ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 7, 2017
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「禁じられた遊び」

 今月のカルテットごっこは、無謀にも「死と乙女」。Vln1 Yさん、Vln2 ぼく、Vla Nさん、Vcl Eさん。

 この曲には自分自身、過去にいろいろ哀しく辛き想ひ出とかがあって、思いっきり封印したはずだったのだけれど、今回N氏がどーしてもやりたいっとか言い張るもんだから、ついに折れてしまったわけで。


 でもやはり難しかった。大人げないけど、どうしてぼくがこの曲を弾く気になれないのか上位三点を挙げてみると、
  • 弓づかいが難しい。上げ下げだけぢゃなく、弓のどの位置で弾くのか、ツジツマを合わせるために、いろいろ裏ワザ、小ワザを駆使しなければならず。
  • 出版社によって何通りもの版があり、強弱とかが速さに関する表示がばらばら。どの版が最も信頼できるのかすらわからないし、自分の好みがどの版なのかも決めかねる。
  • 誰が旋律で誰が伴奏なのか何通りにも解釈できて、四人の意見/好みが一致することは決してない(断言)。

 人生何ごとも前向きに考えなきゃいけないのに、この曲弾くとなぜか後ろ向きになってしまう。自分の意見/好みをしっかり持ち、それを正当化するために言葉できちんと表現して他の奏者と交渉する、という音楽づくりの過程がまたタイヘン。ほぼ八小節ごとにやらなきゃいけない。





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最終更新日  Feb 9, 2017 09:15:08 AM
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