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2013.07.02
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カテゴリ: 定番絵本
今回は、
ひとりのおかあさんが、
子どもの体験をもとにつくった人気定番絵本をご紹介

こどものとも傑作集
「はじめてのおつかい」
作:筒井頼子 絵:林明子
本体価格800円
福音館書店 1977年4月発行
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赤ちゃんのお世話や家事で忙しいママ。
5才の女の子 みいちゃんは、

みいちゃんにとっては、はじめてとなるおつかい。
ものすごい勢いで走り去る自転車に身をこわばらせたり、
坂道で転んでお金を落としたり…。
なんとか たどり着いた お店では、
初めてのおつかいでの緊張と、
タイミングの悪さも重なって、
お店のおばちゃんに
なかなか牛乳くださいと言えない みいちゃん。
果たして
みいちゃんは ちゃんとおつかいできるのでしょうか。
というお話



文章がなくても
十分気持ちが伝わってくるほどの作画力は、
さすが林明子さん、といったところ

とにかく、
子どもの子どもらしい瞬間を切り取るのが


ジブリの宮崎駿さんも
30年以上前から、林明子さんの作画力を大絶賛していて、
アニメーターさんに参考にするよう指示していたというのも納得
そのせいか、
林明子さんの絵本とジブリ作品は、
安心感抜群で親しみやすい同じ匂いがします

その林明子さんの最高傑作とも言われているのが、
この「はじめてのおつかい」です

私もお姉ちゃんになったんだから、
自分1人でやってみせる!という、
いじらしいまでの責任感が
ひしひしと伝わってきて愛おしくなる絵本です

坂道で転んで両膝を擦りむいても、
泣かないで落としてしまったお金を探す みいちゃん。

お店では、
知らない大きな大人たちの中、
「牛乳をください」と言いたいのに、
なかなか伝わらず困惑する みいちゃん。
ここでは、
知らない人に自分の意思を伝えないといけないという、
子どもなりの責任感の描かれ方が秀逸で、
健気な緊張感がこちらにまで伝わってきます

頑張って大きな声を出して、
やっとお店のおばちゃんに気づいてもらったときに
思わず出た涙は、
一所懸命にママとの約束を果たそうとする必死な気持ちと
安堵感から出た涙なのでしょうね
この涙のわけ、よく分かります

牛乳を買ったあとは、
ママに褒めてもらいたい気持ちと、
ママのところへ早く帰って安心したい一心

家の近くまで戻ってくると、
ママが赤ちゃんを抱っこしながら
みいちゃんの帰りを出迎えて待っててくれています

ママが出てきてからのページは、
みいちゃんは後姿しか描かれていないので、
表情は見れませんが、
きっと安心感いっぱいのニコニコ笑顔なのでしょうね
もしかしたら、
恥ずかしさを隠すために、
1人でも平気だったよ!と
ママに強がりを言ってるかもしれません

最後に表情を描かない、というのは
いろんな想像を膨らませることが出来るので、
この演出は、さすがだな!と思いました

子どもにとっては、
みいちゃんと自分がシンクロして、
親以上に感情移入してハラハラドキドキする絵本、かもしれません

親も子も一緒になって みいちゃんを応援してしまう
素敵な絵本です

出版社推奨対象年齢は、
読み聞かせなら3才から、
ひとりで読むなら小学校低学年から、になっています。


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Last updated  2017.05.31 17:45:31
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