或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

2012.04.16
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街路樹のクスノキから、冬中頑張って木にしがみついていた葉が潔く落ちている。

それはまるで冬を感じ始めた落葉樹のように。

違うのは、間髪おかずに新芽が勢い良く吹き出したところだ。

芽吹きから時間を経て落ち着いた葉が、ゆったり広がって太陽の光を腹で受けるのに対し、

若葉はツンと天を指す。

生命維持の理は大人に任せて、

勢いに乗って上へ上へと伸長する、

若葉は色が淡く、みずみずしく、爪を立てたら直ぐに傷がつくだろう。






***


昔勤めた会社の人事新入社員担当者が、

『人事が言うのも何だが、今後、我が社を経て、君たちが転職しようとしまいと、
それは君たちの勝手であり、僕には君たちの生き方を強制する権利はない。
だが僕は、君たちを今後どこの会社や社会の場に出ても恥ずかしくない社会人にしたい。』

というのを聞いた。

新入社員のオリエンテーション合宿最終日だった、と思う。

・・・10日間の合宿で、精根尽き果てていたが、何故かこの言葉は響いた。

そして、『新入社員である』というバッジを外し、社会という大海原
(というのは、いささか大げさだから琵琶湖くらいにしようか)
に放り出された時、この言葉は、重みを持って伸し掛かったのだ。




今、とても実感することがある。

『どこに出しても恥ずかしくない社会人』を作る、って、難しいことなんだと。

成人とはなんだ、成人式って、町興しのイベントじゃないのか。

大人・・・社会人の自覚ってなんだ、

全てじゃないが、近頃の若い子は責任回避だけを考えて行動している。




しかし、知識ってのは、長くやってりゃ自然に身につくってもんじゃないんだよ。

私は蛇口をひねりゃ解答を垂れ流す水道栓じゃねーぞ!

テメエで解決処理能力を身に付けろ!

『私、人に叱られるの苦手なんですぅ・・・』

バカヤロウ! 私もだ!!!!得意なやつなんかいるかー!!!!

(・・・ご、ごほんごほん)



***


・・・先の会社に私が入社して一年経った時、

直属の上司が、己のなした一年間の課題、といったレポートを本部に提出していた。

そのテーマが、『新入社員の教育』だった。

『足を引っ張りまくって・・・本当にすみません』

それを聞いた時、私は謝った。 本当にそう思った。 

新入社員なんぞ、一年目は能無しで役立たずだ。

上司は笑った。

『人を育てるということは、立派なテーマになりえるんだよ。
私はあなたを教育しながら、いろいろ勉強したんだ。』



私は責任ある立場にない。 教えはするが、

OJT(on the job training)からは一線置こうと努めてきた。

企業人が『どこに行っても恥ずかしくない社会人を作る』というのは、

すごいことなのだと、今更ながら思う。 人事だから言えたセリフなのだろう。

現場じゃ、本当はそんな暇ありゃしないのだ。 

企業が未来を掛けて取り組むべき仕事なのだから・・・。

ま、実際、社会人を一人前たらしめるのは、他ならぬ自分を於いて他にないのだけれど。



しかし、若者がこんなでは、いずれ小姑よろしく口を出さない訳にはいかないだろう。

でなければ、尻拭い的な負担ばかり強いられる。

いっそ、小姑になってやろうか・・・。

そうすると、ガラスのハートにヒビが入るだろう。

別に、今の仕事を続ける理由もないから、すぐに辞めるかもしれない。





ま、一年生は役立たずだと、私自身が実感した事だからな・・・

それを意識した上で、前向きになってくれればいいが。



・・・でなければ、いつか爆発しそうだ。








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最終更新日  2012.04.16 21:19:33
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