真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年09月13日
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出雲行脚(3) の記事でも少し取り上げたように、「出雲=北」・「大三島=中央」・「足摺岬=南」という南北軸があった。

実はこの南北軸は、全国の一宮を巡る過程で見い出せた「春・夏・秋・冬」の四本の南北軸のなかで、「秋の南北軸」に相当する。

今回の出雲行脚が「立秋」に向けての旅立ちだったこともあったのであろう・・・後日、その「秋の南北軸」の中央に相当する愛媛県の大三島に渡ることに・・・。

まず大三島に上陸して最初に訪れたのは、現在の伊予国一宮「大山祇神社」の元宮とされる「横殿社(横殿宮)」(今治市上浦町)、個人的には二度目の参拝であった。

冒頭の画像は、その「横殿社」の入口の鳥居を撮影したもので、境内に鎮座する小さな社を映した画像が下である。



この元宮の大山祇神社(現在の横殿社)が、現在地(今治市大三島町)への遷宮に向けて造営が始まったのは大宝元年(701年)で、日本史上初めての律令とされる「大宝律令」が制定された年であったことは注目に値する。

そこで、この大山祇神社の元宮「横殿社」について、詳しい歴史研究家の意見をまとめると、当社の主祭神は「瀬織津姫命」であり、719年に大三島町に遷宮されてから主祭神「大山積神」として祀られるようになったとのことである。

つまり、西暦701年の「大宝律令の制定」を契機として、大山祇神社の主祭神が「瀬織津姫命」から「大山積神」に変更されたということになる。ちなみに遷宮が斎行された翌年の720年は、「日本書紀」の編纂が成立した年である。

「豊前国 修験道の中心(番外編)」 でも取り上げたが、この件について最も詳しいと思われるサイトの記事を以下に紹介しておこう。

※関連記事・・・ 大三島・大山祇神社──元社地を訪ねて

そこで以下の文章は、上に紹介したリンク記事のなかで、特に印象に残る内容を抜粋したものである。

・・・朝廷(持統太上天皇と藤原不比等)は、元宮・横殿宮からの遷宮をなぜ命じたかについても神社由緒は語ることがありませんが、瀬戸内海における航海守護の神徳をも兼備する神、しかも、皇祖神の創作をもっとも脅かす神がここに祀られていたと仮定しますと、新殿造営に伴う祭神変更を命ずることが「勅命」の真意だったとなりましょう。・・・



さて上の画像は、元宮「横殿社」のすぐ近くの河口域にある旧跡「みたらしの水」、またの名を「横拔の井戸」と呼ばれる、海浜から霊水(真水)の湧く珍しい井戸を映したものだ。

その「みたらしの水」とは、清めの水ということ、「横拔の井戸」の「拔」とは、「祓う」という意味と同じで、古くから瀬織津姫の御神徳でもある「清め、祓い」の意味をもつ湧水といわれてきたそうである。





瀬織津姫がこの大山祇神社(元宮)の本源の霊跡たる「みたらしの井戸」の霊水を司る神であったとすれば、石碑に刻まれた
「水神 大山積大明神」とは「水神 瀬織津姫神」を秘匿した称号であったことが伺えるわけである。


次に訪れたのは、現在の大三島町に鎮座する大山祇神社からも近い瀧山寺(今治市大三島台)の境内にある「入日の瀧」の全体像を映したものだ。(下の画像)

瀬織津姫神に纏わる瀧という噂を聞きつけて訪ねたわけだが、その秘めやかで清麗な佇まいに「水神 瀬織津姫神」 の潤いあふれる御姿を垣間見た思いである。






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最終更新日  2016年09月13日 18時37分17秒


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