チェコの養命酒はベヘロフカ。ハンガリーの養命酒はウニクム。
ウニクムは1790年、ブダペストで誕生した。当時の皇帝ヨーゼフ2世(マリアテレジアの息子)は胃腸が弱かった為、重臣でお抱え医師でもあったツバック家は、46種類のハーブ、スパイスからこのハンガリーの養命酒を作り出した。(レシピは門外不出)
でもヨーゼフ2世は1790年に亡くなっている。間に合わなかったか。
ウニクムとは、ユニークの意味。「特別な」、「一風変わった」という意味があり、はじめてこの酒を飲んだ時の皇帝が「Das ist ein UNICUM(これはユニークだ!)」と言ったことから、名づけられた。
社会主義時代、レシピの商標権を持つツバック家はアメリカに亡命するも、ハンガリー国内でのみ生産、販売される。
ウニクムはちょっと重過ぎるハンガリー料理の消化や、二日酔いに効くそうで、今でもヨーゼフ2世がユニークだと言った時そのままのレシピで国民に愛飲されている。
大きなお世話だが、重いと誰もが感じているハンガリー料理なら、40度もあるウニクムで消化を助けるより、料理自体を工夫すると言う発想がないのが不思議だ。
伝統料理を守りつつ、日常の健康に気を使うという日本のようなレシピはないのか。
ロシア、ハンガリー、トルコ、それぞれの国の男性の平均寿命は他の先進国からみて極端に低い。
ロシアはとにかく「飲みすぎ」が原因で、ハンガリー、トルコはこってりした料理なのかもしれない。
それにしても、ロシアと深いつながりがあった社会主義時代ですら、ロシアの料理はハンガリーに入っていない。体制的に組み込まれていても、自らの食文化は守り通したんだ。
料理の工夫と言えば、英国も不思議な国だと思う。
欧州はそれぞれ近いし、王家は親戚であるのに、どうしてパンは固くてモソモソしたまま、料理は味気なく工夫もない。
お菓子はただ甘くモソモソしている。クリスマスプティングをハロッズから取り寄せたことがあったが、自分で当時Faxでロンドンから取り寄せた!という充実感がなければ、あんなのはもう食べたくない。
イギリス人は食べる物に関心が薄いのだろうか。
イギリス人がspyとなって素性を隠して他国に潜入しても、レストランですぐ見破られると言う小噺がある。
だって、なんにでも塩、胡椒をかけて食べるから。
Pepsiをclick!
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