全6件 (6件中 1-6件目)
1
【本日の一冊】風花日下のゆりは33歳。友達の紹介で知り合ったシステムエンジニアの卓也と結婚して7年。夫婦の間には微妙なざわめきが立ちこめている。卓也には里美という恋人がいるのだ。のゆりも瑛二という若い男との関係がある。ある日、突然、里美はのゆりに電話をかけてきて会いたいというのだ・・・。夫の恋人の妊娠は夫婦の間に「離婚」の危機を運んでくる。いとこの真人に話したり、友人と旅に出たりするうちに、卓也の転勤がきまる。これからのことを決めぬまま引っ越し準備が始まる・・・。人を愛すること、愛されること、傷つけること、傷つけられることを深々と考える。何気ない日常の些事から始まり、愛はいかにして色あせていくかを描き出す完璧な恋愛小説。
2008年05月31日
【本日の一冊】静かな爆弾テレビ局に勤める早川俊平は、ある日公園で耳の不自由な女性と出会う。取材で人の声を集める俊平と、音のない世界で暮らす彼女。2人はやがて恋に落ちるが…。恋愛小説の新境地を切り開く意欲作。「伝える」ことの難しさがテーマになっている本書。ろう者とのお付き合いがある私としては、大変興味深く読みましたが作者の意図なのか、書いていない部分で何かを伝えようとしているような物語です。とてもいい描写があちこちにあるのにもかかわらず、全体としてはやや物足りなさを感じました。
2008年05月27日
【本日の一冊】好きよ「好きよ」―たった一言を遺して同僚の愛果がビルから飛び降りた。死んだはずの愛果の影を感じる董の前に伊勢崎という男が現われる。伊勢崎の周囲で起こる奇怪な出来事の数々―時空が歪み、記憶も操られる中、董子の故郷、真湯島と東京をつなぐ恐るべき企みが明らかに。予想を遙かに超える衝撃のラスト。
2008年05月26日
【本日の一冊】 恋人と別れたばかりの水穂は、祖母の徳子と地方都市で二人暮らしをしている。彼女の家族は、他に母と姉。離婚後、恋に生きる母・伊沙子は恋人を追って伊豆へ。姉の加穂は東京で、今は夫と別居中だ。女だけの四人家族の人生模様と恋愛観を、札幌の四季の流れにのせて描く、大河長編。読みはじめたら止まらない、藤堂流感動人間ドラマの真骨頂。 徳子が七十を迎えたときから、その死は覚悟していた。予想外だったのは、喪失感と名づけられるものが、日がたつにつれ、さまざまに形を変え、皮膚をくぐり抜けて肉へ、肉から骨へと浸透してくることだった。家族の死の淋しさに耐えきれず、別れた男と一夜をともにしてしまう水穂。その傷ついた心を救うのは…。著者の最長編、愛の傑作。
2008年05月23日
【本日の一冊】古代より日本人に信仰されている霊峰富士。いまを生きる青年や少女たちは、あの山を見上げたときに何を感じるのか?中学の卒業記念に自殺の名所「樹海」を探検する男の子三人の物語、ゴミの要塞のような家に住む孤独な老女の話「ジャミラ」など、せつなくも美しい光がこの世を照らし出す。魂の中篇小説集。 【目次】青い峰/樹海/ジャミラ/ひかりの子 はじめての田口ランディ。。。 なんとなく敬遠していた作家さんでしたが、読んでみると意外に、というか(勝手に)想像していたよりは普通の文章で、ほっとしました。もっとぶっ飛んでいる感じかと思っていたので…(^^;)そのうち他の作品も読んでみようかなぁ~
2008年05月18日
【本日の絵本】にんげんたちがやまざとにすむようになり、どうぶつたちはやまおくにおいやられていきました。いもとようこ最新作!命を考える絵本。 人間は人間のことだけを考えていませんか? …と問われている気がしてくる絵本です。おすすめ。
2008年05月07日
全6件 (6件中 1-6件目)
1