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2007.10.06
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
森博嗣がテレビドラマ化を前提にして書いた作品だ。

○ストーリー
大学生の郡司(グンジ)と栗城(クリキ)は,夏休みの研究を理由に,あこがれている同級生の花梨(カリン)の故郷・鈴鳴村を訪ねる。この村では,120年前に仕掛けられたカラクリが発動するという言い伝えがあった。3人は,高校生2人,花梨の妹・玲奈(レナ)と,その同級生・太一と一緒にその謎に迫る。5人はカラクリ師の子孫の変わり者教師の協力を得るのだが,一方で謎の妨害も始まるのだった。

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キャラクターがフツーだ。5人の若者が登場するが,これまでの森博嗣作品の中で,一番クセのない,爽やかなキャラクターだ。きちんと謎と冒険があり,しかも謎解きがある。(実は森博嗣ファンとしては,きちんと終わったことの方がなんだか違和感があるが・・・)

森博嗣は,講談社ミステリーランドで「探偵伯爵と僕」を発表しているが,むしろこの作品の方が,素直でシンプルな冒険小説なので,向いていたような気がした。

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この作品はコカコーラの120周年に合わせて企画されたらしい。そのため,登場人物たちが不自然に頻繁にコカコーラを飲むし,カラクリが作動するのも製作されてから120年後という設定だ。それを知ってしまうと,「Gシリーズ」などで思いっきりマイペースで進めていて,偏屈モノというイメージを森博嗣に抱いていたけど,修正しなければならないようだ。

この作品から読み取れる作者のイメージは,スポンサーの要求に応じている素直な駆け出しミステリ作家だ。テレビ化を前提とした,「スカッと爽やか」なストーリーまで書いて見せている。正直,森博嗣に対してだいぶ幻滅してしまう。



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この作品と,先日読んだ「少し変わった子あります」も,同じ時期に刊行されているが,2作の共通点は,これまでの森博嗣作品とは作風が異なるという点だ。

なにが森博嗣に起きているんだろうか?








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Last updated  2007.10.08 22:46:26
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