のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

×

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2006.08.17
XML
探偵伯爵と僕

~講談社、2004年~

 ある日、公園で出会った一人の男性。夏というのに背広を着てネクタイをしめ、ブランコに乗った怪しい人物。彼が、探偵伯爵だった。
 僕は、小学生。その出会いから、伯爵と出会っては話すようになっていた。
 僕は伯爵から、過去に解決したという事件をいくつかクイズ形式で出してもらっていた。銀行から金塊が奪われたという事件、人質が密室状態で見つかったという事件…。
 密室事件のクイズについて考えている頃、僕の身近で事件が起こる。夏祭りの準備の日に会っていた友人が、その日から行方不明になっていたのだった。
 僕がそのことについて伯爵に話すと、伯爵は事件の捜査に乗り出した。僕も、助手として動くことになる。

 おおまかなあらすじはこんなところです。伯爵の秘書のチャフラさんと伯爵の掛け合いや、僕が巻き込まれるスリリングな光景など、印象に残るシーンも多いです。
 本筋に入る前―導入というか、横書きで、僕の考えと、それに対する伯爵の言葉があるのですが、その時点でこれは面白いと思いました。

 同じく、虫を殺しても罪悪感はないのに、なぜ犬や猫を殺したり傷つけたりするとかわいそうと言われるのか(思ってしまうのか)。本書の中でも決定的な答えが出されているわけではないですが、考えるきっかけになります。ときどき考えることではあっても、そういうテーマについて四六時中考えているわけではありませんから。
 死刑のことについても、考えさせられました。そして、事件が終わりを迎えるところでは、あるいは事件の背景が語られるところでは、もう涙でした。
 僕は、いわば伯爵に対するつっこみ役的なところがあって、二人の掛け合いはとても面白いです。笑えるし、そして泣けたし。とにかく、読んでいて飽きませんでした。
 細かく読んでいたら、ラストの手紙の意味も分かるのかもしれませんが、ラストは、私にはよく分かりませんでした。ですが、それはともかく、とても面白い物語でした。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」のシリーズの一冊です。このシリーズは高いからと、手に取らずにいたのですが、今回読んでとても良かったです。素敵な読書体験でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.08.17 11:55:39
コメントを書く
[本の感想(ま行の作家)] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: