの森を歩いている人達が楽しそうだったから、森の中を歩いてみたい。今日はここでゆっくりして、ムスタファセンターは明日の朝行こう」やったね。そうそう、今帰ったら、ディズニーランドに行って、スプラッシュマウンテンとスペースマウンテンだけ乗って帰って来るようなものだからね。ウサギは夜の森のウォーキングが出来ることになって密かに喜んだのであった。その日まだ、もう1度ならず、もう2度走ることになるとはつゆ知らず!
December 13, 2013
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シンガポール、2日間でたくさん回ったので、まだ3日目だとは思えない朝が来た。そしてその日も頑張る。先ずはブギスの露店に近い店で朝ごはんを食べ、目指すはアラブストリート。イスラム圏である。それでも街の建物は色とりどりで、リトルインディアとあまり変わらないが、売っているものはまるで違った。布地屋はリトルインディアのきらびやかなサリーから、バティックやレースに変わった。食べ物屋はハラールの店。眼光鋭いインド人はいなくて、髪の毛をジルバブで覆った女性が街を歩いていた。小さな店が連なっていて、皆、軒が歩道まで繋がっているので、雨に濡れずに歩けるようになっている。しかし、問題なのはそれぞれの歩道の高さがまちまちなので、家と家の区切りの位置で歩道に段が出来ているのだ。10cmも!悔しいかな、写真を撮ることに夢中になった私はその段差に足を取られ無様にすっ転んだのであった。あいたたた・・。金色に輝く尖塔を頂いたスルタンモスクに靴を脱いで入る。カーデガンを羽織るのは暑いので日よけの長い手袋だけして肌の露出をごまかす。モスクの中ではちょうど結婚式をしていた。花嫁さんはジルバブを被らず、ウエディングドレス。そして両脇に向き合った親族たちの前には互いにその家族に送る品物がきれいに花で飾られて台に乗せられていた。ウサギはこの品物がすごく気になった。きっと、花嫁のお母さんにはハンドバック、お父さんには靴、と言うように送るんだろうな。なんとなく日本の結納に似ているような気がした。アラブストリートを歩き、もう一つのモスクも見学してアラブストリートを後にした。次なるはプラナカンと呼ばれる中華系の人たちがシンガポールに来て、その地の人々と結婚して作り上げた文化を代表する建築物が見られるカトン地区に電車移動する。そこに住む人々や店はプラナカンを思わせると言うほど目立ってはいないけれど、街全体の建物は色とりどりで彫刻や模様を施して美しい。自分の家を美しく飾り、それを保つことに誇りを持っている人々の生活が垣間見られて興味深い地区だ。しかーし、ここで雲行きが怪しくなって、雷が聞こえてきた。そして、1日1回くる雨がざあっと降ってきた。家々は繋がっていて、アラブ地区と同じで家の前の歩道にまで軒が出ているので、上手に歩けばそうは濡れないが、いかんせん、スコールの雨は激しい。運よくずぶ濡れにならないうちに、目的のカトンラクサの店にたどり着いて、真っ暗になった外の雨を眺めながら、トモちゃんが、調べ上げた有名なカトンラクサを食べた。そのうち、雨が上がり、タクシーでホテルに帰り、次の予定のナイトサファリに出発したのであった。盛りだくさん。ナイトサファリのバスは、地下鉄で1つ先のニュートンにあるホテルシェラトンから7:15分予定なのに大幅に遅れてやって来た。計画に有ったナイトサファリの後のナイトクルーズは、前日に終えてしまったのでサファリでゆっくりできる・・・はず・・・。はずであった。トモちゃんが言った。「昨日のムスタファセンターでまだ買いものしたいんです。あそこは24時間やっているんだって」ひぇー!ナイトサファリの後夜中の買い物!!と夜になると眠くなるお婆さんのわたしは驚く。7:15分にシャラトンホテルを出たバスは繁華街のオーチャードや、いくつかのホテルをぐるぐる回りながらお客を拾っていた。郊外にあるサファリに向かって街を出る頃はすでに1時間を優に過ぎている。この分ではサファリに到着は早くて9時かな。サファリの中の日本語トラムに乗ると40分。トラムの待ち時間だってある。頭の中はめまぐるしく時間を計算する。ロス時間無く帰りのバスに乗れたとする。バスが同じコースを帰って来るとして、ナイトサファリを楽しんでから帰ってくるとすると、帰りのバスも1時間半だから、ムスタファセンターは夜中になる。街に帰ってから地下鉄かタクシーでムスタファセンターに向かう為には帰りはどこでバスを降りたら一番有効か?ウサギはバスの中で地図を見ながらめまぐるしく計算したのであった。「トモちゃん、ムスタファセンターは24時間だから明日、早起きして行ったら?」
December 12, 2013
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寺院めぐり、リトルインディア街巡りの後はリトルインディアに有るトモちゃんお勧めの巨大スーパーマーケットのムスタファセンターへ。入り口で荷物を預けて入ると、1階には時計や日常品がわんさか。2階は食料品、お菓子、香辛料など所狭しと並んでいた。どこか外国資本の日本にある巨大スーパーCOSTCOみたいな感じ。しかし狭くてカートを引くのは至難の業だ。私はインドネシア人の友人にお土産として頼まれた麦芽飲料のMILO売り場に。1つの棚のほとんどに1kg、2kgと巨大な粉末の色々な絵の袋入りや缶入りが並んでいた。シンガポールや東南アジアではこの一時日本で流行ったミロは非常な人気の飲み物なんだそうだ。どこのホーカーやフードコートに行ってもジュースやコーヒー売り場にはミロが売っている。そして彼らはそれを「マイロ」と呼ぶ。何度も店員に聞いたのに、あまりの広さに買いたかったチャツネは見つけられず、この日もタマミさんと待ち合わせして、夕食を共にする予定の時間が迫ったので一旦戦利品を抱えてホテルに戻った。そしてこの巨大スーパーの魅力はトモちゃんを引き付けてしまったのであった。ムスタファセンター明日に尾を引くのであった。夕食はトモちゃんリクエストでタマミさんに予約してもらったチョンバル地区にあるシンガポール風中華料理の店で。夕食後、タマミさんと別れたわたし達、ベイサイトで行われる光のショーを見にマーライオン広場に向かった。↑大きくしてみてください。2筋のレーザー光線が見られます。そしてまたゆるーい、マリーナベイサンズから照射される赤や緑のレーザー光線や周辺の建物の変化するカラフルライトアップのショーをマーライオンの口から出る飛沫がかかるかかからないかの位置にある階段に座って見た。光の中に浮かび上がるマリーナ・ベイ・サンズは2日後にはあそこに泊まるのかと思う私の気持ちをいやが上にも高揚させてくれた。時間は10時半を過ぎていたけれど、ひょっとしたら明日、ナイトサファリの後とって返して行こうと計画していたマリーナ湾と運河のナイトクルーズにまだ間に合うかもしれない。その日のうちに乗っておけば明日の夜のナイトサファリ後は街に帰って来なくてもよいのだ。 ↑これは考えが甘かったことが後で分かった。ベイエリアの乗り場では乗船時間を終了してしまったが、運河べり幾つかチケット売り場を問い合わせながら歩いた3つ目の乗り場で、その夜最後のナイトクルーズに乗船できた。約40分のナイトクルーズである。夜の水面に映るマリーナベイサンズや官庁街、ホテル街のネオンの色がゆらゆら揺れて美しい。地上のネオンの色は水面でまた違った色を作り出して輝いていた。船はゆっくりと運河を巡った。そして私たちは終点のクラークキーの一つ手前で降り、若者たちが欄干で談笑しあうムラサキに輝く橋を渡り、夜の新宿、原宿、はたまた渋谷か六本木のようなタイトな短いワンピースで着飾った若者たちでごちゃごちゃしたクラークキーを歩いてからホテルに帰ったのであった。ミッドナイトはとっくに過ぎて、シンガポールの夜は更けて行った。朝は近い。
December 11, 2013
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シンガポール、リトルインディアにはイスラムのモスクもヒンズーの寺院も仏教の寺院も有る。色とりどりのカラフルな建物を左に右に、路地を入って、また出てと街の散策を楽しみながらまずマスジ・アブドゥル・ガフールモスクに向かう。タイミングよくお祈りの時間が終わった頃で、モスクからマレー系とみられる白い帽子を被った人々が出て来た。モスクの門を入り、七分袖の服から露出している腕を隠すために、持ってきた薄いカーディガンを羽織った。寺院の庭の片隅にある簡単な靴箱の前に靴と靴下を脱いで、スコールの後乾ききらないで濡れているコンクリートのアプローチをはだしで横切り、寺院に入った。薄緑色を基調とした落ち着いた寺院には扇風機が何台か回っていて、寺院の内部には10人ほどの人が残っていた。お祈りの広間には1人の男性が熱心にお祈りをしていた。広間の周りの廊下のタイルの上には5,6人の男性が昼寝をしている。誰かが脇を通っても知らん顔で気持ちよさそうに昼寝をしていた。親切な男性が日本語の説明版を持って来てくれ、男性用の礼拝堂を見たら、廊下に出てそこにあるカーテンを開けて、女性の礼拝室を見て、またカーテンを閉めて、外に出て階段を登り、建物の屋上の「月と星」のマークが付いた尖塔を見て行けと指示してくれた。女性のお祈り場には入って来た2人の女性が、私のインドネシア人の友人達がお祈りに使うのと同じ白い服に着替えて窓に向かって、お祈りをしていた。イスラムのモスクの特徴はタイルがカラフルで美しい建物なのに、偶像崇拝を禁止しているので内部にはほとんど調度品や壁画や祭壇や銅像が無いことである。人々はただメッカの方向に向かってお祈りするだけなのである。「月と星」のマークの下でお昼寝をする信者建物を出て、庭で靴下と靴を履いていると一人のアジア人らしいリュックを背負った若者がやって来て靴下を脱いでいる。旅人のようなので「どこから来たの?」と聞くと意外にもお隣のマレーシアだと言った。観光している途中でお祈りの時間が過ぎて駆け込んだのかな。素敵な笑顔だった。そして、またカラフルなサリーの店を見ながらメイン通りに出た。そこで、トモちゃんが「熱中症になりそうだからなんか飲みたい」というので、ヒンズー寺院の横のカフェに入って、マンゴジュースを飲んだ。この暑さだもの。ヒンズー寺院。12時をとっくに過ぎたので次は夕方まで入れないと諦めていたが、意外にもちょうど信者の行事が有るらしく、太鼓や鐘が鳴って人々が入って行ったので、どさくさに紛れて入場した。靴は下駄箱へ、靴下は靴の中へ。そして反対側にある足洗い場で足を洗ってから入場した。さっきのモスクとは大違いで内部はひっくり返るほどたくさんの色を使って、ヒンズーの神や人々の姿を映した像がぎっしりと壁を埋めていた。堂内の右側では宗教儀式をしていて、祝福を得ようと、我先にインドの服を着た老若男女が集まって音楽奏者が演奏する中、次々何かお祈りしながら巡っていた。そして面白いと感じたこと。祭壇の近くに一人の老人がだらっと座っていたこと。何しているんだろう。昼寝かな。モスクでも、寺院でも、老人にとって神様のそばが一番安心できる場所らしい。
December 5, 2013
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ボタニックガーデンから次なる予定はリトルインディアへ。タクシーは途中オーチャードの繁華街を通過するが混雑を少し避けて曲がった。地下鉄は渋滞が無いが、モグラのように地下を通る。初めてその街を訪れる時、バスやタクシーから見える街の様子は、人々の様子が見られて、私は好きだ。乗っている間に地理も頭に入れられる。幸いシンガポールはタクシーが安い。到着したのはリトルインディアの入り口、市場やホーカー(屋台兼フードコート)などが有る複合施設テッカセンター。タクシーを降りるといきなりウェットマーケット。魚売り場。その名の通り足元は水浸しだ。まずいことに、イスラム寺院に行く場合を考えて、なるべく露出が無いようにその日はパンツスタイル。おまけにそのパンツ裾が少し解れていたのを忘れていた。ズボンのすそを濡れないように、抓みながら滑らないように歩く。しかし目はらんらん。ウサギは外国の市場が大好きなのである。買いもの天国。だけどブランドを買いあさるのは好きじゃない。もともとブランド品は似合わないから。そこに住む人の生活が溢れているマーケットは大好きで、街の人に交じってちょこっとしたものを買うのは大好きだ。お店の人とのやり取りも大好きだ。蟹が溢れている魚売り場を通り過ぎて、見たこともないような果物や食用バナナの花などがぶら下がっている果物売り場を通り抜けると、屋根が無くなった場所にホーカーが現れ、たくさんの人々がそれぞれの屋台から好きなものを買って食べていた。それぞれの屋台には、シンガポールお墨付きのランクが張り出されている。そのあたりは「B」が多い。うーんだけど・・・。だいじょうぶかなあ。たぶんトモちゃんがいなければここでは食べないだろうなあ。←想像にお任せ。マレー料理やインドネシア料理の店には「ハラール」の印が有る。何にしようかな。私たちはインド料理の屋台で、カレーとタンドリーチキンを頼んだ。ナンはその場で甕の中で焼いてくれる。頼むのは会計係のトモちゃん。シンガポール空港到着時、お金を両替えした後、2人でお金を出し合って、2人のものは共同会計にしたのだ。会計がトモちゃんなので、ウサギは楽ちん。「あれが食べたい」と言うだけでいいのだ。ジュースだってお金をもらって買ってくる。親にお金をもらう子供の心境。その代り、道を聞く時はウサギが訪ねる係り。おばちゃんは何の恥じらいもなく道を聞けるのであった。インド、インドネシアなどはヒンズーでもイスラムでも、右手でご飯をおかずと混ぜて食べる。だからか、ホーカーには手洗い場が有るのはありがたい。食事をしていると、屋台は、お祈りの時間だろうか、その日の売り上げ目標に達したからだろうか、訳は分からないが、まだお客がいるのに、次々シャッターを降ろして閉店して行った。センターの2階は色とりどりのインドの服やサリーの生地を売っているお店の集合体。ところどころに、ミシンで注文の服を縫っている小さな縫製屋さんが何軒か入っている。私の解れかけたズボンの裾、縫ってもらおうかな、と思ったが、それには脱がなければいけない。考えていると、そういう場所柄、針やボタンを売っている店が有ったので針と糸、安全ピンを買った。店のおじさん、全部まとめて新聞紙にくるくると包んでくれた。テッカセンターを出るとリトルインディアの街の探検。次はテッカセンターより高級なサリーの生地を売ってる店や、パシュミナのショールや手作りのものを売っているインディアアーケードへ向かった。
December 1, 2013
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シンガポール旅行記まだ2日目の朝。その日の行動計画に依れば、ボタニックガーデン→ナショナル・オーキッドガーデン→リトルインディア→カリアマン寺院(ヒンズー教)→ペルマル寺院(ヒンズー教)→ランチムスタファセンター→テッカセンター→チョンバルで再びタマミさんと食事→マーライオン公園でヒカリのショー地図で見ると南北に長く、そして広大なボタニックガーデンの中、南の入り口に近い位置に蘭の咲き乱れるナショナルオーキッドガーデンの入り口が有る。我らがボタニックガーデンに入ったボタニックガーデン地下鉄駅は北の外れなので、その広大なボタニックガーデンをほぼ南北に網羅することになるのだ。そもそも、公園の中の道はわざとくねくね行きつ戻りつ、ゆったりとした時間を過ごせるように作ってあるものだ。高低差のあるヘリコニアウォーク。我らが見る生姜なんて可愛らしいものではなく、2mは有ろうかと思われる、色とりどりの花を持つ何十種類ものジンジャーガーデン。生きたオオトカゲも目撃追跡する。蘭の花が咲き乱れ、蘭を追い求め写真を撮るうちに奥深く、また、知らず知らず、元来た道の近くまで戻らされるナショナルオーキッドガーデンヒーリングどころか高い木の中をぐるぐると迷路のように廻りくねり、出口を求めて焦り出すヒーリングガーデン。灼熱の中、芝生の坂を上るパームバレリー。すべてボタニックガーデンの中に有る。出口も入り口もパーキングもレストランもビジターセンターもインフォメーションもボタニックガーデンにはいっぱいあるのであった。立札にも矢印がいっぱい。あっちこっち、そっち。さながら不思議の国のアリスの世界。ここでオリエンテーリングやったら、その日のうちにフィニッシュしない者続出だろうな。ご興味ある方は下の公園地図をご覧あれ。http://www.sbg.org.sg/visitorinfo/mapofground.aspしまった!この地図を先に手に入れておくべきだった。日本と違って、常夏の気候である。途中、地下鉄や乗り物内では絶対に飲み物を飲んではいけないシンガポール。水分補給のために公園内のカフェで熱中症にならないようにジュースを飲むために一休み。そんなこんなで時間はどんどん経って行って、ナショナルオーキッドガーデンを出る頃はすでに12時。そして、今日の予定に有った2つのヒンズー寺院は正午の御休み時間になってしまったのであった。ボタニックガーデンを出る頃、日に1度来るスコールが始まった。そのおかげで、流しのタクシーはすべて「Hired」( もう乗客がいると言う意味)で捕まらない。雨を避け屋根のある近くの病院のタクシー乗り場の列に並んで順番を待った。すんでのところで雨には濡れなかった。ボタニックガーデン、南口には地下鉄が無い。しかしなお遠い北の地下鉄駅に戻れば確実に公園内で雨にぬれていたであろう。建物の近くにいれば、スコールは避けられる。しかし、スコールが来れば流しのタクシーは捕まらない。運がいいのか悪いのか、此の先毎日一度滝のようなスコールはやって来た。
November 29, 2013
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これと言って得意なものが見当たらないウサギである。が、しいて言えば地図を読むのは得意である。「地図の読めない女」なんて本もあったような気がするが、地図が読める女なのだ。シンガポールに行く3日ほど前、その1週間ほど前シンガポールに行って来たばかりのクリスティーンの家で彼女が持ち帰った地図を貰った。彼女の泊まった繁華街の中に有るシャングリラホテルだけ丸が付いているほぼ未使用の地図である。その地図、一目見てかなりの優れものであることに気が付いた。トモちゃんの行きたいところ満載のシンガポール観光計画表を遂行するに当たり、実際の移動距離から移動時間を推測するのにぴったりの地図なのだ。「リトルインディア」は青、「チャイナタウン」は茶色、「アラブ地区」はグレー、「シティホール地区」と「オーチャード地区」はピンク、「マリーナ地区は」黄色。それぞれ、その範囲を最初から色分けしてあるのである。こんな分かりやすい地図有るだろうか。あ、写真の地図はすでに私が行動推測図をマーカーで色塗りし、ランドマークを赤丸し、私が毎日持ち歩いてボロボロになった歴戦の雄姿(勇士)だ。地図が読めると書いたが、白状するとその灰色ウサギにも2つ弱点が有るのである。日が沈み暗くなった時と地下街では道を迷うのである。ウサギなのに鳥目なのである。灰色ウサギは地図は鳥瞰図のように読み取るのである。そして、地図が読めると豪語したが、この先、その鼻っ端をへし折る程の、思わぬ落とし穴に落ちることになるのであった。
November 29, 2013
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マーライオンを見て、チャイナタウンに移動する。横浜のそれよりも小さい。横浜のそれはレストランが多いのに対して、シンガポールのチャイナタウンは土産物が多かった。そしてその街の中にはモスクやヒンズー教の寺院等も紛れ込んでいた。上の写真はヒンズー教のスリマリアマン寺院の外観。寺院の入り口で靴を脱ぎ、その辺に皆、靴をほったらかしてはだしで入る。ブータンで一切の荷物を寺の入り口に置いて入場したのに比べれば、靴だけだから楽勝。日本の寺院のように観光が主じゃなく、生活に密着しているのでシンガポールの仏教でも、ヒンズー教でも、イスラム教でも、寺院は皆無料。観光客も作法さえ守れば入れてもらえる。そして、シンガポールで寺院を巡るうちにいろいろな宗教をまた奥深く知ることとなるのだった。差し当たり、ヒンズー教は入場出来るのは朝から昼まで。昼から夕方までは寺は閉じられ、夕方からまた入ることが出来る。見られる時間に都合よくそこに到着するのは、ハードな観光スケジュールの中では、時間との勝負になるのだった。
November 25, 2013
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シンガポールのチャンギ空港には友人のタマミさんが迎えに来てくれた。ホテルには行かずそのままタクシーで彼女のマンションに。朝も早かったので、まだ出勤前のご主人がいらした。彼女が薬を飲むからご飯を食べると言いうので、飛行機の中で朝ご飯食べてきたのにご相伴することにする。上前を撥ねるともいう。それから荷物を置かせてもらって近くのホーカー(フードコートみたいな屋台の集合体)に連れて行ってもらうことにしていると、その日勤め先に休暇願出している彼女に電話がかかってきた。「鍵を部屋に置き忘れて職場に入れない」 と言う同僚からだ。そこで急遽予定変更し、スーツケースを持って、彼女の職場経由でホテルに向うことにした。タクシーで町の中心、ブギスにあるインターコンティネンタルネンタルへ。玄関に着くとドアボーイが荷物をトランクから出してくれた。「あの、いや、このホテルに泊まるんじゃないんです。タクシーがわかりやすいのでここに停めただけで・・。」タマミさんが言い訳する。人の好いインド人ボーイさん。「良いよいいよ。今度泊まってね。駅に行くの?駅は右に曲がるんだよ」駅とは反対方向へ曲がるわたし達、いったん右に曲がり、ボーイさんがあっちを向いているすきに、こそこそとスーツケースを押しながら引き返した。無事、鍵を職場に届けて、3人で地下鉄で本来の宿泊ホテルに向かう。我らのホテルは最高級ではないけれど、地下鉄直結の街中の便利な場所にあり、2つのプールやレストランを兼ね備えてなかなかいいホテルだった。ベルボーイも何人かいて、ちゃんと荷物も運んでくれ、スタッフも優しい。チェックインで出来ない時間なので、いったんフロントに荷物を預け、先ずは3人でマリーナベイサンズの対岸のマーライオンパークへ。マーライオンと写真を撮ってからいよいよシンガポールの観光の始まり。
November 24, 2013
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日本語ボランティアをしていた友人が1年半ほど前シンガポールに住み着いた。その彼女と一緒にボランティアしていたウサギとウサギの娘程も歳の離れた友人の2人で彼女に会いがてらシンガポール観光に行って来た。私が興味あったところはアラブストリートと歴史的高級ホテルラッフルズの伝統的ハイティ。予定に入れてもらうことにした。連れの彼女、トモちゃんはタイやフィリピンバックパック経験者で行動派。事前に一回打ち合わせした時、びっしりの予定表と食べたいもの、行きたいところ、観光名所、お土産の購入場所を作成したこれまたびっしりのノートを持参してきた。寒い日本から暑い暑いチャンギ空港に降り立つと同時に、我らほぼそのノートに沿って行動したのである。彼女が調べたそのノートの元に成るインターネット上のシンガポールナビの制覇の始まりであった。予算の関係で、写真のホテルは一泊だけインターネットで予約。何しろこのプールには宿泊客だけしか入れないので泊まらなきゃ。このホテルあくまでリゾートホテルです。プール棟に行くためにバスガウンでロビーをうろうろしてもOK。
November 20, 2013
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