のぽねこミステリ館

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2016.01.20
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 著者の杉崎泰一郎先生は、中央大学文学部教授で、特に12世紀頃の修道院と社会のつながりに関する研究を進めていらっしゃいます。本書は、先生による、中世を通じた修道院の概説書です。
 先生の著作として、手元には次の文献があります。
・杉崎泰一郎『12世紀の修道院と社会』原書房、1999年
・杉崎泰一郎 『欧州百鬼夜行抄 「幻想」と「理性」のはざまの中世ヨーロッパ』 原書房、2002年
 本書の構成は次のとおりです。

―――
はじめに

第1章 修道院のおこりと西欧への伝播

第3章 『戒律』の定着と中世修道院文化の萌芽
第4章 クリュニー修道院の成立と発展
第5章 シトー修道院の改革
第6章 ラ・グランド・シャルトルーズ修道院の「大いなる沈黙」
第7章 社会活動へ向かう修道院
第8章 托鉢修道会
第9章 ルネサンス、宗教改革、そして近代へ

あとがき
参考文献
索引
―――

『修道院-禁欲と観想の中世』 講談社現代新書、1995年がありますが、本書も朝倉先生の著作と同じくらいわかりやすく読みやすい1冊です。史料の引用が豊富なのも嬉しいです。同時代の人々がその修道院をどのように見ていたのかが浮かんできます。
 良い読書体験でした。





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Last updated  2016.01.20 22:48:51
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Comments

のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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