ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 23, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「伝説のチャンピオン」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 今回もサッカーに関するドキュメンタリーの感想をば。イングランド北部リーヅ・ユナイテッドFCを一年間にわたり取材したもの(2018年から19年にかけて)。

 編集がとてもおじょーず。激動の一年をうまく六話にまとめていて、それぞれ適度に完結させている。もったいぶって「この続きは次回のお楽しみ」みたいにいちいち引きずらないのは好感が持てた。
 もともとそうなのか、あるいは最近の傾向なのか、イギリスってドキュメンタリー系の映像づくりが洗練されていると思う。均衡がとれてて嫌味がなく、ぼくにとっては観やすい。アメリカとか日本のそれより無理無駄ムラがないという印象。感動を押し付けない静かな演出がかえって効果的。

 ただ、語りを担当してるのがガイジンのラッセル・クロウさんってのは違和感。地元出身の誰かにヨークシャー訛りで語ってほしかった。地元出身者で適任者が見つからないのであれば、せめてイギリス人にしてくれたらよかったのに。

 あと、許可が下りなかったのか、控え室での選手や監督らによる戦略会議とかに撮影隊が潜入することはない。そもそも監督のマルセロ・ビエルサさん、アルゼンチン人で英語ができないというのもあってか、あんまり取材にご協力いただけてなかったみたい。一方、上層部のお偉いさんたちがお金や人事のお話をするのはちゃんと取材されてた。

 それにしても、このリーヅ・ユナイテッドってば、例えば マンチェスタ・シティ のように強くはなく、 サンダランド ほどは弱くなく、実に微妙な位置にいる団体。プレミアリーグに昇格できるのかできないのか、最後の最後まで順位が定まらずハラハラしながら観ることになる。まさにドキュメンタリ向きの団体。





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最終更新日  Mar 10, 2024 11:52:28 PM
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Re:ドキュメンタリー:ホームに連れて行って リーズ・ユナイテッド Take Us Home: Leeds United(2019年イギリス)(08/23)  
ラッセル・クロウって…何故何故?

Re[1]:ドキュメンタリー:ホームに連れて行って リーズ・ユナイテッド Take Us Home: Leeds United(2019年イギリス)(08/23)  
T.H. さん
LimeGreenさん

彼は低音で渋い語りをなさるのでそれはそれでいいのですが、この番組に適しているかというと違うよーな。

てか、レミゼラブルで高音を歌うのが辛そうだったのを思い出しましたー。
(Aug 26, 2020 09:21:32 PM)

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