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雨が降ったりやんだりの東京地方、いつもの残暑厳しい8月下旬からはほど遠い状態です。少し小降りになったところで、晴海トリトンスクエア X棟 会議室へ行きました。
<プログラム>
レクチャーコンサート Plus#11
古楽四重奏団
ベートーヴェンがハイドンに好かれなかった理由
A.ハイドンの作風とは
1.J.ハイドン 交響曲第101番 ニ長調 Hob1-101 第2楽章より(1794)
2.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 変ロ長調 作品1-1 第3楽章より(1758)
3.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ト長調 作品17-5 第3楽章より(1771)
4.C.PH.E バッハ 交響曲第1番 ト長調 第2楽章(1773)
5.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ニ長調 作品64-5「ひばり」 第2楽章(1791)
B.ベートーヴェンのデビュー
1.Lv.ベートーヴェン 「公定ヨゼフ2世の死を悼むカンタータ」WoO87 第6曲「アリア」より(1790作曲)→ハイドンがはじめて知ったベートーヴェンの曲
2.Lv.ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 ハ短調 作品1-3 第4楽章(1795出版)
→初めての作品でハイドンに見せた曲。
3.ハイドン 弦楽四重奏曲 ハ長調 作品76-3「皇帝」 第4楽章 (1797作曲1799出版)
4.Lv.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 作品18-4 第1楽章
C.その後のべートーヴェン
1.W.A.モーツァルト 弦楽四重奏曲 ハ長調K.465
ハイドンセット第6番 「不協和音」 第1楽章より(1785年)
2.J.ハイドン オラトリオ「天地創造」 第1部 序奏より ~混沌の描写~(1796-98作曲 1798・99年初演)
3.L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 作品18-6 第4楽章より(1801出版)
4.L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品133第6楽章「大フーガ」より(1827年出版)
5.L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130第4楽章「ドイツ風舞曲より」 (1827年出版)
6.L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 作品59-2 ラズモフスキー2番 (1808年出版)
☆
ベートーヴェンは、作品1(ピアノトリオ)の3曲を出版するにあたって、師事していたハイドンに曲を見せたそうです。
3曲のうち、一番最後の曲は、ベートーヴェンがかなり自信作だとおもっていたのですが、ハイドンはこの曲は一番よくないので出版するのをやめろとと言ったのだそうです。
作品1-3の最終楽章なのですが、ハ短調の激しい感情のある、いわゆるベートーヴェンという感じの曲ですが、ハイドンが考える音楽は一定の秩序のなかにないといけないというもので、そういうものからはみでていて、音楽ではないと感じたのだそうです。
モーツァルトの手紙のなかで(1781年、父レオポルト・モーツァルトに対してのもの)
「激情は、それが怒りである場合もそうでない場合も、けっして嫌悪感を催すほどにまで表現されてはなりません。音楽は、どんなに恐ろしい場面であっても、けっして耳障りになてはならず、聴き手に快感を与えなくてはいけない、つまり音楽であり続けなければならないのです。」 (モーツァルトは語る マーシャル編/春秋社より)
こういう概念があたりまえの時代、焦燥感のある音楽やつかみたいのにつかめない・・・といったロマン派に出てくる音楽がまだなかったので、師事しているハイドンには受け入れられなかったようです。 ふたりの目指す芸術が徐々に乖離していくことになっていったとのことです。
●チェリストの田崎瑞博氏が、少しずつ曲のさわりを紹介して、時代背景とともに弦楽アンサンブルを楽しむことができました。
8月の初めにウィーンのハイリゲンシュタットで、弦楽四重奏をヘッドホンで聴いたのも遠い昔のように思ってしまいますが、そういうことがきっかけとなって週末の楽しみを見つけたような感じがします。

晴海トリトン前の運河がそばにある散歩道。
BGM: ベートーヴェン ピアノトリオ ハ短調 op.1-3 第3楽章
Kempff(pf), Szeryng(vn), Hölscher(vc)
http://jp.youtube.com/watch?v=j-2bDC-6Ntw&feature=related
上記のピアノトリオのおかげでこんなのも見つけました。とてもうれしい。
ベートーヴェン ピアノソナタ 第27番 op.90 第2楽章
ピアノ:ヴィルヘルム・ケンプ
http://jp.youtube.com/watch?v=m5qx_-B9RwI&feature=related
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