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千菊丸2151 @ お久しぶりです。 仙人草さま、お久しぶりです。 イケ君…
mifess @ お元気ですか 2012/03/01 仙人草21さん >その後、記事の掲載が進…
仙人草21 @ こんばんは。    mifessさんへ お元気でお過ごし…
mifess @ お元気でいらっしゃいますか? 生活環境が種々変化してくると、言葉に出…
仙人草21 @ kyonkyonさん、こんにちは! いつも温かいコメント、ありがとうござい…

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Feb 19, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ぼくは、草に紛れて考えていた。

イケは、ぼくを巻き添えにしたくなかったのだ。だからぼくに、今日の奴らからの呼び出しの

ことも、話してくれなかったのだ。とぼけたり、茶化したりして。

 でもぼくは、奴らの前に出て行って、イケと一緒に殴られる方が、ずっといい!

イケが殴られるのを黙って見ていて、出ていけない方が、もっともっと、苦しい!

ぼくは、思わず呻いた。

歯軋りした。

恐怖などなかった。あったのは、出て行けない悔しさだった。



「しぶとい奴だぜ。頼む、だとさ。おいッ、コウヘイよォ。海に蹴落としてもいいんだぜ。誰

も見てねーし、よ。蹴落としてくれって、頼んでたのかよー」

 奴らは、がひひひと、笑いながら話している。とても信じられない光景だ!

人間は、こんなにも悪くなれるものなのだろうか?!

こんなにも狂った方に、突き進んで行ってしまうものなのだろうか?

何故、制止できないのだろう。

何故、もうやめようと、言う人がいないのだろう。

あの狂気の中では、お互いの狂気が掛け算になって、勢いが増していってしまうんだ。

 無限岬には、魔物がいる!

 ぼくは瞬間、すっくと立ち上がった!

――イケを、助けなくッちゃッ。



 その時だ!

「そこで、何してるんだーッ。お前らーッ」

 ぼくはぎょっとして、声のする方を見た!

おじいちゃんの友だちのマサルだった!今朝、イケの家の側で自転車に乗って徘徊していた、

マサルだ。何で?何で、こんな所まで、来るのッ?



自転車を引っ張りながら、遠くから奴らに向かって近づいて行く。

「やべー。コウヘイを隠せッ。うるせーじじいに、見つからねーようにしろッ。あのじじい、

こんな所まで見回りに来やがってよォ。海に落とすのは止め、だ。オレたち、顔を見られてし

まったからよォ。とぼけていりゃ、いいんだ!」

 ぼくは、とっさに草に隠れた。

 奴らは、焦っている。

また、マサルが大きな声を張り上げた。

「そこで、何してんだァ!学校へちゃんと行け!母ちゃんや父ちゃんに心配かけんな。ここ

は、お前たちが来るところじゃ、ねーんだ。

海に引っ張り込まれるぞ。ここには、魔物がいるんだァ」

「がひひ。魔物だとよ。笑わせらー。じじいが、来たぞ来たぞ。(コウヘイを)隠したかッ?」

 奴らは、笑いながら、隠したイケが見つからないように、さりげなく並んだ。

「今から、(学校に)行くっすよ。行こうと思っていたっす」

「そうか。こんな所にいつまでもいるな。何の相談してたんだ?相談なら学校でしろ。悪いこ

とでも、企んでたか?」

「企んでなんか、いねっす。今から、学校行くっす」

「ほんと、だな?」

「なら、おじさん。オレたちについて来なよ。信用しねーならよォ」

 奴らは、マサルがここに残ることが不安なのだ。痛めつけたイケが、発見されることを恐れ

てるのだ。

だから、マサルを誘導して、ここを離れようとしている。

「信用してるけどな、学校行くか、見届けてやるよ。ちゃんと、勉強しろよ。お前たちは、こ

れからの時代を背負って立つ、宝物だからよォ」

「おい、オレたち、宝物だとよ。満更でもねーな。あはは、あはは」

 イケを残して、奴らも、マサルも無限岬を去って行った。

信じられないことだけど、笑いながら仲良く。

 あっという間のことだった。

 ぼくは、イケの所へ駆け寄った。

「イケッ!イケッ!」

 イケは、目を閉じたまま、

「これで・・・終わり・・・だよ」

「イケッ、何が終わりなのッ?しっかり、しろよッ」

「・・・・・。終わった・・・んだよ。ルイ・・・」

「イケッ、大丈夫?立てる?」

「ちょっと・・・待てよ・・・ルイよォ」

 ぼくは、黙った。分かったのだ。

イケを、しばらく、そっとしておかなければいけないことを。

イケは、目を閉じたままだ。

ぼくは、イケの顔をまじまじと見ていた。

今まで、見たことのないような、静かな顔だった。突っ張っていたイケではなかった。

安堵した顔だった。

顔には、血がこびりついている。

髪も、べったりと血で固まって、いる。

どんなにひどい暴力を受けたのか?!ぼくは、絶対に許さない!

 でもイケは、どうして、こんなに穏やかな顔をしていられるのだろう。

                           つづく 







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Last updated  Feb 19, 2010 08:49:10 PM
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