芸術を楽しもう
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この前、図書館から「フランダースの犬」を借りて読みました。小学4年のとき映画でみた以来。覚えている内容がぜんぜん違っていた。なぜ今頃読み返したか。 理由はある。(でも内緒)。 書いたのは、動物と芸術が好きな女性作家。 少年は小さいながら現世の泥に汚れず、おじいさんと心清き生活をしています。しかし生れたときから貧しい。犬のために肉屋で貰ってきた骨からスープを煮出し、自分たちの口に入れることにさえ後ろめたさを感じるナイーブな子。犬は、旅商人が荷車をひかせていた犬です。ムチを振るわれ弱りきってとうとう道端に捨てられた犬です。少年は、犬に与える食糧の余裕が ないことが解かっていても、見捨てることが出来ない。世間は、貧しい生活をしていると言うだけで、その人たちを蔑み下等な人間とみてしまう。そんななか、おじいさんも亡くなります。ある日、そんな目での、誤解を受ける事件に遭遇して、心傷つきます。しかしそれでも悪魔に心染まらない。悪に染まらずの貧しい生活は、ひもじい。犬も少年も身体が弱ります。ある、雪の積もった冬の夜、少年は「ある教会」の中でとうとう倒れます。いつも布のかかった一枚の絵の前で。 それは少年の大好きなレンブラントのキリストの絵です。布が掛かり見えません。少年は、弱りながらも傍らに寄り添って伏せている犬に「もういいよ。行きなさい。お前はだれかに可愛がってもらいなさい」と言います。 (ここで作者は犬に次の台詞を与えます。)「なにを言っているのですか。私は犬ですよ。主人を見捨てる犬がどこにいますか。」 と。。 その時、窓からいちじんの風が吹き込み、布を取り払います。窓からの月光に照らされた絵は光り輝き、少年をみおろしています。絵を見た少年の喜びの瞳に、もう一つの命の炎がひかります。 「ああー・・。 もう、これでじゅうぶんです。」 翌日の晴れた朝、、ミサに訪れた人々は、幸せに満ちた顔の少年と犬の亡骸を絵の前に見い出します。 私は、この人の作品が好きです。この本の、犬の台詞と「ああー・・。もう、これでじゅうぶんです。」を読むたびに、素直に涙します。
2006年12月17日
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