幸せ探し

幸せ探し

2014年08月02日
XML
カテゴリ: 私のすきなこと

ダウンロード (3).jpg

 今回は女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

根っからの悪ではない若者がついに引き返せない地獄の道に落ちてしまうお話。

現代では誰にでも起こりうることなのかもしれない。

与兵衛は河内屋の次男坊で遊び人、今の父親は河内屋の先代が亡くなった時番頭をしていたのを商売を続ける為に、母親と再婚したということで、先代の子どもたちには遠慮があるのをいいことに、稼いだ金は女遊びなどに使いつくす。

しかし長男は「自分の子どものように大切に育ててくれた恩は忘れません。」と言っているので、普通の育て方をしていたのだと思われる。

与兵衛は自分のひいきの遊女が、自分の誘いを断って、別の客と野崎参りに来ていると聞いて、いやがらせをしてやろうと、悪仲間と待ち伏せをしている。たまたま河内屋の向かいの油屋の女房お吉は、遊びもいい加減にして仕事に身を入れたらと説教する。

しかし、相手とケンカを始めて、泥を投げるつかみ合う状態で、投げた泥がお参りの侍の衣服を汚してしまう。「手打ちにする。」といかる武家方にほうほうの体で逃げ出して、結局お吉に助けてもらって服の汚れをとってもらってやっとの思いで帰っていく。(とにかく今さえよければと後先のことを考えない与兵衛。筋がね入りの悪ではない軟弱ものだとわかる)

河内屋では与兵衛は、遊ぶ金を高利貸しに借りてなんとしても返さないといけない状態なので、おじさんが勤め先のお金に手を付けたのでお金をもってやっていかねばならないとか、妹にいい含めて、先代の霊がおりてきたということで「与兵衛に家を継がせてやれ」といわせてみたりとかの小細工をして、金を絞りだそうとするが、全て底がわれてしまって、相手にされない。

そこでやけくそになり、父親、妹を蹴り倒しているところに実母が帰ってきて、意見されるのでまたこれも殴りつける。これでは仕方がないと父母は与兵衛を勘当する。(借金でくびが回らない人をよくあらわしている、お金を工面するために嘘でもいって借り、貸してくれないほうに逆切れするのは今の世の中でもよくあること)

勘当はしたものの、父母とも与兵衛が困るだろうと向かいの油屋のお吉にところにお互いがこっそりやってきて、もしお金を貸してといってきたらこのお金を使ってといくらかのお金を届ける。

ところが与兵衛は高利貸しから金をかり今日中に返さないといけなくて、返せないと印鑑を持ち出して親の名前で借金しているため、親元にとりたてがくることになっているので、なんとしても金を返さないとと必死である(ここで真面目に働くということが思い浮かばず、人から借りることしか思いつかないのが情けない)

お吉の家にやってきて、金を貸してくれと頼む。先ほど親がこちらにきている話を聞いて、自分が情けなく今度こそは真面目にやるのでというが、お吉はそれが信じられず取り合わない。両親がもってきたお金の範囲なら貸してやろうと言うが、本人の欲しいのはもっと大金である。ここで、与兵衛はなら油を売ってくれというので、油を汲んでいるお吉の後ろで脇差を抜く。それに気がついて、油の入れ物を放り投げ逃げるお吉、そこにあったものをつかんで投げつけながら逃げる。

油で二人がすべりながら、殺される様を人形ならではの動作で 表現するのだが、他の演目ではないリアリティがあって、人を殺すときは実際こうなるのかもしれないと思わせるものがある。

脇差をもっているということで、最初から殺す気だったという解釈もされているところだが、私は、貸してくれなかったら、ちょっと脅してでもとってやろうというぐらいの気持ちだったのではないかと思っている。しかし、お吉の方は本気にとってしまい抜き差しならずに殺してしまった。

お吉のもっていた金庫のカギを奪い、中の金をとって逃げていく与兵衛。

最後に油屋で三十五日の逮夜が行われている、顔を出さないと怪しまれると与兵衛はあいさつにくるが、その時ネズミが血のついた書きつけを落とし、その筆跡から与兵衛が犯人だとわかってしまう。つかまって出ていく時に「金を返さないといけないとそればっかり思って、こういうこと(人を殺す)をすれば どうなるかが見えていなかった。」と嘆くのです。

わずかなお金で、コンビニ強盗する人などを見ているようだった。 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年08月02日 19時58分10秒 コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

プロフィール

クレオパトラ22世

クレオパトラ22世


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: