Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2016/12/09
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17.ブルー・ハワイ(Blue Hawaii)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク

 太平洋に浮かぶハワイは、数々のトロピカル・カクテルを生んだ世界有数の観光の島。この「ブルー・ハワイ」は言うまでもなく、トロピカル・カクテルの代表格です。

 Wikipedia英語版を含む欧米のカクテル専門サイトの多くは、作者は、ハワイ・ワイキキのホテル「ヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジ」のチーフ・バーテンダーだったハリー・イー(Harry Yee)氏で、1957年、オランダのリキュール・メーカー、ボルス社(Bols)が同社のブルー・キュラソーの発売を記念して、イー氏にオリジナル・カクテルの考案を依頼し、生まれたのがこのカクテルだと紹介しています。

 カクテル名は、1937年に公開されたミュージカル映画「ワイキキ・ウェディング(Waikiki Wedding)」で主演のビング・クロスビーが歌った「ブルー・ハワイ」という曲にヒントを得て、イー氏が名付けたと伝わっています(出典:kitchenriffs.com)。

 現代の標準的なレシピは冒頭のようなものですが、イー氏のオリジナル・レシピは「ホワイト・ラム4分の3オンス、ウオッカ4分の3オンス、ブルー・キュラソー2分の1オンス、パイナップル・ジュース3オンス、レモン・ジュース1オンス、クラッシュド・アイス」で、ウオッカも使っています(出典:stradvertiserblogs.com / ※Wikipedia英語版では、このウオッカ入りの方を標準的なレシピとして紹介しています)。

 現代では、ウオッカ抜き(ラム・ベースのみ)のレシピの方が一般的になっていますが、なぜこうなったのかはよく分かりません(ヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジのバーでも、ウオッカ抜きだそうです)。他にも大きな謎があります。現在ボルス社は、そのHP内のカクテルサイトで、この「ブルー・ハワイ」ではなく、よく似た名前のカクテル「ブルー・ハワイアン(Blue Hawaiian)」しか紹介しておらず、ハリー・イーという名前にも一切触れていないのです。

 「ブルー・ハワイアン」は、「ブルー・ハワイ」のレシピで、レモン・ジュースをココナツミルクに代えたものです。欧米の専門サイトでも時折、「ブルー・ハワイアン」を「ブルー・ハワイ」と混同し、レシピが逆になっているケースもしばしば見受けられます。実際、このレシピの混乱に注意を促すサイトもありました。

 現在のボルス社が、「ブルー・ハワイ」の存在を無視しているのはなぜなのか、本当に同社がイー氏にカクテル制作を依頼したという史実はあったのかという疑問が残りますが、この点については今後の研究課題として残しておきます。

 なお、「エルビス・プレスリー主演の映画『ブルー・ハワイ』の公開に合わせて考案された」と紹介している文献もありましたが、この映画が公開されたのは1961年。このカクテル誕生の方が4年早いので、無関係です。余談ですが、1920年生まれのイー氏は現在96歳ですが健在で、WEBではその元気な姿が見られます(出典:stradvertiserblogs.com)。

 「ブルー・ハワイ」が日本に伝わったのは、海外旅行の大衆化でハワイが日本人の人気観光地となり始めた1960年代後半のことと思われます。70年代には街場のバーにもお目見えしていましたが、カクテルブックに登場するのは80年代前半になってからです。

【確認できる日本初出資料】 「トロピカル・カクテルブック」(サントリー編、1982年刊)。レシピは冒頭のものと同じで、ウオッカ抜きです。



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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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