昨6月5日、渋谷AXで 遠藤賢司 が還暦記念と銘打ちライブを敢行したので、足を運んだ。
エンケン・バンドはNHK-FMの ライブ・ビート では何度かオンエアされ、当初「なんだ? このヘタクソなパンク・バンドは」と思ったが、それが遠藤賢司だと知りたまげたこともある。NHK-BSの「フォークの達人」でも紹介された。
今回はリサイタル。エンケン・バンドではない。しかし一人ギターを掻き鳴らし、絶叫するパワーは、バンド演奏に劣らない。アコギ、ピアノ、さらにエレキを弾きながらドラムまで叩いてしまう超人ぶり。声量も、声の伸びも、とても還暦の人とは思えなかった。
「猫が眠っている」から始まり、「早く帰ろう」「外は暑いのに」「今日はとってもいい日みたい」のような、名盤 『満足できるかな』 からの選曲、そして70年代から80年代を代表する 「東京ワッショイ」 「踊ろよベイビー」を織り交ぜ、第一部は「満足できるかな」でしめる。ここですでに一時間以上のパフォーマンス。
実は今日のライブにはお楽しみがあり、ゲストに 細野晴臣 ・ 林立夫 ・ 鈴木茂 というあたかもティン・パン・アレイの再来のようなメンバーが呼ばれていた。
休憩が入ったので、おそらく第二部で演奏するかと思いきや、再びエンケン一人で登場。「ラーメンライスで乾杯」が始まった。次に名曲「カレーライス」を唄い上げ、月光仮面の話が始まったと思うと、ようやくゲストの紹介と登場。「待ちすぎたぼくはとても疲れてしまった」「雨上がりのビル街」「やっぱりあなたの歌じゃなきゃ」「夜汽車のブルース」を披露した。
エンケン一人でも爆発的なパワーだが、やはりこのメンバーがバックにつくとさらにスゴイ。40年近い付き合いのなかで、しばらく振りの共演だというが、息もぴたりとあい、音の深みがまったく違う。「夜汽車のブルース」では鈴木茂のスライドテクで夜汽車の雰囲気を盛り上げていた。
ゲストの三人に話しかけるが、それはあたかもそれぞれのweb siteの性格を表しているようで、同じ年のせいか、細野晴臣に多く語りかけていたが、林立夫もしゃべりたそうだったし、鈴木茂が一番おとなしくしていた印象。
あまりに長い個人的な昔話的MCに、細野晴臣が「こんなに話てて、いいの」と促し、「夜汽車のブルース」が始まったのだった。
アンコールでもう一曲4人の演奏。「寝図美よこれが太平洋だ」がそれで、細野・鈴木がバックコーラスもつとめた。寝図美はエンケンが飼っていた猫、という認識はあったが、大家にとがめられ、細野晴臣にもらわれていった、シャム猫だという話をしていた。
この曲が終わり、ゲストが下手に下がるのに対し、エンケンが上手へ退場。と思うや、2階席にギター一本で登場。2階から1階まで、客席中を廻りながら「不滅の男」を演奏。弦は切れているし、チューニングもメチャクチャなギターを掻き鳴らして、会場は大盛況でサビの合唱となった。そしてステージに戻り「夢よ叫べ」で大団円。
いや~、いいもの見させて頂きました。彼は「不滅の男」です。
ステージで宣伝してた 『遠藤賢司実況録音大全 』 第一巻は1968~1976年までの記録なので、一体何巻出すつもりだか。しかし貴重な音源や映像が詰まっているので、欲しいなぁ。
忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー セ… 2011年05月16日
忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 2011年05月16日
祝!細野晴臣『HoSoNoVa』コンサート 2011年05月15日
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