ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2008.08.22
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カテゴリ: 老人医療・介護



両足の付け根、両腕、首の両側、喉、鼻、指先、
あらゆるところから管が出て、
人工呼吸器、人工心肺、人工透析など、たくさんの機械が周りを取り囲み、
3週間意識がなかった。

母のいたICUでは、
同じ様な機械をつけた人が、
どんどんやせ衰え、ある日ベッドからいなくなった。
そんな中で、母だけが、
一つ一つ周りから機械が減っていき、
顔についた、管を押さえるためのテープのあとの傷が、
少しずつ癒えていった。

人工呼吸器が外れても、
口の中が傷だらけで、ものが食べられなかった。
私は、多分これだけ寝込んだら、歩けないだろうと思ったし、
意識障害は避けられないだろうと思っていた。
そんな母が、
今では普通にしゃべり、先週からは杖をついて歩いている。

先月までは、こんな風に回復するとは思えず、
別の病院に転院して、リハビリをする予定だった。
でも、転院先の病院は、ほとんど寝たきりの人たち。
思いのほか、母の回復速度が速く、転院先でなじめそうにない。
それで、今の病院でできるだけ置いてもらって、
退院して家に戻ることにした。

時々、ICUの看護師さんに出会うと、
こんなに元気になったの?とびっくりするそうだ。

意識のなかった1ヶ月間、
夢をいっぱい見たそうだ。
身体中傷だらけで、何度も顔をゆがめていたのに、
痛みの記憶は全くないそうで、
時々目を開けていたけれど、
ICUの中は、ショッピングセンターの中だと思っていたらしい。
カウンターの向こうにいる看護師さんが、
ショーウインドーの向こうにいる店員に見えたらしい。

年齢からすると、奇跡のような回復だが、
ものすごく強運の持ち主なんじゃないかと思えてきた。
そんな母は、細木数子さんの六星占術によると、
霊合星人と言う特殊な運命。
どんな運命なのか、本を買って調べたくなってきた。








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最終更新日  2008.08.22 23:47:21
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