マンガ 100人の不登校たち
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5月の10連休が終わりました。去年のゴールデンウィーク明け頃から子どもが不調を訴え始め、不登校になってしまった…というお母様も少なくないことでしょう。夏休み明け、ゴールデンウィーク明けなどの長期休みを機に不登校に陥るケースはとても多いもの。そしてプレ不登校期、不登校初期の子どもに多い症状が「お腹が痛くなる」「学校に行こうとするとトイレにこもる」など。(ちなみにトイレにこもるのは男子に多いです。)学校のトイレに1時間以上こもるという子や家でずっと便秘がち、あるいは下痢が続いている子、「教室でおならをしてしまったらどうしよう」という不安で学校に行けないなんて子も、中にはいます。ボディメッセージによるとお腹は不安や恐怖、ため込んでいる強い思いがある時などに痛くなるそうです。感情(本心)を表す臓器とも言われます。なので毎日苦しい気持ちで学校に行く子には「学校行くの嫌だな~」と「今のクラスあんまり面白くない、全然楽しくない」と、素直に言葉にさせてあげる方が良いのです。(そしてそれを親子で共有すること)嫌な気持ちを素直に表明することと、実際に学校に行かなくなることとは別物なので親が不登校を容認しているということにはなりません。よく僕が学校の相談室で生徒とのカウンセリングが首尾よく終わり、生徒を教室(または自宅)へと帰らせようとすると「イタタタタ…!」と生徒がいきなり痛がり出すことがあります。周りからは仮病と思われることが多いのですが本人は本当に痛みを感じています。なので彼から味わっている痛みを「甘えたいんでしょ」「行きたくないからそうやって嘘ついてんでしょ」なんて言ってることを否定したりはしません。だからってここ(相談室)に居させたままでいい訳でもないので僕はいつも「そっかーそっかー いたいか~ 教室(家)に戻りたくないよな~ 教室(家)の中ってのも色々大変だもんな~」と相手の痛みが訴えてきているであろう感情を、代わりに言葉にして 本人に伝え返します。教室に行きたくない気持ちが変わるわけではないのですが、「気持ちが分かってもらえた」と子どもは感じ取られて気持ちが鎮まります。(大人として信頼もされます)気持ちを言語化することによって、身体症状化する必要性が、減るのです。「お母さんを悲しませたくなくて言えない」「どうせ親に言っても無駄だし」と、思い込んで苦しい思いを抑え続け、身体症状化させている真面目な子も多いのです。子どもが素直な気持ちを言葉にしても親が(感情的にならず・言っていることを否定せず)聞いてあげるという関係が作られるといいですね。
May 11, 2019
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