淑嬪 崔氏(しゅくひん さいし、スクピン チェシ、1670年 - 1718年)は、李氏朝鮮の第19代国王粛宗の嬪。 第21代国王英祖の生母。諡は「和敬」(和敬淑嬪)。
生涯[編集]
本貫は海州。後日、領議政を追贈された崔孝元(朝鮮語版)の娘として、1670年に生まれた。粛宗2年に7歳で入宮したとされている。宮廷のムスリ出身(雑事を担当する下女)とされる説もあるが、実際には針房(チムバン、침방)に所属していた宮女である(後に対立する禧嬪張氏も元は針房の女官であった。針房の女官は王族に仕える至密の女官に次いで高位であった)。後に仁顕王后付きの内人(尚宮でない女官の総称)となる。1689年、仁顕王后閔氏が廃位され禧嬪張氏が王妃となった。その後、粛宗の寵愛を受けて承恩尚宮(スンウンサングン、승은상궁。正五品相当。1692年4月22日以降。正確な時期はわかっていない)になり、粛宗19年(1693年)4月26日に淑媛(スグォン、숙원。従四品相当)になる。その年、王子を産むが、2ヶ月で亡くなる。甲戌換局(朝鮮語版)で仁顕王后が復位された年(1694年)9月13日、延礽君(ヨニングン、연잉군)、後の朝鮮の21代国王の英祖を産んだ。同じ年(1694年)6月2日に淑儀(スグィ、숙의。従二品相当)になる。粛宗21年(1695年)6月8日に貴人(クィイン、귀인。従一品相当)になる。粛宗24年(1698年)7月7日に子を産むが3日で亡くなる。粛宗25年(1699年)6月13日に前年復位した、第6代朝鮮王端宗祝賀して正一品相当の淑嬪(スクピン、숙빈)となる。1701年10月から1704年4月の間に本宮の昌徳宮(チャンドックン、창덕궁)を離れて、梨峴宮(イヒョングン、이현궁)に居所を移す。梨峴宮は淑嬪房(スクビンバン、숙빈방)と呼ばれるようになる。粛宗37年(1711年)6月22日、粛宗は淑嬪崔氏を淑嬪房から息子・延礽君の居所へと移し、母子で暮らすよう御命を下す。1716年ごろから急に病がちになり、私邸で療養していたが、 1718年3月息子・延礽君の私邸で亡くなる。享年49。
家族[編集]
父:贈議政府領議政 崔孝元(1638年-1672年)
母:贈貞敬夫人南陽洪氏
義父︰顕宗(第18代王)
義母︰ 明聖王后金氏(1642年 - 1684年)
夫:粛宗(第19代王)
長男(1693年 名は永壽。早世,無封君)
次男:英祖(第21代王)
三男(1698年 早世)
孫︰思悼世子/荘献世子 李愃(1735年 - 1762年)
曾孫︰正祖(第22代王)
淑嬪崔氏を演じた俳優[編集]
『朝鮮王朝五百年 仁顕王后』:1988年、MBC。演:キョン・ミリ
『妖婦 張禧嬪』:1995年、SBS。演:ナムジュヒ
『大王の道』:1998年、MBC。演:キム・ヨンエ
『張禧嬪-チャン・ヒビン-』:2003年、KBS。演:パク・イェジン
『トンイ』:2010年、MBC。演:ハン・ヒョジュ(日本語吹き替え版声優:加藤忍)
『チャン・オクチョン-張禧嬪-』:2013年、SBS。演:ハン・スンヨン(日本語吹き替え版声優:福圓美里)
『テバク~運命の瞬間 (とき) ~』:2016年、SBS。演:ユン・ジンソ
禧嬪 張氏(きひん ちょうし、ヒビン チャンシ、順治16年9月19日(1659年11月3日) - 康熙40年10月10日(1701年11月9日))は、李氏朝鮮の第20代国王景宗の生母。第19代国王粛宗の側室。朝鮮史上唯一の賎民出身の王妃(後に嬪に降格)。張禧嬪(ちょう きひん、チャン ヒビン)とも呼ばれる。実名は玉貞(オクチョン)。本貫は仁同張氏。諡号は大嬪宮玉山府大嬪。
生涯[編集]
張氏[1]は父親が中人だが母が賎民であったため身分は賎民であった。時期は不明だが、第16代国王 仁祖の継妃で粛宗の義理の曾祖母に当たる荘烈大王大妃の針房女官として宮中に入った。幼くして父を亡くし、家計が苦しい為に女官となったという。これも時期は不明だが、粛宗からの寵愛を受けた。しかしながら、1680年10月から1681年3月の間に宮廷から追われた。明聖王后(粛宗の母)から快く思われなかった為であった。
当時の朝鮮では西人派と南人派の党派争いが展開されており、西人派が仁顕王后閔氏を後ろ盾に政権を握っていた。しかし仁顕王后は王妃に立てられてから6年を経ても子供に恵まれなかった。そこに目をつけた荘烈大王大妃を始めとする南人派は康熙25年(1686年)に「美貌に秀でた」[2]張氏を再度、後宮に送りこみ、承恩尚宮(スンウンサングン、正五品相当)とした。
張氏は1686年12月10日に「淑媛」(スグォン、従四品相当)に立てられ、さらに1688年に「昭儀」(ソイ、正二品相当)へと昇進し、同年10月27日には王子李昀(後の景宗)を生む。康熙28年(1689年)1月15日にはその功労によって「嬪」(ピン、正一品相当。側室の最上位)に昇進し「禧嬪(ヒビン)」と号され、李昀は王世子に立てられた。さらに同年5月2日、仁顕王后は廃され、1690年10月22日に張氏が王妃に冊立された(己巳換局)。この朝鮮史上唯一人の賎民出身の王妃の冊立によって西人派の専横に終止符が打たれたが、替って南人派が権力を握ることになった。
一方、西人派では金春澤(朝鮮語版)を中心に仁顕王后の復位運動(「閔氏重定運動」)が展開された。南人派の権力がかつての西人派のように増長することを危惧した粛宗が、仁顕王后を妃に復位することで張氏を後ろ盾にする南人派を牽制しようと企んだことにより、康熙33年(1694年)4月12日には張氏は王妃から「嬪」に格下げされ仁顕王后が復位した(甲戌換局)。
康熙40年(1701年)に仁顕王后が病没すると、西人派は王妃の死は張氏が巫女を使って呪詛したためだと誣告した。その結果、1701年10月10日、張氏は粛宗から賜薬により処刑された。享年43。
評価[編集]
俗に燕山君の後宮張緑水、中宗の王妃文定王后に仕えた鄭蘭貞とともに「朝鮮三大悪女」、「朝鮮三大妖女」と呼ばれる。(尚、「三大悪女」の候補には他に、成宗の時代に王家に連なる名門に嫁しながら多くの男と関係を持った於乙于同、光海君の時代に暗躍した金介屎(金尚宮)、李朝末期の明成皇后(閔妃)等もあり、これらを合わせて「四大妖女」「五大妖女」等と呼ぶ説もある。)
禧嬪張氏の人物像は、粛宗時代のことを記した朝鮮実録がもとになっているが、編集を完了したのは英祖の時代であり、その母 淑嬪崔氏は禧嬪張氏と対立していたため、禧嬪張氏に不利な内容になった可能性もあり、本当に根の腐った人物だったかは不明である。 しかし、熾烈を極めた宮廷の権力争いの中、中人という決して高くない身分から王妃になった彼女の生涯は「劇的」「悲劇的」などと関心をもたれ、現在の韓国では、しばしば文学や映画、テレビドラマの題材に取り上げられる。
家族[編集]
二人の息子を儲けたが、長男は子が無く、次男は夭逝したため彼女の血を引く子孫はいない。
父:張炯(1623年-1669年 玉山府院君と追号)
母:坡山府夫人 坡平尹氏(1626年-1698年 後妻であった。)
兄:張希載(1651年-1701年 同腹の兄。斬首刑に処せられた。)
夫:粛宗 第19代国王 長男:景宗
嫁:端懿王后沈氏
嫁:宣懿王后魚氏
次男:李盛壽(1690年、夭逝)
登場作品[編集]
テレビドラマ[編集]
『張禧嬪』(1971年、MBC) 演:ユン・ヨジョン
『張禧嬪』(1981年、MBC) 演:イ・ミスク
『仁顕王后』(1988年、MBC) 演:チョン・イナ
『妖婦 張禧嬪』(1995年、SBS) 演:チョン・ソンギョン
『チャン・ヒビン』(2002年-2003年、KBS) 演:キム・ヘス
『トンイ』(2010年、MBC) 演:イ・ソヨン(日本語吹き替え版声優:林真里花)
『イニョン王妃の男』(2012年、tvn)演:チェ・ウリ
『チャン・オクチョン-張禧嬪-』(2013年、SBS)演:キム・テヒ(日本語吹き替え版声優:石塚理恵)
『テバク~運命の瞬間 (とき) ~』 (2016年、SBS ) 演:オ・ヨンア
映画[編集]
張禧嬪 (1961年)演:キム・ジミ、監督:チョン・ジョンファ
妖花張禧嬪(1968年)演:ナム・ジョンイム、監督:イム・グォンテク
トンイ(韓国語:동이、英字表記:Dong Yi、漢字表記:同伊)は、韓国MBC制作の17世紀後期から18世紀前期までの李氏朝鮮を舞台にしたテレビドラマである。全60話。
概要[編集]
『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』を手がけたイ・ビョンフンが監督を務める。前作『イ・サン』より前の李氏朝鮮時代を舞台に、監察府の女官であるトンイを主人公に繰り広げられる王宮内の権力闘争や人間模様を描いた作品である。
なお、トンイのモデルとなった淑嬪崔氏の出自と家族構成においては、宮廷入りする前の資料は残っておらず、「トンイ」という名前も含め、大半がドラマにおけるフィクションである。
放送概要[編集]
韓国において2010年3月22日から2010年10月12日までMBCによって放送された。
日本での放送は同年に有料衛星放送のKNTVに始まり、衛星劇場を経て、2011年4月10日から2012年6月17日までNHK BSプレミアムで毎週日曜21時00分に日本語吹き替え版で放送された[1]。地上波では2013年1月20日から2014年5月4日までNHK総合で毎週日曜23時00分から日本語吹き替え版が放送された[2]。
民放では、2015年1月28日からテレビ東京で、2月17日からCBCテレビで、12月10日からBSジャパンでそれぞれ放送が開始された。
あらすじ[編集]
1680年3月初旬の深夜、ある湖畔で司憲府大司憲(サホンブ テサホン)チャン・イクホンが何者かに重傷を負わされ、後に帰らぬ人になる。その事件の容疑者として、無実の罪を着せられたチェ・ヒョウォンと息子のチェ・ドンジュは、真犯人を探る中で罠にはまって捕縛、逃げ出したが、部下共々殺害された。命からがら逃げ出したヒョウォンの娘・トンイは、身を隠すために宮殿に入った。そして父と兄の無罪を証明するために奔走することになる。
出演[編集]
主要登場人物[編集]
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・()は日本語吹替え版、およびBD版、DVD版の声優。
同伊(トンイ)/淑嬪崔氏(スクピンチェシ):ハン・ヒョジュ(声:加藤忍) / 幼少期:キム・ユジョン(声:矢島晶子)
本作の主人公で、本名:チェ・ドンイ。掌楽院(チャンアグォン)奴婢(ぬひ)、監察府(カムチャルブ)女官、承恩尚宮(スンウンサングン:正五品相当)、父親の死後、冤罪を晴らすため宮廷入りする。その後、掌楽院奴婢→監察府女官を経て粛宗に見初められ、承恩尚宮(スンウンサングン)から淑媛(スグォン、従四品相当)、淑儀(スギ、従二品相当)、淑嬪(スクピン、正一品相当)となる。賎民の出身として貧しい幼少期を送るが、明るく努力家で正義感が強く、知性と行動力に溢れる。幼少時は国賊の汚名を着せられた父親、兄と死別する過去を持つが、後に父親の冤罪を晴らした。賎民の出身を隠すために偽名「チョン・ドンイ」を名乗っていた。音変(ウムビョン)騒動の際に出会って以来、王である粛宗とは身分を超えた信頼関係と愛情で結ばれている。一人目の息子・永寿(ヨンス)を授かるが、程なくしてはしかにより失う。ほぼ同時期に、再結成された剣契の存在に乗じた禧嬪らの策に嵌り、側室の位と名のみを残して宮中から追放されるが、二人目の息子・昑(クム、のちの延礽君<ヨニングン>→英祖)を産み、育てながら守っていた。しかし、ある夜に禧嬪(オクチョン)の母・尹氏のせいで私家が放火事件に遭い、その時に追放された日からずっと粛宗が自分たちのことを見守っていたことも知り、何があってもクムを守ると誓い、粛宗からの願いもあって第46話で宮中に戻る。その後、チャン・ムヨルを始めとした新たな敵対勢力を相手取った熾烈な戦いを制し、最終回で粛宗や仁元王妃の説得さえも固辞し、「父と兄と同じく貧しい者のために生き、その生き様を延礽君に見せたい」という固い決意と共に宮殿を離れ、民のために様々な場面で尽力した末に亡くなるが、その伝説は民に広く知れ渡ることとなる。粛宗(スクチョン):チ・ジニ(声:井上倫宏)
李氏朝鮮第19代国王。女官のオクチョンを寵愛し、懐妊を機に承恩尚宮から正式な側室とし、同時に王であることを隠している時にトンイと知り合い、以後は彼女に信頼を寄せている。その後、王の責任として亡母の明聖大妃への毒殺を企てたとされる仁顕王妃を廃位にし、宮殿から追放した。しかし、大妃を殺した疑惑はオクチョン側にも向けられており、秘かに真相を突き止めようとしていた最中の苦渋の決断だったために後悔すると同時に元王妃への思いも残っていた。仁顕王妃の復位後はトンイを正式な側室に迎えて寵愛するが、トンイの出自や剣契(コムゲ)との関係が露見し、断腸の思いでトンイを宮中から追放した。その後もずっとトンイを見守り、賎民の子への食事会に紛れて宮殿に忍び込み、迷子になった王子クムと偶然出会い、わが子の成長に驚く。その後、尹氏が起こした放火事件をきっかけにトンイとクムの母子を宮中に戻す。禧嬪張氏(ヒビン チャンシ):イ・ソヨン (声:林真里花)
本名:張玉貞(チャン・オクチョン)。粛宗の側室。王の寵愛と信頼を受けて承恩尚宮から世子を生んで「禧嬪」となる。当初は不正を嫌う性格だったが、「何かを得ようとするなら全てを失う事になるだろう」という道士・金桓の言葉をきっかけに権力欲と野心に目覚め、自ら悪事に手を染めていく。トンイとは幼少期の頃に出会うが、玉貞本人は気づいていない(だが、第42話において張武烈からの報告と当時のトンイの人相書きを見て気づいた)。宮中に入ったトンイに対して、最初は才能を認めて監察府の女官に昇格させるが、トンイが側室となり子供が生まれると、自身の息子である世子をひたすら守るべく、また粛宗への恋慕からトンイを恋敵且つ自分の立場を脅かす危険な存在として強い憎悪を抱き、兄のヒジェらと結託してのトンイ殺害や自ら服毒して仁顕王妃及びその支持者たちに冤罪を着せて宮中から追い出し、王妃の座を奪った。しかし、奇跡の生還を果たしたトンイによって陰謀の全てが発覚し、王命により廃位され、処分も世子の母であることに免じて側室の称号・「嬪(ピン)」の位(正一品相当)への降格だけに留まった。降格後は復権を狙い、再結成された剣契の存在を知り、これに乗じた策略でトンイらを陥れることには成功するが、最終的にはトンイらの無実が証明されると同時に自分たち一派の策略が露見して失敗に終わる。その後、これが原因となって第55話で王命による毒殺刑によって死去する。車天壽:(チャ・チョンス)ペ・スビン(声:佐久田脩)
剣契(朝鮮語版)(コムゲ)のリーダー格で、車天寿とも書く。剣契が罠に嵌められた際に重傷を負い、トンイと離れ離れになってしまう。6年後は捕盗庁(ポドチョン)の仵作人(オジャギン:検死官)になり、後に武官となる。トンイからは「チョンスにいさん」、彼女の息子である延礽君(昑、クム)からは「伯父上」と呼ばれている。右捕盗庁(ウポドチョン)の武官から内禁衛(ネグミ)軍官、内禁衛従事官(チョンサグァン、従六品相当)となるが、トンイの宮中からの追放に先立ち、絶海の孤島への流刑となる。その後、トンイが宮中に復帰するに伴って赦免され、義禁府都事(ウィグムブトサ、従五品相当)に任官する。最終回でソ・ヨンギの後を継ぐように内禁衛へ復帰。宮廷で重きを成し、延礽君が英祖として王位を継いだ頃には内禁衛将となっていた。トンイを始めとした仲間たちと次々死に別れる中、トンイの墓を無償で守る賎民の少女と出会い、事のあらましを聞いたことで「その志があれば、尊い人に必ずなれる」と励ました(その少女が奇しくもトンイの名を継いでいたことは知らなかった)。徐龍基(ソ・ヨンギ):チョン・ジニョン (声:東地宏樹)
左捕盗庁従事官(チャポドチョン チョンサグァン、従六品相当)、内禁衛将(ネグミジャン、正三品堂上から従二品相当。親衛隊の隊長職)。ヒョウォンが剣契のリーダーと判明して失望する一方、幼い頃のトンイが発した父は無実だという言葉が気になっていた。宮廷で出会ったトンイの捜査能力を信頼しているが、彼女がヒョウォンの娘であることに最初は気付いていなかった。しかし、あることからそれに気付いて最初は嫌悪したが、チョンスの口から「親友を巻き込ませないように敢えて無実の罪を被った」という真実を知り、以降は励まし、支えると共に守っている。最終回で宮廷の官職を全て辞して野に下り、賎民が武官になるための教官となる。また、トンイから「とても明るくなった」と言われたことに対し、「やはり宮廷は自分には合わない。一番大事なのは生まれよりも志」と爽やかな笑顔で答えている。仁顕(イニョン)王妃:パク・ハソン(声:小林さやか)
粛宗の継室で、西人派。思慮深く、芯が強い性格である。禧嬪を始めとした南人派の策略によって粛宗の亡母・明聖大妃の毒殺を企てた罪を着せられ、粛宗の王命にて王妃の身分を剥奪、宮殿を追放された。その後は、宮殿の外で質素な暮らしをしていたが、後にトンイらの尽力によって復位する。復位後は王妃としてトンイとクムを全力で支え、オクチョンたちから守ると誓うが、トンイの宮廷復帰後から持病である心臓病が急激に悪化し、世子が世継ぎを残せない体になっていた証拠を遺言としてトンイに教えた後に第49話で死去。奉末今(ポン・マルグム):キム・ソイ(声:玉川砂記子)
監察府の尚宮(サングン)で、同格の尚宮である鄭綺麗と行動を共にする。明るい性格だがそそっかしく、時折失言を発しチョン尚宮やトンイにたしなめられている。料理は下手(第44話)。ヨンダルとファン・ジュシクは彼女とエジョンを嫌悪していたが、お互いにトンイの知り合いだと分かり、良き友人同士となる。トンイが承恩尚宮となると、他の女官や尚宮が嫌がる中、自らトンイ付きの尚宮(正五品相当)になり、第44話でのトンイ追放の際にもエジョンと共に同行。最終回でもトンイに付き従って宮殿を後にし、最後まで支え続けた。愛鐘(エジョン):カン・ユミ(声:森夏姫)
監察府の女官。大柄で、力持ちなことをコンプレックスにしているため、男呼ばわりされるのを嫌う。ヨンダルとファン・ジュシクは彼女とポン尚宮を嫌悪していたが、お互いにトンイの知り合いだと分かり、良き友人同士となる。トンイが承恩尚宮となると、ポン尚宮と共にトンイ付きの女官になり、第44話ではポン尚宮と共にトンイの追放にも同行する。追放後は間もなく誕生したクムの世話役となり、クムが世弟となり淑嬪が宮殿を出ると同時にクム付きの尚宮(正五品相当)に昇格する。ポン尚宮と丁々発止のやり取りをしつつもトンイを健気に支え続ける。張希載(チャン・ヒジェ):キム・ユソク(声:大塚芳忠)
禧嬪の兄で、南人派である右捕盗庁従事官(ウポドチョン チョンサグァン、従六品相当)。表裏の激しい性格で、かなりの女好きである。特徴的なもみ上げと口ひげを生やしている。妹を王妃にして自身も権力を手に入れるべくあらゆる陰謀に手を染めるが、いつもトンイに阻止されるため、彼女を敵対視する。右捕盗庁の大将(テジャン、従二品相当)に昇進するものの、妹の悪事が露見したことでそれに加担していたことも知られ、礼賓寺正(イエビンシジョン、正三品相当)に降格。第38話で流刑となったが、私財を投げ打って貧民を救う活動が認められたことで赦免され、第42話で宮廷に復帰する。その後、張禧嬪と共に仁顕王妃を殺害しようとする謀議をしてこれが発覚、結局は第55話で母や妹と共に死罪となる(しかし、罪が発覚した際に母が独断で追放中のトンイの屋敷に放火したことには仰天していた)。明聖大妃(ミョンソンテビ):パク・チョンス(声:駒塚由衣)
粛宗の母で、玉貞を憎悪する。西人派を後ろ盾に政治の実権を握るが、野心をむき出しにした張希載によって毒を盛られ、第20話で死去する。尹氏(ユンし):チェ・ラン(声:小宮和枝)
希載と玉貞の母で、南人派。玉貞と世子の地位の安定のため、心配して、なにかと独自に手を回しては「余計な真似をしないで下さい」と玉貞に叱責される。第55話で独断でゴロツキを雇い、トンイの私邸に火をつけたことや藁人形で仁顕王妃を呪詛したことが発覚して捕まり、子供らと共に死罪となる。金桓(キム・ファン):チョン・インギ(声:牛山茂)
道士。トンイとオクチョンを天乙貴人(チョヌルキイン)の運勢の持ち主と予言するが、全てを得られると思い込んでいたオクチョンに「何かを得ようとするなら全てを失う」と諫言したことで彼女の怒りと野心を目覚めさせてしまう。雪姫(ソリ):キム・ヘジン(声:八十川真由野)
平壌(ピョンヤン)の妓生(キーセン)。掌楽院(チャンアグォン)に出入りをすることが多く、またトンイの兄・トンジュに思いを寄せていた。宮廷に入りたかったトンイを、ファンに紹介し、ケドラを預かり都を出る。トンイとウィジュで再会後は共に都に戻り、何くれとなく協力・援助する。トンジュの死後は彼が使っていた遺品の奚琴(ヘグム:韓国の擦弦楽器)を密かに持ち出して大切に保管しており、都に戻った後にこれをトンイに託した。雲鶴(ウナク/キム・グソン):メン・サンフン(声:大川透)
第46話より登場。かつて朝廷の派閥争いを嫌い、在野(公職に就かず民間にいること)で学問に没頭した。しばらく朝廷とは疎遠になっており、トンイから延礽君(クム)の師匠にとの依頼を受け、当初はこれを断るが、彼女の機転からクムと過ごす日々を送ることになったことで根負けして師匠となり、その後の君王の教育に大きな役割を果たす。最終回でも延礽君に宮廷を出た母親の活躍ぶりと民を慈しむ真心を見せ、「今日の事は絶対忘れず、胸に刻みつけるのです」と君主として真に必要な事を教えた。
朝廷[編集]
南人派および少論派[編集]
呉太錫(オ・テソク):チョン・ドンファン(声:佐々木勝彦)
南人派の指導者。漢城府左尹(ハンソンブチャユン、従二品相当)、議政府左議政(ウィジョンブチャウィジョン、正一品相当)を歴任している。劣勢の南人派を優位に導くために同じ南人派の大司憲チャン・イクホンを殺害するなど手段を選ばずに陰謀を企てて西人勢力の転覆を狙い、南人として玉貞の入宮を後押しして権勢を強めたが、仁顕王后復位の際に弾劾されて免職する。その後、第42話で大司憲殺害の件を問われ、張希載の嘘の進言で都を離れようとしたが、山中で護衛を装っていた張武烈の刺客に襲撃され、剣契殲滅のための囮として殺害される。呉太豊(オ・テプン):イ・ゲイン(声:後藤哲夫)
オ・テソクの弟。太っ腹で、荒い性格である。また、一族に対する自尊心は強いが、無能なためあまり出世させてもらえない。音変(ウンピョン)事件後は掌楽院副提調(チャンアグォンプジェジョ、正三品相当)に就任。第38話で張希載、呉潤らと共に流刑になる。その後、張希載と同様に私財を投げ打って赦免されたが、宮廷には復帰できなかった。呉潤(オ・ユン):チェ・チョロ(声:星野貴紀)
呉太錫の甥で、南人派の核心人物。かつては漢城府庶尹(ハンソンブソユン、従四品相当)、義禁府経歴(ウィグムブキョンニェク、従四品相当)、義禁府同知義禁府事(ウィグムブトンジウィグンブサ、従二位相当)を歴任していた。第38話で内禁衛に捕らえられて免職の上で流刑になり、都に戻る事も出来ずにそのまま姿を消す。洪泰潤(ホン・テユン):ソン・イルグォン(声:花輪英司)
オ・ユンの従兄弟で、オ・テソクとオ・ユンの命令を直接遂行する行動大将。義禁府都事(ウィグムブトサ、従六品相当)になるが、第38話で内禁衛に捕らえられ、免職の上に流刑になった。張武烈(チャン・ムヨル):チェ・ジョンファン(声:谷昌樹)
第39話より登場した張益憲(チャン・イクホン)の息子で、もとは暗行御史だったが、王命により漢城府庶尹(ハンソンブソユン、従四品相当)になり、のちに兵曹参判(ピョンジョチャムパン、従二品相当)となる。かなりの策略家で、オクチョンからは「抜かりのない信頼できる部下」、剣契からは「切れ者」と称されていた。オクチョンと協力関係を結んで父を殺害したオ・テソクを暗殺して仇討ちを果たし、更にこれを剣契の罪に仕立て上げ、トンイに仕える者達やチョンスを捕えて利用する。その後、禧嬪一派の不穏な動きを察知し、世子の秘密を知る医女をひと足早く捕えてその秘密を聞き出したことで禧嬪一派に不信を募らせ、独自に動くようになるが、第59話でこれまでの計画が発覚したことで捕まり、王室を冒涜した大罪によって獄門刑にされた。張益憲(チャン・イクホン):イ・ジェヨン(声:永田博丈)
かつての司憲府大司憲(サホンブテサホン、従二品相当)。第1話の冒頭で舟の上で釣りをしていたが、何者かに重傷を負わされて舟から転落、そのまま川に流される。その後、流れ着いた先でトンイに謎の手信号を残して彼女が兵を呼びに行っている間に息絶える。チャン・ムヨルの父親でもあり、チャン・ムヨルは父の仇打ちのために王宮で暗躍することになる。金柱臣(キム・ジュシン):キム・ジノ
仁元(イヌォン)王妃の父で、世子を擁護する少論の重臣。イム・サンヒョン:パク・ヨンジ
議政府右議政(ウィジョンブウウィジョン、正一品相当)で、少論派の中心的人物。オクチョンに協力するが、世子が病気だと知った後、オクチョンを裏切る。その後、チャン・ムヨルに協力したことで第59話で流刑の上、毒殺刑となる。カン・モジュ:スン・ドンウン
兵曹判書(ピョンジョパンソ、正二品相当)。
西人派および老論派[編集]
趙師錫(チョ・サソク):シン・グク(声:小島敏彦)
西人派で、王命の伝達と王への報告を行う承政院(スンジョンウォン)の承旨(スンジ)の長(正三品堂上相当)。劇中では主に都承旨(トスンジ)と呼ばれる。鄭仁國(チョン・イングク):ナ・ソンギュン(声:辻親八)
西人派のリーダーで、兵曹判書(ピョンジョパンソ、正二品相当)。粛宗即位後は利き腕になって王権確立に大きい功を立てるが、南人派を陥れるべく様々な策を講じオクチョンをひそかに陥れる画策を行う。仁顕王妃が失脚し南人の勢力が拡大すると、西人復権を目指して奔走した。その後は、トンイの息子の延礽君(ヨニングン)を支持する党派の老論派の領袖となる。沈雲澤(シム・ウンテク):キム・ドンユン(声:村治学)
西人派。義州に流刑されている間に都を脱出したトンイと偶然出会って助ける。その後、官吏として復帰、司憲府持平(サホンブチピョン、正五品相当)となるが、後に司憲府執義(サホンブチビ、従三品相当)に昇格後、老論派の中心人物になる。
監察府(カムチャルブ)[編集]
鄭貴禮(チョン・グィイェ):キム・ヘソン(声:佐藤しのぶ)
監察府(カムチャルブ)の尚宮(サングン、正五品相当)。第38話で最高尚宮(チェゴサングン)へ昇格した。トンイの能力を認め、トンイが監察府に入ってからは厳しく指導をしつつ、トンイを暖かく見守る。トンイが承恩尚宮になってからも彼女を惜しむことなく最後まで助ける。南貞任(ナム・チョンイム):チョン・ユミ(声:弓場沙織)
監察府の女官。第38話で尚宮(正五品相当)へ昇格。筆跡鑑定で右に出るものはいない。初めは機転の利くトンイに厳しく接するも、正義感から徐々にトンイを助ける存在となる。劉米来(ユ・ミレ):イム・ソンミン(声:野沢由香里)
監察府の尚宮で、野心家。規則を重んじ、また能力も備え監察府全体を掌握する権力を持ったが、トンイを追い出そうと規則に則らない試験を実施。その権力を一部失う。その後、禧嬪に取り入って最高尚宮に昇格する。王妃となった玉貞の指示を忠実に守り悪事に手を貸したために捕らえられたが、トンイの寛大な処置によって一般の尚宮への降格処分だけで留まり改心した。改心したあとのオープニングでは崔末今(チェ・マルグム)と表記されている。その後は禧嬪に取り入っていた時に築いた人脈を活かし、チャン・ヒジェらから巧みに情報を引き出すなどして活躍する。監察府でもチョン尚宮を情報面でサポートして行くなど、トンイらの心強い仲間となった。時非(シビ):オ・ウノ(声:坂井恭子)
監察府の女官で、ぶりっ子。トンイを嫌い、邪険に扱う。徐々にユ尚宮の腹心となり悪事に手を染め第38話でユ尚宮と共に捕まり、その後に許されるが最下級の内人に降格され、以降は改心してトンイの味方になる。美支(ミジ):チェ・ウングム
監察府の女官で、ユ尚宮の部下。いつのまにか出演しなくなる。銀今(ウングム):ハン・ダミン(声:うえだ星子)
監察府の女官。第13話で解任された最高尚宮の後任が連れてきた女官で、実質的にトンイの同期。シビと共にユ尚宮に取り入り第38話で捕まる。その後、最下級の内人に降格さるという形で許され、以降は改心してトンイの味方になる。
掌楽院(チャンアグォン)[編集]
李宗旭(イ・ジョンウク):イ・ジョンフン
掌楽院の長官(正三品相当)で、掌楽院の現場の責任者。朴道植(パク・トシク):チェ・ジェホ
掌楽院典音(チャンアグォンチョンウム、正八品相当)で、掌楽院で楽工と楽師を管理する官員。すべてに厳格で、自己管理が透徹する。呉浩陽(オ・ホヤン):ヨ・ホミン(声:小森創介)
オ・テプンの息子で、南人派でもある掌楽院の次官である僉正(チョムジョン、従四品相当)。トンイのことが気になって追い掛け回すが、第38話で父親らと共に流刑になる。その後、赦免されたが宮廷には復帰できなかった上、第48話でユン氏の手下にトンイの私邸の火事の犯人の濡れ衣を着せられて殺されそうになるところでチョンスに助けられる。黄周植(ファン・ジュシク):イ・ヒド(声:佐々木睦)
楽師のまとめ役。掌楽院直長(チァンアグォンチクチャン、従七品相当)から主簿(チュブ、従六品相当)、僉正(チョムジョン、従四品相当)と昇進し、ソリに頼まれてトンイを掌楽院の奴婢にする。その後、トンイを初めは目障りに思うが、後によくしてくれる。方英達(パン・ヨンダル):イ・グァンス(声:桐本琢也)
掌楽院の楽師。気は小さく、頼りないが、トンイを妹のように可愛がっている。また、エジョンに酷い目に遭わされることもしばしばであるが、トンイと同じくチョンスを「にいさん」と慕う。
王族[編集]
世子/昀(セジャ/ユン):ユン・チャン(声:成瀬誠)
オクチョンの息子で、王位後継者(後の20代国王景宗(キョンジョン))。大人顔負けの学術を修めるなど聡明な少年で、性格も思いやり深く温和。王宮にやってきた腹違いの弟であるクムを可愛がり、クムからも兄として敬愛される。その優秀さと人柄から両親はもちろん誰もが次代の王にふさわしいと信じて疑わなかったが、不妊であることが発覚。それを隠そうとするオクチョンがトンイ母子を危険視し暴走する原因となる。自身の病が原因で母をはじめとするチャン一族が罪を犯し、それが暴かれてことごとく刑死すると深く心を閉ざしてしまう。慈しんでいた異母弟クムすら一時拒絶するが、変わらずに支えるクムとトンイの真心に触れて行くことで和解。最終回ではクムを残して王宮を去るトンイに感謝の意を述べ、兄としてクムを必ず守ると誓った。昑/延礽君(クム/ヨニングン):クム:イ・ヒョンソク(声:中司ゆう花) 英祖:イ・ソノ(声:佐藤拓也)※英祖登場は最終回の最後のみ
トンイの二人目の息子で、王子(後の21代国王英祖<ヨンジョ>)。名付け親は粛宗で、「昑(クム)」とは明るい光という意味である。7歳でかつて雲鶴(ウナク)の弟子だったソ・ジョンジェの娘ヘインと結婚、「大学」「中庸」を独学で修めるなど、幼くして頭角を現し、「神童」と謳われる。しかし、異常に活発過ぎ、度々守り役のエジョンを振り回し、挙句には勝手に宮殿に忍び込むなどの暴挙を犯してしまうが、その過程で偶然にも父である粛宗に出会うことになる。最終回の最後で第21代国王・英祖として王位を継ぐ。即位後、既に故人となっていた母の墓を訪れ、夢の中で叱られたことを伯父・チョンスに打ち明け、民のための王となることを改めて母の墓前に誓う。永寿(ヨンス)
トンイの一人目の息子で、王子。名付け親は粛宗で、長生き出来るように「永寿(ヨンス)」と名付けた。皮肉にも産まれてから程なくしてはしかに掛かり、夭折してしまう(これがトンイが宮中から出て行く切っ掛けとなってしまう)。仁元(イヌォン)王妃:オ・ヨンソ(声:甲斐田裕子)
金柱臣(キム・ジュシン)の娘で、西人派である王妃亡き後にやってきた粛宗の3番目の正妃。心正しく慈悲深い女性だが、思い込みが激しく融通が利かない面がある。チャン・ムヨルの巧みな話術と宮中の噂からトンイ母子がユンから世子の座を奪おうとしていると信じ込み、彼らを敵視し王宮から追い出そうと画策する。しかし、その聡明さからチャン・ムヨルの言葉に違和感を感じ始め、最後は世子暗殺未遂事件をでっち上げてトンイを窮地に追いやろうとしていたチャン・ムヨルの企みを看破した。その後はトンイの真心を理解して互いに和解。世子と延礽君どちらも守りたいというトンイの思いを理解し、延礽君を自分の養子とし世弟(セジェ:世子の弟)にすることでそれに応えた。貞聖(チョンソン)王妃:チョン・モレ
英祖の正室。第五十六回から登場。
剣契(コムゲ)[編集]
ケドラ:ヨ・ヒョンス(声:杉村憲司) / 幼少期:チェ・スハン(声:田中真弓)
トンイの幼馴染。幼少の頃はヤックァ絡みで誘拐されたり、トンイに嗾けられて肥溜めの汁を父親に飲まされるなど散々な目に遭う。その後、都を出る際にトンイに「大人になったらまた会おう」と再会を誓うが、後に再結成した剣契の首長となり、殺された父と剣契の仇を討つために両班を殺害し続ける。その後はトンイが王の側室であると知らずに殺害を謀り、その最中で再会したチョンスからこれを聞かされたことで愕然とし、決行を止めるべく駆けつけたことで事無きは得たものの、最終的にはチャン・ムヨルとチャン・ヒジェが仕組んだ罠に嵌まり、ソリの店へ重傷の状態で逃げ込んだことでトンイが逃がそうとするが、これによりトンイがヒョウォンの娘だと王の目の前で発覚してしまう。その後、牢屋の中で「また賎民に生まれ変わっても、この国が良くならなければまた剣を手にとって同じ事をする」と宣言し、同時にトンイの父・ヒョウォンが濡れ衣を着せられて殺されたことを王に明かしたが、第44話で両班連続殺人の罪により斬首刑に処される。崔孝元(朝鮮語版)(チェ・ヒョウォン):チョン・ホジン(声:樋浦勉)
トンジュ・トンイの父で、仵作人である剣契(朝鮮語版)(コムゲ、賎民による地下組織)の頭目。優れた事件解決能力を持っていた。朝廷の重臣殺しの冤罪を着せられ、捕まって罪人として息子・トンジュと共に護送される所を脱走するが、矢を受けて帰らぬ人となる(しかし、後にトンイの追放の際に無罪が証明された)。崔同周(チェ・ドンジュ):チョン・ソンウン(声:川本克彦)
トンイの兄で、掌楽院の楽師。罪人として父親と共に殺害された。しかし、後にトンイの追放の際に無罪が証明されており、また掌楽院の人々は彼の死を悼む場面が見受けられる。
捕盗庁(ポドチョン)[編集]
黄武官(ファンぶかん):パク・キルス(声:駒谷昌男)
ソ・ヨンギの部下。陽気な性格で、おっちょこちょいだが、物事に真摯に取り組んでいる。南副官(ナムふくかん):キム・ヨンソク(声:木村雅史)
ソ・ヨンギの部下。任務に忠実で、信望も厚い。徐政護(ソ・ジョンホ):チェ・イラ(声:稲葉実)
ソ・ヨンギの父で、弘文館副提学(ホンムングァンプジェハク、正三品相当)。ソ・ヨンギの話を聞いて粛宗に進言にいく道中でオクチョンやオ・テソクの陰謀により部下共々殺害され、その罪は、ヒョウォンやトンジュを始めとした剣契達に着せられた。
その他[編集]
韓内官(ハンないかん):チョン・ソニル(声:青山穣)
粛宗付の内官で、尚膳(サンソン、従二品相当)である内侍府(ネシブ:王室の身の回りの世話をする部署)の長官。トンイの理解者の一人として彼女と粛宗、双方の苦しみを誰よりも知っており、それ故に第44話でのトンイ追放後は独断且つ強引に粛宗を彼女の住まいに連れて行った。また、トンイの事でやきもきする粛宗をさりげなく彼女の住まいに誘導したり、真面目な口調でからかってみたりなど意外にお茶目な一面も持っている。朴氏(パクシ):イ・スク(声:磯辺万沙子)
呉太豊の妻。頻繁に会うユン氏を敵視する。ト尚宮(サングン):イ・サンミ(声:安永亜季)
明聖大妃付の尚宮。アン尚宮(サングン):キム・ヨンイム
仁顕王妃付の尚宮。王妃が廃位され宮廷を追い出された時も、また復位して戻ってきた時もチョングムと共に同行し、王妃の最期の時まで仕えた。趙尚宮(チョサングン):アン・ヨジン(声:松阪隆子)
禧嬪付の尚宮。ヨンソン:ホ・イスル
禧嬪付の女官。いわゆるスパイ活動を行う。チョングム:ウ・ユンジョン(声:鈴木美穂)
仁顕王妃付の女官。チェ・ソテク:クォン・ミン(声:河合みのる)
チャン・ヒジェの部下。第20話で王妃の冤罪を晴らそうと調査していたトンイを拉致して始末しようとするが、逆にチョンスに殺される。
脚注[編集]
1.^ 外史によると、初め漢王朱高煦(宣徳帝の叔父)の側女であった。
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湯 唯(タン・ウェイ、Tang Wei、1979年10月7日 - )は香港の女優、中国浙江省楽清市出身の女優で、歌手でもある。身長172㎝。
略歴[編集]
2000年に中央戯劇学院監督科に入学、2004年に同校を卒業。同年ミスワールド北京大会で5位。
何本かのテレビドラマや舞台などに出演した後、アン・リー監督の映画『ラスト、コーション』(2007年公開)のオーディションで約1万人の中から主演に選ばれ、政府高官の命を狙う女スパイ役で出演、過激な性描写(アメリカではNC-17に指定、中国やシンガポールでは性愛シーンが大幅にカットされた)に挑んだことで大きな話題となり、一躍注目の存在となった。台湾版アカデミー賞である第44回台湾金馬賞(金馬奨)で最優秀新人賞を獲得。
2008年3月、湯唯が出演するテレビCMなどが国家放送映画テレビ総局の指示で放映禁止になったと噂された[1]。理由は明確にされていないが、『ラスト、コーション』で演じたヒロインが戦時中日本の協力者と見なされた漢奸を愛するようになる役柄であることや前述の性描写の件もあり、漢奸を美化し「愛国烈士」を侮辱する象徴として中国国内のネット[要曖昧さ回避]上では批判されていた。
同年香港行政府が定める「優秀人材入境計画」により香港の市民権を獲得[2]。2011年公開の中国映画『建党伟业』で毛沢東の初恋の相手・陶毅を演じたが、出演シーンを全てカットされた。しかし同年には中華圏向けマックスファクターのSK-IIのCMに起用されるとともに[3]ピーター・チャン監督の香港中国合作映画『捜査官X』においてドニー・イェンの妻アユー役で出演している。
その後の2013年にはラブコメディ『北京ロマンinシアトル』が中国大陸で5億元を超えるヒット。続く主演作品として2014年に公開されたアン・ホイ監督の『黄金時代』が第34回香港電影金像奨で作品賞を受賞。タン・ウェイ自身も2015年度の香港電影導演會年度頒獎禮[4]や第2回英國倫敦國際華語電影節[5]において主演女優賞を獲得している。
2015年にはクリス・ヘムズワースの恋人役として出演したマイケル・マン監督の『ブラックハット』でハリウッドに進出。また私生活では、『レイトオータム』の撮影を通じて出会った韓国のキム・テヨン監督と2014年7月12日スウェーデン・フォーレ島のベルイマン・ハウスで結婚式を挙げ[6]、2016年には第一子女児を出産した。
出演作品[編集]
映画[編集]
ラスト、コーション 色,戒 Lust Caution (2007) 第64回ヴェネツィア国際映画祭グランプリほか7部門受賞
月滿軒尼詩 Crossing Hennessy (2010) ※日本未公開
レイトオータム 晩秋 Late Autumn (2010)
スピード・エンジェルス 極速天使 Speed Angels (2011)
捜査官X 武侠 Dragon (2011)
北京ロマンinシアトル 北京遇上西雅圖 Finding Mr. Right (2013)2013年東京沖縄中国映画週間で上映
黄金時代 黃金時代 The Golden Era (2014) 2014年第27回東京国際映画祭で上映
ブラックハット Blackhat (2015)
モンスター・ハント 捉妖記 Monster Hunt (2015)
命中注定 Office(2015) ※日本未公開
三城記 三城記 A Tale of Three Cities (2015)
香港、華麗なるオフィス・ライフ 華麗上班族 Office (2015)
本がつなげる恋物語 北京遇上西雅圖之不二情書 Book of love(2016)
ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 地球最后的夜晩 Long Day's Journey Into Night(2018)
TVドラマ[編集]
中國女足(1998)
警花燕子(2004)
紅旗渠的児女們(2004)
兄弟如手足(2005)
後海前街(2005)
情牽那拉提(2005)
生于六十年代(2006)
女人不哭(2007)
大明皇妃 -Empress of the Ming- 大明風華(2019)
【BS日テレ】12月8日 (金)スタート… 2023.12.08
ウィリアム・フォン& ジン・ティエン主演… 2023.11.19
WOWOW『 ドラマ 星漢燦爛(せいかんさんら… 2023.05.30
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