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「マイ・フェア・レディ」と言えば オードリー・ヘップバーン
の映画がとても素敵だけど、初めて観た舞台は強烈な印象だったなぁ。
大学を出てすぐだったから、もう19年前かしら?
大地真央
さんの舞台を観たのだけれど、とても素敵だった。 舞踏会に行く時のドレスのシーンは、大地さんの華やかさにとても圧倒され、映画より強烈
だったことを覚えている。
さて、大地さんがイライザ役を卒業し、演出も新しくなった「マイ・フェア・レディ」。
今回のイライザはダブルキャスト。2人とも元宝塚男役トップスター、 霧矢大夢(ひろむ)
さんと 真飛聖
さん。
もう、オードリーと大地さんのイメージが染みついているから、最初この2人と聞いて全然ピンと来なかったのだけど、仕方ないのかも、大地さん長かったし
他のキャストはヒギンズ教授が 寺脇康文
さん、ピッカリング大佐が 田山涼成
さん、イライザの父アレフレットに 松尾貴史
さん、ピアス夫人に 寿ひずる
さん、フレディに 平方元基
さん、ヒギンズ母に 江波杏子
さん。
もともと霧矢さんの回のチケットを取っていたのだけど、なんと 抽選で当たったのに支払いを忘れる というドジをして(←2回目^^;)取り消しに。日程で選んだ結果、真飛聖さんの回を観に行った。
幕開き、 聞き覚えのあるテーマ曲 が流れる。ダンサーの方が花売り娘の扮装でソロで踊る。なかなか素敵なのだが、この日は調子が悪かったのか、バランスを取るのも危なっかしかったし、ちょっと安定感に欠けたようでハラハラしてしまった。
そしてイライザ登場。・・・ 真飛聖
さんは、 相棒の成宮君の彼女の笛吹さん
って言った方がピンと来るかも。ヒギンズ教授は元相棒だし(笑)
イライザがまだ貴婦人に化ける前、そのしゃべり方に「どこかで聞いた気が・・・」と思っていたら、 ミスターユー
だった(笑)それは宝塚の時に作中出てきたキャラクターで、どこかドジで憎めなくて、真飛さんの本名にかけてミスターユーと名付けられていた結構かわいくて好きだったんだけどね
なんか、ミスターユーの再現みたいだった
でも、 最初から声がガラガラ
で・・・かなり喉を使っているんだろうなあという印象。
これだと 「踊りあかそう」
の最高音は辛いだろうな、と思っていたが、やはり辛そうだった
男役から女性の声で歌うのは、最初はかなり大変
なのだそうだ。真飛さんは結構歌はうまい印象があったので、やはり女声へのシフトは苦労するのかな、と思った。
演出は G2
さん。えーわかりませんっていう芝居と( ナイン・ザ・ミュージカル
)ああ、素敵だなぁ
という芝居( リタルダンド
)を観た(笑)
演出が変わって驚いたのは、 歌詞そのものがまるごと変わってしまった「日向のひなげし」
。これ、初めてイライザがちゃんと発音できた時の曲で、元は 「スペインの雨」
だったもの。本当に驚いた。ちゃんと意図があって、イライザのなまりが日本で言うと江戸弁に共通するものあがあって、「ひ」と「し」がうまく発音できない苦しみを共感するために「ひ」から始まる言葉を選んだのだとか。
なるほど、と思うが、この楽曲、 後半でフラメンコのリズムになってフラメンコを踊っているんですが(--;)
「スペイン」
だからこその楽曲なので、パンフを読んで理由は分かったけど、舞台を観た時にはとても違和感を感じた。
ちなみに、「ごぜえやす」と言っていたが、NHK大河の会津弁を思いだしてしまったではないか・・・狙ったのかな?
ヒギンズ教授の寺脇さん、カッコイイ。 「マルグリット」
を観た時も思ったんだけど 、こんなにカッコ良くて、しかも人柄がとても良さそうに見えるのだが
、いいんかな、って
ヒギンズってもっと変わり者でいい人からは一見遠いんだろうな、と思うので、カッコ良すぎるヒギンズはどうかと(笑)でも素敵だったけどね、さすが寺脇さん。早口言葉も素晴らしい。
田山さん・・・ピッカリングという名前だけで、笑ってしまう
お願いです、ピッカリングと呼ばれる時に 頭に目がいくように仕向けるのはやめてください
、笑ってしまいます。そういえば、以前は後半にピッカリングのソロがあったんだけど、なくなったんだ。私が観た金田龍之介さんはリズムが合わなくて大変苦労していた印象があったんだけど・・「ついにやったぞ」の曲がソロだったと思うんだけど・・・。
ベテラン女性人は安定。 寿ひずるさんは出てくるだけで安心
する。 厳しいようで包容力のある
ピアス夫人にぴったりだ。そしてヒギンズ母の江波杏子さん、言葉がはっきりしていて「そうですが何か。」というような台詞など、無表情でたんたんと、しかしはっきりと言うので思わず笑ってしまった
フレディの平方さんはやたら歌がうまいなぁと思ったら、エリザでルドルフもやっていた。もしかしたら私以前観たかもしれない。とっても歌が上手。最初舞台に登場した時はちょっと存在感が薄いかなと思ったけど(周りが濃すぎるし)、歌い始めたらそのうまさで惹きつけられた
松尾さんはミュージカルは初めてらしいが、声もいいし、存在感が素晴らしい。最初に酔っ払って壁とか綱のパントマイムをやっていたが、笑いを取っていたが、 あのパントマイム相当うまい(^^;) すごい。壁と綱は学生時代パントマイムの授業を聴講していてちょっとやったことがあるので(^^;)
私が好きなシーンは、 アスコット競馬場 。紳士淑女が登場してくるシーンなんだけど、若い頃観た時、前方席だったので衣装や役者の表情がよく見えて、 ハーモニーの綺麗さ、そして衣装の美しさに 「うわぁ☆▽☆」 となったのを覚えているからだ。
そして初めて綺麗な衣装を着てイライザ登場!
これぞマイ・フェア・レディという、 白と黒を基調とした体のラインにぴったりそった例のドレス、大きな帽子
。憧れるなぁ。何回観ても素敵だ。ここのシーンは本当に好きだ、イライザは地が出ちゃって失敗するけど
あとは、舞踏会に行くためのドレス。やっぱり息を呑む美しさ。
女性は、皆心のどこかでマイフェアレディに憧れているのかもしれない、 どんどん美しくなり洗練されていくその様に
。やっぱり素敵なミュージカルだ。原作と違うラストも、私はこちらの方が好きだ。前奏を聴くだけでワクワクできるミュージカル。ああ、もう1度観たいなぁ。無理だなぁ霧矢さんのも観てみたかった
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