Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/10/31
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カテゴリ: BAR
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 誰が名付けたか知らないけれど、大阪・北新地には、実力派バーテンダーの「三羽ガラス」と言われている3人がいる。s-IMG_6251.jpg

 私のブログでも以前紹介したBar・Kの松葉道彦マスター、そして「エルミタージュ」というBarの田外(たげ)博一マスター(このブログでは未紹介)、そして3人目が、きょう日記で紹介するBar・BESO(ベッソ)の佐藤章喜マスター= 写真右下 =である。3人は同世代(40代)で年齢も近い。Mr Sato of Bar BESO

 BESOは北新地に店を構え、ことし10周年を迎えた。私も先般お祝いの週間の際訪れ、ささやかな記念の品を贈った。

 店は毎夜、佐藤さんの素晴らしいカクテルを味わいたい客で溢れているが、実は、私が本格的に佐藤マスターと親しくなったのはここ5、6年の話である。

 もちろん過去に、関西のカクテル・コンクールで、佐藤さんの見事なパフォーマンスを見たことはあったし、全国大会でも上位に入賞するなど輝かしい成績をおさめていることは当然知っていた。Bar・BESO.jpg

 佐藤さんの店にはすでに、彼のファン=常連客がしっかりついていたので、私のような新参者が入り込む余地はないと思い、時たま顔を出す程度だった。しかしここ数年は、私と友人が不定期で個人的に開いているウイスキー・テイスティングの集いに佐藤さんも参加してくれたりするうち親近感が深まり、以前より頻繁にBESOの扉を開けるようになった(以下の 写真3枚 は、BESOでつくって貰った素晴らしいカクテルの一例)。s-At Bar BESO2.jpg

 佐藤マスターのどこが凄いのかと言えば、やはり、その独創的で、アーティスティックなカクテルの技であろう。飲んだら凄いカクテルをつくるバーテンダーは数多いが、ヴィジュアルという点でも客も唸らせるカクテルをつくるバーテンダーは、私はあまり知らない。佐藤さんはそんな一人である。

 例えば、BESOのハウス・ウイスキーはホワイト・ホースであるが、ウイスキーのハイボールを頼むと、まずホワイトホースを入れたグラスの中に氷を数個入れてステアし、ウイスキーを十分に冷やす。s-At Bar BESO.jpg

 そしてその氷は捨てて、新しい氷と入れ替え、再度ステアし、ソーダを注ぎ、さっとレモンピール(流れるように美しい所作)。最後にモルト・ウイスキーをひと吹きスプレーする。このモルトはなんと、ホワイトホースのキー・モルトの一つであるタリスカー。ここまで芸の細かいサービスをするBARはちょっとない。

 カクテルだって、スタンダードはもちろん、普通のスタンダードではないひと工夫が施されているし、オリジナルも驚きの連続で、デコレーション(飾り)一つとっても、目の前で見事な技を見せてくれる。黒トリュフを浮かべるコニャクベースのマティーニも佐藤さんのオリジナルだが、そんな発想を、誰が思い付くだろうか。s-At Bar BESO3.jpg

 そのマシンガンのようなトークも凄い。うんちくを垂れすぎる訳でもなく、押しつけがましくもなく、客を楽しませる。吹き出る汗をふくのを忘れるくらい話し好きなのだ。体全体を使った激しいシェーキングも、見るものを圧倒する。本当にサービス精神の固まりのような人だ。

 東京のバーテンダーにもテクニシャンは多いが、ここまで研究熱心で、凄い人はそういない。佐藤さんはこの業界では珍しい、奄美大島育ちという変わりダネだが、今では大阪を代表する、全国に誇れるバーテンダーだと私は自信を持って言える。

 大阪以外の皆さん、大阪へ来たらぜひBESOにお越し下さい。どのカクテルもきっと驚きの連続で、これまで経験したことのないような満足が得られると信じます。

【Bar・BESO (ベッソ) 大阪市北区曽根崎新地1丁目2-12 橘ビル4F 06-6345-3848 午後6時~午前2時(土は午前0時まで) 日祝休 ※店名の「BESO」とはスペイン語で「口づけ」という意味だとか。チャージ¥1000
【追記】 BESOはその後、次の住所へ移転されました。大阪市北区堂島1-3-35 新陽第二ビルB1F 06-4256-6232



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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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