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鹿賀丈史 さんと 市村正親 さんのコンビは、数年前の 「デモクラシー」 以来かな。この時は市村さんの台詞量の多さに圧倒され、政治の話でちょっと難しかったな~という印象だった。
今回は・・・ 面白い!でもすごい!んで、ハッピー
という、大変素敵なお芝居だった。 観に行って良かった
ということで、日生劇場に 「ラ・カージュ・オ・フォール」
を観に行ってきた♪訳すと「籠の中の道化たち」って意味らしい。
南フランスのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」。経営者の ジョルジュ(鹿賀)
と看板スター ザザ(市村)
は20年間、事実上の夫婦。
ジョルジュには、一度の過ち(?)でできた24歳になる息子がいる。
その息子が結婚宣言、しかもその相手が超保守的な政治家の娘。
その親子がやってくる!!
「1日だけまともな家庭に見えるように取り繕って!」
そうして騒動が巻き起こるのだった。
もう、 市村さんのザザことアルバンが本当にキュート!!
その 仕草、立ち居振る舞いが本当の女性より女性らしい
。仕草もかわいらしい。
席が遠かったのが良かったのか(←)、
「いるいる、こういう外見のおばちゃん!」
って感じで(笑)美川憲一さんのような髪型で、いそうだよね、そういうおばちゃん(^^)
「おじさん」に見えるように、股を開いて座る練習とか、男らしく歩く練習とか、それがなかなかうまくいかなくて、ついつい 女っぽい優雅な仕草
になってしまう
それがもう綺麗で・・・
本当の女性より美しい。歌舞伎の女形さんもそうだよね。
家庭のために一生懸命生きて来たアルバン。大事に育ててきた息子、ジャン・ミッシェルが恋に夢中で、実の母親を呼びたがったり、姿を見せて欲しくないと言ったり・・・
どんなに切なかったか。
ショーのためにメイクをしながら歌う 「マスカラ」。
そうなんだ、マスカラ、女っぷりをあげるためにやっぱり大事なんだ(笑)
そして1幕ラストの 「ありのままの私」。
泣けてしまった。そして客席に降りて退場。
センターブロックなのですぐ横を通ったわけではないが、ライトを浴びて客席を足早に歩く市村さん、確かにもう60歳過ぎてるし、お肌も少したれ気味だし、男性の女性メイクだけど、 凜としたまなざしや雰囲気が、やはりとても綺麗
だと思った。
すっかり女性に見えた。
鹿賀丈史
さん。 その軽さがサイコー
元々いい声だし、かっこいいし、渋いし。歌声は、高音は少し辛そうに思えた。
もうジョルジュ、ぴったりです。息子の婚約者親子との食事が失敗した後のリビングで、ソファに足を組んで座り、新聞を読みながら
「ま、今夜の事は水に流して・・・」
と さら~っと
言い切るあたり、あんまり軽くて爆笑また鹿賀さんの雰囲気がものすごくいいんだよね。この 鹿賀・市村コンビ、最高
だな~
息子のジャン・ミッシェルは 原田優一
くん。彼が面白い演技が抜群なのは 「100年のI Love You」
で体験済み。このジャンも良かった
声も明るくて好きだ。なんせ・・・雰囲気と間の取り方が抜群
食事会に失敗した後、自宅のリビングで飾ってある キリスト像と同じポーズ
をしていたのがもうおかしくておかしくて涙が出た
「このバカ息子!!」
って何度も思ったんだけど。アルバンの気持ちも知らないで。アルバンはお前のために心を尽くして生きてきたのに、って。でも。ラストでジャンも気づく。 自分を心から愛し、心配してくれたのは一体誰なのか
、と。良かった、良かった
婚約者のアンヌ、 愛原実花
ちゃんだ~久しぶり~宝塚雪組娘役元トップスターさん。つかこうへいさんの娘さんでもある。ダンスで登場、綺麗なバレエ~
雰囲気が 可憐
で本当にかわいい親と違って、ゲイに対して偏見も持たず、ジャンをとても愛している純粋な娘に、良く合っていたと思う。ただ、 歌が弱いな~
強烈な個性の方達に囲まれて、歌声が一切聞こえなかったのが残念
途中で 、「誰?このめっちゃ綺麗でキラキラしているベテランの女優さんは・・・」
と思って1幕終わってからパンフを買ってみたら、 香寿たつきさ
んだった。宝塚元トップスターさんですよ。綺麗だな~。 「シェルブールの雨傘」
のお母さんの役、あれも素敵だった。今回は2幕で大活躍の ジャクリーヌ
の役だった。
実はこのミュージカル、1幕はほとんど主要キャストとゲイのショーガール(カジェルっていうらしい。)で、2幕から他のキャストが登場する。
今井清隆さんとか森久美子さんとか、贅沢すぎるでしょ?!2幕からですよ!!
今井清隆
さんは、いつもの美声を披露する機会は少なかったけど、 おちゃめなキャラクター
が存分に生きているかと(笑)女装は、怖かった・・・色んな意味で(笑)
森久美子
さんは、初演から政治家の妻の役だとか。これもまたおちゃめというか、はちゃめちゃというか、憎めないかわいらしさしかし・・・あの体型は申し訳ないが、本当に太ってるんだなぁ、と ショーの衣装は辛いですな(笑)
そしてそして、この舞台を彩る カジェルたち!!
しょっぱな、ショーのシーンで始まるのだが、やけにでかい人達だなぁ、と思ったらみんな男性(笑)まぁ、ゲイのクラブだそうなので。
しかしその運動量の多さ、ダンスのすごさ。本当にすごいショー!!
「ハンガリーのハンナー!!」は、 真島茂樹
さんでした、マツケンサンバの(笑)
パンフレットを見ると結構ベテランの俳優さんが多く、それであの運動量は大変だろうなぁと。でも、この人達がいるから舞台に釘付けになって圧倒される。すごい人達だ。
最後のカーテンコールは、まず後ろ姿で衣装をつけて舞台にいて、端から一人一人衣装を脱ぎ捨て、 普通の男性の姿に。メイクも取り、本当に普通の男性に。
そのギャップもまた面白かった
新年早々、良い作品を観た。
また観たいなぁ。でもなかなか時間が取れないのだ・・・。
とってもいい芝居だった。この後大阪と名古屋に行くのだとか。
うーん・・・
行っちゃうか(笑)(←相変わらずの不良妻。)
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