M's green room

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2004/11/01
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 1日(木)東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』 日比谷・帝国劇場
 8日(金)『インファナル・アフェア2/無限序曲』
14日(木)Inouekabuki Shochiku-mix『髑髏城の七人』(アオドクロ) 日比谷・日生劇場
19日(火)『トゥー・ブラザーズ』(字幕版)
22日(金)『夜叉ヶ池』 渋谷・PARCO劇場
26日(火)『ヘルボーイ』
28日(木)加藤健一事務所『バッファローの月』 下北沢・本多劇場

本日、東宝の公式HPで来春に公演するレ・ミゼのキャストが発表になりましたが、勝手に期待していた井上マリウスはやっぱり夢と消え去りました(悔)。
井上くんなら、あの愛すべきおバカさん役(<ヒドイ)にむちゃくちゃハマると思うんだけどなぁ…。


ところで先月観た舞台は、派手な仕掛けがウリの大型ミュージカル『ミス・サイゴン』と、徹底して全編ケレン味たっぷりの『髑髏城の七人』、神秘的な物語の雰囲気を体感する『夜叉ヶ池』と、旧き良き芝居らしい芝居の『バッファローの月』…と、どの舞台もそれぞれに見応えがあって面白かったです♪

母親を連れて観に行った2回目の『ミス・サイゴン』は、何と初体験の帝劇センターゾーン最前列での鑑賞。
都民の日でお休みとは言え、世間一般では平日のマチネ公演なら良席ゲットは間違いナシ…とは思っていたましたが、まさかこんなにいい席が取れるとは夢にも思わず。
通常の芝居だったら、舞台全体を見渡すのが困難な最前列の席は返って敬遠するところですが、帝劇ミュージカルは客席の前にオーケストラボックスがあるので、結構、クールなツッコミをする母親が思わず涙ぐんで感動するほどの大迫力の中で鑑賞することが出来ました。

キャストは、別所哲也(エンジニア)、笹本玲奈(キム)、井上芳雄(クリス)、今井清隆(ジョン)、高橋由美子(エレン)、泉水洋平(トゥイ)、高島みほ(ジジ)の組み合わせ。

今回の私的最大の見どころは何と言っても別所エンジニア。
初登板した去年のレ・ミゼで、予想外に好みのジャン・バルジャン像を演じてくれてむちゃくちゃ印象の良かった彼の演技は、やっぱり今回も丁寧に役作りをしている感じでとっても良かったです。
市村さんのようなコミカルさで観客から笑いをとるのはムリだけれども、ガタイの良さを生かした野心溢れるむちゃくちゃ胡散クサいキャラクターで、市村エンジニアとはいい意味で全く違うタイプのエンジニア像でした。

市川染五郎主演の『髑髏城の七人』、通称アオドクロは、この春に観た古田新太主演のアカドクロとはガラリと趣向を変えて、強いて言えば蜷川的様式美や、よりミュージカル的要素の濃い演出が印象的な、今までの新感線の舞台とはちょっと違った雰囲気も垣間見られた華やかな舞台でした。

染五郎の身のこなしは相変わらずソツがなくて大変美しく、佐藤のアッくんはアイドル時代を吹っ切ったような捨て身の演技で笑わせてくれたし、鈴木杏ちゃんのボーイッシュな演技はむちゃくちゃ可愛らしくてとっても満足だったんですが、唯一、惜しかったな~と思ったのが池内博之の演技。
さすがモデル出身、顔ちっちゃくて手足長!月明かりが照らす白い花畑の中を、レゴラスばりの長髪(黒)でスラリとした長身に着流しと薄絹を纏って歩く姿は一枚の絵のように美しかったんですが、いかんせん、悩める立場の重要なキー・ポインターとなる役どころだったのに、イマイチどころかイマサンぐらいはセリフにその役らしい情感がこもってない(痛)。

同じ役をアカドクロでは水野美紀が演じていたんですが、彼女の方がずっとセリフに情感がこもっていて良かったなぁ…。

『夜叉ヶ池』は、舞台はかなり久しぶり?の武田真治が出演していた泉鏡花原作の舞台。
以前、彼が主演した蜷川演出の『身毒丸』を見逃したことが大変悔やまれたので(<藤原竜也版は観られたんですが…)、とうとうナマ演技が観られてやっと気が済みました(嬉)。

演出は映画監督で有名な三池崇史で、田畑智子、松田龍平、松雪泰子、遠藤憲一、きたろう、萩原聖人、丹波哲郎…等々、ほとんど映像系の役者たちがメインの舞台だったワリにはみんなセリフまわしがしっかりしていて、シンプルに凝った舞台美術が印象的な正統派舞台に思えました(<偏見かもしれませんが、個人的にTV系の人が演出する舞台は、どうにもテンポが合わなくてイマイチ好みに合いません…)。
まぁ、脚色は新世代の演劇界の担い手とも言うべき長塚圭史だったんですが。


松田龍平くんは初舞台のワリには思っていたよりも良かった…って言うかまさか彼が舞台に出演するとは思わなかったわ(驚)。
でも、いくら彼が長身で武田くんがちっちゃいからって、武田くんの先輩役ってのはちょっとムリがあったんじゃないのかしら???
そして丹波哲郎はただそこにいるだけで存在感が…って言うか姫様のばあやと言うよりはまるで皇太后サマのようでしたよ(爆)。

『バッファローの月』は、まい・ふぇいばりっと・(みゅーじかる)あくたーな畠中洋さん出演の舞台と言うことで鑑賞。
内容は米国産の戯曲の翻訳もので、映画が一世を風靡している世の中で、かつてのスター役者だった夫婦が、アメリカの片田舎で寂れきった劇団の存続と自分たちの行く末に四苦八苦をするバックステージものでした。

や、もう、畠中さんは歌っても歌わなくてもあの美声で毎回いい演技をしてくれるので何を演じていても大好きなんですが、ちょっとでも歌ってくれるとやっぱり嬉しいかも…って言うかアナタが吹き替えた『キング・アーサー』のランスロットが早く観たいんですが(<首長)。

全体的に古くからある小さな劇場での堅実なお芝居と言う感じで、ド派手な演出の舞台もいいけれども、出来れば合間合間に、こう言った役者の演技も演出も安定した芝居らしい芝居を観たいわよねと思わせる、全編笑いナシではいられなかった楽しい舞台でした。

長々しくなったので映画の鑑賞記はまた後日。





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Last updated  2004/11/01 11:40:29 PM
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Re:10月の鑑賞記録(11/01)  
蘇芳色  さん
いや~、すばらし~!いつもイイモノみていらっしゃいますね~。感激。
「アオドクロ」見たかったなぁ~。関西にも来てくれ~!
そうですか、染さま美しかったですか。はぁ~。(ため息)

それから「夜叉ヶ池」もいいな~と思っているのですが・・・。
泉鏡花が大好きなので、今まで色々な劇団による「夜叉ヶ池」「天守物語」を見てきました。
今回のキャストに、綱島郷太郎さんも出ていましたよね?
彼はオーストラリア映画「ジャパニーズ・ストーリー」に主演していた俳優さんなんですよね。
彼の演技も見てみたいとは思っているのですが、この「夜叉ヶ池」の関西公演は、日程的にいけないんですよね~。(涙) (2004/11/02 10:00:03 PM)

ハイハイ出てました…!  
mocchi45  さん
蘇芳色さん

鯖江太郎&畑上嘉伝次&与太郎の3役をこなしていたんですが、彼がそんな国際的な俳優さんだとは全く知りませんでした…!(驚)
好きな演目を色々なパターンで見比べるのっていいもんですよね。
短所も長所もひっくるめてそれぞれに特徴があって面白いし、その演目に対する自分なりの理解が更に深まるような気がします。

あ、アオドクロの染さま(笑)の役どころは、今回は彼自身には切ない恋愛模様がほとんどない分、阿修羅城の瞳の出門をもっと明るくお人好しにしたようなキャラを演じてました。
彼はクソ真面目な役どころよりも、二の線と三の線を使い分ける役の方がずっと魅力的に見えますねぇ…!
それにしても新感線と言えば関西系の劇団なのに、ナニユエ今回は関西公演がないんでしょうかね…(悔)。
(2004/11/03 12:12:05 AM)

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