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2007.04.29
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カテゴリ: 日々雑感
ユダヤ教・イスラム教との関係


 3宗教の違いは「どれを重視するかという違いにすぎず、3宗教がエルサレムを共通の聖地とするのは偶然でなく必然である」とする見方もある(クルアーン(コーラン)は、大天使ガブリエル(ジブリール)によってムハンマドに告げられた)。

 キリスト教とユダヤ教の最高神ヤハウェとイスラム教の最高神アッラーフ(アラー)は同一の神とする説もある。ヤハウェの名をみだりに唱えることはおそれ多いため、アッラーフという別名を設けたのがイスラム教の主張である。尚、アラビア語圏ではアッラーフは特定の神の名ではなく、神(英語:The God)を指す意味でも用いられ、現地のキリスト教徒はキリスト教の神を指してアッラーフと呼ぶ。

 歴史的には、キリスト教はユダヤ教の内部から起こった。ナザレのイエス自身の宣教活動は主にユダヤ人を対象としたものであり、その弟子もみなユダヤ人であった。また初期のキリスト教徒はエルサレム神殿での礼拝を行っていた。その一方で異邦人キリスト教徒も、西暦40年代から50年代頃に出現してきた。ユダヤ教とキリスト教の関係は、おそらく神殿崩壊後、とりわけ緊張をもたらすものとなった。史料の研究からは、1世紀の終わりごろまでに、エビオン派のようなキリスト教内のユダヤ教的な信者は排除され、また伝統的ユダヤ教のほうからもキリスト教徒が排除されて、キリスト教が新しい独自の宗教として確立するに到ったと現代では考えられている。

組織
 信者は、古代教会に直接連なる教会では、平信徒と聖職者に分かれる。聖職者は、輔祭(助祭)・司祭・主教(司教)の三階級に大別される。大司教、枢機卿、教皇等の区別は、教会の組織的発展の結果、教会行政的必要性から、主教職が細分されたものである。一方、宗教改革以降成立したプロテスタント諸教会には、聖職者を設けず、信徒のなかから教職として牧師をおくものが多い。教職の他に教会政治(管理)に長老、監督といった役職を置く事もある。これらは運営上の役職であり、信仰上とは別とされる。

 伝統的な教会においては、女性は聖職者になることができない(東方正教会には女輔祭の制度がギリシャ等に行われるが、これは上記の輔祭とは区別される)。プロテスタント教派では女性教職は珍しくない。教派によらず、聖職・教職につくには神学校等で数年の専門的訓練を受けるのが現代では一般的である。

 一般的な教派では、信者はみなどこか特定の教会に所属している。これを教会籍という。洗礼などの秘蹟授与の記録が記録され、必要に応じて信者であることの証明を受けることが出来る。多く、居住地よりもっとも近隣の教会に所属するが、必ずしも義務ではない。教会の規模はまちまちであり、日本では、都市部の巨大教会では、1万人を超える信者が所属するところもあり、地方の小教会では10人前後の信者もある。



 同じ教派の教会であれば、籍のない教会の礼拝に参加することはまったく問題がない。また同一教派の教会から他の教会に移籍することも必要に応じて行われる。これに対して、所属教派自体を変えることを、改宗ないし転会といい、場合によっては宗教を変えるのと同じようなインパクトを持って受け取られる。カトリックでは自教派に改宗することを「帰一」、正教では「帰正」という。プロテスタント教会では多く転会という。洗礼は大抵の教会間で他の教会のものをも有効と認めるが、他の秘蹟については認めないことが多い。聖餐の共有は聖餐理解が教派ごとに異なることを反映して複雑であり、本項では詳述しない。

 一部の教派では修道者といい、神に生涯を捧げる信者がいる。修道者は必ずしも聖職者ではなく、平信徒であることも多い。修道者は独身でなければならない。修道生活は3世紀ごろ、他宗教の先行例を模倣しつつエジプトで始まったと考えられている。元来は砂漠で一人行われることが多かったが、すでに古代に集団生活をする例が知られており、中世以降、修道院で行われることが普通である。カトリックにおいては、修道会という独自の組織があり、ローマ教皇に直属する。現代のカトリックでは、修道士はなんらかの修道会に所属している。どの教派においても、正式に修道士となるためには、数年の準備期間があり、十分な準備が出来たもののみが修道生活に入る。準備段階、またまれに修道士となった後で、世俗の生活に戻るものもある。


キリスト教徒の生活
 キリスト教の信者をキリスト教徒またはクリスチャン(ハリスティアニン)という。『使徒行伝』によると、この呼称は1世紀半ばにアンティオキアで初めて用いられた。原義はキリスト支持者というほどの意味である。日本ではかつてキリシタンと呼ばれた。

 多様化する現代のキリスト教世界において、キリスト教信者の一般的な生活を描くことは、それが細部に及べば及ぶほど、困難である。以下の記述は最大公約数を述べたものであって、これに当てはまらないキリスト教徒も一定数いることを、読者は銘記されたい。

 クリスチャンの範囲については、伝統的には洗礼を受けたもののみを信者とみなしているが、最近では特に自由主義神学といわれるキリスト教徒のなかに、少数ではあるが、キリストを信じているものは洗礼の有無によらずクリスチャンであると主張するものもいる。またプロテスタントのなかには洗礼を行わない教派もある。

 洗礼を受けることを前提に、教会と交わる者を求道者、啓蒙者などという。洗礼を受けるための条件やその式次第などは、教派によって異なる。詳しくは、洗礼の項を参照。

 信者が行う祈祷行為のうち、司祭や牧師らにより執行される公のものを公祈祷・典礼・奉神礼等という。信者でないものも列席することができるが、聖餐には与ることが出来ないのが一般的である。ほとんどの教派では定期的な公の礼拝を行う。公の礼拝は形式があらかじめ定められていることが一般的である。典型的な形を示すと、祈祷・聖書の朗読・聖体ないし聖餐にかかわる儀式がなされ、また司祭や牧師らによる説教が行われる。ここでの祈祷はしばしば歌唱を伴った聖歌や賛美歌のかたちで行われる。席上、信者からの献金が集められることが普通であるが、献金は義務ではない。聖餐のあと、短い祈りがあり、終了が告げられて礼拝が終わる。礼拝全体の時間は、教派によって異なるが、1時間から2時間ほどである。ほとんどの教派は日曜日を重視し、これを主日と読んで共同の礼拝を行うが、少数ながら土曜日を公の礼拝の日とする教派も存在する。詳しくは、祈祷・典礼・奉神礼の項を参照。

 信者となったものは、それぞれの教派の聖餐に与ることができる。パンとぶどう酒がキリストのまことの肉と血になるという聖体の教義をもつ教派では、これを、ミサ、聖体礼儀と呼ぶ。他教派の類似の儀式に参加を許されるかどうか、また自教派が特定他教派の類似の儀式に参加を許すかどうかは、それぞれの教派によって考え方を異にする。またプロテスタントの教会のなかには、洗礼を受けていないものにも聖餐への参加を許すものがある。

 最初期の教会では、ミサ(聖体礼儀)などの礼拝行為への参加、定期的な断食などの義務があった。これと歴史的に連なる伝統的な諸教派では、信者に、年に決まった数以上の聖体拝領・断食・告悔(痛悔)の義務などの信仰実践が教会法によって義務付けられている。その一方で、現代は各教派とも、あまりこうしたことを強調しない傾向がある。それぞれの教派ごとに課せられる信仰実践の義務と恩沢については、秘蹟および各教派ごとの記事を参照されたい。

 公の礼拝行為のほかに、ほとんどの教派では、私的な祈りを共同で行う会や勉強会などを開いている。こうした会合はあまり大々的に宣伝されることがないが、たいていの場合、信者以外でも参加することが出来る。宿泊を伴うものもある。修道院をもつ教派では、教会のほか、修道院でも修道会に所属しない一般信者を対象にそうした集まりを主宰することがある。



 また、教義上の義務ではないが、キリスト教は、隣人や貧者への善行を伝統的に奨励しており、このため病人や旅行者あるいは貧者を対象とするキリスト教関係者の慈善活動は古来より盛んに行われた。現在慈善の意でもっぱら使われる「チャリティー」はラテン語で愛(ギ・アガペー)を意味するカリタスが英語化したものである。このような流れは、現代における社会福祉活動にも少なからず繋がっている。

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Last updated  2007.04.29 01:09:06
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たぬきねいり2 @ 同じ事を感じました ジーゼルエンジンなら別ですがガソリンエ…
たぬきねいり2 @ 昨今の 行革の著しい挫折をみると、ありそうなこ…
Paganus @ Re:違うでしょう。(08/16) たんかれいさん  文民統制の歴史的経…
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