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千菊丸2151 @ お久しぶりです。 仙人草さま、お久しぶりです。 イケ君…
mifess @ お元気ですか 2012/03/01 仙人草21さん >その後、記事の掲載が進…
仙人草21 @ こんばんは。    mifessさんへ お元気でお過ごし…
mifess @ お元気でいらっしゃいますか? 生活環境が種々変化してくると、言葉に出…
仙人草21 @ kyonkyonさん、こんにちは! いつも温かいコメント、ありがとうござい…

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Apr 1, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
もっと早く、イケのところに行くべきだった!

でも、今、おじいちゃんがついていてくれるんだ。奴らだって、手出しはできないはずだ。

もう、作戦を練っている時間なんて、ない。

「ルイ!苦しいのかッ?どこか、痛むのかッ?」

 おじいちゃんは、ぼくの顔を覘き込んだ。

「そうじゃないんだッ。前方(まえ)を、走ってる自転車、見えるッ?あの、乗ってる奴らが

イケを、無限岬に呼び出してッ、殴ったり蹴ったりしたんだ!それで、イケが怪我したんだよ

ッ。あいつらなんだ」

「ルイ!お前がこそこそしてたのは、そう言うことだったのか。



池上くんは重傷じゃないんだよな?無限岬に一人でいるんだろ?無限岬でやられたんだな?あ

の子らは、一旦引きあげてから、また、(無限岬に)戻ろうとしてるってことか。それなら何

で、一度、引きあげたんだ!何かあったのか」

「マサルが来たからだよ。おじいちゃんの友だちの」

 おじいちゃんは、一瞬笑い出した。こんな重大な時に。

「お前、じいちゃんの友だちを、呼び捨てにするな。あいつかぁ。自転車で、あちこち見回っ

てくれてるからな。マサルは、ケンカを止めてくれたのか。何で、マサルが池上くんを助けて

やらなかったんだろう、あいつらしくもないッ」

「マサルは、イケがやられてるのを見てないからだよ。奴ら、イケを草の中に隠したんだ。卑

怯なんだよ。マサルは、奴らを学校まで送っていったんだ」

「お前と池上くんも、今日は学校に行ってないのか。まあ、それも後で話してくれよな、ル



「おじいちゃん。ぼく後で、ちゃんと話すから。ごめんなさい。

イケはね、ぼくに奴らと関わるなって言ってね。一人で無限岬に行ったんだよ。ぼくは、学校

を抜け出してイケを追ったんだ。イケは、一人で戦わないと奴らから抜けられないって。ぼく

が加勢しちゃ絶対ダメだって。だから、ぼくは、奴らの前には出てってないんだ。隠れたま

ま、イケがやられるのを見てたんだ。悔しかったよ、ぼく。



カレートするだけだって。イケは奴らからもっと抜けられなく、なっちゃうんだって、言うん

だよ」

 腕組みし、目を吊り上げて聞いていたおじいちゃんは、ゆっくりとこう言った。

「マサルの息子もな、そうだったよ。・・・・・。オレは、あいつの気持ち、分かってやれて

なかったと、今になって思う」

 ぼくが、マサルの息子のことを詳しく知るのは、ずっと後になってからだった。

ぼくは、会ったこともないマサルの息子の話より、イケを早く助けたかった。

「ルイ、これは簡単なことじゃないぞ。よく考えて行動しないと大変なことになる。マサルの

息子もそうだった。

あの子らは、集団だ。集団の力は半端じゃないんだ。特にな、悪い方に流れるエネルギーを、

抑えるるのは難しいんだ。悪さをしても、集団だと、その意識が薄れてしまうんだよな。一人

ひとりは、話してみるとそんなに悪くないんだが。

オレは今、マサルに教えてもらってる。まさか、こんなところでな」

 おじいちゃんの言っていることが、理解できなかった。何を言いたいのだろう。

マサルのことより、一刻も早く、イケのことを考えてほしかった。

「自動車、ちょっと先で止めよう。ルイは、乗ってろ。オレが歩いて行ってみてくるからな。

池上くんの言ってることは、正しいよ。でもな、下手したら、ほんとにやられる、ぞ。あの子

らの(集団の悪の)力を、穴を開けて外に逃がしてやれれば成功だ。押し戻したり、説教したり

すると、力は強くなってしまうしな。反抗して、益々、悪い方へいくし。これは、難しいぞ。

ルイ、じいちゃんを信じて待ってろ。お前は、絶対来るんじゃないぞ、いいなッ」

 おじいちゃんは、ゆっくりとエフワンを進めた。

「おい!こっちに向かって歩いて来るの、池上くんじゃないのかッ」

「あッ、イケだ!イケだよ、おじいちゃん!」

 おじいちゃんは、エフワンを止めた。

イケは、ゆっくりと歩いて来る!

怪我は、もう大丈夫なのだろうか。

 ぼくは急いでシートベルトをはずした。自動車から降りて走り出そうとした。おじいちゃん

が、ぐぐっとぼくを、押さえつけた。

「ルイ、止めろ!少し様子をみるんだ!」

 おじいちゃんは、重く命令するように言った。

こっちから行く奴らの二人は、自転車を降りた!

イケは、立ち止まったまま、頭を下げたみたいだった。

奴らは石を、イケとは反対の方へ蹴りつけた!バシッ、ビシッと!

そして、そのまま、自転車に乗って行ってしまった。

 イケに危害を加えることはなかった!

後から行く奴らの仲間の三人も、同じように自転車を降りた。

石を、イケとは反対の方へ、蹴り飛ばした。

一人だけ、石を手に持ち、イケの足元に叩きつけた!

石は、イケには当たらずに、『解決』の方向に飛んでいった。

 奴らは同じように、また自転車に飛び乗って行ってしまった。

 ぼくとおじいちゃんは、ゆっくり歩いてくるイケに、心から拍手を送った。

 ぼくは、イケがたった一人で賢明な勝利を手にしたことを、胸に溢れる感動で見つめてい

た。

                             つづく  
















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Last updated  Apr 1, 2010 10:15:58 PM
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