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2022年11月28日
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とてつもない映画に出会いました。「君の名は。」の新海誠監督の最新作です。新海誠監督は、一貫して大災害を扱ってきました。今回も、開いたら災厄を招くという「みみず」が飛び出すという「後ろ戸」を閉めるために日本列島を横断する旅を続けていく主人公すずめのロードムービーの形をとっていますが、真正面から大災害に向き合っています。

 主人公は、宮崎県に住む高校生。ある日、不思議な青年そうたに出会います。ひょんなことから、すずめは「後ろ戸」を開けてしまい、さらに・・・。辛うじて自分が開いてしまった「後ろ戸」を、そうたとともに閉じることに成功しますが、直後に現れた謎の猫ダイジンによって、そうたはすずめが幼い頃に使っていた椅子に姿を変えられてしまいます。逃げるダイジン、追う椅子、それを追うすずめ。ここから物語が本格的に動き出します。

 テンポが速くキレのよいスペクタクルなアクション・シーンの連続です。ロードムービーとしても、実際の景色を知っている人には「あっ!ここだ!」と思える場面も次々と出てきます。すずめとそうたのラブストーリーにダイジンをめぐるミステリー要素も絡みます。アクション・シーンも次々と工夫されていて、手に汗を握ってしまいます。中盤のアクションは、本来なら映画のクライマックスとなるくらいですが、さらにそこからものすごいアクション・シーンへと展開していくのです。「君の名は。」では、壮大なシーンがあえて描かれなかったのをやや物足りなく感じましたが、今回は真正面から描いてくれます。キャラも個性的です。また、サダイジンが現れる際の恐怖演出はぞっとします。新海誠監督特有の空と水を美しく描く映像だけでなく、今回は写真とみまがうばかりの絵が随所に挿入されていて圧倒されます。特に私は、ワッフルコーン人形のリアルさに驚きました。映像全体も気合いが入りまくっていて、次々とたたみかけるように映像美が続きます。SF映画としても「ああ、そういうことだったのか」と納得の伏線回収もしてくれます。そして、クライマックス。あのセリフの連続。これは、泣けます。

 これは、日本映画で、東日本大震災を正面から扱った初めての超大作映画ではないでしょうか。素晴らしい作品に出会えました。





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最終更新日  2022年12月24日 21時08分36秒
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