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私にとって聖書に値すると思える、人間愛の文章を載せて見たいと思います。 これは、今で言う同和問題です。表面上の同和と、現実がいかに隔たりのある事であるか、人間の感性がいかに変わり難いかを表した悲しき一面です。月に人間が立つ今の世にも、役所に行くとまだ同和問題課があります。役所の人に聞いたら、現実に結婚の相手のことを「あそこの地域の人はちょっとねー・・・・・」と親戚が煩く言うとのこと。「人間の良識」とはいかに虚偽に満ち、危ういかを思い知らされる事例です。明治政府によるに解放令によりエタ・非人が廃止されたにも拘わらず今でも残っているとは! 悲しいことです。 しかし、以下の文章に出会い、私は人間をもっと高い次元で信じ得るに価すると確信いたしました。皆さんはどう思われますか。 「水平社宣言」 全國に散在する我特殊部落民よ團結せよ。 長い間虐められて来た兄弟よ、過去半世紀間に種々なる方法と、多くの人々とによってなされた我等の為の運動が、何等の有難い効果を齎さなかった事実は、夫等のすべてが吾々によって、又他の人々によって毎に人間を冒涜されていた罰であったのだ。そしてこれ等の人間をいたわるかの如き運動は、かえって多くの兄弟を堕落させた事を想えば、此の際我等の中より人間を尊敬することによって自ら解放せんとする者の集団運動を起こせるは、寧ろ必然である。 兄弟よ、吾々の祖先は自由、平等の渇仰者であり、實行者であった。陋劣なる階級政策の犠牲者であり男らしき産業的殉教者であったのだ。ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ、ケモノの心臓を裂く代価として、暖かい人間の心臓を引き裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪われの夜の悪夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあった。そうだ、そして吾々は、この血を享けて人間が神にかわろうとする時代にあうたのだ。犠牲者がその烙印を投げ返す時が来たのだ。殉教者が、その荊冠を祝福される時が来たのだ。 吾々がエタである事を誇り得る時が来たのだ。 吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯惰なる行為によって、祖先を辱め、人間を冒涜してはならなぬ。そうして人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間をいたわる事が何であるかをよく知っている吾々は、心から人生の熱と光を願求禮讃するものである。 水平社は、かくして生まれた。 人の世に熱あれ、人間に光あれ。 大正十一年三月三日 全国水平社創立大会これは、被差別部落民が立ち上がった時の宣言文です。 私にとって、住井すえさんの「橋のない川」を読んでからたどり着いた「神曲」とも言えます。
2007年09月26日
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