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当院は開院2年目を迎え、より安全で快適な医療を提供できるように様々な部分で見直し・改善を進めているのですが、その一環としてこの度「手術前問診表」を導入いたしました。 表の項目は今までも私が患者様に口頭でお尋ねしていた内容ではあるのですが、確実性を増すためにこのような形としました。ちょっとその内容を御覧戴きましょう。 眼科の手術、特に白内障手術というのは、現在術式が極めて洗練されたものとなっており安全性も非常に高くなっています。ただやはり手術ですので思わぬ大きな合併症が起こることも0%ではありません。 当院では全ての手術を日帰りで行っているので、なおさら手術には万全の備えが必要となります。このような項目に事前にお答え戴くことにより、手術をより安全・確実に施行する事ができますので、皆様のご協力をよろしくお願い致します。
2009.05.25
初夏も近づきアウトドア活動の楽しい季節になりましたね。ただし同時に目の怪我も増えるので、我々眼科専門医にとっては要注意の時期でもあります。 今日はそんな目の怪我の中の一例をご紹介しましょう。5月から10月はスズメバチ が活動する時期でもあるのですが、この恐ろしいスズメバチに目を刺されると、 目はこのような状態になってしまいます。この方はスズメバチに角膜(黒目)を刺され前房(目の中)にまで毒素を注入されてしまい、その結果、黒目の表面の皮、水晶体(目の玉)が溶けてしまいました。何度かの手術を受けられたのですが、現在視力を失ってしまっています。 アウトドアでの活動は楽しいですが、是非サングラスをかけて目を防御しながらにして欲しいと眼科専門医として願っています。
2009.05.15
開院2年目ということで、待合室のマガジンラックを新しいものに入れ替えました。 以前のものよりも一回り大きくなり、雑誌も取り出しやすくなりました。雑誌の内容についてはどのジャンルがよく読んで貰えるのかを分析して常に入れ替えています。 「こんな雑誌を置いて欲しい」などの要望が御座いましたら気軽に受付スタッフに提案して戴けたら幸いです。
2009.05.14
当院は本日5月7日で開院一周年を迎えることができました。 開院来、多くの患者様に御来院戴けたことに心から感謝しています。また私はスタッフにも恵まれ、この一年間楽しく診療を続けることが出来たことも本当に嬉しく思っています。 これからも八幡浜地域の皆様に、安全で快適かつ医学の進歩に対応し続ける眼科医療を提供できるように毎日頑張っていきたいと気持を新たにしています。
2009.05.07
患者様から「どうしてこの病院は外観が黒いの?」という質問を戴くことがあります。そこで今日は当院の外観の由来を紹介してみたいと思います。 まず外観が黒い理由ですが、もともと設計時に「いかにも病院という外観は嫌だな。居酒屋さんや美容室のように気軽に入れる雰囲気の建物にしたいな。」と考えながらいろいろな建物を見ていました。 その中で八幡浜中心部にある「わいんからあ」(料理もくわ焼など美味しいですし、隠れ家っぽくてとっても良いお店です)という居酒屋さんの外観が気に入って、あとはそこにプラスして松山市にある「伊丹十三記念館」の雰囲気も取り入れて設計をお願いしました。外壁は地元長浜で作られた焼杉を使用しています。 またシンボルマークがオレンジ色なのは、もちろん八幡浜のシンボルであるみかんをイメージしてのことです。「眼」という字を元にプロのデザイナーの方に巧みに可愛く仕上げて戴きました。 側壁の一部は「壁面緑化」を目指してワイヤーを這わせ、ツタが伸びるようにしています。昨年の夏に一度枯れかけましたがなんとか復活して頑張っています。ただ壁面緑化には程遠い状態でまだまだ時間がかかりそうです。
2009.05.05
日本人には昔から肩凝りの人が多いですが、何故かオランダ人には肩凝りの人がほとんどいないということで研究者の方がオランダに出かけて実地調査をしたという話がありました。 「肩凝りというのはこれこれこういう症状です」と説明すると、「あぁ、そんな症状ならあるある。」ということで、実はオランダ人にも肩凝りの人がたくさんいることが分かったという笑い話でした。オランダではそれまで「肩凝り」という概念を説明する言葉がなかっただけだったんですね。 いまや「国民病」とも言われるドライアイですが、実はこれも同じような部分があると考えています。2006年の最新の定義ではドライアイとは、「さまざまな要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う。」ことなのですが、こういった緩やかな疾患概念であるため、「言われてみれば当てはまる」という方はたくさんいるわけです。 少し細かくなりますが、ドライアイの診断基準を下に載せておきます。 上の表での「角結膜上皮障害」というのは一般的にはフルオレセイン染色という方法により判断します。 上の写真がそのフルオレセイン染色で、緑色の染まっている部分が傷があるということですね。 このドライアイの治療法ですが、よほどの重症例でない限りは目薬(ヒアルロン酸ナトリウムが代表的)で症状は緩和します。数年後には新しい機序の目薬も出る予定なので、今後も治療法はどんどん改善されていくものと期待しています。
2009.05.02
外来診察をしているとたまにこのようなキラキラした宝石のような輝きが目の中にある患者様がいます。 まるで少女漫画の主人公の目のように輝いていますね。この方は白色ですが、金色だったり黄白色だったり色々なバリエーションがあります。 これは星状硝子体症(Asteroid Hyalosis)といって、60歳以上の方にたまに見られます。硝子体という目の玉の中の線維の変性疾患なのですが、ほとんどの場合は視力も良好で治療の必要はありません。 外来中にこのような綺麗な星状硝子体症を見ると、その輝きの魅力で思わず見入ってしまうこともあります。我々眼科専門医にとってのちょっとした秘密の楽しみなのかもしれないですね。
2009.05.01
「緑内障の目薬で毛が生えるって本当なの?」という質問を患者様から戴きました。今日はこの疑問について少し考えて見ましょう。 現在緑内障の治療では「プロスタグランジン関連薬」という系統のお薬を第一選択薬として使います。下に示すのがその代表的な薬(プロスト系)です。 眼圧(目の血圧)を下げる効果が高く全身への副作用がほとんどないからですが、局所への副作用はかなりあります。充血・目の周りの色素沈着(黒くなる)などですが、その一つに多毛があります。目の周りに目薬がこぼれると、皮膚が黒くなりますし、明らかに毛が生えているのが分かりますね。 この多毛という副作用を避けるため、私は入浴前の点眼をお勧めしています。(この系統のお薬は全て1日1回点眼です)点眼後にお風呂でしっかりと顔を洗えばかなり予防できますからね。 ここからは余談になりますが、ちょうど友人がストレスで円形脱毛症になったのでちょっと上記の点眼薬を脱毛部に使ってみました。 かなり禿げていますが、お薬を使って2ヶ月後には、 かなり生えています!。その後も増毛は続き、現在では脱毛部は消失しています。かなり効果がありそうですね。 このようにお薬の作用というの本当に不思議なものですね。
2009.04.29
「急に目が真っ赤になったので心配して来た」と来院される患者様が良くいらっしゃいます。その中で最も多いのが「結膜下出血」というもので、多くは特発性に出血した血液が結膜(白目)の下に溜まったものです。 見た目が派手なので皆様びっくりされますが、1~2週間で自然吸収されるため様子を見たので構いません。ただ出血量が多い時や繰り返す場合には目薬(軽い坑炎症剤)や内服薬(ビタミンCや血管強化剤)を使う場合もあります。 後、この結膜下出血は下向きの作業を連続でした後(細かい手仕事など)に出やすいです。出血した場合はしばらく下向きの作業を控えることも効果的と思います。
2009.04.28
去年のことなのですが、カ○ラで有名なニュースキャスターの小倉さんの番組で、 「暗いところで本を読むと目が悪くなる」という一般的に信じられている話は迷信である、という話題を取り上げていました。 「焦点が合わせにくく、一時的な目の疲れにつながる可能性はあるが長期的な影響はないということで大多数の眼科医の意見は一致している」と仰っていたのですが、眼科医の中には「暗いところで本を読むと、強膜のリモデリング(再構築)により、眼軸長(目の長さ)の延長が起こり、近視が進む」という学説を唱えている方もいます。 実際の臨床経験でも、最近は30歳前後まで近視が進行する方はまれではありません。目に大きな負担のかかるパソコンなどの機器が急速に日常生活に入り込んできて、もしかしたら多くの方の目に「リモデリング」が起こっているのではないか?という気もしています。 医学の世界にはこのように「分かっているようで分かっていない」ことというのはたくさんあります。私も、少しでも分かりやすく色々な謎にお答えできるように、毎日勉強を重ねています。
2009.04.27
もうすぐプールの時期が始まりますね。医学の世界というのは変化が激しく、「昨日の常識が今日の非常識」ということが多いのですが、これもそんな一例です。 「プール後洗眼は悪影響」 塩素が角膜損傷 国内研究チーム発表3月1日16時25分配信 産経新聞 プールで泳いだ後に目を洗うのではなく、ゴーグルを-。水道水の消毒に使われている塩素が角膜を傷つけ目に悪影響を及ぼすことを、石岡みさき医師(両国眼科)、慶応大学眼科などの研究チームが実験で明らかにし、米国の眼科学専門誌に発表した。 学校現場で当たり前に行われる水泳後の洗眼は、かえって目にダメージを与える恐れがあり、研究チームは「洗眼はやめてゴーグルで保護した方がいい」としている。 実験は、健康な男女各5人を被験者として実施。250ccの(1)体液と浸透圧が同じ生理食塩水(生食)(2)水道水(3)生食に塩素を加えたもの-で目を洗い、角膜の状態などを複数の方法で調べた。 この結果、(1)~(3)のいずれも目を洗う前と比べて角膜上皮の傷がやや増えたが、塩素入り生食の場合に顕著だった。また、目を保護する粘液の成分が、水道水および塩素入り生食で洗ったときに減少し、生食では減らなかった。 さらに、色素の透過量で角膜上皮のバリアー機能を調べる検査では、塩素入り生食の場合のみ低下が認められた。 これらの結果から、浸透圧ではなく塩素が目に悪影響を与える主な原因と結論付けた。研究班の加藤直子・慶大非常勤講師は「強酸や強アルカリなどが目に入ったとき以外、目を洗う必要はない。プール後の洗眼は、さらに傷を広げる可能性があるのでやめた方がいい」としている。 これは私自身も学生時代に「この洗眼って、なにか眼の中の大事な成分まで洗い流してしまいそうだし、嫌だな」と漠然と思っていたのですが、やはり良くなかったんですね。 いわゆるアイボンなどの眼を洗浄する薬剤も使いすぎると逆効果になります。アカスリのやりすぎが良くないのと同じような話かなと思いますね。
2009.04.24
患者様から比較的良く質問されるものでかつ誤解されているものの一つに、「緑内障だと飲めない薬があるって本当なの?」というものがあります。 この質問に答えるには、まず目の解剖を知って頂く必要があります。正常な状態の目では、目の中を房水というものが下のような経路で流れています。 お薬の中には散瞳といって瞳を広げる作用を持つものがあるのですが、上記の図でいう「隅角」という水の出口が狭い人が、散瞳作用を持つ薬を内服・点眼すると、虹彩(茶目)が隅角(水の出口)を塞いで眼圧(目の固さ)が上昇してしまい、目の神経の萎縮や目の痛みを引き起こすことがあるのです。 ですので先ほどの疑問の答えは正確には「緑内障だと飲めない薬がある」のではなく、「隅角が狭いと飲めない薬がある」ということなのです。隅角が狭い人には閉塞隅角や狭隅角がありますが、定期的に眼科にかかっていれば、レーザー手術で新しく水の出口を作っているか、もしくは「あなたはこれこれの薬は飲めませんよ」と指導されているはずですので、ただ緑内障といわれただけなら、服薬制限はないということになります。 ちなみに散瞳効果のある薬には、抗コリン作用のある薬、精神疾患で用いるベンゾジアゼピン系の薬、麻酔を掛けるときに用いるアトロピンなどがあります。
2009.03.21
平成20年5月八幡浜市江戸岡で開業致しましたにしわき眼科クリニックの西脇です。出身は愛知県名古屋市ですが、大学は愛媛大学で学び人生の半分近くはすでに愛媛県で過ごしております。 平成11年に愛媛大学医学部を卒業後、愛媛大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、愛媛県立南宇和病院で勤務し、平成18年の1月に市立八幡浜総合病院に赴任して参りました。八幡浜の明るく表裏のない人情、過ごし易い気候、美味しいご飯などに触れ「この地で開業して一生頑張ろう。」と決意を固め今回開業させて頂くこととなりました。 診療内容は一般眼科で各種レーザー治療、外来手術を行っています。手術は日帰りでの白内障手術を中心に、翼状片、眼瞼内反、結膜弛緩症などの外眼部疾患にも対応しています。八西地域は目が奥に窪んでいるいわゆる「奥目」の方が多くまたそれ以外でも様々な眼疾患を合併されている患者様が多くて我々眼科医の間では「愛媛県で最も白内障手術の難しい症例が多いエリアの一つ」として知られています。そのため私は市立八幡浜総合病院時代より悪戦苦闘して手術をしてきたのですが、今回開業して自らの看板を背負って手術をすることになり、今まで以上に常に勉強を重ね、慎重かつ丁寧な手術を心がけています。また同時に「自らの限界」を自覚して難症例は基幹病院にお願いする謙虚さを忘れずに手術に取り組んで行きたいと考えています。 何卒よろしくお願い申し上げます。
2009.01.26
初めまして。愛媛県八幡浜市に2008年5月に新規開業した、にしわき眼科クリニックです。 これから、この楽天ブログで頑張っていこうと考えています。 末永くよろしくお願い申し上げます。
2008.06.27
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