水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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水彩画人 俊介

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スペインの忘れえぬ人々 続編


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カテゴリ: 絵日記三昧



彼は絵描きになろうと上京するも芸大を二年浪人。

浪人中、劇団四季のオーディションを受けて合格。

落ちれば解雇される厳しい踊りの試験も乗り越えて

充実した浪人生活を満喫。

武蔵野美大に入学するも、劇団が面白くて中退。

しかしミュージカルよりシリアスな劇がしたい自分に気づいて退団。

退団理由は、「ネパールを旅したくなったから。」

その後しばしば、インドやネパールを放浪の旅。

旅から戻ったら、舞台や映画の俳優として演技を楽しみ、

時間が空いたら、またアジアの奥地を放浪。

「旅に出てもなにもしない。

じっとその時がくるのを待つ。

自分が役者だとか何者とか言うことを忘れ去るまで、

自我がなくなるまで、

風景に同化するまで、

そこに住む人と心が一体になるまで。

そして、同化してきたら、

その思いを水彩画で楽しむ。」


そんなして世界を旅して描いた水彩画は数千枚。

決してうまく描こうとした絵ではない。

それがかえって思いがけない効果を生んでいる。

彼の名は、映画や演劇の役者、榎木孝明。


長崎のデパートでたまたま彼の個展に出会った。

「いい加減なスケッチのすすめ」

この表題の画集がとてもいい。



話代わって大村の中学校の頃、

あごと言うあだなの絵の先生がいた。

「構図がわるい、色がおかしい、木はこんな風にはなってないはず」

そう言って絵を教えた。

学校一の絵のうまい女の子が怒って絵を一切描かなくなったほど

絵を好きだった子供たちに「多大な影響を与えた」



肩を張らず、うまい絵を描こうとせず、

とにかく好きに、「いい加減に」描けばいい。

うまく描こうとしないでいいなら、

絵が好きになる人はたくさんいるはず。

来月から、しばらくエンジニアに戻るけど、

それが終わったころ、スケッチブックひとつで放浪の旅に出たい。

沖永良部あたりの小さな島で数ヶ月、浜辺にテントを張って

海と風と自然と一体になって「同化」してみたい。

ウイグルの奥地にあるとかいう秘境「風の谷」で

彼のように風景や住む人たちに「同化」してみたい。


今回の絵は、平戸の藩主が住んでいた屋敷の茶室の庭。

茶の師匠である藩主の粋な心に「同化して」描いてみた。

藩主の茶室








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Last updated  2004/05/31 07:43:39 AM
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