June 4, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回で全体を通して思ったことは、ひと言で言うなら
“優しい男たち” です。

何か事件が起きて、その決断を下さなければならない
ときに、岸谷五朗さん演じる藤原為時は1月にドラマが
始まったときからそうだったけど、深く深く悩みます。

あるいは、やんちゃで誰もが手を焼いた師貞親王(花山
天皇)のお守りや病弱な妾を献身的に看病したりなど、


柄本佑さん演じる藤原道長もそう。
少年のころから弱いものをかばい、いざとなったら
上の者たちにも自分の考えをきっちり言うけど、最初は
はっきりと強い口調で言えないし、最高位の左大臣に
なってもまずは「どうしよう。」と悩みます。
妻の倫子や妾の明子にも穏やかで優しい夫です。

藤原公任(町田啓太さん)も、独断&事後報告でもいい
のに伊周への対応をまずは道長に相談し、伊周に哀れを
感じたら結局は、特別に許してしまいます。

現代でもそうですが、こういう悩み事の解決は、苦難を
乗り越えてきた女たちのほうが決断が早いのでしょうか。

最高権力者たちに優しさを感じなかったから、今いる
若者たちと為時が優しく見えるのでしょうか。

そして道長は、後に娘の彰子が入内しても優しい男の
ままでいられるのか、展開に興味がわいてきます。

さて追加画像で、福井県越前市にある「紫式部公園」に

 ⇒ ⇒  こちら


私がここに行ったのは3年前で、このときは『源氏物語』を中心に見学していました。
今だったら紫式部のほうに興味をもって見てしまうと思います。


こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


長徳2年(996)越前の国司となった藤原為時は越前国府に入る前に宋人たちが
いる敦賀の松原客館に立ち寄り、商人たちの長の朱仁聡に挨拶を受けました。
この宋人たちはどのような者たちなのか為時は探って考えていましたが、やはり
為時らしく好意的で同情的な解釈になりました。
そして翌朝、父・為時に同行して越前に来ているまひろ(吉高由里子さん)は、
従者の乙丸(矢部太郎さん)と共に越前の浜辺に来ていました。
今ここには直秀も道長も一緒にいないけど、まひろの目の前には異国につながる
海があり、近江の湖とは違う“海”を感じていました。
するとそこに宋人の一人の周明(松下洸平さん)が来て、少し話をしたくなった
まひろは声をかけ、会話は通じないけど砂浜に文字を書いて対話を試みました。
でも周明は商人仲間に呼ばれて、すぐに行ってしまいました。



そして夜、明日の出立を前に藤原為時(岸谷五朗さん)は朱仁聡(浩歌さん)から
宴の誘いを受けたので出向きました。
宋の音楽が奏でられ、朱から為時の前途を言祝ぐと乾杯の言葉をもらい、為時と
まひろは宋の国の酒と最高の馳走でもてなしを受けました。
宴は通事の三国若麻呂(安井順平さん)を介して双方の会話もはずみ、終盤では
さらに為時が即興で作った漢詩が披露され、互いに気分良く時間を過ごしました。
まひろが酔い覚ましに庭に出ると浜辺にいた周明がいて、まひろは羊料理は正直
美味しくなかったと本音を言いつつ、宴への礼を伝えました。



越前国府に到着した為時は、この地の役人の源光雅(玉置孝匡さん)と大野国勝
(徳井優さん)らから挨拶を受けました。(「守・介・掾・目」は役人の位)
光雅らは為時に面倒をかけないよう気遣う言葉を並べているけど、その本音は
越前でのことで為時に余計な介入をしてほしくないということでした。
為時が左大臣・藤原道長から宋人の扱いを任されていると返すと役人たちは皆
怪訝な顔をし、とりあえずは為時に従ったけど何か考えているようでした。



後ほど光雅が為時のところに来て、目配せをして人払いしました。
光雅は袋のものを為時の前に置き、越前のことは我ら越前の者に任せてほしい、
国守の為時はただそれを認めてくれたら懐が潤うと言いました。
為時が袋の中を改めると中には大量の金が入っていて、生真面目な為時がそれを
受け取れるはずもなく、袋を光雅に返して下がらせました。
そして翌日、国守の為時のところには越前の民たちが事の大小も公私も関係なく
一斉に陳情に訪れ、為時はその対応に疲れ果ててしまいました。
これは越前のことは自分たちに任せろと言って賄賂までしたのに台無しにされた
光雅たちの嫌がらせでした。



翌日、為時のもとに朱仁聡が松原客館から訪ねてきました。
朱は朝廷に品物を献上したいから為時に取り次いでほしいと要望しました。
でもこれは為時の独断でできることではないので、まずは左大臣に文を書くから
待って欲しいと説明しましたが、その直後に為時は不調で倒れてしまいました。
朱が薬師を呼ぶと言い、そしてそこに現れたのは周明でした。
周明は為時を診察して背中から針を打ち、不思議な治療でしたがおかげで為時は
体調が少し回復したので、宋の進んだ医学に感心して礼を言いました。
ところが朱は帰り際に為時に貢物の件を念押しし、助けてもらった手前、為時は
朱の頼みを断れなくなり、朝廷にその旨を伝えました。



果たして朱たちからの献上品が朝廷に贈られ、その一部であるオウムと羊を藤原
実資(秋山竜次さん)と藤原公任(町田啓太さん)は興味深げに見ていました。
そして宋の商人たちからの要望が特にないようだと聞くと、公任は彼らの思惑が
つかめずに考えていました。
一方、越前ではいつも朱に同行しているはずの通事の若麻呂がいなくて、朱は
貢物が朝廷に届いたことの礼を為時と筆談していました。
するとそこに大野国勝が乗り込んできて、若麻呂が殺された、咎人は朱だと言い
張り、朱を強引に連行してしまいました。
為時がそれは解せぬ、自分が話を聞くと言っても、国勝はそれは国守の仕事では
ないと言って、為時を関わらせないようにしました。



為時は朱が咎人であるとは信じられないし、もしこれが間違いだったら国の信用に
関わる一大事なので、まひろは左大臣・藤原道長(柄本佑さん)に文を書くよう
父に提案、しかし為時が心労からまた倒れてしまったので、まひろが代筆をして
事の次第を道長に知らせました。
早速、陣定が開かれましたが、異国の者をこの国の法で裁けるのか、これを機に
宋に追い返すのがいい、為時に任せても裁きができないなど意見が出ました。
そして最高位の道長に意見が求められたので、道長は明法博士に調べさせた上で
帝に伺い帝の指示を仰ぐと言いました。



越前の事件の解決策が見つからないさ中、検非違使別当となった藤原公任から道長に、
太宰府に向かっているはずの藤原伊周が都に戻ったらしいと報告が入りました。
越前のことだけでも頭が痛いのに伊周のことまで加わり、道長は頭を抱えました。
公任は、すぐにでも高階明順の屋敷を改めたかったのですが、まずは道長に報告、
そして道長も伊周の件は公任に任せることにしました。
(道長と公任、朝廷内での立場の違いはあるけど、二人きりのときは昔からの友
として心がつながっているのがいいですね。)



ようやくあきらめて太宰府に行く覚悟ができた藤原伊周(三浦翔平さん)でしたが、
病が重い母・高階貴子にせめて一目だけでも会いたい、母も自分を呼んでいる、
そんな思いから無理やり道を引き返し、京に戻ってきました。
フラフラになって京の母の元に戻ってきた伊周でしたが、高階の屋敷には公任が
先回りしていて、伊周が母に近寄るのを制しました。
しかし土下座をしてまで母に会うことを乞う伊周を不憫に思った公任は、特別に
伊周が母と会うことを許しました。
ところがそこに中宮・定子(伊周の妹)に仕える清少納言から、母・貴子が息を
引き取ったと報せがあり、伊周は頭の中が真っ白になってしまいました。
力なく中庭を抜けて母の元へ近寄っていく伊周、いったんは公任に制されたけど
役目として伊周を制しにいく検非違使たち。
伊周は御簾の内には入れず、庭先に跪いて涙ながらに母を見送りました。



伊周の母・貴子は中宮・藤原定子(高畑充希さん)の母であり、道長にとっても
義姉なので、道長は定子にお悔やみの言葉を述べました。
定子は道長に近くに来るよう言うので清少納言は御簾を上げ、定子が姿を現すと、
そこには帝の子を身ごもり産み月も近くなった定子がいました。
両親・兄弟・親戚全ての後盾を失った定子は生まれてくる子をどうやって育てて
いこうか途方に暮れていて、もう道長を頼るしかなかったのです。
定子はこの子を守って欲しいと懇願、でも道長は軽はずみなことは言えないので、
即答はせずに帝に報告しました。
政治的には遠ざけたけど最愛の定子が自分の子を身ごもっていると聞いた帝は、
やはり嬉しさを隠せませんでした。
定子と我が子の近くにいたいと願う帝を、道長は「朝廷の安定を第一に。」と
強く説得しましたが、自身にも何人か子がいる道長には辛い説得でした。



越前の事件の裁きを左大臣の道長に頼った為時でしたが、道長からは越前のことは
越前で決めよという指示で、どうしたものかと為時はまた困ってしまいました。
するとそこに周明が一人の男を連れて為時の元に駆け込んできました。
そして周明の口から出たのは漢語ではなく、はっきりした和語。
朱は咎人ではない、この男が証人だと周明は言い、宋人で今まで漢語でしか話を
しなかった周明が和語を使い、事件のことと相まって、為時とまひろは何がどう
なっているのか、ますますわからなくなりました。






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Last updated  June 4, 2024 03:31:06 PM


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