Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2009/12/29
XML
カテゴリ: BAR
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
 関西発祥のBARグループである「サンボア・グループ」については、以前もたびたび取り上げたので、皆さんもよくご存知かと思う。s-Mr Kobayashi.jpg

 グループの原点であるBar「Savoy」はついては、かつてこの日記でも二度ほど紹介した( 05年12月28日の日記 06年12月27日の日記 )が、1967年(昭和42年)、小林省三マスター= 写真右 =が創業した。関西のBAR業界の先達として、カクテル文化の定着や後進の指導に大きな功績を残されたが、残念ながら店は2006年12月、多くのSavoyファンに惜しまれつつ約40年の歴史に幕を閉じた。s-Savoy.jpg

 しかし嬉しいことに、小林マスターの右腕として、34年間Bar「Savoy」を支えてきた木村義久さんが2002年に独立され、Bar「Savoy北野坂」= 写真左 =を一足早くオープンされた。店は「Savoy」本店が幕を閉じてしばらくした後、店名をBar「Savoy」に戻した。今では「Savoy」グループを支える柱となっているだけでなく、神戸を代表するオーセンティックBARの1軒でもある。s-Bar Savoy.jpg

 新「Savoy」では、「サン・エキスポ」= 写真左下 =など小林さんのオリジナル・カクテルを後世に伝えるとともに、木村マスターがサントリー・カクテルコンペで優勝したオリジナル「ソルクバーノ」ももちろん味わえる( 写真右 =Bar・Savoyの店内)。Sun Expo of Bar Savoy.jpg

 小林さんや木村さんは、店で弟子を育てるだけでなく、「独り立ち」を積極的に支援してきた。その結果、Savoyグループは現在、神戸にBar「Savoy」をはじめ、Bar「Puerto」( 写真右下 )、Bar「Savoy Hommage」( 写真左下 )、Bar「Savoy Nino」、Bar「SONORA」の5店、大阪にBar「Savoy Osaka」と計6店を擁するBARグループに発展している(このうち「SONORA」と「Savoy Osaka」は、独立した営業をしている)。s-Bar Puerto.jpg

 SavoyグループのBARは、当然ながら、店ごとに個性的で、特徴が異なる。「Puerto」はワンコインBAR(ノーチャージで、どのお酒も嬉しい1杯500円均一!)、「Hommage」はどこかの家の応接間のように落ち着いた雰囲気で、トークが抜群のMマスターの素晴らしいとカクテルが楽しめる。s-Savoy Hommage1.jpg

 「Nino」( 写真左下 =通りにあるこの看板が目印)はこじんまりしたBARだが、女性店長Iさんの優しい接客にいつも癒される。路地裏の突き当たりにあるというロケーションもいい。

 「SONORA」( 写真右下 )は「Puerto」で人気者だったKマスターが独立した店。飾らない人柄と誠実な接客・サービスが嬉しい。店の内装はSavoyグループでは一番明るく、ラテン系な雰囲気。s-Bar Sonora3.jpg

 大阪にある「Savoy Osaka」は以前この日記でもいち早く紹介( 08年8月10日の日記 )したが、フードが充実し、シェリーの品揃えもよく、BARとバルの中間のような使い方ができる、嬉しい店だ。Hマスターはまだ若いのに研究熱心で、工夫を凝らしたオリジナル・カクテルも魅力的だ(僕の仕事場からも近くて、お値段もリーズナブルなのも有り難い)。s-Savoy Nino.jpg

 いずれも店の店主、バーテンダー、バーテンドレスにも共通して言えることは、どなたも気さくで、接客が温かいということ。これはおそらく小林さん、木村さんの後進教育のたまものだろう。sa-Bar Savoy Osaka.jpg

 唯一、個人的に残念なことは、グループの店のほとんどが神戸の三宮、元町エリアに集中していることか。できれば、今後お弟子さんが独立される際は、ぜひ大阪や京都にももっと進出してほしい。そして、ゆくゆくは東京へも出店して、「関西にSavoyあり」の存在感を見せてあげてほしいと願う( 写真右 =Bar・Savoy Osaka)。

 なお、小林さんは「Savoy」を閉じられた後、しばらく「Puerto」などのカウンターに週数回立たれていた。最近は少し体調を崩されてるが、現在は、調子が良い時は「Hommage」のカウンターに不定期で接客されているという(個人的にも、早くもっと元気になっていただきたい)。小林さんと再会されたい方は、Hommageに電話でご確認のうえ、お越しください。

【Bar Savoy】 神戸市中央区中山手通1-7-20 第3天成ビル4F 078-331-8977 【Bar Puerto】 神戸市中央区元町通2-2-7 尾上ビル2F 331-8654 【Bar Savoy Hommage】 神戸市中央区下山手通5-8-14 341-1208 【Bar Savoy Nino】 神戸市中央区三宮町3-9-4 331-2275 【Bar SONORA】 神戸市中央区下山手通2-4-13 永都ビル3F 392-6715 【Bar Savoy Osaka】 大阪市西区江戸堀1-1-9 06-6445-2077(営業時間、定休日等は各店へお尋ねください)

【追記1】20100109 ネットであれこれ調べていたら、「Savoy」という名前を使ったBARは全国に他にも6カ所あることを知った。このうち秋田、新潟、四日市、福岡(博多)の4つはBARで、厚木とつくばの2軒はライブBAR(ライブハウス?)だった。いずれにしても、神戸のSavoyより歴史が古いということはなかろう。同じ名前を気軽に使うのはいかがなものかと思うけれどねぇ…(もちろん「本家のSavoyもあのSavoy Hotelの名前を勝手に使っているじゃないか」と言われたら、反論は難しいのかもしれないけれど…)。

【追記2】 小林省三氏は大変残念ながら2015年10月に天上に旅立たれました。


こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】






PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^9・炸醤麺」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: