或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

2014.10.23
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遠く、奈良まで現金を殆ど持たずに出掛け、最後は、ホントに電車賃もギリギリで帰宅したという、

私の中では、ある種忘れ得ぬ記憶となった、去年の奈良国立博物館『正倉院展』訪問。

今年も招待状を送って頂いたので、参戦しない訳には行きますまい・・・。

財布とICカードのチャージ残高を確認し、出掛けました(笑)。


***


京都は遠いけれど、まあ、来慣れていると言えなくもないです。

しかし奈良はやっぱり遠い・・・。

正倉院展に行く前に、今年は何処の寺に行くべきか・・・考え考えやって来ましたが、



早速昼ごはん抜きが決定されました。 ・・・もうあと一時間、早く神戸を出るべきだった。

さて、何処へ行こうかと、奈良公園をぶらぶらします。

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・・・フォトジェニックな柿。  誰かが、わざと置いてくれたに違いない。 

奈良は柿の名産地です。

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奈良といえば、鹿ですよね。

御存知かと思いますが、奈良は鹿を神獣として大切にしています。

その為、家の前で死なれたりでもすると大事なので、

朝早く起き出して、家の周囲に鹿が居ないか確認する、なんて話を聞いた事があります。


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奈良公園の鷺池に浮かぶ、浮見堂です。 桧皮葺の六角のお堂が雰囲気あります。



何とはなしに、春日大社の方向へ歩いていたら、 萬葉植物園

わが国で最古の植物園なのだそうですが、私は知らなかった・・・!

行かない訳には行かないじゃありませんか・・・!

という訳で、脳内は「植物園>寺」で、目標確定され(朱印帖持ってたのに)、

正倉院展が始まる13:30前まで(この日は内覧会なので、一般公開はされていない)、

ここで過ごす事に決めたのでした。


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鯉たちは気配を察して、水面が沸き立つ上へ下への大騒ぎ。

そこへ餅まきのように餌をまいてやる訳です・・・ああ、楽しい。

一人ではしゃいでいると、

鯉の大騒ぎに、写真を撮っていた白人観光客がやって来て、Canonのカメラで撮影していった・・・。

・・・餌、買わないんですか、そうですか。


***


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これ、すごいです、これ!!

『臥龍のイチイガシ』と呼ばれています。 奈良の指定文化財認定を受けています。

幹周は3m。 若いうちに一度倒れ、倒れたまま、上体を起こして、今の姿になるまで成長を続けたのです。

春日大社が出来たのがおよそ1300年前。 その頃に芽吹いたとしても御年1300歳。

本当に、木の下にナニか居ると思いました・・・。

これ、横から写した姿なんです。 正面からの姿はもっと凄かった。・・・撮れなかった理由は後ほど。


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これも、同じように倒れている別のイチイの古木。 

状態は力強く空へ向かっていますが、根っこの部分は皮一枚で繋がっているようなもの。

しかし、倒れた部分の樹皮から、無数の根が地面をしっかり抱え込んでいます。


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ホトトギスが一杯咲いてる。

本来、こういう風に咲くものなのね・・・私は園芸用の株しか知らなかったので・・・。


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園内には、こういった小さな水田がありました。 出来たお米は大社に献上かな?

万葉名をもつ植物を育成し、万葉歌と共に展示する、というのが、この植物園の趣向です。

稲には、

『稲つけば

かかる吾が手を今夜もか

殿の若子が取りて嘆かむ(作者不詳)』

というプレートがありました。


また、下り藤が社紋である故、春日大社では藤が大切にされてきました。

なので、この植物園には200本もの藤が植えられています。

花期に是非一度、訪れたいものです。


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綺麗な苔・・・太陽光と湿度の安定調和の賜物。 見惚れてしまう・・・。

人の手では決して作ることのできない自然の造形美。


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・・・

そうやって、一人で植物園を満喫していましたら、視界の端に動くものがありまして。

目を凝らしてみると、綺麗な緑色の蛇でした。 

マムシじゃないことは直ぐ判りましたので、もう、写真を撮ろうと夢中になって後をつけ、

スマホの液晶を覗き込んでいると、

急に画面が暗転しました。

驚いて目を離した隙に、蛇はススキの藪の中へ消えていきました。

スマホのバッテリー切れ。

普通は、バッテリー残量が20%という所で、警告のダイアログが出るはずなのですが、

それも出ないで、いきなり。

ちょっと呆然でした。

私はへび神様を怒らせてしまったようです。

・・・神域で、無闇に写真を撮ってはいけないのでしょう。

そして呆然と振り返った場所が、先ほどの臥龍のイチイガシのちょうど正面でした・・・。

・・・物凄い迫力で、一時目が離せなかった・・・。

しかし、バッテリーの切れたスマホで写真を撮ることは叶わず・・・

私は暫く立ち尽くした後、しおしおと植物園を後にしました。

・・・尻尾があったら、垂れてたよね。





正倉院展? 勿論良かったですよ! それはもう。

今年の目玉、「鳥毛立女屏風」は、歴史の教科書では、誰もが皆、観た事ある程の有名なもの。

・・・毎年こういったものを見せていただく事は、望外の喜び・・・

ですが、

私には、より萬葉植物園の感動が凄かった。




春に、又行きます・・・うん。


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(ナンバンギセル・・・ススキに寄生する植物です。 又の名を「オモイグサ」とも)






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最終更新日  2014.11.08 19:10:14
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