Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/09/17
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テーマ: 中国&台湾(3304)
カテゴリ:
 さて、周荘から上海に戻るともう夕方の6時。3日目の晩ご飯は「少し遅めにスタートを」と考えていたので、それまでの時間、どこか市内でもう1カ所訪ねてみようかということになり、上海体育館駅からひと駅中心部へ戻った「衡山路」駅で下車。かつてのフランス租界の界隈を散歩することにした。s-IMG_5819.jpg

 プラタナスの並木に包まれた 衡山路 の界隈には今も、かつての洋館が数多く残り、租界時代の香りが漂っている。そして、その洋館を活用した各国のレストランやバー、おしゃれなショップなどがたくさんあり、新天地と並んで、上海市内の人気のエリアになっている( 写真左 =周荘からの帰途、バスから見えた謎の物体(建物?))。s-IMG_5830.jpg

 付近には、孫文夫人の宋慶齢(1893~1981)が暮らした家も残っており、一般公開されている。時間があれば、「おしゃれな洋館のバーでちょっと一杯」といきたかったが、これは次回の楽しみにとっておくことにしよう( 写真右 =夜の衡山路界隈)。s-IMG_5826.jpg

 通りの中心には、租界時代からのゴシック風のキリスト教会も残り、そこは今も信者の祈りの場となっている。この日は日曜だったが、夜になにやらミサをやっているようで、信者が次々と入っていく( 写真左 =大きな石造りのビルも残っていて、活用されている)。s-IMG_5828.jpg

 社会主義の国と言っても、キリスト教徒や仏教徒の数は少なくない。中国ではご存じのように、チベット自治区での仏教徒への弾圧が国際問題になっているが、宗教に寛容さを示せるかどうか、今後、中国政府の懐の深さが問われるところだろう( 写真右

 衡山路駅から再び、南京東路駅へ戻った僕らは、最後の夜の晩飯の店へ向かう。最終日は、「地球の歩き方」+「上海ナビ」でダブルチェックして、まず間違いないだろうと思った 「上海姥姥」 という店= 写真左 。「おばあちゃんの味」をうたい文句にしているので、楽しみにしていったが、期待を裏切らない味だった。s-IMG_5837.jpg

 僕らは、鶏の蒸しもの( 写真右 )、川海老の醤油煮ニンニク風味(「招牌蒜香」= 写真左下 )、上海風汁麺( 写真右下 )を頼む。最初の2日間は4品頼んだが、一品の量が多くて食べきれなかったので、とりあえず3品で様子をみようと。鶏の蒸しものも最高に旨かったが、川海老の醤油煮はもう絶品! 「この3日間で一番美味しい店かも」と連れ合いとの意見は一致した。s-IMG_5834.jpg

 飲み物は相変わらず、青島ビールの純生を頼んだが、上海に来てからこれまでどこで飲んでも若干ぬるいのが不満だったのが、この店ではきりりと冷えてて旨い! やればできる。やはりビールはこうでなくっちゃ。s-IMG_5835.jpg

 ついでに紹興酒をグラスで頼んだが、担当の女性従業員は「ボトル売りしかない」と言う。「じゃぁ仕方ないね」と僕が残念そうな表情を見せたら、しばらくして、「1杯だけでいいか?」と聞いて、グラスで持ってきてくれた。何たる親切なサービス。上海に来て初めて(?)こんな気配りをしてもらってもう感激! この従業員には帰りにチップをはずんでしまった。s-IMG_5836.jpg

 中国社会がまだ資本主義経済に十分慣れていないということもあるけれど、こういう親切な従業員がもっと増えれば、そして笑顔を見せる店員がもっと増えれば、訪れる観光客もきっといい印象を持って帰国するに違いない( 写真左 =滞在中ずいぶんお世話になった「青島ビールの純生」)。s-IMG_5833.jpg



 僕らは、たまたま晩飯を食べた「上海姥姥」の店のすぐそばに、リストアップしていたうちの1軒、 「House Of Blues & Jazz」 という店があったので、そこにお邪魔することにした。s-IMG_5844.jpg

 この「House Of…」は古い洋館をそのまま使ったような素敵な内装。キャパも結構広く、バック・バーの酒の品揃えも充実している。聞けば、オーナーは上海在住の中国人俳優だとか。壁には、ここを訪れたウイントン・マルサリスがオーナーと一緒に撮った写真も。s-IMG_5851.jpg

 残念ながら、この夜のライブはジャズではなく、「Blues Jam Night」。西洋人4人組のブルース・バンドの演奏だった。ライブのスタートは夜9時半。演奏が始まると、やはり、続々と客が集まってくる。演奏のレベルはかなり高い。s-IMG_5849.jpg

 ここも初日のバー同様、ドリンク(お酒)は日本とそう変わらないお値段。だから、客はやはり観光客や在住の外国人が多いようだ。ここにいると、ここが中国であることを忘れてしまう(ライブチャージは驚くほど安かった。この夜だと、1人10元=約140円=プラスになるだけ)。



【上海姥姥】 上海市福州路70号  【House Of Blues & Jazz】 同市福州路60号





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Last updated  2009/09/17 09:04:41 AM コメントを書く


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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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