Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/11/15
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カテゴリ: BAR
 社内の友人から、「面白いBARというか、酒場に連れていってあげましょう」と誘われた。最寄りの駅はJR神戸線の「立花」という駅(ローカルな話ですみません)。猫町西村

 立花というのは阪神間の尼崎市にある。普段は用事でもない限り、まず降りることはない。僕らは駅を降り、南東方向へゆっくりと歩き出す。

 居酒屋や商店の並ぶ駅前を抜けるともう、すぐ住宅やマンションが立ち並ぶエリアになる。灯りも少なく、暗いうえに人通りもほとんどない。

 「こんなところにBARが、ほんまにあるんですか?」と僕。「あるんです。僕も最初は見つけられず、30分も周りをぐるぐると探し歩いた」と友人。

 7分ほど歩いた後、友人は、ある一軒家のガレージの門扉を勝手に開けた( 写真左 =暗くてすみません。目を凝らして見てください)。看板も何もない。郵便受けにかろうじて、店名を書いた紙が張ってある。猫町西村

 門扉からガレージの車の横をすり抜けて、めざす酒場の玄関にたどりつくには、さらに15mほど歩く。暗くてよく見えないが、相当大きな町家のようだ。 

 「猫町西村」という風変わりな店名。その名はオーナーの名前、そして店内に棲むマスコットの猫(2匹います)に由来しているのだろう。

 住宅を開放した酒場だから、靴を脱いで上がる。8畳ほどの部屋3室が酒場になって、それぞれの部屋には大テーブルが置いてある( 写真右

 3つの部屋の仕切りは取り払われているから実に広々とした感じ。そのうちの1室にはグランド・ピアノが鎮座している。ミニ・コンサートでも開けそうな素敵な空間。実際、コンサートや詩の朗読会や紙芝居の集いなどが時々催されるという。猫町西村

 優しそうなママさんがこの酒場を仕切り、仕事から帰ってきた娘さんも手伝う。お酒はビールと焼酎とワイン。なぜかウイスキーは「ごめん、ウイスキーはないのよ」と言われた。

 お腹がすいていれば、ママさんの心のこもった手料理が食べられる。この日は「おでんの盛り合わせ」。美味しいから焼酎も進む。

 普通のおうちの応接間みたいな雰囲気だから、実にリラックスできる。知らないお客さんともすぐ仲良くなれる( 写真左 =グランドピアノを早速弾かせてもらいました。感激!)。

 聞けば、このおうち、築100年は経つという。尼崎って戦時中、何度も空襲を受けたはずだが、この家は奇跡的に焼け残ったのだとか。ももちゃん

 楽しそうに飲んでいる僕らの周りを、マスコット猫の「ももちゃん」( 写真右 )がウロウロ。もう1匹の、黒ネコの「はなちゃん」は台所の椅子の上で寝ている。

 「ももちゃん」の体格は、うちの「うらん」より二回りくらい大きいが、人慣れしているせいか性格はおだやか。撫でても全然怒らない。

 居心地がいいので、僕らはつい長居する。営業時間は一応10時までなのだが、「いいのよ、盛り上がったら、いつもすぐ11時くらいになるんだから」とママさん。

 僕らは11時すぎにさよならしたが、ほかの3人のお客さんはまだ残っていた。ママさんや娘さんも「呑みの輪」に入ってきた(いったい何時まで飲んだのだろう)。



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Last updated  2006/11/16 12:37:18 PM コメント(14) | コメントを書く


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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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