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一昨日の夜
子供達を寝かしつけている時のことであった。
横になっても、なかなか寝ないモコが突然ムクッと起き上がって、私達の足元のほうを見て
「こっち だいじょうぶ」 と、言った。
何が大丈夫なんだか?
表情が固まってるうえに、キョロキョロ辺りを見回してるので、
「怖いの?」 と、聞いたら、
「こわくない」 と言うので、
「じゃ、みんなでねんとしよ」 って言ったら、その後は、すんなり寝てくれました。
次の日、なーんで昨夜あんなこと突然言ったんだっぺ?
はて?と、思いながらも、
いつものようにネット繋いで、「もうかれこれ7年?いや8年?ぐらい前からの仲の実際に会ったこたないが私のネット友達で奈良在住現在恋人募集中だと思われる26歳になったんだっけ?きみは?じじぃ君」 の日記を読んでいて、不意に、
あ、分かった! と思った。
何が分かったって、モコがなんで 「こっち だいじょうぶ」 なんて言ったかが分かったのだ。
じじぃ君は日記で、お盆なので休みだから自分の車で奈良を飛び出して、中部地方あたりをさまよってると書いていた。
そう、私はすっかり忘れていたのだが、日本はお盆だったのだ。
だから多分、一昨日のお盆が始まった日に、
うちの死んだお父ちゃんか、もしくは交通事故で死んだ私とは一つ違いだった弟か、もしくは私が産まれる1年前に亡くなった私と顔が一番似ている婆ちゃん、もしくはこれらの人々とその他の仏様が全員で、
「ちっとスイスさ行ったヤユんちにでも様子見に行ってみんべかねぇ~」ぐらいに、やってきていたんだ、きっと。
その感じをモコが掴んだんだけど、先祖や身内だから怖くはなかったんだ。
そう思ったら、色んなこと思い出した。それはほとんど弟のことなんだけど。
実は、うちの死んだ弟も、遊びに行った友達の家で、天井の隅で、ずっーと喋ってる小さな人を見つけたり(しまいにゃ喋りかけられたと言ってた)、
観音様に通じる石の階段の上がり口にある、石灯篭に、紐で縛り付けられた着物を着た女の子と男の子に呼びかけられて、二人が「助けて」というのを断ったら「お前にとりついてやるー」とか言われたり、
うちの近所にある墓に、深夜、当時の彼女と肝試しで行ったら、墓に入る直前に、自分の生首をヨーヨーのようにして「あたしのヨーヨーどこやった?」と言いながら歩いてる白い着物を着た女の人に遭遇してしまい、これはさすがにヤバイと思い、そんなのは見えない彼女に手短に状況を説明して逃げるぞと言ったら、彼女は全然信用せず、女のいるあたりの空を手ではたくような真似をするので、弟は慌てて彼女の手をとって、急いでその場から逃げ、近くに置いておいた原チャリのところまで行った。
そしたら、カゴに入れておいた彼女のバッグが無くなってて、通った道を戻って、墓の近くまで探したが見つからず、その時は諦めてうちに帰ってきた。
その翌日、この話を彼女と弟から聞いていると、突然電話のベルが鳴った。
弟が電話に出ると、その内容は、「墓の隣に住む者ですけど、墓掃除をしに行ったら、墓にバッグが落ちてたので拾ったから取りに来て下さい」というものだったのだ。
弟と彼女は、墓の中まで行ってない。「だからゆったべー」と、私と彼女に言った弟の言葉が忘れられない。
また、弟が子供の頃の話だが、
弟は小学校1年の時に、「おいぬさま」に田んぼのあぜ道で会っている。おいぬさま・・・私が大人になってから、この「おいぬさま」はこれだったんじゃないかと思ったのは、一時噂になった人面犬。
弟が見た「おいぬさま」は、体は犬みたいで、頭は禿げ上がっていて、顔は人間のオジサンのようだったと言っていた。弟は学校帰り、いつものようにあぜ道で遊びながら歩いていた。
そこに犬がいた。
普通の犬だと思って呼んだら、見るからに、ただの犬の様子ではない犬が振り向いて、ニタリと笑ったそうだ。
ちなみに「おいぬさま」の目は、真っ白だったとも言ってた。
そのまま一目散に家までかけ戻ってきて、この話を母と当時小学校3年だった私にした。
そのほかだと、
死んだ人達があの夜に向かって歩いて行く通り道をしょっちゅう見かけていたようだったし、他人(たとえば私)の頭から体を通って爪先から外にぬけ、また頭に入っていく「気」のようなものも見えると言いながら、「ほらほら」と言って私には見えん私の気の流れを手で手繰り寄せてみて、ついでに、
「どっか病気のある人は、この気がそこで止まってるみてーなんだよな。ほんで、俺の気は、なんだかしんねーけど、上に、天のほうに行ってんだ。・・・姉ちゃん多分、俺は長生きしねーよ」 と、言ったりして、まっさかーと思ってたら、本当に19歳で逝ってしまった。
また、弟が家出中、夜、私が寝ているところへ、軍服を着て肩に銃をかついだ弟にそっくりな人が部屋の窓から、もう一つ影を伴って入ってきて、「姉ちゃんバイクの鍵かして」というので、「はて鍵?今日はどこ隠したんだっけ?」 と考えながらも、あれ?私の部屋は3階なのに、どうやって上がって来たんだっぺ?と、思ってるうちに、何時の間にか、私はまた眠ってしまったのだが、
後日、弟が家出を終えて帰って来たときに、そういえば、と、この話をしたところ、
「あ、俺、家出中、おねえにバイクでも借りに行くかどうか悩んでたんだ。だから、おねえもそんなの見たんじゃねー。
んで、おねえが見た人、俺も見たことあるよ、多分俺の守護霊のうちの一人それ。
俺が見たのは、俺が自転車に乗ってる時で、俺が自転車から降りたのに、地面見たら、俺の影だけはまだ自転車に乗ってて、あれ?と思って見たら、おねえが見たような軍服を着た人がまだ自転車に乗ってたよ。ついでに、俺には3人守護霊がいて、そのうちの一人は女神様みたいな人なんだー」 というようなことを、別になんでもないように言ってたよ奴ぁ。
まだまだ弟の話はあるが、全部を書くのは大変なので、気が向いた時にまたいつか書くことにする。
そうそう、こんな話は大槻教授のような人は 「ちくらっぽ」(嘘っぱち) だろと思うだろうが、私にはこんな話を作れるような、稲川淳二さんのような能力はない。
もしかしたら、モコがここまではいかなくても、こんなような不思議体験をするかもしれないなーと、一昨日のことで思ったので、ちょっとだけ弟のことを書いた。
これは以前にも書いたけど、モコの耳のふちの所には、小さなピアスの穴のような穴がある。
うちの死んだ弟には、モコのと同じような穴が、両耳にあった。
この穴、分かるかな?
これで分かるかな?
血は巡っているのだな・・・・・・