Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2025/12/21
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雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第13回】
 ジャパニーズ・ウイスキー、その光と影

この連載の第1回目(2023年1月)で私は、2000年代以降、日本産ウイスキーが国際的に高い評価を得て、今や「世界五大ウイスキーの一つ」と呼ばれているという話を書いた。

その後も、ジャパニーズ・ウイスキーは、そのクオリティもあって高い人気を維持しているが、ここに来て、このまま成長が続くとは断言できないような厳しい現実に直面し始めている。

まず、日本の急速な人口減少と若い世代(とくに20代~30代前半)の酒離れ=ウイスキー離れ。当然、アルコール消費は減るし、バーを訪れる客も少なくなる。

コロナ禍の「後遺症」で終電は繰り上がったまま。今なお「リモート・ワーク」が少なからず続く影響で、都心部で働く人の数も減少している( 写真左 =ジャパニーズ・ウイスキーの蒸留所も増えて、今や約120カ所に達する)。

二つ目には、コロナ禍後、勤労者の「飲むスタイル」が変わってしまったこと。いわゆる会社の「飲み会」文化は衰退し、宴会ではウイスキーのような度数の高い酒類より、度数の低い、軽い酒の方が好まれるようになった。

そして、ウクライナ戦争の影響。原材料費、輸送費、資材費等はどんどん上昇し、その結果、国内外のほとんどのウイスキー銘柄がこの3~4年で大幅に値上がりした。ジャパニーズ・ウイスキーも例外ではない。ウイスキーは庶民からますます遠い存在になりつつある。

ただ、それでも世界的に見ればウイスキー需要は増えており、国内のウイスキー消費も、低価格帯のものはハイボール人気で堅調だ。

連載1回目で「57カ所」と書いた日本国内のウイスキー蒸留所は、海外需要も目論んで、現在は約120カ所に急増している( 写真右 =ジャパニーズ・ウイスキーを取り上げた本も、近年は国内外で数多く出版されている)。

しかし、ハイボール用の低価格帯ウイスキーは大手メーカーの商品で、国内の新興蒸留所が生産するのは99%が高価格帯のシングルモルトだ。このため近年は供給過剰で、国産シングルモルト販売にも陰りが出始めている。昨年には蒸留所廃業のニュースも流れたほか、建設計画を中止した蒸留所の話も聞く。

私は10年後、20年後には、かなりの数の蒸留所が淘汰されているだろうと想像している。真面目にコツコツ、良質のウイスキーを造り、良心的価格で販売し続け、国外にも輸出販売できる流通ルートを持つ蒸留所だけが、厳しい状況を乗り超えて生き残るだろうと信じている。

ウイスキーが大好きな私は、バー・カウンターでそうした良心的な国内蒸留所はこれからも応援し続けたいと思う。そして若い世代に、ウイスキーの素晴らしさを伝え続けるつもりだ。

今夜も自分のバーで、私の好きなジャパニーズ・ウイスキー3~4銘柄の飲み比べセット(例えば1杯15mlずつ)をお勧めしてみるつもりだ。「こんなに美味しいとは思わなかった」というお客様の笑顔を見るために。










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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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