Starting Over プーケットでワシも考えた

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Jul 5, 2007
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ピッピ2回目の朝帰り・・・いや朝帰りではないな、ワシが探しに行って見つけたのだから。

昨日の朝早く、窓越しに外を見ては鳴いていたのでご飯を食べさせた後外に出してあげた。残り少ない日々をピッピの好きなようにさせよう、それが一番だということにしたのだ。

しかし、朝5時半に出て行ってきり夕方になっても戻らず、夜になっても戻らず。まったく気配すらしない。向かいのモートンも見ていないという。おまけに昨日の夜は雨が降った。降り続くことはなかったけれど突風が吹き、かなり激しい雨が10分くらい続いた。ワシはもう生きた心地がしなかった。合羽を着て懐中電灯片手に出かけたが、やはりいる気配はない。ちゃんと雨宿りしているだろうか、どこかで動けなくなってずぶ濡れになってはいないだろうか、そう思うとワシはご飯も咽を通らなかった。

明け方二度ピッピが帰ってきた夢を見た。一度は夢の中で夢であることに気づいた。2度目の夢の時は「今度は本当に帰ってきた!」と喜んだが、結局夢だった。目が覚めて思った、今回は駄目かもしれない、もう生きてピッピに会うことはないかもしれない、そう思うとどうしても体に力が入らなかった。

でも、ワシが諦めてしまったら終わりなのだ。ピッピはあまり頭のいい猫ではない。母猫のミルはとてもクレバーで慎重な猫だが、ピッピは欲望先行型で後先を考えないから帰ってこれなくなることが何度かあった。 病院の裏の沼に飛び込んだ時だってそう。あの日の真っ黒な沼に浮いた草の上で少しずつ沈んでいくピッピ を思い出した。ピッピのために帰国を延ばしているのだから、ワシにできることは何でもしよう、そう思い直してもう一度探し始めた。

道で会う人は「猫を探しているのか?」とワシに聞いた。50m足らずの路地を何度もピッピの名前を呼びながらウロウロしてるのだから当然といえば当然だ。みな、見たら教えてあげるとはいってくれたけど、見た人はいない。2時にパトンへ出かける用事があり、いつもなら必ず寄り道してくるのに今日はさっさと帰ってきた。

そしてもう一度ピッピの名前を呼びながら同じ道を探し始めた。家の周りは犬を飼っている家が多いので、そう遠くへ行くとは思えないからだ。

と、ワシの呼びかけにピッピが答えた!聞き違いではない、二度答えた!隣りの空き地なのだが、高い塀が作られていて中に入れないように鍵がかけられている。その空き地の隅にある木の下からピッピの声が聞こえたのだ。



空き地は広くないけれど草ぼうぼうである。とにかくワシは何が嫌いって毛虫とかムカデとか足がまったくないか9本以上あるもの、これを見るとこのプーケットでも本当に寒さを感じるのだ。そういう虫が必ずいる草むらに家の塀を乗り越えて入らなければならない。ワシはもう一度沼からピッピを救出した時のことを思い出した。草があまり生えてないところを通れば、あの沼よりはましである。それにとにかくワシが行かないことにはピッピを救えないのだ。

ピッピを呼ぶ、ピッピが答える。ピッピは塀の住み近くにうずくまっていた。やっぱり草のツルが胴に巻きついて動けなくなっていたのだ。やけに埃っぽかったから雨宿りはしたのかもしれない。とにかくピッピに会えた!ワシの一番怖いことを突きつけるピッピの救出だけど、とにかくワシはピッピを救った。あの嫌~な脱力感が一瞬にしてまた消えた。

輸液をしようとピッピの背中に針を刺すと、痩せすぎていてすぐに貫通してしまう。だいぶ慣れたワシでさえそうなのだ。大好きなお刺身も今日は食べなかった。腎臓病用の缶詰をほんの少し舐めただけ。後どのくらい生きられるのだろう。ワシはまた外に出たがるピッピを出すことができるだろうか。ピッピの帰りを待っている間ずっと考えていた。ワシは傍においておきたくて、ピッピを家の中に閉じ込めるだろう。それが今のピッピにとって幸せなのかどうか。ミルのような猫ならきっと戻ってくるだろうけど、ピッピはそれができない猫なのだ。もうあんな心配をするのは嫌だ、それが一番正直な気持ちなのだ。

今のワシにはピッピに何をしてあげればいいのかわからない。点滴をしたり薬を与えたり、ピッピが嫌なことばっかりやっている。無理やりでもご飯を食べさせろと言われるけれど、食べることが大好きだったピッピにそれが嫌いになるようなことをさせたくないのだ。たとえそれで1ヶ月命を延ばすことができるとしても、どれだけの意味があるのだろう。なんだかとても悲しい気がするのだ。。





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Last updated  Jul 6, 2007 04:30:59 AM
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