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April 20, 2006
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カテゴリ: 音楽

どういうわけだか心惹かれてしまうのである。いや何のことかというと、70年代のフォークソングのことである。

昨日、書店でアエラが出版した「フォークソング」の特集本を読んで心ときめいてしまった。私はリアルタイムでフォークソングを聴いていない。実際は幼い頃耳にしているはずだが、そのころの私の興味は「仮面ライダー」やせいぜい「スーパーカー」であった。

「中津川フォークジャンボリー」なんて言葉を聞き、その当時の写真を見て、若者の髪型やファッションを目にすると、ときめいてしまうのだ。

そのころの雑誌なんかも古本屋で漁ってしまう。さすがに買うところまではいかないのだが、毛羽の立ったような雑な活字と時代を感じさせるレタリングが私をあの時代にトリップさせてくれる。

深夜テレビで通販番組の「70年代フォークCD」のしつこい販促もいつまでも聴いていたくなる。

下手の横好きであるが、私がギターを弾くことも70年代に惹かれる理由の一つかもしれない。

10年早く生まれたらあの時代をリアルタイムで体験できたのに、といつも思う。

初期の井上陽水、とてもいい。「傘がない」なんて曲が流行るというのは当時の若者の知的レベルの高さが伺えるのではないだろうか。当時の若者はこの歌を陽水が書いた意図も時代も理解したからこそヒットしたのだと思うからだ。




都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が 今日は心に浸みる
君の事以外は 考えられなくなる
それはいい事だろ?

テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨 傘がない

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が 僕の目の中に降る
君の事以外は 何も見えなくなる
それはいい事だろ?

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨の中を

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
雨にぬれて行かなくちゃ 傘がない
                      1972年(昭和47年)

特に歌は時代を映す。時代をそのままパッケージにして詰めて、そのまま私たちの前で再現してくれる。

一つ気になることがある。
この時代を作った団塊の世代が大量にリタイアし始めるのはご存知の通り。
テレビでは団塊リタイア後の社会がどうなるかばかりを説明している。
彼ら自身が語られるときはその退職金の使い道をいかに取り込むかというマーケティングとセットになる。何ということだ!懸命に生きてきた彼ら自身が語られることはほとんどない。
誰か歌を書いてくれないか。彼らを映し出す歌を!彼らへの賛歌を。





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Last updated  April 20, 2006 08:28:29 AM
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