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毘夷零

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2006.08.12
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卓也君のおばあちゃんは一週間ほどで退院しました。

ただ、あのまま閉じ込められていていたら間違いなく凍死していたと医者が言いました。

この久蔵の活躍が新聞の地方版に載りました。
それを見たTV局が取材を申し込んできました。
守君は久蔵がTVに出れると思い大喜びしていました。
ところが社長はTV局の取材を断ってしまいました。
守君はなんで取材を断ったのか理解できませんでした。
そして社長に聞きました。

ところが社長は
「あはは・・・」
と笑ってごましました。
守君は納得が出来ませんでしたが、それ以上聞くことも出来ませんでした。

それからしばらくして1通のメールが社長の元に届きました。
そのメールには、自分達は海外の戦地で救助活動をおこなっているNPO団体で
今回の久蔵の活躍を知り、ぜひとも自分たちにも久蔵を作って欲しいとの事でした。
もし良かったら会って話しがしたいと書いてありました。
社長は久蔵が人の役に立てる事を喜んでいました。
すぐにメールの返事を出しました。
そして一週間後に会う約束をしました。


守君も社長の手伝いをしました。
久蔵が海外で活躍している姿を思い浮かべ嬉しくなってました。
「守君・・僕は嬉しいよ・・・僕の作ったロボットが人の役に立てるなんて・・・」
「社長、僕もだよ!!」
二人は楽しそうに作業をやっていました。


一人は外人で金髪の白人でした。
守君もそうですが、村の人達もはじめて見る外人に興味津々でした。
作業場には気がつけば人だかりが出来ていました。
もう一人は小柄な日本人でした。
作業場に入ると、小柄な日本人が自己紹介を始めました。
「始めまして。私は田中と言います。彼はマイクです。」
そう言うとマイクは
「ハジメマシテ。マイクデス。」
片言の日本語を言って握手を求めてきました。
「はじめまして。よろしくお願い致します。」
社長は嬉しそうに握手しました。
田中は、そばに居る守君に気づき
「ご子息ですか?」
と聞いたので社長は
「いえ、私の大事なパートナーです。」
と答えました。
それを聞いて守君は嬉しくなりました。
「守と言います。」
そう言ってペコリと頭を下げました。

それから社長は久蔵について技術的な話しを始めました。
守君は殆ど理解できなかったけれど、この打ち合わせに参加できただけで
嬉しかったです。特に社長が自分の事をパートナーと言ってくれた事だけで
最高の気分になりました。
社長はしばらく説明した後、二人を裏の倉庫に連れて行き久蔵を見せました。
久蔵を見てマイクは
「スバラシィ!!」
と大喜びして写真をバチバチ撮りました。
田中も一生懸命にノートに何かを書いていました。

やがてかなり時間も経ってしまい、夕方になったので続きは明日にしようと言う事になり、
田中が近くのホテルを紹介してくれと言いました。
しかし、田舎なのでホテルはふもとまで行かないとありませんでした。
卓也君の親戚が民宿やっているので、そこを紹介しました。
今、ちょうど卓也君一家もそこにお世話になっていました。
守君が田中たちの車に乗って民宿まで道案内しました。

民宿は昔の家をそのまま使っているので風格がありました。
マイクはまた大喜びで
「ワンダフル!!」
と言って写真を撮りまくりました。

守君は来たついでに卓也君の処へ遊びに行きました。
そして今日有った事を熱く語りました。
そんな事していたのでかなり遅くなってしまいました。
焦った守君は慌てて家に帰ることにしました。
民宿の玄関を出ようとすると、公衆電話で田中が電話をかけていました。
ここは携帯の電波も届かないので、電話は公衆電話使うしかありませんでした。
守君は田中に挨拶しようと近づくと田中の声が聞こえてきました。
「そうです、あれは使えますよ!!」
田中は、かなり興奮して話していた。
たぶん久蔵の事言っているんだろうと守君は嬉しくなりました。
余計挨拶したくなりました。
「更に武装すれば兵器として欲しがる国はいくらでもあります。」
武装・・??兵器・・・??
予想外の言葉に守君は止まってしまいました。
あいつらおかしい・・・守君は田中達に不信感を抱きました。
社長に知らせないと・・・
そう思って田中に気づかれないように玄関を出ようとして振り返るとマイクが立っていた。
「コンバンワ」
ニヤニヤしながら片言の日本語を話していた。
「こんばんわ。」
何食わぬ顔して、行こうとするとマイクは守君の腕を掴んで
「ダメダメ・・・イマノハナシキイタデショ?モウカエレナイヨ・・・」
そう言った。
守君は、絶体絶命だった。
社長助けて・・・心の中で叫ぶのが精一杯だった。






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Last updated  2006.08.12 14:15:57
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