『宮廷女官チャングムの誓い』(きゅうていにょかん チャングムのちかい、原題朝鮮語: 大長今(대장금))は韓国MBCにて2003年9月15日から2004年3月30日まで放送されたテレビドラマ(時代劇) 。
ストーリー[編集]
朝鮮王朝第10代国王燕山君(ヨンサングン)の生母尹(ユン)氏毒殺に関与したとして誅殺された軍官(武官と訳されている。以下同じ)徐天壽(ソ・チョンス)と宮廷の混乱のなかで陰謀を知ってしまったために謀殺された宮女(女官と訳されている。以下同じ)朴明伊(パク・ミョンイ)との間に生まれた娘徐長今(ソ・ジャングム)が母の遺志(水剌間(スラッカン)の最高尚宮(チェゴサングン)になり、最高尚宮だけに伝えられる秘伝の書に母の無念をつづること)を叶えるため女官となるが、謀略により謀反に関与したという無実の罪を着せられ、奴婢の身分に落とされる。しかし医女となり宮廷に復帰、母の夢・最高尚宮を経て、ついには国王の主治医になり、"大長今"(テジャングム)の称号を与えられるまでを描いたサクセスストーリーである。「悲しんではだめ、泣いてもだめ、簡単に諦めてもいけません」との母の教えを一生にわたって守り抜き、母の親友とは知らずにハン・ペギョンのもとで修業をし、尊敬・信頼関係で結ばれ、親友である李連生(イ・ヨンセン)との友情を育み、ライバルの崔今英(チェ・グミョン)との料理対決、閔政浩(ミン・ジョンホ)との恋愛を通し、数々の策謀に翻弄されつつも強く生き抜こうとするチャングムの姿を描きながら、華麗な朝鮮文化や宮廷料理の数々、当時の朝鮮の医術も紹介されている。ただ大きく見れば「勲旧派」としてのオ・ギョモ-チェ・ソングム-クミョン派 VS 「士林派」としてのミン・ジョンホ-ハン・ペギョン-チャングム派の壮絶な権力闘争ドラマとも言え、この権力闘争がある種の「魅力」ともなっている。
韓国での放送[編集]
当初は全50話で、水剌間時代は17 - 20話程度までの予定だったが、放送が始まると、連日50%を越える視聴率を獲得した。とりわけ、ハン尚宮(ハン・ペギョン)(韓白榮(한백영)・韓愛鐘(한애종))役のヤン・ミギョン(梁美京)に対する視聴者からの人気が予想以上に高まった。急遽、水剌間の時代を10話ほど延長し、話の展開が間に合わなくなり、全54話に延長された。
史実との違い[編集]
史実としては『朝鮮王朝実録』の『中宗実録(チュンジョンシルロク)』に大長今と呼ばれて重用され、王の主治医となった医女がいたことが書かれている。大長今に関する記述は中宗実録に10箇所あるが、王の主治医を務めたとされる記述は、中宗39年(1544年)10月の『予證女醫知之』(予の証は女医これを知る)という一行のみである。
放送大学教授対談で、吉田光男放送大学教授・東京大学名誉教授(朝鮮史)は、高橋和夫放送大学教授の『チャングムの誓い』が歴史に忠実であるか? の問いに、ほぼ100%フィクションで史実に基づいていないと答えている[2]。
登場人物[編集]
-()はNHK吹替え版の声優。
主要人物[編集]
ソ・ジャングム/テジャングム(チャングム)(徐長今/大長今) - イ・ヨンエ -(生田智子)この物語の主人公。水剌間内人(スラッカン ナイン。内人は女官と訳されている。以下同じ)、出納尚宮(出納係)を一時兼務、内医院医女(ネウィウォン ウィニョ)、母の夢・水剌間最高尚宮を経て、正三品堂上官(チョンサンプム タンサングァン)に相当する大長今の称号を受ける。天賦の才能と屈強な精神力で、母の遺志を継ぐべく、さまざまな障害を乗り越えながら、水剌間の最高尚宮を目指すが頑固な一面もあり、それがもとで自ら危機を招く事も多い。その半生に、多くの出会いと別れを経験し、人として強く、たくましく成長し、女性でありながら朝鮮史上初の国王の主治医となる。チェ一族崩壊の後、水剌間最高尚宮代行(暫定ながら第15代)を務め、卓越した料理の腕を存分に披露した。瀕死の国王中宗の密命によってミン・ジョンホのもとに送られ彼と結ばれ女児をもうける。 幼少期:チョ・ジョンウン(趙廷恩)-(黒葛原未有)
ミン・ジョンホ(チョンホ)(閔政浩) - チ・ジニ -(井上倫宏)内禁衛従事官(ネグミ チョンサガン) 従六品(チョンユップム)、全羅道右水営済州鎮万戸(チョルラドウスヨンチェジュチン マンホ) 従四品(チョンサプム)、司憲府(サホンブ)執義(チビ) 従三品(チョンサンプム)、そして承政院同副承旨(スンジョンウォン トンプスンジ) 兼 内医院副提調(ネイウォン プジェジョ) 正三品堂上に昇格。若くして科挙の試験に合格した秀才。武芸に秀で、文官でありながら武官の任務にも就いている。倭国の密偵を追跡中に不覚をとり重傷を負って失神する。偶然通り掛かったチャングムから手当てを受け命を助けられるが、意識を取り戻す前に立ち去った落とし物のノリゲ(装身具)の主を命の恩人として探すようになる。ノリゲの持ち主が既知の間柄だったチャングムだったと知り、また彼女のひたむきな姿勢に惹かれ、その助けとなりたい一心でチャングムが配流された済州島(チェジュド)の海軍武官になるという大胆な行動も取りつつ、次第に距離を縮めていく。またクミョンの想いに薄々感づいていた節が見られる。チェ・グミョン(クミョン)(崔今英) - ホン・リナ -(山像かおり)水剌間女官、水剌間尚宮 正五品(チョンオプム)を経て、第14代水剌間最高尚宮 正五品となる。チャングムの幼少期からのライバル。女官見習いの頃から料理の天才と称えられ、プライドも高いが、料理の求道者であり、師である叔母のソングムが謀略や財力・政治力など料理以外のことでのし上がろうとしていることを快く思っていない。ソングムが最高尚宮の座を争う料理対決で敗北して以来、チェ一族でありながらペギョンやチャングムの料理人としての姿勢に影響を受ける。ソングムの後継として宮中に上げられる前からチョンホに恋心を抱いており、チョンホもチェ一族の中では異質の人物として信頼しているが、王以外の男性への恋が許されない女官という立場で、なおかつチョンホの気持ちはチャングムに向いており、うまくいかない。その一方でチェ一族としての与えられる使命に翻弄され、「料理」と「恋愛」と「一族」の間で葛藤を続けることになる。免職された後に、ソングムから処分するように言われていたミョンイの手紙をチャングムに返し、宮中から去る。 幼少期:イ・セヨン(李世榮)-(永田晃子)
国王・中宗(チュンジョン) - イム・ホ -(菅生隆之)先代国王であり異母兄である燕山君の暴政に堪えかねた勲旧派の武官のパク・ウォンジョン(朴元宗)、およびソン・ヒアン(成希顔)、ユ・スンジョン(柳順汀)らが起こした宮廷クーデター(中宗反正)で擁立された朝鮮第11代国王。即位前は晋城大君(チンソンデグン)と呼ばれていた。原因不明の皮膚病を抱える身体の弱い人物。クーデターの蜂起の知らせを託された幼少のチャングムと出会い、水剌間の女官になりたいとのチャングムの直訴を受け入れる。その後、女官として成長したチャングムを絶賛し、また持病の原因を突き止めた医女としてのチャングムの医術と功績を高く評価し、大臣たちの反対を押し切って自身の主治医に任命する。他方、王という孤独な立場から、真心あるチャングムを信頼し、やがて密かに心惹かれるようになるが、医者として活躍の場を与えるべきか、女性として側室に迎えるべきか、チャングムへの「愛のかたち」でゆれることになる。内政面では国政の改革を度々望むも、クーデターの功臣たち(靖国功臣)と利害が衝突し、思うにまかせなかった。晩年、重い腸閉塞にかかった事で、病の床で自らの死期を悟り、王命としてチャングムを密かにチョンホの元に送った後に病没。カン・ドック(トック)(姜德九) - イム・ヒョンシク -(佐々木梅治)チャングムの養父。宮廷に仕える通いの料理人(熟手)で腕は確かだが、憎めないおっちょこちょいな性格。恐妻家で妻の尻にしかれているが、お似合いの夫婦。妻に隠れて商品の酒を飲むのを楽しみにしている。酒や人参をくすねたり、宮廷内でいかがわしい画や怪しげな薬を高値で売りさばいたりすることは日常茶飯事だが、根は悪い人ではない。実子として息子イルド(チャングムより年上)がいたが、チャングムの宮中入りの後に疫病で死亡。硫黄アヒル事件の後、もう一人息子イドが生まれたが、こちらも幼くして疫病で死亡している[3]。実子を病で失ったためか、チャングムを実の娘のように溺愛している。カン・ドックの妻 ナジュテク(羅州宅) - クム・ボラ -(つかもと景子)トックの妻で、チャングムの養母。醸造業を営んでいる。ケチで計算高く口は悪いが、根は優しく心温かい人。本名は不明[4]。ハン・ペギョン(韓伯榮) - ヤン・ミギョン -(小野洋子)水剌間女官、水剌間尚宮 正五品を経て、第12代水剌間最高尚宮に昇格。低い身分の出身だが、ミョンイに料理を褒められたことをきっかけに女官となって以来、ミョンイの親友。その機転によりミョンイの命を救うことになるが、結果的にミョンイの力になれなかった自分を責め、心を閉ざす。チャングムを親友の娘だとは知らずに師となる。料理の腕は秀逸で、チョン・マルグムの「志」を引き継ぎ、ソングムと最高尚宮の座を争い、見事にその座を勝ち取った。最高尚宮となった後にチャングムがミョンイの娘だと知りチャングムと喜び合うが、その直後にチェ一族の謀略によりチャングムと共に流刑となり、拷問での傷が元で済州島に送られる途上で息絶えてしまう。口数は少ないが料理人としての生き方に厳しい。才能はあるが不器用な性格のチャングムに目をかけ、幼い頃から徹底的に鍛える。その教えはチャングムの人生に非常に大きな影響をもたらしていく。チェ・ソングム(崔成今) - キョン・ミリ -(宮寺智子)水剌間女官、水剌間尚宮 正五品、第13代水剌間最高尚宮 正五品を経て、王宮提調尚宮 正五品となる。
チェ一族は、第5代国王・文宗(ムンジョン)の時代から女性は女官として仕える。最高尚宮になることで水剌間を牛耳り、男性はその特権を利用して商いを行い財をなしてきた。幼少の頃はペギョンやミョンイと仲が良く、そのような回想シーンもあった。しかしチェ一族の繁栄のために手段を選ばないという一族の一員としての「使命」の前に、若い頃は葛藤するものの結局は抗えず、そのうち「使命」に何の疑問も持たなくなり、それの妨げとなる数々の女官らを失脚させ、かつての友人や部下であるペギョン、ヨンノら女官も容赦なく手にかける。さらにはチャングムがミョンイの娘と知るや追放を企む。チェ一族の者として権勢を振るい、反面その悲しみも恨みも一身に引き受けるが、なおかつ一族の者として生きることに徹しようとする。女官は生涯独身(形式的には王の妻)となるため、姪のグミョンを自分の跡継ぎにさせようと工作する。後に悪事が全て白日の下に晒されると、宮中から脱走。ミョンイの墓に訪れ、散々迷った末自首しようと王宮に戻る途中、崖から転落。ペギョンとミョンイと共に過ごした幼少の日々を回想しながら崖底に消え、捜索していたジョンホにより死体として発見された。チャングムからは転落死したと伝えられたが、その死が、宮中にも知れ渡ることとなる。オ・ギョモ(ギョムホ)(呉兼護) - チョ・ギョンファン -(村松康雄)宮廷の権力者。燕山君の悪政を危険を顧みずクーデターによって終わらせ、中宗を国王にした人物の一人(靖国功臣)。承政院同副承旨(スンジョンウォントンブスンジ)から官職を始め、硫黄アヒル事件で臨時職の推鞫官を務める。司饔院の副提調、提調と兼任し、右議政(ウウィジョン)兼 内医院都提調(ネイウォン トジェジョ) 正一品。かつては科挙にも応募せず無官であったが、クーデターに参加して手柄を立て、一挙に堂上官となる。チェ一族と手を組み、収賄を受ける事での財力により宮廷での発言権を強めた。後に悪事が全て発覚して免職、黒山島へ遠島になった。チェ・パンスル(崔判述) - イ・ヒド -(小川真司)ソングムの兄でチェ一族の当代の頭首。大商人。中人。オ・ギョモと結託し宮廷内への物品の納入権など独占している。最高尚宮の競い合いの時にソングムに内緒でヨンノらを使い、ペギョン拉致などの妨害を裏で行い、逆にソングムを呆れさせた。後に悪事が全て発覚して逃亡するも、逃げる事を予測していたカン・ドックに捕まり、棒刑の上で奴婢として咸鏡道の鉱山で働かされる事になったが、その棒刑の傷が原因で移送の途中で死亡する。チョン・マルグム(丁末今) - ヨ・ウンゲ -(寺田路恵)水剌間最高尚宮 正五品。両班出身。すでに老齢で、かつては最高尚宮の候補にもなったことがある隠れた実力者だが、自ら権力争いから引いた役職(醤庫尚宮-調味料や漬物を管理する尚宮)に就いていた。見習い期間中のヨンセンの師となり、ヨンセンやチャングムを娘のように可愛がる。チェ第10代水剌間最高尚宮が病で引退したとき、権力に興味が無いことから適任不在の中「操り人形」の最高尚宮としてパク・ヨンシンやチェ・ソングムらに推される。詩歌を愛する風流人で、ひょうきんで飾らない性格だが、その志は高く、人の口に入る料理を政争に利用することを嫌い、その「志」に関しては権力者との衝突も辞さず、したたかな駆け引きも見せる。また、身分や家柄に関係なく料理人として実力ある者を登用しようとし、最高尚宮を競合で決めることを提案するが、人事権を失うヨンシンや要職を身内で固めたいチェ一族の反感を買う。チェ一族に牛耳られた水剌間の改革を決意し、第11代水剌間最高尚宮に就くが…。パク・ヨンシン(朴容信) - パク・チョンス -(駒塚由衣)王宮提調尚宮(女官長) 正五品。NHK版では主に「女官長」と呼ばれ、名前はヨリの口から一度出たのみ。チェ一族に加担しソングムを最高尚宮にするために手を貸す。当初は後半も宮中にいるシナリオだったが、設定が変更され、ソングムにより収賄を暴かれ失脚させられたことになっている。しかし、自身が助けたヨリを使ってチェ一族の地位を失墜させようと目論むも、ソングムに弱みを握られたことで側近の元至密尚宮に証拠となる手形を託し出家した。シン・イクピル(申益弼) - パク・ウンス -(諸角憲一)典医監(チョニガム)医学教授 従六品、内医院主簿(チュブ)従六品を経て内医院僉正(チョムジョン 医局長)従四品に昇格。医女研修の担当。優秀な医務官として順調に出世していたが、誤診により重臣を死なせた経験を持つ。自分の知識に傲慢になり患者と向き合う謙虚さを失っていたチャングムを一喝し、「医者には、聡明な人間より、深みのある人間がなるべきだ。深みを持て。」と諭した。内医院復帰後も、チャングムの医術を高く評価しつつ、一切の私情を排除してその厳格な姿勢は揺らぐことがなかった。中人出身。中殿(皇后、文定王后【ムンジョンワンフ】・尹氏) - パク・チョンスク - (山本郁子)中宗の王后。史実では(政敵を次々毒殺したと推定され)息子・明宗代に政治の実権を握って一族政治を行った悪女(毒婦)、もしくは先々代国王・成宗の母の仁粋大妃と並ぶ女傑(鉄の女)とされるが、本作では聡明な女性として描かれている。聡明ゆえに自らの判断により、国法を犯したチャングムを勝手に助けて隠密に王の病気を調査させるなど、手法としてはしきたりや組織を無視した単独行動が多いため、既得権を侵されたくないオ・ギョモ等大臣たちからは嫌われている。チャングムと関わることが多く、その人柄に全幅の信頼を置くようになる。中宗の第1王后の端敬王后は中宗即位から数日後に廃妃され、第2王后の章敬王后が早逝したため、文定王后は中宗の第3王后にあたる。イ・ヨンセン(李連生) - パク・ウネ -(八十川真由野)水剌間女官、承恩尚宮(スンウンサングン、吹替え版では特別尚宮)正五品、淑媛(スグォン)従四品を経て、昭媛(ソウォン)正四品に昇格。チャングムとは同期の女官で親友。水剌間で師事していたチョン・マルグムを母と慕っていた。普段は気が弱くどこか頼りないが、親友や師匠のためには勇気を振り絞る、心優しい性格である。ヨンノとは反りが悪くけんかばかりしているが、同情している部分もある。後に、済州島に流されたチャングムを思って泣いていたところ、偶然通りかかった中宗に気に入られ、側室に迎えられて翁主(庶出の王女)を産む。最終回でチャングムの生存とチョンホと共に都に戻ってきた事を知り、彼女らの身分回復を真っ先に進言し、2人を宮中に戻す懸け橋となった。
※NHK版ではシン・イクピル、中殿、イ・ヨンセンはオープニングに登場していないが、韓国での本放送時には後半から登場していたため、「主要人物」として記述する。(後半にはいなくなるハン・ペギョン、チョン・マルグム、パク・ヨンシンと入れ替え)。しかし、基本的にDVDなどでは登場していないが米国版のDVDでは登場している。
水剌間(スラッカン)の人々[編集]
ミン・グィヨル(ギヨル、ギリョル)(閔基烈・閔貴烈) - キム・ソイ -(玉川紗己子)水剌間女官、水剌間尚宮 正五品 至密尚宮 正五品を経て、第17代水剌間最高尚宮 正五品に昇格。「細く長い」宮廷生活がモットー。技術面ではペギョンやソングムに劣るものの、くし焼きにかけては水剌間一。おしゃべりで調子が良く、長いものに巻かれる人物だが、人がよく、欲のない心で料理をするため、結果的にチョン・マルグムの「志」を引き継ぐことになる。表には出さないが本当はペギョンを慕っており、それをソングムに気付かれて嫌われ、冷遇されていた時期がある。ノ・チャンイ(盧昌伊) - チェ・ジャヘ -(片岡身江)水剌間女官から水剌間尚宮 正五品になる。チャングムと同期の女官。軽い性格でいつもミン尚宮の側にいる。チェ・ソングム役のキョン・ミリの役作りの助言から、つまみ食いをするキャラクターになった。初期はヨンノらと一緒にチャングムに意地悪をしたこともあったのだが、いつの間にかチャングムやヨンセンと仲が良くなった。ユン・ヨンノ(ヨンロ)(尹令路) - イ・イプセ -(石塚理恵)水剌間女官からチェ提調尚宮(女官長)の致密尚宮(チミルサングン 提調尚宮の世話をする尚宮)になる。チャングムと同期の女官で、ユン・マッケの姪。意地悪な性格で、叔父マッケの羽振りがよいのを鼻にかけ、チャングムやヨンセンには見習いの頃から嫌がらせをしたり濡れ衣を着せたりして苦しむ様を見て楽しんでいた。最高尚宮の競い合いの際には、叔父の命によるチャングムらへの妨害を巧妙かつ嬉々として行った。したたかな一面もあり、保身のためにチェ一族の手下となる。しかしチェ一族の立場が危うくなるとヨンセンに取り入ろうしたが、逆にヨンセンの怒りを買ってしまう。その後、チェ一族の者達に口封じとして殺害される。チョバン(調方) - イ・ヘサン - (山崎美貴)水剌間女官。チャングム達よりも年長で、よく年下のセンガッシ(見習い女官)達をこきつかい辛くあたっていた。クミョンがチェ尚宮らに特別待遇を受けるのが気に入らない。第13話を最後に突然姿を消し、名前も一切出てこなくなる。これは『大長今』のスポンサーの意向により降板した為である。ホンイ(虹伊) - ノ・ユン -(※山本雅子→清水香里)※第6話のみ。水剌間で下働きをしているムスリ(奴婢)。女官より身分が低い。権力争いとは無縁の立場であるため、硫黄アヒル事件の検証では、その場で硫黄アヒルの安全性を身をもって確認する試食の係を命じられ、オ・ギョモらの目論見どおりに体調を崩し、このことがペギョンやチャングムの反逆罪の決定的な証拠とされる。しかし、実は検証の前にそのような展開を読んでいたクミョンの指示を受けたヨンノに呼び出され、王と同じ症状が出るような毒を仕込んだアワビの甘露煮を食べさせられていた。サリョン - チョン・ヘウォン - (折笠愛)チェ一族の後継者。チェ・グミョンの姪。幼かったがゆえに硫黄アヒル事件には完全に関与しなかったためか、グミョンが残した最後の火種という形で一族の中で唯一宮中に残った。その際、グミョンにチャングムを呼び出すよう言われる。
内医院(ネイウォン)の人々[編集]
チョン・ウンベク(鄭雲白) - メン・サンフン -(後藤哲夫)茶斎軒(タジェホン)主簿(チュブ) 従六品(チョンユップム)、内医院主簿(ネイウォン ヂュブ)=(医務官) 従六品そして内医院判官 従五品に昇格。宮中の閑職である茶斎軒(NHK版では「菜園」)の責任者として登場。無断で宮中を抜け出した罰として、茶斎軒に左遷されたチャングムと出会い、その運命を大きく変えていく。チェ一族の扱う薬草の輸入の妨げとなるとして菜園を荒らされたことで、逆に芝居を打って国産の薬草を広めた功績により医務官として返り咲く。後に持病の治療法を求めて済州島で薬草を探していたときにチャンドクと出会い、よき友人となる。チョン・ユンス(鄭潤壽) - チョン・インテク -(石住昭彦)内医院の下級医務官から内医院主簿 従六品を経て内医院正(医局長、略して内医正、ネイジョン)正三品堂下官になる。誤診疑惑をきっかけに、陰でチェ一族につながり、自己保身のためにペギョンと女官時代のチャングムを陥れ、更に医女・チャングムを追い出そうと画策する。しかし医師としての良心の呵責に苦しむ。王の健康状態から、誤診・「硫黄アヒル」の安全性・チェ一族の謀略に至るまで、「事件」の全貌を知るため、のちに事件解明の鍵を握る人物として関係者から重要視されることになり、その後免職処分を受ける。チョ・チボク(趙治福) - チ・サンリョル -(多田野曜平)内医院奉事(ネイウォン ポンサ) 従八品。両班出身の医師。チャングムに好意を寄せ、いつも肩を持っている。お調子者で言い訳上手な実力の怪しい人物。両班出身や親のコネで現在の役職に就いていることや自分の実力は自覚している。ケグム(啓卿) - キム・ソニョン -(丸山真奈実)内医院御医女(医女長)。内医院の医女を束ねる立場上、何かと内医院の秩序を乱すことの多いチャングムに厳しい。シンビ(信非) - ハン・ジミン -(花村さやか)内医院医女。チャングムと同期。子供の頃、貧しさのため病気が治療できず困っていたところを医者に助けられて以来、「(感謝の気持ちがあるなら)世の中にお返ししなさい」という恩人の言葉を胸に、医女を志す。医女としての才能は天才肌のチャングムと比べると見劣りがするが、慎重な行動と誠実な心で患者と接する態度が彼女の徳であり、チャングムも尊敬している。その謙虚さから、医女研修担当のシン教授に、医女としての資質を最も高く評価されている。知識の豊富なチャングムを尊敬し、他方でチャングムに医女として大切なものを気付かせるなど、お互いに一目置く間柄で、内医院におけるチャングムの良き理解者・良きパートナーとなる。パク・ヨリ(朴烈伊) - イ・セウン -(山辺有紀)内医院医女。幼い頃に両親を失いヨンシン女官長の庇護を受け、恩義を感じている。失脚させられたヨンシンの身分回復を画策し、チェ一族を追い落とす工作のため、味方を装ってチェ一族に接近するが、ヨンシンとのつながりをソングムに見破られ、チェ一族の側に取り込まれる。同様に内医院の中でチェ一族につながる人物として、ユンスと行動を共にすることが多い。腕は確かだが、医術でチャングムに恥をかかされたことで敵視するようになる。内医院におけるチャングムの先輩格だが、チェ一族がチャングムを邪魔に思っていることを察知し、チェ一族の信頼を得るため、チャングムを内医院から追い出すべく、善人を演じながら影ではあの手この手で罠にはめるが、更にその裏でクミョンが使っている薬味入れにワライダケの粉末を仕込んで、チェ一族を窮地に追い込んだ。結局その後、チェ一族に関わった罪を問われ、ユンスと同じく免職処分となった。ウンビ(銀非) - イ・スンア -(佐藤あかり)内医院医女。何かと目立つチャングムに嫉妬し、冷たい態度で接するが最終回でようやく和解し、共に切磋琢磨することを誓う。ピソン(非先) - キム・ミニ -(込山順子)内医院内医女(ネイウォンネウィニョ、訓育医女)。ウンビと同様にチャングムに冷たい態度で接することが多い。こちらも最終回で和解する。チョドン(調同) - カン・ジョンファ -(阿部桐子)内医院医女。チャングムと同期。恵民署配属だったが、問題を起こして追放されるチャングムとシンビの代役として内医院に異動となり、2人の残留後も内医院に留まる。朗らかで陽気な医女。何でも知っているような顔をしてしまうお調子者。チョボク(草福) - チョン・スヨン -(江間直子)内医院医女。チャングムと同期。恵民署配属だったが、問題を起こして追放されるチャングムとシンビの代役として内医院に異動となり、2人の残留後も内医院に留まる。少しおしゃべりな医女。シヨン(施然) - キム・ドヨン -(山田里奈)チャングムが味覚を失ったときに相談に乗った医女。当初は医女編でも登場する予定だった。イ・ヒョヌク(李顕旭) - ソン・ドンウン -(池田勝)両班出身の医師(儒医)。チャングムの医女研修を担当した教授の一人。王命に違反して医女研修生を宴席に侍らせていたが、チャングムとシンビがこれに反抗・拒否した事に激怒、落第させて追放するようにイクピルに散々働きかけていた。試験で2人のみならず医女全員を落第させるというイクピルの奇想天外な行いによって、宴席に侍らせた事実を王に知られた上、王命に逆らっていた事で王からの怒りを買って罷免される。大妃の遠い親類。ソンドル - ヒョンジン -(藤原堅一)薬房で下働きをしている男性。チョ・チボクと行動をともにする事が多い。
内侍府(ネシブ)の人々[編集]
長番内侍(チャンボンネシ) - シン・グク -(村田則男)内侍院尚醞(ネジウォン サンオン) 正三品堂上から内侍院尚膳 従二品に昇格。王の身の回りの世話をする内侍府の長官(宦官)で、チョン尚宮とは交流があった。公正であるが形式ばってはおらず温厚で高潔な人柄で、政争から常に距離を置いているため、中宗の厚い信頼を得ている。宦官の為にヒゲは生やしていない。名前は不明。監察内侍 - イ・キョンウォン -(原康義)内侍府長官の部下。不言実行を体現したかのように無口かつ役職に忠実。禁を犯したチャングムを取り調べることもあり、後ろめたい事があったのか、ソングムに弱味を握られた事もある。後に、王と長官の密命を受けて、チョンホとチャングムを逃す手助けをする。残ろうとするチョンホに対し、逃亡とチャングムの保護を職務とする王からの最後の勅命書を手渡した。また、二人と共に明に渡る事も命じられていたため最終回で二人の逃亡に同行していたが、王の崩御にチャングムが都に戻ろうとした時に追っ手が目前に来ている事を知り、自ら追手の足止めをして二人の逃亡を助けた。
王族の人々[編集]
大妃/皇太后 - オム・ユジン -(谷育子)中宗の生母。伝統を重んじる人柄で基本的に公明中立だが、中宗を最も愛するが為に道理を超えることもあった。女官時代のチャングムが作った饅頭(マンドゥ)を気に入る。出生後すぐに母と死別した、オ・ギョモ等が後押しする章敬王后の子の東宮(世子ホ→仁宗)を溺愛しているため、オ・ギョモやチェ一族に理解がありなおかつ王の意思すらも左右し得る立場の人物として、彼らにしばしば政治利用される。親族であるイ・ヒョヌクが医務官を罷免されたことを根に持ち、発覚の原因をつくったシン・イクピル医務官を「粗末な医務官」と呼んで嫌い、その治療を拒んでいた時期がある。王世子(仁宗(インジョン)) -王世子冊封前は、元子と呼ばれる。章敬王后の長男。オ・ギョモが後ろ盾となっているが、幼い頃より重い「厥心痛」(けっしんつう=狭心症)を患い、先は長くないであろうと宮中では噂されている。しかし、少しでも王位に着けばその間に自分の子(キョンウォン王子)が苦しい立場に追い込まれることを心配した皇后(文定王后)の指示を受けた尚宮が、病気に乗じて密かに殺すことをチャングムに命じる。しかし、チャングムはこれを拒否。のちの第12代国王、仁宗となる。周囲の心配のとおり、即位して数ヶ月後(史実では即位しておよそ9ヵ月後に崩御している)に若くして亡くなったため、結果としてチャングムとチョンホの身分回復を早めることになる。キョンウォン(慶源)王子(慶源大君(キョンウォンデグン)-(こおろぎさとみ)王と文定王后の長男で東宮の異母弟。不治の病と言われる天然痘にかかるがチャングムの治療により完治する。のちの第13代国王、明宗(ミョンジョン)となる。
その他の人々[編集]
ソ・チョンス(徐天壽) - パク・チャンファン -(小山力也)チャングムの実父で、元 内禁衛所属の武官。宮中の抗争で世子・隆(ユン、後の燕山君)の生母廃妃尹氏の処刑を命じられた。その夜、気分を紛らわす為に深酒していたところ夢かうつつか不思議な老人から3人の女性に運命を握られていると予言され、1人目こそが廃妃尹氏であったことを知る。王子は燕山君として次代王に即位し、母の処刑に関わった者を指名手配したことで逃亡生活を送る中、3人の女性の2人目であるミョンイと運命の出会いを果たし結婚。3人目の女性である娘チャングムを授かる。身分を隠して白丁の村に潜伏しながらも家族3人で幸せな生活を送っていたが、身分が露見し捕らえられてしまう。その後、回想シーンを除いて彼は全く登場しない。当初は一命をとりとめ、山奥で仙人のような力を身につけてチャングムがピンチになるといつも空を飛んで助けにきてくれるというファンタジー要素を含んだ設定だったが、話の展開上出番がなくなってしまい却下された。パク・ミョンイ(朴明伊) - キム・ヘソン -(増子倭文江)チャングムの実母。水剌間の女官だったが、宮廷の陰謀を知ってしまったため無実の罪を着せられ、女官らの間で密かに毒を飲まされて処刑された。しかし親友ペギョンの機転で毒に解毒剤が混ぜてあったことで一命を取りとめる。ソ・チョンスに介抱され、チョンスに見守られて一人放浪するうちにチョンスと恋に落ち、チャングムを産む。甲子士禍で官憲に捕らえられたチョンスを追ってチャングムと漢陽を訪れるが、ミョンイが生きていたことを知ったチェ一族の放った刺客に襲われチャングムを庇い亡くなる。遺体はチャングムが洞窟に埋葬し、その墓は何度か物語の舞台となる。チャンドク(長德) - キム・ヨジン -(冨永み〜な)済州牧の首医女(スイニョ)。モデルは中宗より二代前の成宗実録に記載された実在した医女。燕山君の治世に採紅史だった官僚によって両親を失い下男(奴婢)に育てられ復讐の為に内医院の医女になる。親の敵の官僚が済州島へ流刑になったことで済州島の医女となる。済州島に流刑となったチャングムと出会い、彼女に復讐を遂げさせるために医術を教える。その教え方は「この本を全部覚えなさい」「一度しか言わないから全部覚えなさい」という具合でそっけなく、それをひとつでも間違えると鞭で叩くという、周囲も同情するほどのスパルタ式である。済州島在住中、内医院御医女(医女長)に推挙の話が来るが、宮仕えを嫌い固辞。床に伏せていた親の敵と会い、敵討ちとして報復するか医女としての使命を果たすかで揺れる。チャングムが医女となってからは都のトックの家に滞在し、診療所を開設する傍らたびたびチャングムを助けるが、その気の強さからトックの妻に口論で負けない唯一の人物でトックの妻が苦手にしている。ユン・マッケ(尹莫介) - ナ・ソンギュン -(円谷文彦→横島亘)大殿別監。ヨンノの叔父。オ・ギョモの部下として暗躍。料亭を経営している。後に免職になる。元は奴婢であったが、一度の告発で中人になった。パク・プギョム(朴普謙) - ハン・ヨンス -(岩田安生)司饔院(サオンウォン)僉正 従四品から正三品堂上官。監賑御史(疫病対策の特使の名称)にもなる。オ・ギョモの腹心。後に免職の上、済州島に遠島になる。内禁衛将(ネグミ ジャン)/兵曹判書 - イム・ムンス -(目黒光祐)ドラマ前半でのチョンホの上司。王の信頼厚い高官だが、武官のため、政治に深入りすることは好まない。三浦の乱の功績によりチョンホを従事官に。成均館学田の朝鮮人参横流しから序々に判明した任務外のチェ一族とオ・ギョモの不正の解明を黙認するが、硫黄アヒル事件への巻き添えを怖れチョンホを一時監禁する。チャングムを追い官職を捨て済州島に渡ったチョンホに水軍万戸の官職を与える。ピルトゥ - ソ・ボムシク -(川島得愛)チェ・パンスルに仕える間者で武芸に長けている。パンスルの命令で医局長暗殺に赴くも、チョンホに気づかれ逃走する。その後、パンスルの財団に捜査が及ぶと追っ手を振り払うなどの検討を見せるが、追っ手の多さに御用となり、後に処罰を受ける。チャン執事 - チャ・ユンフェ -(坂口進也)パンスルの配下。ノ尚宮(盧尚宮) - キム・ソウォン -(吉野佳子)大妃殿至密尚宮(テビジョンチミルサングン、皇太后付きの尚宮)。かつての太平館(テピョンカン)の女官。当時、明国の使者に陵辱され、子を産んだ同僚の女官を「女官の掟」により無念にも自害させた過去を持つ。そして自害させた女官の遺児(ハンイ)を女官として育てる。試験の後、「女官の掟」と自分の過去を伝えた翌日、職を辞して尼寺に入った。ハンイ - イ・ウンジュノ尚宮の娘。正確には養女で前述のノ尚宮の同僚の娘でお針子。尼寺に入るノ尚宮の為に饅頭汁を作ろうと水剌間の料理試験会場からチャングムに配られていた小麦粉を盗み出した。チャングムに見咎められても返さないばかりか、駆けつけた見回りの兵からの返還要求をも拒絶、逆に「小麦粉は返さないが見逃して欲しい」と身勝手な要求を懇願。これにより小麦粉を失ったチャングムは代用品で饅頭を作る事になってしまい、結果的に(大妃によって撤回はされたものの)試験不合格及び宮中追放の寸前にまで追い込まれた。後にチャングムのために女官服を縫い上げている。パク・クマン(朴亀萬) - イ・サンチョル -(清水明彦)チャングムが済州島に流された時の済州島の将校(チャンギョ、下士官)。たびたび脱走を図るチャングムに振り回される。有能とは言えない三枚目のキャラクターだが人がよく、済州島の水事情の悪さが病気を招いていることを心配しチャンドクと組んで雨水を利用できるようにする施設をこっそり造っている。一緒の機会は少ないが同じ三枚目のトックとは絶妙のコンビである。医女試験の受験などでチャングムの世話を焼くが、情が移って離れ難くなってしまい、チャングムが都に戻ると同時にチョンホの配慮で都に異動になる(以後登場しない)。ハン・ドンイク - ムン・フェウォン - (野島昭生)インドン(引同) - ペク・ヒョンスク - (松熊明子)チミルサングンとキミサングンを兼務。当初の予定では、後半ヨンシン女官長に敵対する重要な人物だったが、設定が変更されてヨンシン女官長が追い出されたためか途中で降板してしまった。パク・ミョンホン(朴明洪) - パク・ヨンテ -(富田耕生)左賛成(チャチャンソン)従一品、右議政 正一品、そして左議政(チャイジョン) 正一品となる。ドラマ後半でのチョンホの上司。正義感が強く、彼と共に宮中の不正を糺そうとする。チョンホには若い頃から目をかけてきたが、王がチャングムを自らの主治医に任命することについては、賛成するチョンホが当時の儒教的な常識からかけ離れた主張をすることで、政敵に格好の攻撃材料を与え、儒学者らを支持母体とする自らの政治グループ士林派が孤立してしまうことを恐れ、勲旧派と一緒になってチョンホを抑え込もうとした。最終回でチョンホの身分が回復した後、全てを詫びて「これからも全力で職務にあたって欲しい」と励ました。イ・グァンヒ(李光煕) - パク・ヨンジ -(佐々木勝彦)左議政 正一品 兼 内医院都提調。守旧派の大臣。第44話で皇太后を動かせる人物として会話中に名前が出てくるが、実際にはオ・ギョモ失脚後登場する。チャングムとチョンホを宮中から追放しようと目論む。王の腸閉塞を切開して治す方法を進言したチャングムを「王の体を傷つけようとする不届き者」と敵視し「お前だけは生涯をかけても許さない」とチャングムの目前で吐き捨てた。更に最終回ではチャングムを捕縛及び処断するための追手を差し向けた。チョンホの副官 - オ・ヒョプ -(五十嵐明)※ただし何回も声優が交替している。内禁衛でチョンホに仕えた、任務に忠実な武官。チョンホに従ってオ・ギョモらの秘密調査に参加し、硫黄アヒル事件が起きた温泉旅行においても、チョンホの指示で、命を狙うパンスルらからペギョンやチャングムを護衛する。しかしその際に副官の身分を明かし、またオ・ギョモの政敵チョ・グァンジョの弟子だったこともあり、クミョンの必死の説得でパンスルらの謀略のターゲットから外されたチョンホの身代わりとして、謀略により罪を着せられ拷問で死亡する。テサホン(大司憲) - キム・ヨンシク[要曖昧さ回避] -(山野史人)マ・ソック(馬石九)病気の子ども。チョンホに凧を作ってもらう。ミン・ソホン(閔笑憲) - チャン・ハリン -(宮本侑芽)最終回に登場する、チャングムとチョンホの娘。チャングムの子供の頃によく似て、賢いが好奇心が強く、おてんばな女の子。実はソホン役のチャン・ハリンはチャングムのセンガッシ時代の同期生としても出演している。
イ・ヨンエ(韓: 이영애、漢: 李英愛[2]、1971年1月31日 - )は、韓国ソウル特別市出身の女優。家族は、夫、子供2人、父、母、兄2人。
経歴[編集]
小学4年生のころ、友人の父の会社の参考書のモデルを依頼され、これが女優になるきっかけとなった。14歳で雑誌のモデルとして正式にデビュー。
漢陽大学校独語独文科在学中に本格的にCMモデルとして、芸能活動を始める。当初は「酸素のような女」というキャッチフレーズがついていた。
大学卒業後の1993年、SBSのドラマ『お宅の夫はいかがですか』で女優としてデビュー。このドラマは高く評価され、自身も1994年のSBS演技大賞で新人賞を受賞した。
映画・ドラマへの出演を続けながら中央大学校新聞放送大学院演劇映画科を修了。後に『JSA』で共演するイ・ビョンホンと同期。
2000年、映画『JSA』の公開で日本で著名になる。
2005年10月、日本で主演ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』がNHK総合テレビで放送される。
2007年1月から2008年2月まで『宮廷女官チャングムの誓い・完全版』がNHKBS2にて放送。
2007年8月11日、東京ドームにて「宮廷女官チャングムの誓い FESTIVAL in Tokyo Dome」が開催され、出演。
現在は長期休養中だが、TVCMに出演することがある。
2009年8月に在米韓国人と結婚したと報じられた[3]。
2009年9月に漢陽大学演劇映画科大学院の博士課程に入学し、芸能活動を中断。
2010年7月23日 妊娠したと報じられる。妊娠後は漢陽大学院の博士課程を中断し、出産に備えていた。2011年2月20日午前に、ソウル市で男の子と女の子の二卵性双子を、自然分娩で出産[4]。
2014年9月19日 仁川アジア大会の開会式で、聖火リレー最終走者として登場した。
評価[編集]
韓国では「お嫁さんにしたい女優第1位」ほか、「最も影響力のある俳優」、「最もCM効果のある有名人」、「最高の興行力を持った女優」、「消費者が好む広告モデル好感度第1位(2005年 - 2007年)」、「女優が憧れる女優第1位」として名前が挙がったことがある。
化粧品のCMに出演した際(1990年)には「酸素のような女性」と呼ばれ、今もそれがヨンエのキャッチフレーズとなっている。
エピソード[編集]
北朝鮮の金正日総書記は生前、ヨンエの熱狂的なファンとして有名だった。2007年10月2日から4日にかけて行われた南北首脳会談で、大韓民国の盧武鉉大統領が『宮廷女官チャングムの誓い』、『JSA』、『親切なクムジャさん』などヨンエが出演したドラマや映画のDVDを金正日総書記にプレゼントしている[5]。
出演[編集]
映画[編集]
インシャラ (原題 "인샬라" 1996年)
ファースト・キス (原題 "키스할래요?"〈キスしましょうか?〉 1998年 特別出演)
JSA (原題 "공동경비구역 JSA" 2000年)
ラスト・プレゼント (原題 "선물"〈贈り物〉 2001年)
春の日は過ぎゆく (原題 "봄날은 간다" 2001年)
親切なクムジャさん(原題 "친절한 금자씨" 2005年)
ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(原題 "나를 찾아줘" 2019年)
テレビドラマ[編集]
お宅の夫はいかがですか (原題 "댁의 남편은 어떠십니까?" SBS 1993年)
疾走 (原題 "질주" SBS 1994年)
愛と結婚 (原題 "사랑과 결혼" MBC 1995年)
アスファルトの男 (原題 "아스팔트 사나이" SBS 1995年)
宮廷女官キム尚宮 (原題 "서궁"〈西宮〉 KBS 1995年)
イ・ヨンエの宮廷料理人 (原題 "찬품단자"〈饌品単子〉 MBC 1995年)
パパ (PaPa) (原題 "파파" KBS 1996年)
絆 (原題 "그들의 포옹"〈彼らの抱擁〉 MBC 1996年)
同期間 (原題 "동기간" MBC 1996年)
北の駅から (原題 "간이역"〈簡易駅〉 MBC 1996年)
ドクターズ (原題 "의가형제"〈医家兄弟〉 MBC 1997年)
私が生きる理由 (原題 "내가 사는 이유" MBC 1997年)
愛しているから (原題 "사랑하니까" SBS 1997年)
ロマンス (原題 "로맨스" SBS 1998年) ※MBCで2002年に放送された同名のドラマ「ロマンス」とは別の作品である。
真実のために (原題 "애드버킷"〈Advocate〉 MBC 1998年)
ウンビリョン (原題 "은비령"〈隠秘嶺〉 KBS 1999年)
波濤 (原題 "파도" SBS 1999年)
インビテーション (原題 "초대"〈招待〉 KBS 1999年)
火花 (原題 "불꽃" SBS 2000年)
宮廷女官チャングムの誓い (原題 "대장금"〈大長今〉 MBC 2003年)
師任堂、色の日記 (原題 "사임당, 빛의 일기" SBS 2017年)
その他のテレビ番組出演(日本)[編集]
ニュースステーション(テレビ朝日、2001年5月17日)
スタジオパークからこんにちは(NHK総合、2006年5月8日)
SMAP×SMAP(関西テレビ・フジテレビ、2007年1月22日)
「BISTRO SMAP」にゲスト出演。オーダーは「私にピッタリの日本の味」。チョナン・カン2(フジテレビ、2007年1月27日、2月3日)
チ・ジニ(지진희、1971年6月24日 - )は、韓国の俳優。明知専門大学(朝鮮語版)金属デザイン学科卒業。身長178cm。俳優としてデビューする以前は商業デザイナーやアシスタント・カメラマンとして活動していた。
来歴[編集]
スカウトされ、1999年にミュージックビデオに出演したのをきっかけに、2000年に俳優デビューした。イ・ヨンエと共演したドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』は、アジアのみならず世界中で放映され、代表作となった。他、コメディードラマやミュージカル映画にも出演し、主演ハードボイルド映画『壽(ス)』では生身アクションで靭帯を痛める負傷を乗り越えての激しい演技をこなした。また、映画『なつかしの庭』では1980年代の民主化運動政治犯役で、刑務所に入る前と17年後に出所した男性を演じた。2010年MBCドラマトンイでは、コミカルさや人間味のある王を演じている。
韓国本国ではCM出演も多い。KEB(韓国外換銀行)、ケンブリッジメンバーズ(紳士服)、ロッテ・キシリトールガム、ディムチェ(冷蔵庫)、ウィニア(エアコン)、SK VIEW(マンション)他多数。最近は、韓国観光公社の古宮観光大使、トンイを演じたハン・ヒョジュと共に国勢調査の広報モデルなど公共広告も多数。他には東部火災、ヒューレンメガネレンズの広告にも起用された。
2004年11月19日に、俳優デビュー前から交際していた一般の女性と結婚した。一男の父である。
2006年2月、写真付き切手を日本で発売、それを記念したファンミーティング「チ・ジニと楽しむ韓国文化2006」がNHKホールにて開催された。
2007年6月23日にグッドウィルドームにて行われた「韓流ロマンチックフェスティバル2007」
2007年8月11日に東京ドームで行われる「宮廷女官チャングムの誓いFESTIVAL」に出演。
2008年3月22日より、六本木シネマート・韓流シネマフェスティバルにて、出演2作品(『壽(ス)』及び『懐かしの庭』)が上映された。
2008年4月5日にファンミーティングが六本木ラフォーレにて開催された。昼夜2回。
2009年1月29日大阪と、1月31日東京でファンミーティングを開催。
2009年1月30日LaLaTVの感謝イベントにもシークレットゲスト出演。
2011年1月2日東京ドームプロ野球OBチームと韓国俳優チームPLAYBOYSの親善試合で来日
出演作[編集]
テレビドラマ[編集]
ジュリエットの男(2000年、SBS) - スンウ役(ロミオ)主演デビュー作(21世紀のロミオと絶賛を受ける)
秘書の品格(2000年、KBS) -ユン・ソクボム役
四姉妹物語(2001年、MBC) - ハン・テソク役
ラブレター(2003年、MBC) - チョン・ウジン役
宮廷女官チャングムの誓い(2003年-2004年、MBC) - ミン・ジョンホ役
ソナギ〜雨上がりの殺意〜 - 日韓共同制作ドラマ(フジテレビ)、米倉涼子と共演。
100番目の花嫁(原題:第100個新娘) - 台湾ドラマ、韓威役
波乱万丈ミスキムの10億作り(2004年、SBS) - パク・ムヨル役(2004年 SBS演技大賞ドラマスペシャル部門 演技賞)
春の日(2005年、SBS) - コ・ウノ役
スポットライト(2008年、MBC) - オ・テソク役
スターの恋人(2008年-2009年、SBS) - チ・ジニ役
結婚できない男(2009年、KBS) - チョ・ジェヒ役
楽園 - 小学校教師イルホ役 2時間ドラマ(劇場上映も)。テレビ朝日と韓国SBSの共同制作 (2010年日本放送)
トンイ(2010年、MBC) - 粛宗役
お願い、キャプテン(2012年、SBS) - キム・ユンソン役
棚ぼたのあなた(2012年、KBS2)(19,20話 特別出演) - 牧師役
大風水(2012年-2013年、SBS) - イ・ソンゲ役
恋愛操作団:シラノ(2013年、tvN)
温かい一言(2013年-2014年、SBS) - ユ・ジェハク役
深夜食堂fromソウル(2015年、SBS) - ヨンシク役
雪蓮花(2015年、SBS) - イ・スヒョン(ヤン・サンベク)役
ディア・ブラッド~私の守護天使(2015年、KBS) - イ・ジェウク役
愛人がいます(2015年-2016年、SBS) - チェ・ジノン役
最後から二番目の恋~beautifuldays(2016年、SBS) - コ・サンシク役
ミスティ~愛の真実~(2018年、JTBC) - カン・テウク役
サバイバー60日間の大統領(2019年、tvN) - パク・ムジン役
アンダーカバー(2020年、tvN)
映画[編集]
H [エイチ] - カン・テヒョン役
もし、あなたなら〜6つの視線〜 オムニバス作品
ウィンター・ソング 中国映画 - 天使MONTY役
女教授 - パク・ソッキュ役
なつかしの庭 - オ・ヒョヌ役
ス - 主演、テスとテジンの一人二役
テレシネマ7「楽園」 - キム・イルホ役
まぶしい日々 特別出演
パラレルライフ - キム・ソクヒョン役
家を出た男たち - チ・ソンヒ役
ラブ・フィクション 特別出演
赤盗(ヘリオス)
道の上で
拆婚聯盟
サマースノー
イム・ホ(漢字表記:林湖、ハングル:임호、1970年1月27日 - )は韓国の俳優。韓国語の発音ではhがほとんど発音されず、繋げてイモのように発音される。
経歴[編集]
1993年KBS15期採用。1998年にMBCテレビ『大王の道』に思悼世子役として出演。その後同MBCテレビ『ホジュン 宮廷医官への道』(1999年・原題:『許浚』)の出演を経て、同MBCテレビ『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年・原題:『大長今』)に中宗王役として出演した。時代劇出演が多く、「王様俳優」と呼ばれる。父親は時代劇専門の放送作家イム・チュン(林忠)である。中央大学校演劇映画科卒業、中央神学大学院公演映像学科修了。2010年3月6日、11歳年下の女性デザイナーと結婚した。[1]
データ[編集]
身長:174cm
体重:64kg
血液型:A型
特技:水泳
出演[編集]
映画[編集]
ゴーストタクシー (2000年) - ホ・スンジュン役
猟奇的な彼女(2001年) - カク・チェヨン役
クレメンタイン(2004年) - キム・ドゥヨン役
非日常的な彼女(2004年) - イ・サンフン役
ある日突然 最初の話 -2月29日 (2006年) - チョン・ジョンフン役
テレビドラマ[編集]
田園日記(1980年、MBC) クムドン役
生き残った者の悲しみ(1993年、KBS)
妖婦 張禧嬪(1995年、SBS) - スクチョン(粛宗)役
マンガン 史劇(1996年、SBS) - マンガン役
愛という名で(1996年、SBS)
伝説の故郷 90年代シリーズ 鬼女編(1996年、KBS)
欲望の海(1997年、KBS)
新鮮・孫子兵法(1998年、KBS)
大王の道(1998年、MBC)- サドセジャ(思悼世子)役
ホジュン 宮廷医官への道(1999年-2000年、MBC) - イ・ジョンミョン(李鐘鳴)役
あなたのために(2000年、MBC) - ハン・ヨンジュン役
彼女の家(2001年、MBC) - ナム・ヒョク役
おいしいプロポーズ(2001年、MBC) - ヒエのお見合い相手役
ハニーハニー(2001年、SBS) - 下宿生役
毎日あなたと(2002年、MBC) - チェ・ドンハ役
太陽人イ・ジェマ~韓国医学の父~(2002年、KBS) - チェ・ムナン役
女子高同窓生(2002年、KBS) - イ・ギュウォン役
いつもドキドキ〜仁川空港恋物語〜(2002年、KBS) - イ・ジュノ役
恋人(2003年、SBS) - カン・ヨンジェ役
1%の奇跡(2003年、MBC) - カン・ソヌ役
宮廷女官 チャングムの誓い(2003年、MBC) - 中宗役
4人の連れ子(2004年、SBS) - イ・ジョンチュル役
ひとりじゃない(2004年、SBS) - スター記者役
結婚したい女(2004年、SBS) - パク・ソヌ役
恋したい塾講師(2004年、MBC) - パク・スヨン役
春の微笑み(2005年、MBC) - キム・ヒョンソク役
風の花(2005年、KBS) - チェ・ヒョンジュ役
花より女 (2005年、SBS) - ユン・ミョンウォン役
裸足の愛(2006年、SBS) - ファン・ジンソク(黄塵席)役
大祚榮(2006年-2007年、KBS) - ヨン・ナムセン役
キッドギャング(2007年、OCN) - チョ・ピョギ役
8月に降る雪(2007年、SBS) - ドンウの弁護士役
なんでウチに来たの?(2008年、SBS) - キム・テピョン役
必殺! 最強チル(2008年、KBS) - 昭顕世子役
風の絵師 (2008年、KBS) - イ・ミョンギ役
彼女のスタイル(2009年、KBS) - カン・ソンチャン役
結婚できない男(2009年、KBS) - パク・グァンナム役
善徳女王(2009年、MBC) - チンジ王役
女を知らない(2010年、SBS)
広開土太王(2011年-2012年、KBS) - 慕容宝役
I Love イ・テリ(2012年、tvN) - クム・サン役
スペシャル・マイ・ラブ(2012年、MBN) - カン・ドサン役
あなたの女(2013年、SBS) - ナ・ジング役
鄭道傳(2014年、KBS) - 鄭夢周役
家族なのにどうして?(2014年、KBS) - 裁判長役
星になって輝く(2015年、KBS) - ソ・トンピル役
客主~商売の神~(2015年、KBS) - ミン・ギョムホ役
華政(2015年、MBC) - チェ・ミョンギル役
オクニョ 運命の女(2016年、MBC) - カン・ソノ役
ハイクラス(2016年-2017年、MBC) - カン・ジェヒョン役
恋するダルスン 〜幸せの靴音〜(2017年、KBS) - ハン・テソン役
白詰草<シロツメクサ>(2017年、MBC) - チャン・ジホ役
ヘチ 王座への道(2019年、SBS) - イ・グァンジャ(李光佐)役
ヨンワン様のご加護(2019年、MBC) - チョ・ジファン役
ホン・リナ(洪利奈、1968年2月7日[1] - )は、韓国の女優である。
ソウル特別市出身。身長170cm、体重49kg、血液型A型[1]。1987年、MBCドラマ「青い教室」でデビューした[1]。
2006年2月18日在米同胞事業家と米国で結婚式を挙げ、9月に子供を出産した。
日本では宮廷女官チャングムの誓いに登場する主人公長今(チャングム)のライバル・クミョン役で著名となった。
出演作品[編集]
映画[編集]
人生は何 客観式試験か(1991年)カン・グヨン(姜九研)役
我すでにお前を忘れり(1992年)オ・テヨン(呉泰永)役
父(1997年)
ドラマ[編集]
MBC
青い教室(1987年)
秋にきたお客さん(1987年)
チョグァンジョ(1987年)
姉妹たち(1987年)
ミステリーメロ危険な選択(1987年)
夫の女 (1987年)
一月(1987年)
愛するあなた(1987年)
二人の女(1987年)
虹将軍(1987年)
総合病院(1994年)
息子の女 (1994年)スクヒャン役
山(1996年)タヒ役
未妄(1996年)
大王の道(1998年)ヘビン(恵嬪洪氏)役
宮廷女官チャングムの誓い(2003年)チェ・グミョン(崔今英)役
KBS
野望の歳月(1989年)
姉の鏡 (1999年)
帝国の朝 (2002年) ムンゴン王妃役
SBS
それでも好き(2001年)イ・ギョンファ役
まじめに生きろ(2003年)シッコム イ・リナ役
妻の反乱(2004年)チャン・ジネ役
ヤン・ミギョン(梁美京、1961年7月25日[1] - )は、大韓民国の女優。
済州島出身(出生地は釜山。父方の家族が済州島ヤン氏であるため、韓国では出身地を済州島と表記)。身長163cm、体重44kg、血液型AB型。フィギョン国民学校(現:フィギョン初等学校)、創徳女子中学校、創徳女子高等学校を卒業、崇義(スンウィ)女子専門大学(現:崇義女子大学)応用美術学科卒業。
1983年、KBS10期公募タレントでデビュー[1]。
2007年、花村賢都社会福祉大学社会福祉学部編入。2009年2月、同校卒業。学位授与式において功労賞を受賞。2011年8月、西江大映像大学院映像芸術学科演技専攻修士課程修了。仁徳(インドク)大学放送芸能科教授 現職。2011年4月、長崎ウエスレヤン大学現代社会学部社会福祉学科客員教授に就任。
2011年12月、韓国分かちあい奉仕大賞 個人部門大賞を受賞。2004年より、一心一体運動本部広報大使として、臓器移植、造血幹細胞提供への理解を深めるためのキャンペーン、自殺防止キャンペーン、開発途上国支援のためのバザーへの参加、モンゴルへの国際奉仕団参加等、国内外での幅広く積極的な活動が認められての受賞となった。
敬虔なカトリック。洗礼名はエリザベート。
「ハン尚宮」出演以後[編集]
『宮廷女官チャングムの誓い』でヒロインのチャングム(李英愛)の師匠、ハン(韓)尚宮を演じた。2007年、マネジメントのトラブルをめぐり実弟との訴訟問題が大きく報道されたために活動を一時休業したが、同年8月SBS大河史劇『王と私』で活動を再開した。
出演作品[編集]
KBSドラマ
1985年 青い教室 (스승의 날 특집극 푸른교실)
1986年 君の肖像 (그대의 초상)
1987年 風、風、風 (가요드라마 바람바람바람)
1991年 飛び石 (징검다리)
1995年 チャン・ノクス (장녹수)
1998年 折鶴 (종이학) 共演者:リュ・シウォン(류시원)
1999年 招待 - invitation - (초대) 共演者:イ・ヨンエ(이영애)
2000年 夫婦クリニック愛と戦争-ショッピング中毒症
2000年 学校3 (학교3) 共演者:チョ・インソン(조인성)
2000年 幼い王子 (어린 왕자)
2001年 継母 (새엄마)
2001年 クール (쿨)
2002年 人生画報 (인생화보 ) 共演者:ソン・イルグク(송일국)
2002年 二人の男の話 (이색극장 두 남자 이야기)
SBSドラマ
1992年 愛するあなた (사랑하는 당신)
1993年 お宅の夫はいかがですか (댁의 남편은 어떠십니까) 共演者:イ・ヨンエ(이영애)
1997年 幸せは我々の胸に (행복은 우리가슴에) 共演者:リュ・シウォン(류시원) チェ・ジウ(최지우)
2000年 火花 (불꽃) 共演者:イ・ヨンエ(이영애) チャ・インピョ(차인표)
2000年 恩師の視木 (은사시나무)
2001年 オープンドラマ 同居男女 (동거남녀)
2004年 片思い (SBS TV문학상 짝사랑)
2007年 王と私 (왕과 나)
2008年 韓中合作ドラマ 飛天舞 (비천무) (中国人俳優の吹替え)
MBCドラマ
1987年 人生画報
1991年 頭を下げた男 (고개숙인 남자)
1992年 二人姉妹 (두 자매 )
1992年 ヘンチョン・アパート(행촌 아파트)
1993年 一つ屋根の三家族 (한지붕 세가족) 共演者:チャ・インピョ(차인표)
1995年 第4共和国 (제4공화국)
1996年 愛しているなら (사랑한다면) 共演者:パク・シニャン(박신양)
1997年 迷妄 (미망)
1997年 花火 (불꽃놀이)
1999年 涙が見えないように (눈물이 보일까봐)
2000年 母よ姉よ (엄마야 누나야) 共演者:アン・ジェウク(안재욱)
2001年 まがり角 (창사40주년 특별기획드라마 길모퉁이)
2002年 その陽射しが私に… (그 햇살이 나에게) 共演者:リュ・シウォン(류시원) キム・ソヨン(김소연)
2002年 止まらぬ愛 (거침없는사랑) 共演者:オ・ヨンス(오연수) ソン・イルグク(송일국)
2003年 宮廷女官チャングムの誓い (대장금) 共演者:イ・ヨンエ(이영애)
2005年 がんばれ!クムスン (굳세어라 금순아) 共演者:ハン・ヘジン(한혜진)
2005年 第5共和国 (제5공화국)
2006年 直指 (직지)
2010年 週末連続ドラマ たんぽぽ家族 (민들레 가족)
邦題『素直に恋して~たんぽぽ三姉妹~』KNTVにて日本初放送(2011年5月18日スタート)
2010年 主婦 キム・クァンジャの第3活動 (주부 김광자의 제3활동) 2010年9月22日 午前10時35分放送
邦題『ママはアイドルに夢中』KNTVにて日本初放送(2011年4月12日・5月8日)
2011年 チャクペ(相棒) (짝패) 2011年2月7日 午後9時55分放送 第1話特別出演
邦題『チャクペ~相棒~』KNTVにて日本初放送(2011年6月26日スタート)
2011年 ミス・リプリー (미스리플리) 2011年6月13日 午後9時55分放送 第5話特別出演
2012年 太陽を抱く月 (해를 품은달) 2012年1月4日スタート 午後9時55分放送
KNTVにて日本初放送(2012年8月18日スタート)
2012年 メイ・クイーン (메이퀸) 2012年8月スタート 午後9時55分放送
2018年 大君〜愛を描く(대군 – 사랑을 그리다)2018年3月スタート
PBC特別企画ドラマ
2007年 姜完淑 (강완숙)
韓国天主教初の女性教会長カン・ワンスク(1761-1801)役。信仰に目覚め殉教に至るまでの生涯を描く。
映画
1985年 火種
1998年 失楽園 (실락원)
1999年 真実ゲーム (진실게임) 共演者:ハ・ジウォン(하지원)
2005年 三日月と夜船 (초승달과 밤배)
2009年 キム氏漂流記 (김씨 표류기 )邦題『彼とわたしの漂流日記』
第14回釜山国際映画祭出品作品(2009年10月8日-16日) / 韓国映画ショーケース2009 (2009年11月21日ー30日 有楽町スバル座 / 2010年6月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2013年 NLL- 延坪海戦 (연평해전)
2013年 やつらが来る (놈이 온다)
舞台
2004年 憎くてももう一度 (미워도 다시 한번)
共演者:宮廷女官チャングムの誓いのヨ・ウンゲ(여운계) チョ・ジョンウン(조정은)
2013年 2013 かもめ(2013 갈매기 )
日本における韓流時代劇ブームの火付け役となった『宮廷女官チャングムの誓い』。
16世紀の朝鮮王朝時代に実在した医女・チャングムが、宮廷内の権力争いに翻弄されながらも、最後には女性初の王の主治医になる全54話のサクセスストーリーは、2003年に韓国で放送されると平均視聴率40%を記録。日本でも、2006年のNHK地上波での放映時は土曜深夜にも関わらず、16%の高視聴率をマークした。
さらに中国、台湾などアジアのみならずヨーロッパやアフリカなど100カ国以上にも輸出され、まさに世界的な人気作品となっている。その人気は現在も衰えを知らず、日本では今でもドラマが再放送されるほどだ。
日本の『チャングム』人気を語る際、特筆すべきことは韓流ファン層を一気に広げたことだ。『チャングム』以前は韓流ファンと言えば『冬のソナタ』などのラブストーリーに酔いしれる女性たちが多かったが、『チャングム』は男性層からも支持を得たのである。
豪華キャストと主演イ・ヨンエの存在感
なぜ、それほどに『チャングム』が人気を集めたのはなぜなのだろうか。
真っ先に挙げられるのは、豪華なキャスティングだ。チ・ジニやイム・ホはもちろん、イム・ヒョンシクなど脇役も超一流の役者ぞろい。中でもチャングム役にイ・ヨンエを抜擢したことは大きい。
【写真】『チャングム』主演イ・ヨンエのその後と現在。あの人は今…
放送当時、イ・ヨンエは韓国映画界の主演女優別平均観客動員数で1位に君臨する正真正銘のトップ女優。そんな人気に加え、彼女がチャングムのキャラクターにぴったりハマったからこそヒットしたと言えるだろう。
『チャングム』の脚本を書いたキム・ヨンヒョンも語っている。
「イ・ヨンエさんは知的な冷静さの中に、芸術的な情熱が溢れた役者。聡明で情熱的なチャングムのキャラクターを120%消化できたのは、彼女の内面がチャングムに似ていたから」
もっとも、キャスティングが良くても物語が平凡ではヒットは望めない。その点、『チャングム』はストーリーも魅力的だった。
一番の特長はとにかく飽きさせないこと。料理対決の直後に離島に追放されたりと、次々と難問が現れる展開にのめり込んでしまうのだ。
イ・ビョンフン監督の想いと万人にウケる演出術
そんなハラハラする展開ではあったが、「女官編」「医女編」と構成がきっちり分けられており、あらすじさえ読めばどの時代から見ても楽しめたのも魅力だった。
そして、その時代ごとに逆境を乗り越えていくチャングムの姿に勇気をもらう人々も多かった。
イ・ビョンフン監督は「韓国は1997年の“IMF経済危機”後、どことなく活気を失っていました。チャングムの姿を見て元気になってほしかった」と語っているが、不景気が叫ばれて久しい日本でヒットしたのも当然だったかもしれない。善と悪の対立がはっきりと描かれたことも、『水戸黄門』などに慣れ親しんだ日本人が熱中した理由だろう。
しかも、扱う素材は料理や医術と世界共通の関心事。歴史を知らずとも語りと字幕で時代背景を理解できるように作られたこともあり、どの国の人が見ても共感できた。
そんな共通項に対し、韓服や礼儀など韓国固有の文化が美しく描かれたことに惹かれたというファンも多い。
演出も作り込まれていた。アクションやサスペンスなどの要素が織り込まれたため、視聴者を限定しなかったし、調理シーンなど数多くの映像的な見せ場はもちろん、耳に残る主題歌『オナラ』なども直感的な楽しさを与えた。
こうして見ると、『チャングム』がいかに考え抜かれた作品かわかるだろう。空前の大ヒットは必然だったのだ。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
『イ・サン』(原題:이산 李祘)は、韓国の放送局MBCで開局46周年の特別企画ドラマとして、2007年9月17日から2008年6月17日まで毎週月曜日・火曜日の21:55から23:10まで(現地時間)放送された、李氏朝鮮22代国王である正祖(チョンジョ)を主人公とした時代劇ドラマ。全77話。
監督は「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ビョンフンであり、同作に出演した役者も多数出演している。また、同監督の作品「商道」の楽曲のいくつか(「約束」など)が再び使われている。
韓国での放送[編集]
当初は全60話の予定であり、一時は40%に迫る視聴率を得た。しかし、イ・サン(正祖)の即位が遅れ、視聴者が期待を寄せたラブストーリーの進展もなかったため、視聴率が28%に下落した。
その後、制作陣は「サン(イ・ソジン)とソン・ソンヨン(ハン・ジミン)のラブストーリーなど、これまで扱いきれなかった内容を中心に視聴者たちの期待に応えたい」として、16話延長することを決定した。
76話の最終回を放映終了した後、スペシャル特番を放送する予定だったが、その日は李明博(イ・ミョンバク)大統領の対国民談話の特別放送が編成され、やむをえず放送日程が延期されることになった。その上、最終話で展開される内容が多いため、最終話分の延長が決定した。したがって、この決定で『イ・サン』は、初め企画した放送分より17話が増え全77話となった。
第41話放映後の2008年2月5日には、第1話から第40話までのハイライトや撮影時の裏エピソード、NG集や名シーン・名セリフ集などのスペシャル番組が放映された。その他にも2回(つまり計3回)スペシャル番組が放映されている。
なお、韓国での最高視聴率は38.9%が記録されている。
日本での放送[編集]
衛星劇場(スカパー!:ch310、e2byスカパー!:ch222、)、衛星劇場HD(スカパー!:ch628、ハイビジョン放送)にて日本語字幕版(日本語吹き替え無し)が、2008年10月18日から2009年3月29日まで毎週土曜日・日曜日の11:00(JST)から2話ずつ(リピート放送は毎週月曜日・火曜日の5:00(JST)からと12:00(JST)から2話ずつ)放映された。
2009年8月2日から2011年2月13日まで、NHK-BS2にて日本語吹き替え版(二カ国語放送)が、毎週日曜日の21:00から22:00まで(JST)放映された。オリジナル版の本編放映時間は70分前後なのに対し、NHK-BS2版では本編放映時間が60分となっているためノーカット版ではない。なお、日本版DVDには本編ノーカット完全版で収録予定である。
このほか、2010年6月18日から2011年3月25日までNHK-BShiにてノーカット・日本語字幕版の放送が、毎週金曜日の22:00から24:20まで(JST)放映されていた[1]。
更に2011年4月3日から2013年1月13日までNHK総合テレビにて日本語吹き替え版(二カ国語放送、文字多重放送[2])が毎週日曜日の23:00から24:00[3] まで(JST)で放映された。
民放地上波では2013年9月12日からテレビ東京の韓国ドラマ枠「韓流プレミア」で毎週月曜から金曜の8:25から9:21[4] まで放送された。また、2014年1月7日よりCBC、3月3日よりBS-TBSでも放映されている。
2017年 ホームドラマチャンネルでも放映されている。
2018年 4月19日よりAbemaTVの「韓流・華流ドラマ」チャンネルで、毎週月曜日から金曜日の1日3回放映中。(23:30/11:30/18:30)
ストーリー[編集]
李氏朝鮮第22代国王である正祖ことイ・サンを主人公とした物語である。朝廷内の派閥争いや当時の朝廷内の機関である図画署(トファソ、主に朝廷内で起きた行事を絵で記録するための部署)などにスポットを当て、サンの即位を阻止しようとする陰謀、即位後も常に命を狙われつつ、政治の改革に着手するサンの波乱に富んだストーリーが展開される。サンの父・思悼世子は、サンの祖父であり李氏朝鮮第21代国王である英祖の後継であったが、朝廷内の派閥の陰謀により無実の罪で刑死させられた結果、紆余曲折の末にサンが英祖の後継となる。当時の朝廷内は老論派(ノロン派)と呼ばれる派閥が重きをなしており、老論派と対立する少論派(ソロン派)および南人派(ナミン派)を支持するサンは常に老論派から命を狙われることとなるが、幼少期に出会い友情を結んだパク・テスやソン・ソンヨン、父が重用していた忠臣などの助けにより、朝廷内の誤った慣習を撤廃させ、当時の政策に改革を加えるなど、自身の理想とする政策を立案、実行する他、派閥を問わず能力のある者を登用し、朝鮮末期文化に華を開かせた。
登場人物[編集]
韓国語では語頭にくる音は濁音にしないので、フルネーム表記と名前のみの表記では音が変わる[5]。本項では人物紹介はフルネーム表記、詳細はドラマ中でよく使われている呼称を使用している。
-()はNHK及びDVD吹替え版の声優。
主要人物[編集]
イ・サン(李祘)・チョンジョ(正祖):イ・ソジン-(川島得愛)幼少期:パク・チビン-(本城雄太郎)この物語の主人公で思悼世子の次男で、英祖の孫にあたる。後の李氏朝鮮第22代国王・正祖。正室は孝懿(ヒョイ)王妃(清風金氏)。11歳の頃に老論派の陰謀によって父が刑死させられる直前にソン・ソンヨン、パク・テスらと出会い、身分を超えた友情を結ぶ。その後も2人を温かく見守りつつ、ソンヨンに好意を抱くようになる。父が刑死したのちに老論派の諸臣が「罪人の息子は王になれない」と主張したため、英祖の長男である孝章世子の養子となり、英祖の後継者(世孫)となる。持って生まれた洞察力と明晰な頭脳は祖父・英祖から受け継いだが、人間に対する暖かい見解が祖父とは異なる。学問が好きで、武芸にも優れる。「聖君になれ」という父の遺志を継いで王になることを決意し、祖父である英祖から後継者として多くを学び、成長後は父を死に至らしめた老論派を敬遠し、少論派や南人派などの臣下を身の回りに置き老論派を牽制するようになるが、即位を阻もうとする老論派の敵対勢力に命を狙われる。25歳で即位する際には「私は、思悼世子様の息子だ」と臣下に向かって宣言し、父の無実と正当性を示した。水原華城 (世界遺産)に代表される優れた建設技術や新しい文物の西学導入など、朝鮮末期文化の華を開かせ、ハングルを創造した世宗大王(李氏朝鮮第4代国王)と並ぶ好学の王としての誉れ高いが、生涯に10回以上反対勢力からの刺客による暗殺未遂事件を起こされる波乱の人生を送った。1800年6月、病が悪化して49歳で予期せぬ死に倒れる。墓は遷都予定だった水原に所在し、父である荘献世子(チャンホンセジャ)の隆陵の脇に建てられた健陵である。なお、本名はイ・サンであるが、サン(祘)は諱であるため当然劇中でその名が呼ばれることはなく[6]、世孫(セソン)または世孫邸下(セソンチョハ)(日本語ではサンに対する呼称が、単に世孫であった場合はそのまま読まれるが、(世孫)邸下であった場合は世孫様と訳される)の名称で、王に即位してからは主上殿下(チュサンチョナ)(日本語では王様)の名称で呼ばれる。また、ソンヨンとテスと初めて会ったときに名前を訊かれてとっさにムドク(武徳)と名乗って以来、お忍びの際には必ずイ・ムドク(李武徳)いう偽名を用いる。第34回で行幸中にチョン・フギョムと共に髭を蓄えた。ソン・ソンヨン(成松淵)・宜嬪成氏:ハン・ジミン-(花村さやか)幼少期:イ・ハンナ-(前田瀬奈)この物語のヒロイン。幼い頃に両親を亡くして女官見習いとして宮中に入る。この時まだ赤子だった弟ソンウクが養子に出され、生き別れる。父はかつて図画署に在籍しており、彼女も絵の才能に恵まれている。11歳の時に宮中で初めてサン、テスと出会い友情を結ぶ。その後、自分に好意を抱くようになったテスの気持ちを知りながらも、サンを一途に想い続ける。武器庫事件でサンを助けたことによりサンの敵に命を狙われ、パク・タルホとその甥であるテスとともに逃亡していたが、数年後に都に戻って3人で暮らし始めた。のちにサンに再会することを願って図画署の茶母(タモ、下働きの女性)になり、サンを陰で見守る。その後、慣例を破って図画署初の女性画員となり、自身の絵により英祖をはじめ、恵慶宮(ヘギョングン)、孝懿王妃らに力を貸し、のちにサンの側室になる。入宮初日に正祖(サン)と縁を結び、承恩尚宮(スンウンサングン。王の寵愛を受けた女性に与えられる位階)になる。清の商人事件を解決する手助けをした功績を認められ、懐妊したことで恵慶宮から正三品昭容(ソヨン)に叙せられた。正祖の最初の王子(元子、ウォンジャ)であるヒャンを産み、彼を世子とする為に正一品宜嬪に叙せられ[7]、宜嬪成氏(ウィビン・ソン氏)となるが、間もなくして世子をはしかにより失う。その後再び懐妊するが、妊娠中に臓結病(チャンギョルピョン:現在で言う肝臓がんや肝硬変)を患っているのを察知し、更に処置不能なほどに進行していたために余命が少ないのを知り、胎児に害が及ぶことを恐れて薬の服用を拒んだため、最期はサンの腕の中で倒れた。最終回でも幽霊として登場し、病魔に冒され危篤のサンに薬を与え、彼を労わる。パク・テス(朴大壽):イ・ジョンス(李鍾洙)-(宮内敦士)幼少期:クォン・オミン-(新井海人)サンの護衛部隊(翊衛司=イグィサ)の官職である右洗馬(ウセマ、正九品相当)の武官として任官し、正祖即位後に宿衛官(スグィグァン、従五品相当)→ホン・グギョン死後、新しく編成された王の親衛隊・壮勇衛(チャンヨンウィ)中軍(チュングン 従二品相当)→大将(テジャン 従二品相当)に昇格。幼少期に両親を亡くしており、叔父であるタルホと暮らしている。叔父の計らいで内待(ネシ)見習いとして宮中に入るものの、去勢をしていないことが発覚し去勢を命じられるが、結局去勢はしていない。その頃に、サン、ソンヨンと偶然出会い友情を結ぶ。去勢をする度胸が無いテス[8] は宮中を出る事となり、その9年後にサンと再会したテスは彼を守るという約束を果たすために武官の採用試験の勉強を決意する。それまで全く仕事もせずに毎日賭けシルム(相撲)に明け暮れる日々を送っていたが、知らなかったとはいえ老論派の陰謀である白布の窃盗の片棒を担いでサンに迷惑をかけたことを深く後悔し、心を入れ替えて武科試験の勉強を再開。武科試験の志願者を教えていたクギョンと出会い、クギョンの助けで武官採用試験に合格し、再び宮中に入ることとなる。ソンヨンに好意を抱きつつ、サンに対するソンヨンの気持ちを知り自分の気持ちを隠すこととなるが、後にサンに「ソンヨンを側室に迎えて欲しい」と自分の気持ちを込めて進言した。武官になってからは、常にサンの命を守るべく身体を張り、サンの護衛官で先輩であるソ・ジャンボ、カン・ソッキに認められ、クギョンと共にサンの敵対勢力からの陰謀に抗する。どんな場面においても、サンに対する敬愛とソンヨンに対する想いを常に持ち続け、三人の友情を終世貫いた孤高の人物である。サンの死後は、コン(李氏朝鮮第23代国王・純祖)の護衛官になる。そして、亡きサンとソンヨンに思いを馳せていた。ヨンジョ(英祖):イ・スンジェ-(大塚周夫)李氏朝鮮第19代国王・粛宗の次男で、第21代国王。サンの祖父。正室は貞純(チョンスン)王妃(慶州金氏)。歴代の朝鮮王朝の中で最も長生きした君主であり、在位期間もおよそ52年と最も長い。厳格な性格であるが鋭い洞察力と明晰な頭脳を持つ。即位後、66歳の時に当時15歳であった貞純王妃を後妻として娶る。粛宗の王世子であり異母兄でもある、のちの20代国王景宗は少論派が支持しており、自らは老論派に支持され王世弟となる。景宗が死去すると王位を継ぎ、李氏朝鮮第21代国王となった。熾烈な党争の中で生命の脅威まで感じていた英祖は、朝廷では少論派より老論派を重用するようになるが、これが後に自身の息子の王世子(サンの父)を死に追いやることとなる。のちに英祖は王世子に「思悼(サド)」と追悼すると共に、王世子の息子であるサンを王世孫に冊立する。又のちにはこの一連のことを教訓としてサンに代理聴政を行わせ、老論派に牽制されることを前もって防止した。その後もサンの代理聴政を見守る傍ら、自身の継妃である貞純王妃や重用している老論派の臣下に対しても、陰謀が露見した時には必罰の信念を貫いたが、若くして老王に嫁いだ貞純王妃を哀れんだため、彼女を死罪とすることはできなかった。また、死の直前、密かにソンヨンを呼び寄せて自分の記憶を頼りに思悼世子の肖像画を描かせ、彼女に生母淑嬪崔氏の形見の指輪を託した。その後、出来あがった肖像画を見ながら自身の愚を詫びつつ一人涙した。晩年には認知症[9] を患うようになり、1776年に老衰のため83歳で薨去した。サド(思悼)世子:イ・チャンフン-(咲野俊介)英祖の次男で王世子(ワンセジャ)。サンの父。正室は恵慶宮(豊山洪氏)である。2歳で王世子に冊立され、10歳で恵慶宮と婚姻を結ぶ。少論派の学者から学問を学んだため、朝廷を掌握している老論派と対立した。のちに英祖の代理として政務を処理するようになると、貞純王妃と老論派が手を結び英祖に讒言するようになり、王世子を陥れた。次第に精神を蝕まれた王世子は奇行をくりかえすようになり、1762年に世子を廃され、王命により米櫃に閉じ込められ数日後に餓死した。のちに真相を知り息子が無実だと知った英祖はこれを悔やんで「思悼(サド)」と追悼し、1777年にはサンが即位後、「荘献」(チャンホン)と追尊した。のちに正祖が水原に華城や行宮を建設するとともに、当時の揚州(現在のソウル市東大門区の梨峰山)にあった父の墓を水原に移し(隆陵)しばしば供養のために訪れている。サンは即位後に彼を誹謗中傷するのは許さないと宣言している。
宮中の人々[編集]
ヘギョングン(恵慶宮)・豊山洪氏:キョン・ミリ-(宮寺智子)嬪宮(ピングン)→恵嬪(ヘビン)→正祖が即位後は恵慶宮(ヘギョングン)。思悼の正室で、サンの生母。老論派の陰謀により、刑死となったサドセジャの死後、王の後継となったサンの廃位を企む貞純王妃や老論派などの陰謀に抗することも出来ず、宮中で鬱々と過ごす。サンの即位後、ソンヨンを正祖の側室に入れる意思を孝懿王妃から聞いた時に身分が低い事を理由に激怒するほど身分にこだわった。ただし、単に身分の違いによってソンヨンを嫌っていただけではなく、孝懿王妃の女官であるキム尚宮からソンヨンについて在ること無いこと言い立てられたことでソンヨンに対する悪いイメージが決定的に形成されるに至ったのが実質である。ホン・グギョンの妹・元嬪を側室に迎えるように真っ先に尚且つ、正祖に意見をさせず強引に手配した。しかし、元嬪が嘘を並べたてて保身を図った事を知って失望して見放し、病に倒れた元嬪を見舞いに行こうとした王妃に「罰を受けた者の元に行く必要は無い」と止めたために、後にホン・クギョンと王妃との間に決定的な対立をもたらしてしまった。これがホン・グギョンの失脚の遠因となってしまう。側室としてやってきたソンヨンを当初は邪険にするが、その後の活躍で最終的に彼女を「王族」として認めた。孫となる嫡男文孝世子を「目に入れても痛くない」と溺愛し、はしかによる訃報を聞いて「なぜ私が代わりに死ななかったのだろう」と落胆したほどで、ソンヨンの死に際しては、生前にもっと優しくしなかったことを後悔した。宮中において「英祖との葛藤によりサドセジャは精神を病むようになった」などと記録された自分の一生を書いた自叙伝、『恨中録』(『閑中録』、『泣血録』とも呼ばれる。朝鮮版『蜻蛉日記』と呼ばれる)を著わしている。チョンスン(貞純)大妃・慶州金氏:キム・ヨジン-(高島雅羅)王妃→英祖王の死後、大妃(テビ)となる。英祖の正室。老論派をまとめる真の黒幕。サンの廃位を企み数々の策略を巡らすが陰謀が露見して、王命により廃位されるがしかし王の死後英祖の宣旨は英祖の死後も祖父への孝心を保つ正祖(サン)によって発布されず嘉靖堂(カジョンダン)へ軟禁処分となる。その後、チャン・テウを牽制しようとするホン・グギョンの野心につけこんで再び宮中に戻る。チャン・テウが持つ力の恐ろしさを誰よりも知っており、策略を用いて彼を朝廷から追放した過去がある。自殺未遂を起こした後で「薬の服用を誤っただけで、王様は私を気遣ってくれている」などと老論派の前で偽証してサンに貸しを作ったり、ホン・グギョンにテウの上奏書を渡す代わりに彼の弱みを握って事を運ばせるなど、政治的な駆け引きに長ける。元嬪の想像妊娠を見抜くなど視野も広く、目ざとい。英祖が存命中はサンの異母弟にあたる恩全君(ウンジョングン)、正祖が即位してからは元嬪の死後にホン・グギョンによって彼女の養子とされた完豊君(ワンプングン、恩彦君の実子)を東宮に封じ、サンを排除して垂簾聴政を敷くことを企む。英祖の遺言状を奪うべく暗躍していたが、第76話の謀反を機に遂に断罪され、全てを失って嘉靖堂へ押し戻される。そして、斬首刑に処されるチェ・ソクチュ達から老論派の未来を託された。ファワン(和緩)翁主:ソン・ヒョナ-(岡寛恵)英祖の側室・映嬪(全義李氏)の娘で思悼世子の同母妹。サンの叔母にあたる。野心家であり、もうひとりの黒幕といえる人物。老論派と結託し兄である思悼世子に濡れ衣を着せ刑死に追いやった張本人でもある。その後もチョン・フギョムを養子に迎えるなどして彼と共にサンの廃位や暗殺を目論む。サンを排除した後はチョン・フギョムを王位につけることを望んでいた。正祖即位の際に謀反を行うものの、王命により平民(ヘーミン)に降格するが正祖自身は彼女を処刑できず、結果的に配流された際に、サンに復讐を誓った。ヒョイ(孝懿)王妃・清風金氏:パク・ウネ-(樋口あかり)嬪宮(ピングン)→正祖即位後は王妃となる。正祖の正室。10歳の時、サンと婚姻する。性格は穏やかで優しいが毅然とした一面も持つ。親しすぎるサンとソンヨンの関係に嫉妬を感じるが、明るくて才能あるソンヨンを温かく見守り、サンに安らぎを与えられる女性はソンヨンしかいないと確信するに至る。正祖とは子宝に恵まれず、宮中で側室を迎える話になると恵慶宮らの猛反対を押し切ってまでソンヨンを後宮に勧めたが、自身の知らぬところで恵慶宮によってソンヨンは辞退させられて(しかも恵慶宮に口止めまでされて)いた。後述する元嬪(ウォンビン)との一件から、ホン・グギョンの謀略によって無実の罪を着せられ、それを知らぬまま、サンから身に覚えの無い不興を買いそうになったが、ソンヨンから屏風絵作成で元嬪が益母草[10] を飲むのを聞いた事で彼女が想像妊娠だったのを見破り、遂に彼ら兄妹への攻勢に打って出た。元嬪の死後、クギョンは自らの立場を彼女によって危ぶまれてしまい[11]、妹の復讐と口封じに燃えるクギョンに暗殺されかけるが、側室として宮中に入ったソンヨンを見舞って不在だった事とクギョンの変心とにより、暗殺計画は未遂に終わった。ホン・グギョンが自分を殺そうと知った時と、それが元で流刑となった彼が亡くなった事を知った時は、良心の呵責に苛まれる描写がある。スビン(綏嬪)・藩南朴氏:ソ・ユナ[12]正祖の側室。子女に李氏朝鮮第23代国王となる純祖と淑善翁主がいる。ファビン(和嬪)・南原尹氏:ユ・ヨンジ大臣ユン・チャンユンの娘で正祖の側室。ソンヨンの側室としての品格を恵慶宮よりも早くに認める。しかし、自分よりも品格・知性などの能力が高いため、快く思っていない節がある。ソンヨンが文孝世子を出産した日と同じ日に翁主を産むが、幼くしてはしかで亡くす。史実ではソンヨンはファビンに仕える女官とされている。ウォンビン(元嬪)・豊山洪氏:チ・ソンウォン-(渋谷はるか)ホン・グギョンの妹(実際の名前は不明)で正祖の側室。淑昌宮に住む。ヘギョングンらに気に入られ、側室にとクギョンを通しつつ王に進言(実際はヘギョングンらが既に決めており、これを強引に押し通す形だった)して宮中入りしたが、正祖がソンヨンと図画署で会っていたために初夜に来なかった事で、自分に対する攻撃材料を失くすために女官を帰らせた後に王が来たと偽証した。その本性はプライドが高く身分の低い者には尊大で横柄という、両班の女性の典型で、しかも被害妄想が強い上に狡猾。独断でソンヨンを呼び出し尋問しようとしたが、薬を届けに来た孝懿王妃に咎められて怒りを買い、「内訓(ネフン:婦女子の教訓の書)を持って来るように」と叱責されてしまう。しかもその憂さを晴らすかのように恵慶宮が依頼した屏風の作成にかこつけてソンヨン(チョビが同行していた)を呼び寄せ、自分の部屋で描かせるように頭ごなしに命令したり、蓮の花の謂われを説いたソンヨンに平手打ちをするなど陰湿な嫌がらせをしていく。54話で懐妊したと思われたが、実は想像妊娠だということが分かってしまう。自分の立場を守るために恵慶宮に偽証してしまった為に兄に泣きすがり、流産を装って事実を隠蔽しようとしたが、恵慶宮がこれに納得せず調査を要請した事と、兄から送られた益母草を飲んでいたのをソンヨンから聞いた孝懿王妃に想像妊娠を見破られ、事実が最悪の形で明るみに出てしまう。嘘に嘘を重ね、孝懿王妃に無実の罪を着せて保身を図ろうとした結果、「王室を騙した」として王妃らに叱責される。恵慶宮には「懐妊した後も知らずに益母草を飲み続けた」と兄と一族を守るべく偽証したものの、怒り心頭の王妃によって平民への降格を宣告されてしまう。許しを乞うために雨に打たれ続けた事と心労から体調を崩した後に病を発し、(「罰を受けた者の元に行く必要は無い」と王妃の見舞いをも止めた)恵慶宮からも許される事無く、兄に「これ以上屈辱を受けて生きるより、このまま死んだ方がマシです」「男の子を産みたかった」と言い残し、敢え無く息を引き取った。この一件でホン・グギョンは孝懿王妃に激怒し、彼女に対し恨みと復讐心を抱くようになり、これが後に完豊君の招聘へと繋がる。妹の無念を晴らすべくまた、口封じ[11] の為の後の暗殺未遂事件へと繋がって全てを失ってしまう事となる。史実では、ウォンビンは12歳で正祖に嫁ぎ、13歳で亡くなっている。ムン(文)淑儀(スギ):チ・ソンウォン英祖の側室。ムニョ(文孝)世子(セジャ):チャ・ジェドル正祖とソンヨンの子。本名はイ・ヒャン。子宝に恵まれなかった正祖の嫡男として生まれる。聡明で、父母や祖母である恵慶宮らの愛情を一身に受けて育ったが、世子に即位して間もなくはしかにより夭折する。ウノングン(恩彦君):イ・デビッドサンの異母弟。ホン・グギョンに懇願されて息子のタムをウォンビンの養子とする。ウンジョングン(恩全君): カン・サンサンの異母弟。ワンプングン(完豊君): チェ・ウォノンウノングンの息子。本名はイ・タム。ホン・グギョンの計らいによって、故人となったウォンビンの養子とされる。
朝廷の人々[編集]
ホン・グギョン(洪国栄):ハン・サンジン-(てらそままさき)世子侍講院説書(セジャシカンウォン セソ 正七品相当)→司憲府持平(サホンブ チピョン 正五品相当)→司憲府執義(サホンブ チビ 従三品相当)→宿衛所(スギソ:王の親衛隊)隊長兼、都承旨(トスンジ:王命を伝達する官庁)及び承政院(スンジョンウォン:王命履行の結果報告を王に行う官庁)の長官。正三品堂上に相当)に昇進。王世孫時代からサンを支えた側近である。両班の出身で、宮中入りを志願しているテスに武科の講義をする。ホン・イナンの遠縁にあたり、フギョムから派閥への誘いを受けるが断った後、サンの側に付きサンの右腕となる。正祖即位後に絶対的権力を手にするが、妹である元嬪が正祖の側室に入る一件から、外戚にして力を得させようとする恵慶宮と外戚になることの危険性を説く孝懿王妃との板挟みになっていく。結局、権力への誘惑に負け「忠誠心を示し、外戚となって力を得よ」という恵慶宮の意向に従う事になり「全ては王様のため」という心構えも自身が気づかぬうちに権力の魔力に憑りつかれていき、貞純大妃に弱みを握られた事も追い打ちとなり、専横をほしいままにするようになる。元嬪没後もウノングンの子ワンプングンを招聘、彼を妹の養子として、外戚への道を再び開こうとした。また妹の懐妊・流産偽証の件で孝懿王妃に罪を被せた事が元で、徐々に彼女との摩擦が生じ、偽証を王妃に見破られた上に元嬪が病死した事によって対立が決定的になり、彼女への復讐に燃える。そして後に老論派と内通していた事が孝懿王妃に発覚し、口封じと妹を死なせた自責の念から後に、宴を利用して孝懿王妃暗殺計画を実行に移すが、直前に翻意する。本人が不在だった為に彼女では無く、自分を心から信頼してくれるサンを毒殺しようとしてしまった事実[13] によって罪の意識に苛まれ、遂に自首。サンの失望[14] を買って拷問の末に死刑となるところを、暗殺を思いとどまったことをサンに考慮されて死一等を減じられ江陵の流刑地へ配流となり、文字通り全てを失った。流刑地からも軍制改革を上書するが肺の病を発し、サンとテスに看取られながら病死する。彼の葬儀は流刑地で盛大に執り行われた。チョン・ヤギョン(丁若鏞):ソン・チャンウィ-(小森創介)ホン・グギョンが朝廷から去った後、彼と入れ替わる形でサンの右腕となる人物。成均館の試験問題を早々に書き上げて授業を抜け出し、塀を乗り越えようとしたところ、通りかかったサンに手を貸すように頼む、というのがサンとの出会いだった。回答があまりにも前衛的すぎたため、サン自らが採点するまでは科挙に落第し続けていた。仕事に熱中すると部下が呼んでいるのも耳に入らなくなるばかりか、時間を忘れて夜中にサンに報告に赴いたり、サンに報告書を提出する時間を忘れたりもする。無類の読書好きで、チャン・テウから法の改正や提案の件で叱責されたにも拘らず、「テウ様の著書の中でどうしても手に入らない一冊を貸してほしい」と嘆願し、彼を呆れさせてしまったほどである。豊富な知識と物怖じしない豪胆さが買われてサンの側近となる。暗行御使(アメンオサ)として京畿道に赴任したり、宋応星の『天工開物』を元に挙重機(コジュンギ。当時のクレーンにあたる機械)を発明して、新しい首都および商業の中心地になる予定だった水原華城の建設にも深く関わる。サンの絶対的な信頼を受け、承政院左副承旨(スンジョンウォン チャブスンジ 正三品堂上相当)に昇進し、王の「遷都」を含めた改革に協力する。史実では、成均館に学んだ実学者で多くの著書・業績を残し、政治や法律や経済、建築学、医学、教育、歴史など、ありとあらゆる学間を修め、彼がその生涯で残した著作はじつに500冊以上に及ぶと言われる。詩人としても有名。サンの死後は王から受けた寵愛および天主学(キリスト教)に入信したことが仇となり、長きに渡って弾圧を受けることになる。チェ・ジェゴン(蔡済恭):ハン・インス-(納谷六朗)判義禁府事(パンウィグムブサ 従一品相当)。思悼世子(サンの父)の忠臣であり、幼いサンの教育係を努める。ナム・サチョを英祖王に引き合わせるが、のちに老論派の謀略で流罪となる。サンが世孫として成長した頃に、サンの偽の通達事件で英祖王に呼び戻され、サンの補佐役に任命された後はサチョと共にサンを助ける。若くして権力を急速に増していくホン・グギョンの身を案じて、諫めていくものの、皮肉にもその不安が後に現実のものとなってしまった。チェ・ソクチュ(崔錫周):チョ・ギョンファン-(村松康雄)吏曹判書(イジョパンソ:人事を司る官庁の長官。正二品相当)→第65話で右議政(ウイジョン。正一品相当)に昇進。老論派の重鎮であり、貞純大妃、ファワン翁主の指示を受けてサンの廃位を企む。正祖が即位する際は英祖に呼び出されてサンと妥協し、難を逃れている。正祖の政策に猛反発して、自分達の権威を誇示しようとするも逆に反発された事で遂に怒り、正祖を追い落とすべく師でもあるチャン・テウを招聘した。ミン・ジュシクの庶子への報復を見抜くなど目ざとい面を持つが、彼の事後処理の甘さに呆れ、匙を投げてしまう。最後には老論派の勢力を集めて決起、謀反を起こしたために正祖の怒りを買い、大逆罪として斬首刑に処されるが、老論派の命脈を保つために「大妃は加担していない」と大妃を庇い抜き、老論派の未来を彼女に託した。架空の人物であり、モデルはシム・ファンジ(沈煥之)。チョン・フギョム(鄭厚謙):チョ・ヨヌ-(加瀬康之)、幼少期:イ・インソン司憲府持平(サホンブ チピョン 正五品相当)から承政院(スンジョンウォン)の同副承旨(トンプスンジ。正三品堂上相当)。漁師の息子として生まれ、子供の頃にサンの学友に任命される。明晰な頭脳と巧みな処世術でファワン翁主にとりいって彼女の養子となる。表面は絶えず微笑を浮かべているが、内心は非常に冷たく血も涙も無い性格の持ち主であり、己の野心のためならどんな手段も選ばない。若くして急速に昇進し、英祖の信任を得て最側近として政務をこなすようになるが、正祖が即位した際に謀反を起こし、首謀者として咸鏡道へ流刑の後、王命により賜死(薬殺刑)となる。ホン・グギョンとは自分と重なるところがあったのか、彼が自分と同じく確実に破滅するであろう未来を予見し、自身の死後、それが的中した。賜死の際、クギョンが見届け人であったため、臆する事無く、毅然と王命を受け入れた。第34回で身を隠している間にサンと共に髭を蓄えた。彼を演じたチョ・ヨヌのインタビューによると、史実でのチョン・フギョムの資料はあまり残っておらず、演じるのに苦労したと言う。その為、史実での彼がどの様な人物だったかは不明。キム・ギジュ(金亀柱):チョン・ミョンファン-(大島宇三郎)承政院左承旨(スンジョンウォン チャスンジ 正三品堂上相当)で貞純大妃(テビ)の兄。性格は極めて粗野で思慮が浅く、頭が良いとは言えない。作中においても妹である貞純王妃(大妃)から度々叱責を受けている。しばらく朝廷から離れていたが、貞純王妃が平壌から呼び戻す。サンの即位前の暗殺に失敗し流刑処分になるが、英祖の認知症につけこんだ貞純王妃の策により赦免される。正祖が即位した際に改めて黒山島へ流刑となる。宣旨では賜死を言い渡されなかったのと、流刑地で毒薬を与えられた描写もなかったので、その後の去就は不明[15]。ホン・ボンハン(洪鳳漢):シン・チュンシク-(浅見小四郎)左議政(チャイジョン 正一品相当)→第50話で領議政(ヨンイジョン:議政府の最高位の役職。正一品相当)に昇格している旨がヘギョングンのセリフから伺い知ることができる。恵慶宮(サンの母)の父。サンの母方の祖父にあたる。朝廷の派閥争いには中立を保つ。基本的には少論派(世孫寄り)の人物であるものの、ソンヨンのことを「たかが茶母」と軽視する発言をしており、ソンヨンが清国へ渡った後のサポートも全く取っていないなど、人間的には冷たい人物である。老論派に身を置く弟、イナンの身を危惧し、娘である恵慶宮に請うてまでイナンを助けようとしたが、真相がファワンを通じて恵慶宮の知る所であったため、激しい叱責を受けてしまい、謀反にかかわった事実を覆す事ができず、結局弟を救う事は出来なかった。チャン・テウの朝廷復帰以降、彼は登場していない。ホン・イナン(洪璘漢):ナ・ソンギュン-(中村浩太郎)刑曹判書(ヒョンジョパンソ:法や刑罰を司る官庁の長官。正二品相当)。ホン・ボンハンの弟で、サンの大叔父にあたる。当初は少論派だったが欲に駆られて老論派に寝返る。サンが即位後、謀反に加担したことが露見し、兄に命乞いをするが、結局流刑の後に賜死となる。チャン・テウ:イ・ジェヨン-(永田博丈)左議政(チャイジョン:議政府の高位の役職。正一品相当)→第65話で領議政(ヨンイジョン:議政府の最高位の役職。正一品相当)に昇格。第49話より登場した前左議政。かつて老論派の首長としてその名を轟かせた人物だったが、「先王が実兄を毒殺した」と匿名で上奏した事を貞純王妃(大妃)の親族によって付きとめられてしまい、弱みを握られる形で朝廷を追放されてしまう。このことが原因で外戚を嫌うようになった。昌寧で私塾を開き儒学界の実力者として暮らしていたが、正祖を追い落とそうと目論むチェ・ソクチュにより都に呼び戻される。深い学識を備え、全国の両班から尊敬を集め、彼に従わない老論派の人間は(大妃側の者を除けば)誰一人いない。更に全土の私塾に呼び掛けて科挙を妨害したり、ストライキを起こさせるなど、両班のみならず儒生に対する影響力は絶大である。信条の相違はあれども正祖とは思想が非常に近く、老論派でありながら政務に対しては実直かつ誠実な反面、余計な混乱を起こす者は老論派の身内であろうと決して許さない。「心ある者の務めは国を正しく導く事。保身のために信念は曲げられない」と自身の信念を一切曲げず忌憚なく意見するところが正祖に信任され、王命によって左議政に再び任じられて朝廷に復帰する。鋭く本質を突いた(殆どの相手からは侮辱も同然と言える)毒舌混じりの厳しい意見を誰に対しても言い放つため、特に外戚であるホン・グギョンとは敵対関係になっていく。サンに対する一定の理解と忠誠を持っているため、クギョンが起こしたヒョイ王妃暗殺計画の調査を進言し、その全権を委ねられた。また、孝懿王妃を暗殺しようとしたホン・グギョンの処遇は当然死罪と思っていたため、彼が流刑になった事を不服に思っている。朝廷内において重きを成していく事になるが、第76話後半で全ての職を辞して隠居生活に入った。架空の人物で、モデルはキム・ジョンス(金鐘秀)。ソ・インス:パク・テホ-(名取幸政)かつて思悼世子の護衛官を務めた武官で、サンにとっては幼い頃に王宮の庭で肩車をして遊んでもらった思い出がある人物である。引退していたところに他の元護衛官らと共に謀反の疑いをかけられるが、ソンヨンらの活躍で無実を証明される。老論派が五軍営を掌握してサンを攻撃しようとした時、平安道に援軍を要請する使者として赴く。ハン・ジュノ(韓俊虎):イ・ギョンヨン-(田村勝彦)兵曹判書(ピョンジョパンソ)。イ・ジョンテ:イ・ビョンシク-(津田英三)ミン・ジュシク:チョン・ホグン-(天田益男)前吏曹参議(チェン イジョチャミ 正三品堂上相当)。チャン・テウの側近。テウと同時に朝廷に復帰し、奎章閣の副提学となる。老論派の両班である事を鼻にかけ、身分の低い者たちに余りにも横柄で尊大かつ自己中心的で他者を見下す言動を繰り返すため、奎章閣の庶子や宿衛所の面々と問題を事ある度に起こしていく。また、チャン・テウを通してホン・グギョンに対する言いがかりをつけ、自分に口答えした事に対する報復として奎章閣の庶子全員に刺客を送り込み、提学(チェハク。奎章閣の長)キ・チョニクを死に追い込んだ張本人であるが、チャン・テウの尋問にも巧みに言い逃れた。証拠隠滅を怠る等、チェ・ソクチュが匙を投げてしまうほどの事後処理の甘さが災いして、後に捜索の手が伸びた事で庶子への報復が明るみとなり、欺かれた事に激怒したチャン・テウによって老論派を追放された。その罪により義禁府(ウィグムブ:王命により 罪人の取り調べを行う官庁)に護送されかけるが貞純大妃に助けられ逃走、大妃の密命でサン暗殺のために武官として潜り込ませる兵士を鍛えていた。ソクチュに呼応して謀反に加担するも失敗し、ソクチュらと共に大逆罪として斬首の刑に処され、他の老論派の者と共に、貞純大妃に老論派の未来を託した。
図画署(トファソ)の人々[編集]
パク・ヨンムン(朴英文):シン・グク-(村田則男→坂口進也)図画署の署長である別提(従六品相当)。思慮深く、才能あるソンヨンを温かく見守る。ウムダムの顔を知る唯一人の人物。クグ・デホ(鞠太護):カン・サング図画署の副署長。最初はソンヨンに辛く当たるが、後半には理解を見せる。派閥争いのある宮廷において、どちら側か最後まで不明。図画署専用の服を着ず、なぜか文官用の服を着ている事が多い。イ・チョン(李天):チ・サンリョル-(ふくまつ進紗)図画署の司勇(サヨン 正九品相当)→画史(ファサ 従八品相当)に昇格。ソンヨンが図画署に入れるように口利きをした人物である。画事を務める傍ら春画を描いて内職をし、図画署の仕事をソンヨンに手伝わせることが多々ある。口が軽く小心者・恐妻家で権力に弱いが、それなりの正義感を併せ持っており、陽気な笑顔と場を和ます力量で影に日向にテスやソンヨンを助ける。後にかつての図画署の画員だったウムダムと出会い、彼の修行を受ける事となる。ホン・グギョン失脚後は彼に掌を返した様に罵倒した。最終回では、図画署を辞め、庶民に絵を教えている。タク・チス(卓智洙):ユ・ミニョク-(内田岳志)図画署の司勇(サヨン 正九品相当)→画史(ファサ 従八品相当)に昇格。英祖王の御真画師に選ばれ、正祖王の即位式には図画署の責任者を務めた事もある。最初はソンヨンに敵対的で自分の倫理に従って処罰まで課そうとするほどだったが(事の次第を知って駆け付けたヨンムンに厳しく叱責される)、彼女に窮地を救われてからは彼女に協力的になり、次第に好意まで抱き始める。チョンからライバル視されている。彼が起こしたトラブルからウムダムと出会い、彼と共にウムダムの絵の修行を受ける事になる。チョンと同じ恐妻家で、ウムダムが授業料を持ち逃げした時は妻に「授業料が無駄になった」と怪我をさせられた。最終回では、図画署の署長になる。ヤン・チョビ(ヤン尚宮):イ・イプセ-(片岡身江)ソンヨンの先輩で図画署の茶母。ソンヨンをあからさまに嫌い、彼女を追い落とすために罠にかけてせせら笑う悪辣な女で、ソンヨンは幾度もサンとの再会を逃すという苦汁を舐めさせられた。茶母の仕事で行った武科試験でテスに一目惚れし、テスがソンヨンと同居していることを知り、ソンヨンに対して急に優しくなる。疫病にかかるなどの困難にあった上に、元嬪に徹底的に振り回され、ソンヨンがサンの側室になってからは彼女付きのスバル尚宮として宮中に入る事になってしまい、テスへの想いは結局叶わなかった(但し、当のテスはチョビに毛ほどの興味も示さなかった)。もっとも無階の茶母から正五品の尚宮は大出世であり、孝懿王妃が後宮に入ったソンヨンが寂しくないようにと配慮して図画署から女官になる者を探しているということを聞きつけ、キム尚宮の目にとまるようにわざと女官専用門のそばでソンヨンを心配して泣くふりをしていたのはチョビ自身であった。テスとの関係はどうなったのかは不明。図画署の茶母だった頃はソンヨンに辛く当たっていたが、彼女の死には涙を流した。親族が多いらしく、内人(ナイン。女官)として仕えている妹・ウングムが居る。ソンヨンの死後は、図画署へは戻らず、尚宮として孝懿王妃の元に身を寄せた。初対面なのにキム・ジョングムのことを知っているといい、「前世では二人とも宮廷の水刺間で働いていた(宮廷女官チャングムの誓いのミン・グィヨルとユン・ヨンノ)」らしい。ファン・ミス:イ・スンア-(藤村知可)図画署の茶母。ソンヨンの友人でチョビ等、先輩からイジメを受けるソンヨンをかばう場面が多々ある。シビ(市非):キム・ユジン(岬凛)図画署の茶母。当初はソンヨンを目の敵にしていた。セモ:ハン・ジウォン(澤山佳小里)図画署の茶母。当初はソンヨンを目の敵にしていた。メジョン(梅種):オ・セジョン図画署の茶母。当初はソンヨンを目の敵にしていた。
内待府・内命婦の人々[編集]
ナム・サチョ(南四超):メン・サンフン-(大川透)内侍府(ネシブ)の尚洗(サンセ・正六品相当)→尚膳(サンソン。従二品相当)に昇格。元海美軍鎮の軍官であり、内侍府の内部調査なども手がけていた。武芸に長けている。チェ・ジェゴンと共にサンを助けつつ、テスやタルホを温かく見守っている。また、タルホが内待府に復帰した時には再会出来た事と復帰を喜び「これからも力を尽くして欲しい」と励ました。パク・タルホ(朴達浩):イ・ヒド-(佐々木睦)内侍(ネシ)の内官→武器庫事件で都を離れ、後に商人として都に戻る→尚門(サンムン 従八品相当)として内侍に復帰。小心者だが根は素直で善人。テスの叔父であり、両親のいないテスの親がわりである。また、身寄りのないソンヨンを自宅に住まわせて娘同然に可愛がったり、テスの昇進を我が事のように喜ぶなど子煩悩な人物。内偵を進めていた武器庫事件で自分のみならず、解決への糸口となったテスとソンヨンが刺客に狙われている事を知って二人を連れ出し、刺客に追われながらも間一髪で都を脱出して難を逃れた。居酒屋の女将、マクソンと恋仲になるも、自身が玉無し(鼓子(コジャ)=男性自身がない男の事)であることが知られてしまい、一時関係は冷え込む。しかしその後よりを戻し、晴れて夫婦になり、ホン・グギョンの口添えもあって、内侍府に復帰した。後に、養子をとる。キム・ジョングム(金貞今):キム・ソイ-(玉川砂記子)孝懿王妃に仕える尚宮(サングン。正五品相当)。王妃に対して物おじせず思ったことをハッキリ言うため、度々王妃からたしなめられる場面がある。ソンヨンのことが気に入らず、事あるごとに邪険に扱っていた。世継ぎの事を急ぐ王妃がソンヨンを側室に迎える考えを明かした時にも「あの者はならない。名家の者から選ぶべき」と猛然と反発して逆に叱責されてしまう。最初は、王妃の立場を考えサンと身分の違うソンヨンに対して厳しく当たるが、元嬪の尊大な態度に辟易するなどしたことで徐々にソンヨンを認めるようになる。恵慶宮がソンヨンのことを毛嫌いすることになるキッカケを作った人物でもある[16]。また、第57話では門前払いにされそうになったソンヨンから益母草の事を聞き、孝懿王妃と引き合わせて事態の解決へ繋ぐ事となる。チョビによると、前世では一緒に宮廷の水刺間で働いていたらしい。イ・ジョモ(李早毛):ペク・ナヨン恵慶宮に仕える尚宮。チョビの妹曰く気難しい。パク尚宮:チェ・イェジンサンに仕える尚宮。ドラマ後半ではセリフは無いものの、彼女がアップされたカットが多く見られる。カン・ミビ(姜美菲):イ・スク-(真山亜子)貞純王妃(大妃)に仕える尚宮。彼女への情報収集や伝達などの雑務を着実にこなす。クァク・ミグム(郭末今):アン・ヨジンファワン翁主に仕える尚宮。ファワン配流と共に姿を消したため、去就は不明。チェ尚宮:イ・サンミ元嬪に仕える尚宮。元嬪の懐妊・流産偽証に深く関わる。元嬪没後も孝懿王妃によって宮中に残ることを許されたが、閑職に追いやられていた。ホン・グギョンから王妃の食事に毒を盛るよう頼まれるが、直前に犯行を中止したクギョンによって止められる。宿衛所によって会場が封鎖されたため逃げ場がないことを悟り、暗殺に使う予定だった毒をあおって自殺した。
宿衛所/壮勇衛・壮勇営の人々[編集]
宿衛所(スギソ):王の護衛を担う特別部隊。王の直轄として、どの部署にも属さない。壮勇衛(チャンヨンウィ):ホン・グギョンの死後、彼の遺した改編案を基に宿衛所と既存の警備・軍事組織を統合して作られた王の護衛部隊壮勇営(チャンヨンヨン):壮勇衛を増強した、王の護衛軍ソ・ジャンボ(徐長輔):ソ・ボムシク-(藤真秀)サンの護衛部隊にて左侍直(チャシジク 正八品相当)→正祖即位後に宿衛官(スグィグァン、従五品)→護軍(ホグン、正四品相当)→壮勇衛の中軍官を経て、兼司僕将(キョムサボクジャン 兼司僕の隊長。従二品相当)と壮勇営(チャンヨンヨン)総官(チョングァン 従二品相当)を兼ねて昇格。短気で怒りやすい性格が災いして敵に利用されることもあるが、明朗快活な性格で仲間を思いやる気持ちが強い。登場初期の頃は自らの職務の本分を忘れており、自身が護衛すべきサンのことを嫌っていた。しかし、サンに過酷な弓矢の練習させられた時に、自分達が撃った弓矢の数よりもサンが撃った弓矢の数の方が多い事を当時まだ駆け出しだったホン・グギョン[17] に指摘され、考えを改めた[18]。なお、名前だけで表記する場合は「チャンボ」となる。カン・ソッキ(姜碩基):チャン・ヒウン-(中尾一貴)サンの護衛部隊にて右副率(ウブソル 正七品相当)→正祖即位後に宿衛官(スグィグァン、従五品)→壮勇衛(チャンヨンヨン)中軍(チュングン 従二品相当)→総官(チョングァン 従二品相当)を経て、内禁衛将(ネグミジャン:内禁衛の隊長。従二品相当)に昇格。チャンボとは対照的に冷静である。弓の名手。
その他[編集]
マクソン:キョン・インソン-(新田万紀子)酒幕(チュマク、居酒屋)の酒母(チュモ、女将)。物事をはっきり言う明快な性格で、テスやタルホ(テスの叔父)をしばしば支える。その後タルホと恋仲になるが、タルホが玉無しである事を知り一時関係が冷え込む。しかしその後縒りを戻し、晴れて夫婦になる。後に、養子をとる。パク・チェガ(朴齊家):チョン・ジェゴン正祖が改革政治の中枢機関として創設した、奎章閣(キュジャンカク。王宮内に設置した図書館)の検書官(ケンソグァン 正五品相当)。実学者として後世に名を残す人物である。史実では後述するイ・ドンムやユ・ドゥッコン、ソ・イスらと共に、『武芸図譜通志』の本の編纂を担当し、「四検書」(サゴムソ)の一人として称されたものの、正祖の死後に反対勢力から濡れ衣を着せられて流刑の後、拷問の後遺症で命を落とした。ユ・ドゥッコン(柳得恭):チュ・ホニョプ奎章閣の検書官の1人。チェガと共に『武芸図譜通志』の本の編纂を担当した。詩人、そして歴史家としても有名。イ・ドンム(李徳懋):シン・ソンギュン奎章閣の検書官の1人。チェガと共に『武芸図譜通志』の本の編纂を担当した。詩人としても名高い。キ・チョニク(奇天益):ファン・イルチョン摂政の任を解かれた後、お忍びで町を歩いていたサンが出会った市井の実学者。庶子の儒生達に慕われていた。サンが即位した後、奎章閣の提学に任命される。庶子たちが重用されるのを良く思わないミン・ジュシクが放った暴漢に襲われて重傷を負い、放火とみられる不審火の煙に巻かれた結果、命を落とす。サンを始め儒生達に慕われていた為か、彼の葬儀は盛大に行われた。ペク・ドンス(白東脩):キム・ソンシルパク・チェガらと共に登場する。一見小柄な男だが、どんな武芸書にも載っていない型の武芸を操る武術の達人で、テスもチャンボも歯が立たなかった。後に壯勇衛の部隊長になり、『武芸図譜通志』の編纂に協力する。実在の人物。ソン・ソンウク:ユ・ジョンソク(近木裕哉)ソンヨンの弟。第1話でソンヨンと生き別れ名家に預けられたが、実は養父母によって奴婢として売られていた。ドラマ後半には天主学(当時のカトリック教の呼び名)の学徒として再び登場し、姉であるソンヨンを陰から見守り、手助けした。その後、天主学徒が正祖暗殺未遂事件に関与したという疑いで捕らえられるが、無事釈放されソンヨンと再会を果たした。62話で自分と共に暮らそうとする姉を諭して王の元へと戻し、側室への押しをした。オ・ジョンホ(呉正浩):ソン・イルグォンフギョムの部下で右腕ともされる人物。フギョムが独自に雇った密使(いわゆる「スパイ」)であり、宮中の人物ではないため、常に私服を着ている。武芸に長ける。老論派による謀反が失敗した後、船着き場でフギョムとファワン翁主を逃がすために追手の兵士たちに捨て身で斬りかかり、命を落としてしまう。しかし、結局二人は捕らえられフギョムは賜死になった為、彼の死は無駄死にになってしまった。ウムダム:イム・ヒョンシク-(佐々木梅治)第51話より登場。かつては図画署の画員で、従四品で掌令(チャンリョン)まで上りつめた伝説の人物であり、御真画師(オジンファサ。王と対面し、その肖像画を描く絵師)に4度も選ばれたほど。しかし、顔を知っていたのは図画署の現署長ヨンムンだけ(「掌令様」と呼んだほど)であり、十数年前に突如、図画署を去り、長らく行方知れずだった。「王様の絵は目を閉じても描けるのに、妻や娘の絵は描けない」と言う程絵に打ち込みすぎた後に家族を疫病で喪い、酒に溺れ春画を書いている頃にイ・チョンと出会い「師匠」と呼ばれる。その際に「弟子になるには多くを失うぞ」と警告したほどで、ヨンムン達にイ・チョンが叱責され、追放されそうになるまで妓楼に入り浸っていた[19]。押し掛け弟子イ・チョンとタク・チスの相手をする一方でソンヨンと仲良くなり、イ・チョンとタク・チスの指導料を持ち逃げする前にソンヨンに妻と娘の墓の絵を見せ、人生には画の道よりも大切なものがあることを諭す。
その他[編集]
この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2013年4月)
イ・サンの撮影は水原華城でも行われているが、主なロケ地は龍仁市にあるMBCドラミア(MBC文化動産オープンセット)で行われている。MBCドラミアでは他に、ホジュン・商道・宮廷女官チャングムの誓い・美賊イルジメ伝・シンドン・太王四神記・朱蒙などが撮影されていて、2010年までに43万坪の敷地に三国時代、朝鮮時代、近・現代のオープンセットやプレイランド、放送映像体験室、キャラクター・モールなどを増築予定である。
ドラマ終盤にイ・サン役のイ・ソジン、ソンヨン役のハン・ジミン、英祖役のイ・スンジェら『イ・サン』に出演している俳優の90%が加入している韓国放送映画公演芸術員労働組合(委員長キム・ウンソク)と制作局のMBCとの間で俳優の出演料を巡っての問題があり、最終回まで5話残している状況で、組合に加入している俳優のストライキもあり得るという状態になった。MBC制作運営チーム関係者は「最悪は(ストライキした俳優を除く形で)シナリオを修正する案も検討中」としていたが、結局ストライキは行われなかった。
上記の時の話として、同ドラマの演出を務めるイ・ビョンフンは以前、制作関係者たちとの席で「トップスターのギャランティーが、私の演出料の4倍にもなる。『宮廷女官チャングムの誓い』を演出した時に比べて3年間のあいだにギャランティーが10倍以上になった俳優もいる」と話し、出演料への負担をのぞかせた。その後、放映が終了した後も制作会社からイ・ソジン、ハン・ジミン、イ・ジョンス、キョン・ミリなど主要キャストへの出演料も支払われず、出演者らが法的手段に出る、という問題も発生した(MBCが制作した歴史ドラマの「朱蒙」や「太王四神記」でも同様の問題が発生していた)。
本ドラマはイ・ビョンフン監督が演出しているせいか、『宮廷女官チャングムの誓い』がらみのセリフも見られる。ソンヨンの図画署の先輩であり、ソンヨン(『チャングム』ではシンビ役)が後宮に入ってから尚宮として仕えるチョビ(『チャングム』ではヨンノ役)と、イ・サンの王后(『チャングム』ではヨンセン役)に仕えるキム尚宮(『チャングム』ではミン尚宮役)との会話で、水刺間(スラッカン)で、「前世はここで働いていた様な気がする」等。
水原華城にある行宮の壁画には、実際に図画署が書いたと思われる数十メートルにも及ぶ行幸の図があり、正祖、恵慶宮、孝懿王后、壮勇営などが描かれている。
劇中ではテスとペク・ドンス(第33話でチャンボと対決)が著したとされる「武芸図譜通志」は、実際には架空の人物であるテスは関与しておらず、実在したトンスが武術の具体的な技術指導を担当。パク・チェガ(朴齊家)とイ・ドンム(李徳懋)が本の説明と編纂を担当し、図による解説は図画署の画員、キム・ホンド(金弘道)が担当している。
ドラマ中では出演はしていないが、史実での当時の図画署では、上記のキム・ホンドとシン・ユンボク(申潤福)が双璧をなしている。ホンドは御真画師を三度務める傍ら、庶民の暮らしを生き生きと描いた風俗画を多数残しており、従六品東班職に昇格。一方、ユンボクは妖艶な女性を中心とした男女間の愛情を表す風俗画を得意とした。しかし、図画署の画員でありながら卑俗な絵を数多く描いたため、図画署から追い出されたといわれている。なお、二人を題材としたドラマに『風の絵師』がある。
イ・サン役であるイ・ソジンが、2009年9月に来日。東京でのファンミーティング、日本では初放送となるドラマ『Freeze』の記念記者会見と併せ、『イ・サン』のプロモーションを行った。また、民主党による新政権発足となる前々日の2009年9月14日には、民主党の鳩山由紀夫代表を表敬訪問した。その際には、韓流ドラマのファンでもある幸夫人も同席し、英語でイ・ソジンと会談した。
イ・ソジン(이서진、1971年1月30日[1]- )は、大韓民国の俳優。高校から大学卒業までアメリカ合衆国に留学していたため、英語が堪能。ニューヨーク大学経営学科卒。身長178cm、体重68kg。
概要[編集]
1999年、SBSで放送されたドラマ『波上の家』でデビュー。その後、『チェオクの剣(茶母)』、『火の鳥』、『恋人』、『イ・サン』など人気ドラマに出演し、人気を得る。
2007年、『恋人』で共演したキム・ジョンウンとの交際が発覚した。しかし、2008年11月破局が報じられた[2]。
2010年2月、韓国民団広報大使となる。
2015年5月、ソウル総合芸術実用学校が「学校に招待して講義を聞きたい芸能人は?」というテーマで行ったアンケートで1位に選ばれた。 これは、本人が出演しているバラエティ番組「花よりおじいさん」シリーズと「三食ごはん」が視聴者の反響を得ているとした[3]。 また、バラエティー番組「花よりおじいさんinギリシャ」にて、ドラマ「冬のソナタ」で知られるチェ・ジウと「荷物屋カップル」として共演。[4]。 現在は、韓国中心に数多くのCMに出演し、人気を集めている。
出演作品[編集]
映画[編集]
恐怖タクシー(2000年)
I LOVE YOU(2001年)
無影剣(2005年)
今日の恋愛 (2015年)
完璧な他人(2018年)
テレビドラマ[編集]
波上の家 (1998年、SBS) - ユン・サン役 (デビュー作)
ワンチョ(1999年、MBC) - マドロス役
彼女の家(2001年、MBC) - イ・ジュンヒ役
永遠の初恋(2001年、MBC)- イ・ヨンウ役
ニューノンストップ 取ってまた取って(2001年、MBC) 特別出演
君に出会ってから(2002年、MBC) - カン・ミンソク役
星を射る(2002年-2003年、SBS) - キム・ドフン役
チェオクの剣(原題:茶母)(2003年、MBC) - ファンボ・ユン役
火の鳥(2004年、MBC) - チャン・セフン役
フリーズ(2006年、CGV) - ペク・ジュンウォン役
恋人(2006年、SBS) - ハ・ガンジェ役
イ・サン(2007年-2008年、MBC) - 正祖役
オンエアー(2008年、SBS) - 本人役
紅の魂〜私の中のあなた〜(2009年、MBC) - シン・リュ役
階伯(2011年、MBC) - ケベク役
本当に良い時代(2014年、KBS) - カン・ドンソク役
結婚契約(2016年、MBC) - ハン・ジフン役
トラップ~最も残酷な愛~(2019年、OCN) - カン・ウヒョン役
タイムズ(2021年1月末、OCN) 12部作 放送予定 - イ・ジンウ役
バラエティ[編集]
1泊2日 親友特集 (2012年)
花よりおじいさん シーズン1:フランス・台湾編(2013年)
花よりおじいさん シーズン2:スペイン編(2014年)
花よりおじいさん シーズン3:ギリシャ編(2015年)
三食ごはん シーズン1(2014年)
三食ごはん シーズン2(2015年)
三食ごはん 漁村編3(2016年)
三食ごはん 海辺の牧場編(2017年)
ユン食堂 (2017年)
ユン食堂2 (2018年)
花よりおじいさん リターンズ (2018年)
チプサブイルチェ72回・73回(2019年)
リトルフォレスト (2019年)
金曜日金曜日の夜に(2020年)
三食ごはん 漁村編5(2020年)最終回ゲスト
ハン・ジミン(韓: 한 지민、韓 志旼、1982年11月5日[1] - )は、韓国の女優。BHエンターテインメント所属。身長160cm、体重43kg[1]、血液型B型。2人姉妹の次女。親戚には韓国サッカー界の関係者が複数いる。ソウル女子大学校人間開発学部社会事業科卒業。
来歴[編集]
小学生の頃から学習誌のモデルとして活躍し、ファッション雑誌『Ceci』のモデルからタレントに抜擢された。ハイティーン雑誌の表紙モデルやCM、チョ・ソンモの「ピアノ」など多くのミュージックビデオに出演するなど、幅広く活躍。ドラマ『オールイン』でソン・ヘギョの子供時代を演じ脚光を浴びたが、実際の年齢はソン・ヘギョと同じだった。『宮廷女官チャングムの誓い』で、主人公の友人シンビを演じ、視聴者に顔を知られる。
2006年1月22日午前1時ごろ、ソウル鍾路近隣でMBCのドラマ『オオカミ』撮影中にスタント車にはねられる事故に遭い、共演のエリックと共に入院を要する怪我を負った。『オオカミ』は放送中止となる。その後『無敵の新入社員』でエリックと共演。
『宮廷女官チャングムの誓い』のイ・ビョンフン監督作品『イ・サン』でヒロインを演じ、一躍トップ女優の仲間入りを果たす。 『屋根部屋のプリンス』で披露した流暢な英語が話題を呼んだ。
2018年の主演映画『虐待の証明』で、青龍映画賞の主演女優賞を受賞。
出演作品[編集]
テレビドラマ[編集]
オールイン 運命の愛(2003年、SBS、全24話) - ミン・スヨン少女時代役
ナイスガイ(2003年、MBC、全16話) - オ・スンジョン役
宮廷女官チャングムの誓い(2003年-2004年、MBC、全54話) - シンビ(信非)役
デジャヴ(2004年、KBS、単発) - ハン・スヨン役
復活(2005年、KBS、全24話) - ソ・ウナ役
メモリー(2005年、KBS、単発) - ノ・スギョン役
オオカミ(2006年、MBC、全3話) - ハン・ジス役
偉大な遺産(2006年、KBS、全17話) - ユ・ミレ役
無敵の新入社員(2006年、SBS、全16話) - コン・ジュヨン役
京城スキャンダル(2007年、KBS、全16話) - ナ・ヨギョン役
イ・サン(2007年-2008年、MBC、全77話) - ソン・ソンヨン(成松淵、宜嬪成氏)役
カインとアベル(2009年、SBS、全20話) - オ・ヨンジ役
パダムパダム -彼と彼女の心拍音-(2011年-2012年、JTBC、 全20話) - チョン・ジナ役
屋根部屋のプリンス(2012年、SBS、全20話) - パク・ハ/プヨン役
ジキルとハイドに恋した私 〜Hyde, Jekyll, Me〜(2015年、SBS、全20話) - チャン・ハナ役
嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~(2016年、SBS、単発) - 本人役
知ってるワイフ(2018年、tvN、全16話) - ソ・ウジン役
ある春の夜に(2019年、MBC) - イ・ジョンイン役
まぶしくて -私たちの輝く時間-(2019年、JTBC、全12話) - キム・ヘジャ役
映画[編集]
お父さんには内緒(2003年) - イヨン役 モバイル映画
青燕(2005年) - イ・ジョンヒ(李貞喜)役
解剖学教室(2007年) - 主演:ミン・ソナ役
朝鮮名探偵 トリカブトの秘密(2011年) - ハン(漢)商人/キム・アヨン役
エンディングノート(2012年)日本映画 韓国バリアフリー版ナレーション
プランマン(2014年) - ユ・ソジョン役
王の涙-イ・サンの決断-「逆鱗(原題)」(2014年) - 貞純王后役
おおかみこどもの雨と雪(2014年)日本アニメ映画 韓国バリアフリー版ナレーション
チャンス商会〜初恋を探して〜(2015年) - ミンジョン役
密偵(2016年) - ヨン・ゲスン役
それだけが、僕の世界(2018年)
虐待の証明(2018年)
パク・ウネ(朴 恩恵、1978年2月21日[1] - )は、韓国の女優。1998年に映画『チャン』でデビュー[1]。その後MBCドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』にヨンセン役で出演。アジアで多くの人気を集め、女優としてのキャリアを積み重ねる。
韓国語の発音ではパッチムkの後に母音が続くため、パグネのような発音となる。ソウル芸術大学広告創作科卒業。
データ[編集]
身長:165cm[1]
体重:45kg[1]
血液型:O型[1]
2008年4月27日、4歳年上の実業家と非公開で挙式した[2]。
2010年7月12日、世界7大自然景観広報大使に任命[3]。
2011年8月、二卵性双生児(ともに男児)を出産した[4]。
出演作品[編集]
映画[編集]
チャン(1998年)
01412 破邪神剣(2000年)
写れば死ぬ(2000年) - ヒジョン役
HEAVEN ヘブン(2001年) - ナモン/ロジェ役
ふたつの恋と砂時計(2005年) - ヨンウ役
2月29日-ある日突然1番目(2006年) - ハン・ジヨン役
ひまわり(2006年) - イ・ウンミ役
アバンチュールはパリで(2008年) - イ・ユジョン役
危険な挨拶2(2015年)
鋼鉄の雨(2017年)
テレビドラマ[編集]
LAアリラン(1995年-1996年、SBS)
6人兄妹(1998年年-1999年、MBC)
順風産婦人科(1998年-2000年、SBS) - 喫茶店客役(40話)、ヘギョの小学校の同級生役(81話)
彼女が好き(2000年、KBS)
目で話します(2001年、MBC)
3人の友達(2001年、MBC)
毎日君と(2002年、MBC)
宮廷女官チャングムの誓い(2003年-2004年、MBC) - イ・ヨンセン(淑媛李氏)役
島の村の先生(2004年、SBS) - ユン・ジヨン役
新・若草物語(2004年、SBS) - チョン・ヒョンドゥク役
18・29〜妻が突然18才!?(2005年、KBS) - シン・ジヨン役
恋の花火(2006年、MBC) - チャ・ミレ役
Silence(2006年、CTV) - シェンシェン(趙深深)役
愛する人よ(2007年、SBS) - ユン・ヒョンジュ役
イ・サン(2007年-2008年、MBC) - 孝懿王后役
ミステリー刑事(2009年、tvN) - イ・チェヨン役
ピンクのリップスティック(2010年、MBC) - ユ・ガウン役
あなたなしでは生きられない(2012年、MBC) - ソ・イネ(パク・ソヒョン)役
二人の女の部屋(2013年-2014年、SBS) - ミン・ギョンチェ役
怨霊(2014年、KBS) - ミン・ユソン役
客主~商売の神~(2015年-2016年、KBS) - チョン・ソレ(ソホン)役
ビューティフル・マインド~愛が起こした奇跡~(2016年、KBS) - シム・ウナ役
青の食堂(2017年、SBS) - オ・ダルニム役
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