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2024年07月19日
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弘前市内から西目屋に向かうと、段々と緑が多くなり、いつしか道路の両脇に山が目立ち始めます。岩木山の南麓に位置する多賀神社は、そうした緑あふれる土地に鎮座しています。かの行基菩薩が彫ったとされる観音像を一時納めていた場所でもあり、相当に歴史がある社だと分かります。現在は神社になっていますが、神仏混淆の聖地として昔は栄えていたんではないでしょうか。
今でも参拝者は多く、縁日の毎月17日には氏子さんたちがこぞってお参りしに来ているようです。この日に限定の御朱印がもらえるそうですが、なかなか予定が合わず、いつ貰いに行けるかも分かりません。今年中にはご縁日にお参りしたいのですが・・・。

津軽三十三観音霊場二番札所:多賀神社(清水観音堂)

県道28号を走っていると右側にファミリーマートが見えてきます。そのすぐ後に清水観音と大きく書かれた看板が見えてくるので、右折しましょう。一の鳥居が見えてきます。
一の鳥居から右に一軒行くと別当さんのお家があり、風除室にお守りや御朱印などが置いてあるので、自身で料金を納めてからいただきましょう。



鳥居の手前の小屋は手水舎なんですが、本当に透き通った清水が流れています。どうやらこの山から湧き出ているようで、この手水舎まで引いているんでしょう。この清水の湧水地に観音堂が作られ、”清水観音”の名前の由来にもなっています。



写真では分かりずらいですが、冷たく、透き通っていて、体を冷ますのにぴったりな清水です。お参りの前に腕に塗って身を清めました(?)。



説明書きです。



清水観音水
この清水は昭和62年(1987年)度県の名水のひとつとして認定されたものです。


四代藩主信義公の時、都の清水寺を模した観音堂を建立して、観音信仰の霊地としており、本堂は津軽三十三観音の第二番札所となっています。

参道には水の這った跡が残っています。上の方から流れてきているようです。



そして鳥居の右手には羽の生えたネズミの巨大絵馬がありました。ここの千手観音は津軽一代様の子年守り本尊として信仰されており、そのためでしょうか。



絵馬の反対側には社務所と地蔵堂があります。社務所はいつも無人ですが、おそらく縁日の日には人がいるんじゃないでしょうかねぇ。
地蔵堂内部はこんな感じ。二体の地蔵尊が祀られています。提灯には清水地蔵尊と書いてました。



由緒書きです。




多賀神社(清水観音堂)御由緒

この神社は「新撰陸奥国誌」などによると、天平3年(731年)に僧行基が開基した説と、大同2年(807年)に坂上田村麻呂が創建した説との二説の伝承がある。
行基が開創したという説によれば、もともとは行基が仏教を布教する際に西目屋村高森の岩窟に千手観音像を彫って安置したのが始まりという。千手観音が安置された所は、その後、老松が白い花を咲かせたところから「花咲観音」と呼ばれ人々の信仰を集めていた。歴代津軽藩主の厚い庇護も受け、長い間この地に鎮座していたが、四代津軽信政が万治3年(1660年)に現在の地(桜庭)に再興したのに伴い、ご本尊の千手観音もこの地に遷座することになったという。また、信政は寛文3年(1663年)に京都の清水寺の舞台を模して本殿を建立したといわれている。本殿の裏側には大きな岩があり、その間から清水がほとばしっていることから「清水の観音様」と呼ばれるようになったと伝えられている。尚、延宝8年(1680年)の「最勝院支配堂社帳」には「桜庭清水観音堂」との記載がある。時は流れ、明治4年(1871年)政府の神仏分離令によって、清水観音堂は現在の社名である「多賀神社」となった。それに伴い翌明治5年には本尊である千手観音像は弘前市禅林街にある「桜庭山陽光院」に移され、年に一回の御開帳が行われている。
現在も多賀神社境内には古くからある狛犬や石灯籠、絵馬などが多く残されており、石造狛犬一対においては寛文4年(1664年)の銘があり、市指定有形文化財である。また、子年生まれの一代様であると同時に津軽三十三霊場の二番札所でもあり、毎年の例大祭8月17日には近郷近在はもとより広く県内一円から多くの参拝客が訪れる。

祭神:伊弉諾尊
例大祭:8月17日




2024.7.21
岩谷観音堂の記事が出来ました。もし良かったら下のリンクからどうぞ
・番外札所:岩谷観音堂 河岸岸壁に造られた観音堂

社務所の直ぐ近くに仰拝殿があります。観音堂までは階段が多く、足腰に自身のない方はここからお参りできます。







参道は緑がきれいで非常に静かです。



狛駒のある山門が見えてきました。



更に階段があります。こっちは急な方の参道(男坂)で、山門をくぐらずに直進すると緩い坂が続く参道(女坂)があります。
坂の上の山門には、さっきの説明に出てきた狛犬が安置されています。



更になぞの小祠もあります。



右に曲がり更に行くと絵馬が納められている社があります。



このようにたくさんの絵馬があります。いくつか見てみましょう。



これはおそらく武内宿禰と神功皇后でしょう。よく見ると武内宿禰の腕の中には応神天皇も居ますね。子供の日の飾りや山車の題材として、よく取り上げられていますよね。



こちらは千手観音菩薩でしょうか。熊に乗っているのが面白いですね表情も女性的で柔和な雰囲気が感じられます。



こっちは良く分かりません。猫耳付の仙人と大蛇。



何かの合戦でしょうか。



絵馬の納められた社を出ると、清水観音堂が見えてきました。急坂に懸けられた社が素晴らしい!



社の脇の階段を上ると、大岩の隙間から水が流れています。湧水に供えられたものなのか、置物や小社が沢山置いてありますね。



湧水は清水龍神大神の御神体として崇められているようですね。方形の池は心願池所(さんごうつところ)と呼ばれ、幣を水に放ち、その浮き沈みで吉凶を占うというものです。高山稲荷神社や十和田湖などで同様の占いが行われています。

興味があれば高山稲荷神社の記事も有りますので、ご覧ください
・津軽龍神霊場:高山稲荷神社 神々おわします奥津軽の霊地



水が湧き出ている所には神棚がありました。非常に神聖な雰囲気が有りますが、残念ながらここの水を直接飲むことは出来ないようです。



では拝殿。ろうそく立て、線香入れ完備です。



観音堂からは境内が一望できます。



拝殿内です。ネズミの提灯が可愛らしい!



清水観音堂は津軽が誇る素晴らしい懸造建築です。清水寺程の高さはありませんが、ここから飛び降りるのも十分危険でしょう。是非直接この素晴らしい社をご覧ください津軽三十三観音は素晴らしい札所がたっぷりですね!




わが庵は はるばるここに清水の 流れに浮かぶ 法の月影

本尊:清水観音(千手観音) सहस्रभुज

※朱印所:鳥居右手の民家、桜庭山 陽光院

以前貰った御朱印です。



以上です。

次の札所
・三番札所:岩木山 求聞寺 観音堂 安らかな表情の聖観音






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最終更新日  2024年11月23日 15時20分27秒
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