「BPM ビート・パー・ミニット」(原題:120 battements par minute)は、2017年公開のフランスのドラマ映画です。エイズ活動家団体「ACT UP」におけるロバン・カンピヨ監督とフィリッペ・マンジョの経験を基に、ロバン・カンピヨ監督/フィリッペ・マンジョ共同脚本、ナウエル・ペレ・ビスカヤー、アーノード・ヴァロワ、アデル・エネルら出演で、1990年代初頭のフランスを舞台に ACT UP パリの若いメンバーたちがエイズへの偏見や無理解への抵抗に命を燃やし、限りある生を謳歌する姿を描いています。第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でグランプリを獲得、第90回アカデミー賞外国語映画賞にフランス代表作として出品された作品です。
突如、そんな立場に置かれたところで、人はとても座して死を待つ心境にはなれないでしょう。HIV/エイズ宣告を受けた「ダラス・バイヤーズクラブ」のロンは、未承認薬の調達に奔走し、政府や製薬会社と戦います。本作に登場する若者たちは、ACT UP の集会で議論し、クラブで踊り、恋をし、示威行動に出かけて社会の偏見や政府・製薬会社の無関心と戦います。若い彼らはそうすることで限りある命を燃焼させますが、逆に言えば、そうせずにはいられなかったのではないかと思われます。本作からは、決してヒーローではない、どこにでもいるような若者の、そうした生々しい心情が伝わってくるようです。
ACT UP について ACT UP は、AIDS Coalition to Unleash Power(力を結集するためのAIDS同盟の意)の略で、法整備、医学的研究、治療、政策、そして最終的に健康と生命の損失を軽減することにより、エイズとともに生きる人々の生活とエイズの爆発的な流行に対して影響力を与える為に、直接行動する国際的な権利擁護団体です。1987年3月にニューヨークのレズビアン・アンド・ゲイ・サービス・センター内に結成されました。SILENCE=DEATHのロゴを使ったポスター、Tシャツ、バッジ、ネオンなど、アーティスト集団が手がけるグラフィックデザインや宣伝広告手法を駆使して行動を展開、エイズ治療薬の開発・普及を加速させる大きな力となりました。ACT UPは現在も、社会的弱者のニーズを汲んだヘルスケア・システム構築の緊急性を訴え続けています。
1 120 battements par minute 2 Premiers battements 3 Sean & Nathan la nuit 4 Meltonpharm 5 Jeremie est mort du sida 6 Pride 7 La parade 8 Smalltown Boy (Arnaud Rebotini Remix) by Bronski Beat 9 Le scanner
10 Premier Club 11 AZT DDI DDC 12 Le pont 13 What About This Love ? (Kenlou Remix) by Mr. Fingers 14 Sean & Nathan 15 Minority's Swing 16 Housing Committee 17 A Prayer for You
HIV/エイズを描いた映画のDVD(楽天市場) 「Common Threads: Stories from the Quilt」(1989年) 「ロングタイム・コンパニオン」(1989年) 「Silverlake Life: The View From Here」(1993年) 「運命の瞬間/そしてエイズは蔓延した」(1994年) 「エンジェルス・イン・アメリカ」(2003年) 「How to Survive a Plague」(2012年)、輸入盤、日本語なし 「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013年) 「ノーマル・ハート」(2014年)