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千菊丸2151 @ お久しぶりです。 仙人草さま、お久しぶりです。 イケ君…
mifess @ お元気ですか 2012/03/01 仙人草21さん >その後、記事の掲載が進…
仙人草21 @ こんばんは。    mifessさんへ お元気でお過ごし…
mifess @ お元気でいらっしゃいますか? 生活環境が種々変化してくると、言葉に出…
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Feb 16, 2009
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 山あり谷ありのでこぼこ道を、誰にも会うことなく、無限岬に行けるようにと、思った。

ぼくもイケも、しゃべらずに急いで歩いた。

二人とも、同じことを考えていたのだと思う。

花は、まだ留まっていてくれるだろうかって。

何処かから旅してきた花は、きっとまた、何処かへ往ってしまうのだろうと、思った。

 イケの足は、だんだん速くなっていった。ぼくも、急いでついて行った。

もう、花が往ってしまったのではないかと、焦っていたのだ。

どうしても、もう一度会いたかった。きちんと、別れの挨拶をして、爽やかに見送りたかっ

た。



だから、バーイと明るく、見送りたかったのだ。たとえ、もう会うことがなくっても。

ぼくたちにとって、特別な。

大切な。

息づまるような。

花以上の花、だったから、もう一度絶対、会いたかった。

何年かして、たくさんの思い出の中に、花も一緒に並んでいたとしても、ひと際光を放って、

ぼくたちの胸の奥で色褪せずに咲いているはずだ。

花は、誰にも見送られずに、旅立ってはいけないんだ。

ぼくとイケが見送るのだ。最敬礼して、見えなくなるまで。

 ぼくたちは、花を捜した。

捜し回った。



崖をおりて、岩場を歩いて捜すことにした。

上からでは見えない、小さな入り江もあったからだ。

入江の所は、海に入らなければ、向こうまで行けない所が多かった。浅そうな所は、靴のまま

海に入り渡った。捲り上げたズボンが濡れてしまった。でも、上着だけは濡らす訳にはいかな

い。



はっきりと、訊いてくるに違いない。何をしているのかって。

でも今は、何も話したくない。

話せる時が、いつかは来ると、思うけれど。

入り江が深くなっている所では、ぼくは、上着もズボンも脱いだ。それらを頭に縛りつけて、

泳いで渡ろうと思ったからだ。

イケも黙ってそうした。

いつものイケなら、きっと、チャチャを入れたかもしれない。笑い転げたかもしれない。

 ぼくもイケも、口を利く暇などなかった。懸命に捜した。

海に咲く花は、どう捜しても、いなかった。

もう出発してしまったのかもしれない。

ぼくたちが、二日間、目が覚めなかった間にと思うと、じりじりと悔しさが込み上げてきた。

 それでも、諦め切れなかった。

ぼくとイケはひたすら、岩場を、歩き続けた。どうしても、諦められなかったのだ。

 ぼくたちは、言葉を忘れてしまったかのように、無言だった。

視線を下に落として、黙々と歩き続けた。

周りの、何もかもが聞こえないほど、花のことばかり考えていた。

どこまで、歩き続けてきたのか、分からなかった。ここは、どの辺りなのだろう。

「ルイッ!あれを見ろッ!花じゃ、ねッ?」

 イケが、怒鳴るような声を出した。ぼくは、イケの指差す方を見た。

「イケッ!そうだよッ!ぼくたちの花だよッ!花ッ、花だよ!まだ、いてくれたんだ!」

 二つの花は、引いていく波に誘われるように、向こうの入り江から去っていくところだっ

た。

ぼくは、瞬きもしないで見ていた。

花は、沖の方へ沖の方へと、旅立っていく。もう、ぼくたちの方には戻って来なかった。

「またなーッ!またなーッ!元気でいろよーッ!」

 イケが、大きく叫んだ。

「さよならーッ!さよならーッ!ありがとうーッ!」

 ぼくも、でっかく叫んだ。

旅立っていく花を、爽やかに見送りたかったけれど、できなかった。

やっぱり、寂しかった。

爽やかな別れなんて、ほんとは、ないんだ。

「またなーッ!」と、叫んだイケは、花にいつかまた、再会できると、思っていたのかもしれ

ない。

「よォー。コウヘイちゃん、じゃんか。そんなところで、遊んでいたのかよ。近頃は、勝手な

真似ばっか、しやがってよォ。舐めんじゃねーぞッ。コウヘイ!上がって来いッ!そこの、お

前もだ!」

 イケの仲間たちが、ぼくたちの頭上にいたのだ!

                             つづく














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Last updated  Feb 16, 2009 02:31:40 PM
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