型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2022.05.09
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クレームに対応する日本語がそもそもないと言うことで、
日本では昔から苦情とクレームが一緒になっているとのことです。

クレームや苦情をSNSで発信し、それをメディアが取り上げ、
話が一方的となり苦情を受けたほうが謝る例が絶えません。

吉野家が採用説明会に予約した大学生に対して、
外国籍と勝手に判断し拒否したことから、
学生がSNSに書き込み吉野家に非難が殺到したとのことです。

またかと言う気がしますが、一連のこの流れは解せない部分もあります。

まず、この場合は明らかに誤解を受けているわけですから、
すぐに「自分は日本国籍である」ことを吉野家に言えたはずです。

企業担当者に直接言わずに、報復のようにSNSに晒すのは当世風に思えます。

次に、企業の採用条件で記されていることは一般的には参考であって、
実際にどんな人材を募集しているかはタイミングや事情で異なるはずです。
これはいかなる企業であってもあるわけで人権とは関係ありません。
採用条件について採用される側がクレームを唱えることに無理があります。

コンビニや吉野家などは庶民的なイメージが原因で叩かれやすいです。
店舗で働くアルバイト店員ではなく社員の募集ですから狭き門の筈です。
因みに吉野家は全国で1,200店舗ありますが従業員は333人ということです。
1980年に一度倒産していて ​、今のようになったのは凄いなぁと思います。


27年ほど前にパリに住んでいた時のことです。

空港でスーツケースを受け取り家に着いて壊れていることに気がつきました。
補償を受けたかったのですが、空港に行くには遠いと感じ少し迷っていました。

迷った理由は、当時はクレームを言うことに慣れていなかったからです。
フランス語で苦情を言うだけなら泣き寝入りも考えられますが、
フランスでは何につけても相手がわかるように説明できるかどうかが鍵でした。


そこで電話をしたところ、「修理はさせてもらう」とは快く言われたものの、
「なぜもっと早く知らせなかったのか怪しい」とも言われました。ごもっともです。
ただ言い換えれば「誰が壊したか分からなくなるからクレームは早く言え」となり、
この時は言い分を信じてもらえた喜びと同時に教訓もいただいたと言えます。
その後、パリ市内の鞄修理の店を紹介され持って行き、無事に無償で直りました。


今は日本にも大きな企業にはカスタマーセンターがあり、
その会社との取引において不利益なことが生じたら申し出る窓口です。
会社の対応についてお客側に立って話を聴く会社の専用窓口ですから、
そこを飛び越えて苦情のためにSNSを使うのはやはり余程のことです。

社会的制裁を与えるためや誹謗中傷としてSNSを使うと傷つく人が出ます。
今回の件は吉野家に直接交渉して説明会に参加させてもらうことが得策で、
ここまで話題になると、仮に外国人が入社できたとしても禍根を残しかねません。
権利を主張するのは大事ですが、相手を尊重する見方や謙虚さも大切です。





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最終更新日  2022.05.09 23:51:21
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