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どういうわけだか心惹かれてしまうのである。いや何のことかというと、70年代のフォークソングのことである。
昨日、書店でアエラが出版した「フォークソング」の特集本を読んで心ときめいてしまった。私はリアルタイムでフォークソングを聴いていない。実際は幼い頃耳にしているはずだが、そのころの私の興味は「仮面ライダー」やせいぜい「スーパーカー」であった。
「中津川フォークジャンボリー」なんて言葉を聞き、その当時の写真を見て、若者の髪型やファッションを目にすると、ときめいてしまうのだ。
そのころの雑誌なんかも古本屋で漁ってしまう。さすがに買うところまではいかないのだが、毛羽の立ったような雑な活字と時代を感じさせるレタリングが私をあの時代にトリップさせてくれる。
深夜テレビで通販番組の「70年代フォークCD」のしつこい販促もいつまでも聴いていたくなる。
下手の横好きであるが、私がギターを弾くことも70年代に惹かれる理由の一つかもしれない。
10年早く生まれたらあの時代をリアルタイムで体験できたのに、といつも思う。
初期の井上陽水、とてもいい。「傘がない」なんて曲が流行るというのは当時の若者の知的レベルの高さが伺えるのではないだろうか。当時の若者はこの歌を陽水が書いた意図も時代も理解したからこそヒットしたのだと思うからだ。
特に歌は時代を映す。時代をそのままパッケージにして詰めて、そのまま私たちの前で再現してくれる。