「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
花は、待っていたんですね・・・きっと。(*^o^*)
目障りな奴らめー\(*`∧´)/
せっかくの感動シーンを!
でも、今のルイ&イケなら、なんとなしそう?
(Feb 17, 2009 12:33:53 AM)
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Feb 16, 2009
海に咲く花(五) 11
(4)
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山あり谷ありのでこぼこ道を、誰にも会うことなく、無限岬に行けるようにと、思った。
ぼくもイケも、しゃべらずに急いで歩いた。
二人とも、同じことを考えていたのだと思う。
花は、まだ留まっていてくれるだろうかって。
何処かから旅してきた花は、きっとまた、何処かへ往ってしまうのだろうと、思った。
イケの足は、だんだん速くなっていった。ぼくも、急いでついて行った。
もう、花が往ってしまったのではないかと、焦っていたのだ。
どうしても、もう一度会いたかった。きちんと、別れの挨拶をして、爽やかに見送りたかっ
た。
だから、バーイと明るく、見送りたかったのだ。たとえ、もう会うことがなくっても。
ぼくたちにとって、特別な。
大切な。
息づまるような。
花以上の花、だったから、もう一度絶対、会いたかった。
何年かして、たくさんの思い出の中に、花も一緒に並んでいたとしても、ひと際光を放って、
ぼくたちの胸の奥で色褪せずに咲いているはずだ。
花は、誰にも見送られずに、旅立ってはいけないんだ。
ぼくとイケが見送るのだ。最敬礼して、見えなくなるまで。
ぼくたちは、花を捜した。
捜し回った。
崖をおりて、岩場を歩いて捜すことにした。
上からでは見えない、小さな入り江もあったからだ。
入江の所は、海に入らなければ、向こうまで行けない所が多かった。浅そうな所は、靴のまま
海に入り渡った。捲り上げたズボンが濡れてしまった。でも、上着だけは濡らす訳にはいかな
い。
はっきりと、訊いてくるに違いない。何をしているのかって。
でも今は、何も話したくない。
話せる時が、いつかは来ると、思うけれど。
入り江が深くなっている所では、ぼくは、上着もズボンも脱いだ。それらを頭に縛りつけて、
泳いで渡ろうと思ったからだ。
イケも黙ってそうした。
いつものイケなら、きっと、チャチャを入れたかもしれない。笑い転げたかもしれない。
ぼくもイケも、口を利く暇などなかった。懸命に捜した。
海に咲く花は、どう捜しても、いなかった。
もう出発してしまったのかもしれない。
ぼくたちが、二日間、目が覚めなかった間にと思うと、じりじりと悔しさが込み上げてきた。
それでも、諦め切れなかった。
ぼくとイケはひたすら、岩場を、歩き続けた。どうしても、諦められなかったのだ。
ぼくたちは、言葉を忘れてしまったかのように、無言だった。
視線を下に落として、黙々と歩き続けた。
周りの、何もかもが聞こえないほど、花のことばかり考えていた。
どこまで、歩き続けてきたのか、分からなかった。ここは、どの辺りなのだろう。
「ルイッ!あれを見ろッ!花じゃ、ねッ?」
イケが、怒鳴るような声を出した。ぼくは、イケの指差す方を見た。
「イケッ!そうだよッ!ぼくたちの花だよッ!花ッ、花だよ!まだ、いてくれたんだ!」
二つの花は、引いていく波に誘われるように、向こうの入り江から去っていくところだっ
た。
ぼくは、瞬きもしないで見ていた。
花は、沖の方へ沖の方へと、旅立っていく。もう、ぼくたちの方には戻って来なかった。
「またなーッ!またなーッ!元気でいろよーッ!」
イケが、大きく叫んだ。
「さよならーッ!さよならーッ!ありがとうーッ!」
ぼくも、でっかく叫んだ。
旅立っていく花を、爽やかに見送りたかったけれど、できなかった。
やっぱり、寂しかった。
爽やかな別れなんて、ほんとは、ないんだ。
「またなーッ!」と、叫んだイケは、花にいつかまた、再会できると、思っていたのかもしれ
ない。
「よォー。コウヘイちゃん、じゃんか。そんなところで、遊んでいたのかよ。近頃は、勝手な
真似ばっか、しやがってよォ。舐めんじゃねーぞッ。コウヘイ!上がって来いッ!そこの、お
前もだ!」
イケの仲間たちが、ぼくたちの頭上にいたのだ!
つづく
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Last updated Feb 16, 2009 02:31:40 PM
コメント(4)
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Re:海に咲く花(五) 11(02/16)
風とケーナ
さん
>ぼくたちは、言葉を忘れてしまったかのように、無言だった。
>周りの、何もかもが聞こえないほど、花のことばかり考えていた。
花を探す二人の真剣さが、迫りくるように伝わってきます。
それだけに、ついに見つかった花の旅立ちを見送れた二人の姿に、いっそう嬉しさと安堵が込み上げました。
と同時に、次の瞬間には、間髪入れずに胸詰まる新たなる展開なのですね…!
読者の心を惹き込む緩急ある仙人草さんの筆力に、敬服するばかりです。
ルイ君もイケ君も、どうか次なる試練をも切り抜けてくれますように!!
(Feb 16, 2009 07:17:02 PM)
返事を書く
こんばんわ♪
二條知春
さん
こんにちは。
仙人草21
さん
風とケーナさんへ
コメント、ありがとうございました!
海に咲く花は、
ルイに、いつまでも過去に囚われてうじうじしていてはいけないことを気付かせてくれ、
イケに、悪からの勇気ある決別を、決意させてくれたようです。
それだけに、
>花を探す二人の真剣さが、迫りくるように伝わってきます。
と、仰って頂き、感激しました!
>読者の心を惹きこむ緩急ある筆力、
舞い上がってしまいました♪
何と嬉しい、お言葉!
そのようになれるよう、頑張って書いていきたいと、思います。
本当に、ありがとうございました!
(Feb 17, 2009 05:49:49 PM)
返事を書く
こんにちは。
仙人草21
さん
二條知春さんへ
花は、意思をもって、待っていてくれたと思いたいですね。きっと、そう。。。
ルイとイケ。
最強のコンビになって、悪い奴を、
バッタバッタと投げ飛ばしてほしいです(作者の願望)。
クラスも、楽しくて愉快な雰囲気にしていってほしいし。
期待しすぎて、ルイとイケの重荷になっていますね、きっと。
いけない、いけない(自重します)。
(Feb 17, 2009 06:10:46 PM)
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