人とロボットの物語

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毘夷零

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2006.07.28
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カテゴリ: 井の中の家族
サトミとの奇妙な生活は、それなりに楽しかった。

以前、奥さんと暮らしていた時には、当たり前すぎて
そんな風に思ったことなど無かった。

ただ、サトミとの生活は快適とは言い難かった。
サトミは高機能のロボットとは言え、人間に比べればまだまだ劣るため
何をやるにしてもシンジがサポートしなければならなかった。
特に家事と言うものは臨機応変な判断が必要になり、工場の単純作業とは違い
マニュアルやデータだけでは、こなせない仕事だった。

その度に、シンジが面倒を見る羽目になった。
正直に言えば、サトミは家政婦ロボットしては役に立ってはいなかった。
それでも、シンジは怒る気にもなれず、むしろサトミの失敗を面白がって見ていた。
大きな子供と付き合っている様な気分になっていた。
それは、シンジにとって心地よいものだった。

そんな楽しい時間がしばらく続いていたある日・・・
その日もサトミに庭の水撒きを頼んだのだが、水溜りに足を滑らせて
転倒してしまい泥だらけになってしまった。
シンジは慌てて助け起こし、急いで風呂場へ連れて行った。
そして手際良くサトミの服を脱がせた。

最初の頃は、サトミの裸にドキドキしていたが、意識しているのがシンジだけだと気づき、

そのうち、サトミを裸にするのが気にならなくっていた。

いつもの様にサトミにシャワーをかけて洗っていた。
「あなた、なにやってるの!!」
不意に後ろから声が聞こえた。
シンジは振り返ると風呂場の入り口に奥さんの里美が立っていた。

「帰ってきたんだ・・・・」
シンジはのんびりと言った。
なぜ、里美が怒ってるのかシンジはすぐには気づかなかった。
あまりにも平然としているシンジに里美はシンジはこの女と楽しく暮らしていると思い
「そう言う事なのね。分かったわ・・・好きにすれば。」
そう言って里美は出て行こうとした。
そこで、シンジは裸で居るサトミに対して里美が勘違いしたと気づき
「ちょっと待て!!勘違いするな!!」
シンジは慌てて叫んだ。
そして風呂場を飛び出して、里美の後を追った。





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Last updated  2006.07.28 17:52:05
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