デニムデザインの虜です!

デニムデザインの虜です!

2011.07.02
XML

この街に転居して丁度1年目の4月に「当番制」の「組長」と言う役職を負わされた。
とりあえず断らず、波風を立てないように近所付き合いする為には仕方が無いとあきらめて受諾した。
・・・で、行ってみると「役員」と称される「組長」は50人以上いてとても驚いた。私は1・2丁目の1組の組長らしいのだが、名簿を見ると10組ある。
なので、町内会全体となると役員だけでも50組くらいありそうなので、こんなに人数が集まると言う事らしい。
実はこの町内会は大きく分けて2つのエリアがあり、JRの高架線を挟んで「北」と「南」に分かれている。
我が家は「北」のエリアに入るのだが、「北」エリアは住み始めてから60年~80年と言う住人が多く、住んでいる土地のサイズも100坪から500坪という大邸宅が多い。
大きな会社の経営者や有名人の家もあるので、朝は黒塗りの送迎車が集まってくる光景も見られるのだ。その為、若い住民は一切見当たらず70代~80以上の高齢者ばかりが住んでいる。
しかも「環境保全エリア」でもあるので建蔽率が低く建物の高さ制限も厳しいため3F建てを建築するのは難しい。
さらに近年はその広大な土地を相続する際に「土地を切り売り」する為、30坪前後に分けた「建売住宅」が増えて来た。
要するにマンションやアパートを新規に建築する事ができないので、一戸建てと建築基準法に抵触しない程大昔の古いアパートしか存在しないので、住民の数は極端に少ない。

このエリアでは50代の私達は若造であり「若い方が引っ越してきてくれて良かった」みたいに言われてしまうのだ。
言わば都会の過疎地みたいな感じでもある。何しろこの北側エリア全体には1軒の米酒店があるだけでコンビニも存在しない。
我家から駅まで徒歩1分なのだが、現在駅前再開発で店舗は一つも無く自動販売機が2台あるだけである。
・・・で地域住民もこの駅を使いたいのだが、駅にはエスカレーターもないので階段を上り下りする事ができない老人達はタクシーを呼んでJRの駅まで行っているらしい。
私達は13分ほど歩いてJRの駅まで行くのだが、この駅がもっと使えるようになれば老人達も遊びに行けるようになり、地域も活性化すると思うのだ。
とにかく「金持ち老人」が多いので、この駅からなら上野へ直通で遊びに行けるし都営浅草線を利用する事もできる。

ところで、「町会の集まり」なんて普通はつまらない会議が多いのだが、この町会はちょっと違う事に気付いたのだ。
住人の中に大学の教授や学校の先生、さらに大企業の役員等が多いので「会議」のスキルが滅法高いのである。
今日は「日大生産工学部」の教授が来て、この町会エリアの地質調査の結果と防災対策についての勉強会が中心だったのである。
それも市役所の担当セクションの課長から、近隣「工業高校」の校長も会議に加わってのまるで大学の講義をうけているようでもあったのだ。
実は東京湾の浦安市から市原市を結ぶ直線上の「活断層」から発生する「東京湾大地震」の発生確率が70%を超えて、非常に警戒しなければならない状態にあるのだ。
・・・で、この会のプロジェクトチームは工業高校の生徒と日大の学生が、町内に建つ昭和56年以前に建築された住宅約1500件をすべての「耐震調査を行い、震度6弱で倒壊の危険性がある住宅をすべてピックアップした」と言うのだ。
そして、その耐震補強の方法は震度6強の地震に襲われても「家の倒壊」だけは避けられて住人の命は最低限守れる強度に限定しているところが凄いと思うのだ。
耐震補強の目的は普通は「家を守る」事を目標にしているのだが、お年寄りの負担でもできる安い耐震設計をプラスし、「命を守る」事にウェイトを置いている。
・・・で「市役所」はその学生達から「危険と判断された家」の家主が「耐震補強したい」と申請したら、その工事費用の50%を支援してくれると言うのである。
またその耐震設備の設計も学生を中心に「勉強の一貫」で動いているので、1棟あたりの工事費が60万円前後でできてしまうところがまたお見事である。
今回、私とおなじように「新米」の組長がもう一人いたが、その方は「阪神大震災」被災者の方で最近大阪から転居してきた方だった。
その方は会議の終了後、「地域と役所そして大学の研究室がタッグを組んで地域防災に取り組んでいる姿を診て感動しました」と言っていた。
ちなみに大規模地震が発生した場合、道を挟んだたった数十メートルの違いだけで大幅に震度が異なる事を皆さんはご存じだろうか?
そんな調査結果も具体的に発表されたのだが、前述の「北」「南」のエリアで想定震度が異なっていた。
「南」エリアは「震度6強」それに対して「北」側は「震度6弱」と算出されていた。
「強」と「弱」の違いだろう?と思われるが、その「強」の力は「弱」のパワーの1.7倍だそうである。
つまり「地盤」が一番重要だと言う事だ。
逆に、「強になる」想定されたエリアに住む家の住人達は、それを覚悟して「耐震補強」をすれば良いのであり行政の補償の順番もその「危険度」の高い家から随時行われているそうである。
ちなみにすでに4件が完了し、のこり147件について早急に工事を推進していくと市役所の方は言っていた。
いやあ、今日は実に有益な会合だったと思っている。
前回私が想定した「地震」と土地柄による「耐震性」の違いについて、科学的に証明された事が実に嬉しかったのだ。
神社・仏閣はすべて国道より「北」側のエリアに並ぶように多数存在し、数十本以上ある数百年以上経つ巨大な「松の木」も「北」側エリアにしか存在しない。
つまり「南」エリアは「巨大な木を支えられない土地」と言う事なのだ。

「大昔から続く土地の利用形態は嘘をつかない」と言う事なのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.07.03 02:57:41
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

@norisan

@norisan

Calendar

Archives

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: