小川珈琲グループの理念に息づく「珈琲職人」のこだわり
小川珈琲は創業以来、ひたむきに本物の味を求め続けてきました。本当においしいコーヒーへのこだわりは、いまも小川珈琲固有のDNAとして受け継がれ、グループ全体の経営理念に活かされています。
●小川珈琲のこだわり[1]生豆…おいしいコーヒーづくリは良質の生豆の確保から
小川瑚排は創業当初から本物のコーヒーの味にこだわり、京都を中心に熱烈な"小川珈琲ファン"を増やしていきました。芳醇な香り、独特の酸味と豊かなコク、飲んだ後に残るたっぷりとしたボディ感……その印象の一つひとつが小川珈琲の味をかたちづくっています。
しかし、その味を継続してお客様に提供していくことは実に難しいことでした。なぜなら原料であるコーヒー生豆の品質を安定させることが容易ではなかったからです。
創業当初の原料買い付けは、生産国名と規格を確認したうえで、粒の大きさ、外観のよしあしで選択するというものでした。一口にコロンビア産といっても、輸出業者や地域はばらばらで、毎年同じ品質の生豆を買い付けようと思っても現実には不可能に近かったのです。
そこで小川珈琲では、1986年の新工場竣工を機に、原料品質の安定をめざして生豆のスタンダード品から銘柄品への切り換えに取り組みました。お米にたとえれば標準米からブランド米への切り換えです。当然、仕入れコストは上がりますが、「品質が向上してお客様に喜んでいただけるなら、それでいいじゃないか」(先代秀次社長)の一声で、切り換えが決定しました。
こうして安定した品質の銘柄品の導入が始まり、やがては香りとコクに定評のある小川珈琲のPB(プライベート・ブランド)生豆が登場するまでになったのです。